ヒーローになってみんな救ってウルトラハッピー! 作:プリキュア・ライオットジャベリン
みんな始まるの待ってそうなのでまえがきはこれぐらいにして、本編どうぞ!!
緑谷出久:オリジン
時は経ち、みゆき達は中学三年生となる。即ち・・・・・・原作主人公である緑谷出久も中学三年生である。
★☆緑谷出久side☆★
僕には一人、幼馴染がいる。爆豪勝己・・・・・僕はかっちゃんと呼んでいる・・・・・は、爆破っていう強力な個性で、自尊心が強く天才肌だけど努力を怠らない。雄英高校を目指していて、僕にとってオールマイトよりも身近なすごい人。
今でも昔のことは思い出せる。かっちゃんが個性を発現して、僕がまだ個性の検査を受けていなかった時、自分がどんな個性が出るのか、オールマイトのように笑ってどんな人も助けられるようなヒーローになるのか、すごくワクワクがいっぱいだった。でも、現実は違った。
━━━諦めた方がいいね
それが最初の挫折だった。病院へ検査した結果がこれだった。僕は無個性だった。いままで思い描いていた憧れのヒーローへの道は全て崩れ去り、そこを目指す資格すら失った。
齢四歳にして僕が知った現実。夢は幻へ。
"個性"の発現は個人差はあるものの、大体4歳になるまでには発現する。僕にはそれがなかった。僕らの世代で、無個性は絶滅危惧種とされるほどに少ない。でも僕は、それに該当してしまった。
━━━━ちょーかっこいいヒーローさ。どんなときでも、えがおでみんなをたすけちゃうんだよ??
━━━━ぼくもひーろーになれるかなぁ??
━━━━ごめんね出久、ごめんねぇ・・・・・!!
違うんだ、お母さん。あの時、僕が言ってもらいたかった言葉は・・・・・・
お母さんは僕を抱きしめながら泣いていた。僕に"個性"がなかったから。僕にはヒーローになる資格すらなかったから。それでも、それでも僕はオールマイトが人々を救う姿に憧憬を抱いて。憧れは僕の心の奥にずっと残り続けていた。
かっちゃんには没個性どころか無個性のお前に何ができるんだと馬鹿にされて。お母さんからは口にしては言わないけどヒーローは無理だ、と思ってることが僕には分かってしまって。それでも僕は、ただただ無様にもヒーローに憧れ続けていた。やってみなきゃわからない。きっとなれるはずだ、なんて、何にも努力をしていないのによく分からない希望を抱きながら。
だけど、中学二年生の秋、ヒーロービルボードチャートJPのランキング発表の時にことが動き始めた。それは事務所の立ち上げから僅か半年という異例の速さで6位に着任したキュアムーンライトに
『君にとってのヒーローとは何だい?』
『私にとってのヒーロー・・・・・・・キュアブロッサムやキュアドリームなどのプリキュアの仲間・・・・・とかいう答えを求めてはいないようね。だったら・・・・・・・私なりのヒーローに必要なものを話すわ。まず一つ目は愛や優しさよ。・・・・・・友達を守りたい、家族を守りたい、大切な人を、恋人を、自分の住んでいる街を、クラスメイトを、ひいてはこの世界を・・・・・守りたい。そして、その人たちが安心して暮らせるようにしたい・・・・・・・という思い。これがまずヒーローに必要なものとは、と聞かれて一番初めに出る答えよ』
この話が出た時、まずやったことは自分に当てはめることだった。間もなく、いや、次回の発表かその次にはオールマイトを超えてきっとNo.1になるだろうと言われているヒーロー、キュアムーンライト。そのヒーローのいうヒーローの条件に当てはまることができれば、自分がヒーローを目指してもいい、と自分を鼓舞できるからだ。諦めないための言い訳、ともいえるかもしれない。
でも少なくとも、この一つ目の条件には当てはまることができる、と思った。自惚れているかもしれない。でも、小さい頃、自分が無個性だと分かっていながらかっちゃんにいじめられている子を一度前に出てかばったことがある。それにヒーローになりたい、と思っているのもオールマイトのように多くの人々を助けるようになりたい、と思っているからだ。
『ああ、そこに関しては私も同じ考えだ。では、続けて聞こう。君の思うヒーローにとって必要なものの二つ目はなんだい?』
『二つ目は、覚悟よ。・・・・・・・ヴィランと戦うということは、常に危険と隣り合わせ・・・・・自分達ヒーローは向こうを殺さないようにしなければいけないのに対し、ヴィランは容赦なく殺しにかかってくる。私達がヴィランを捕まえよう、としているからには逆に常に自分たちが始末されるかもしれない、という危険を常に覚悟しなければならないわ。生半可な気持ちで、そのようなことを覚悟せずにヒーローになると、いつか痛い目に合う。そのような状態でヒーローになることはオススメしないわ』
ッ・・・・その通りだ。ヴィラン側は自分が逮捕されないように必死で抵抗してくる・・・・・・一年前、ウォーターフォースだって、キュアムーンライトをキュアハッピーが瞬間移動で連れて来なければ対処が間に合わなくなって亡くなっていた可能性が高い。他にもヴィランがヒーローを殺したケースはいくらでも探せば出てくる。
個性があって、現場で経験を積んできたプロヒーローでさえ、亡くなることがあるっていうのに僕は・・・・・・?本当に、ヒーローになれるのか??
この時、かなり疑心暗鬼になっていた。自分が本当にこのままでいて、ヒーローになれるのかどうか。自分にヒーローになるという覚悟があるのかどうか。だからこそ、次のムーンライトのヒーローにとって必要なことが心に大きく響いた。
『その通りだ。ヒーローはいつだって命がけ・・・・・・生半可な気持ちでヒーローを目指す人に関しては私も同じ気持ちだ。・・・・・・・それでムーンライト、ヒーローとして必要なものは終わりかい?』
『いえ、まだよ。でも次が最後ね・・・・・・・最後は、自分自身を乗り越えることよ。おそらく三つの中でこれが一番難しい・・・・・・私はね、このヒーロービルボードチャートJPという制度。あまり気に入っていないわ。1位、もしくはTOP10に乗ることを目指してヒーロー同士で競わせる、というこの制度。最初は人を助けたい、と思って助けていてもこのランキングのせいでヒーローとして大事なことを見失ってランキングに乗ること、人気を稼ぐことに執着し始める・・・・・・・そういうヒーローが確実に出てくる、いえ、もう出てきているでしょうね』
確かに・・・・・・今、キュアムーンライトがちらりと目配せしたNo.2ヒーロー、エンデヴァーはNo.1ヒーロー、オールマイトを超えようと躍起になっている、ということが噂に出たことがある。実際、事件の解決数ではトップだし、信頼もある。
『だからこそ、私が思う大切なことは自分自身を乗り越えることだと思っているわ。常に競い合う相手は一年前の自分、一か月前の自分、一週間前の自分よ。その自分より強い自分、よりヒーローとして成長できた自分・・・・・・そんな自分になる。それを目指して常日頃前に進んでいくこと。これができればヒーローとしてだけでなく、人間としても成長できると思うわ。そしてその3つをそろえている人こそ、まさにヒーローと言えると思う』
自分自身を乗り越える・・・・・・・・前よりもいい自分になる、ヒーローとして、人として成長していく・・・・!!だとしたら僕が今やるべきことは・・・・・!!
「お母さん、ちょっと僕、走ってくる!!」
「出久!?」
少しでも体力をつけて今までの自分自身を乗り越えるッ!前よりもいい自分になるんだ!!
キュアムーンライトのこのヒーロービルボードチャートJPでの言葉。この言葉は、youtubeでも、後のテレビでも大きく取り上げられ、世界中に広まることとなった。
これからの僕の行動は変わった。ただ憧れているだけの自分から卒業して、ヒーローの情報集めに費やしている時間を削って自分自身の体力作りに当てた。そのおかげか、少しずつ体力も伸びてきたと思う。まだ鍛え始めたばかりだからなんとも言えないけど・・・・・・少なくとも昨日の自分よりはいい自分になれていると思う。
お母さんはそんな突然の変化が起こった僕に対して困惑しながらも応援して可能な限り支えてくれた。特に食生活で支えてくれたのが非常に大きい。そのおかげで体の成長具合がネットの情報よりも少し早いみたいだ。お母さんには感謝しても感謝しきれない。
でも、お母さんが協力してくれたからといって、周囲の人たちが変わってくれることはなく、むしろ急に鍛え始めた僕はドン引きされて、周りから人が去って行った。
特にかっちゃんの態度はひどかった。無個性の癖になれるわけがない、諦めろ、現実を見ろ、と何度も言いいながら暴行を加えてきた。それでも僕は諦めなかった。一か月前の自分よりも、一週間前の自分よりも、昨日の自分よりもいい自分になるんだって。
その後も僕は暴行が続くと思っていた。でも、違った。その後かっちゃんは勝手にしろ!!どうせ無個性のお前なんか、どんなに努力したってヒーローになんざなれねぇからな!!って言って、暴行が止まった。
暴行が止まった理由は、分からないけど・・・・・・心当たりなら、一つだけある。キュアムーンライトの言葉だ。かっちゃんは常に勝つことばかりを考えていたから、最後のヒーローにとって一番必要なこと、というのがより一層響いたんだと思う。自分自身を乗り越えること。これは肉体的なことだけじゃなくて精神的なことにも当てはまる、と走り出した後に録画したものを見ていた時に言っていた。
だから、かっちゃんは変わったんじゃないかな。今、まさに急成長中の伝説の戦士、プリキュア。その筆頭、キュアムーンライト。オールマイトの不動の一位をまさに超えそうなそのムーンライトの言葉を目の当たりにして、将来自身もオールマイトを超えようと思っていて、それに続こうとしているかっちゃんには、響いたんじゃないかな。
★
「えー・・・・・・お前らも三年生ということで1本格的に将来を考えていく時期だ!今からプリントを配るが・・・・・まあ、もちろん皆、ヒーロー志望だよね~」
そう言いながら先生は進路志望の調査書だと思われる紙をバラまいて、周りの生徒たちは個性を発動させ始めた。
「せんせぇー 皆とか一緒くたにすんなよ! 俺はこんな没個性共と仲良く底辺なんざいかねーよ」
あぁ・・・・・・かっちゃん・・・・・志望する場所は僕と同じ雄英高校だと思うから言いたいことは分かるけど、もうちょっとその言葉遣いどうにかならないかな・・・・・・・ほら、周りからブーイングが来た・・・
「モブがモブらしくうっせー!」
あ、みんな黙っちゃった。
「あー確か 爆豪は雄英志望だったよな」
雄英と聞くと周りは再びざわついた。
「そのざわざわがモブたる所以だ! 模試じゃA判定!!自分自身を超え続けて、あのオールマイトをも超えて、俺はトップヒーローとなり、必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!!」
ちょ、ちょっと待って先生、そのままの雰囲気だとまさか僕の志望する場所まで話しちゃうんじゃ・・・・・・それはやめてほしいかな、なんて・・・・
「そういや緑谷も雄英志望だったな」
あ、終わった。
その先生の言葉を聞いた瞬間、周りの生徒が一斉に僕をバカにし始めた。
「ハァ!?緑谷!?無理っしょ!!」
「最近鍛えてるみたいだけど、運動と勉強ができるだけじゃヒーロー科には入れないんだぞ!!」
「そっ、そんな規定もうないよ!前例がないだけで・・・・・「コラ、デク!!」どわッ!」
やっぱり来た・・・・・!かっちゃん!
「没個性どころか無個性のてめぇが!なんで俺と同じ土俵に立てるんだ!?」
「待っ・・・・・・違う!待ってかっちゃん!別に張り合おうとかそんなの全然!本当だよ!ただ、小さい頃からの目標なんだ・・・・・それにその・・・・やってみないとわかんないし・・・・」
「なァにがやってみないと、だ!記念受験か!?本当に目指しているなら言うべき言葉がちげぇだろうがクソが!!」
・・・・・・え?
「この俺にそんなに怖気づいているようじゃムーンライトの言う『覚悟』なんざ手に入らねぇっつってんだよ!!その覚悟もできてねぇやつが雄英を受けようとするんじゃぁねぇ!!」
・・・・・・・・・ちょ、ちょっと待って。やっぱりかっちゃん、変わった???変わったよね??
「ッ・・・・・・・その通りだよ・・・・・・・でも『恐怖』していることと、『覚悟』してないことはイコールじゃないと思うよ」
「あァ?」
「恐怖があるからこそ、覚悟、という言葉が存在するんだ・・・・・・・・怖くても、勇気を振り絞って立ち向かう。それが覚悟ってやつじゃないのかな?」
「・・・・・チッ、勝手にしろ!!どうせ無個性がどんなに努力しようが天下の雄英には受かんねぇだろうからな!!」
やっぱりかっちゃん、変わったよ・・・・・・前のかっちゃんのままだったら絶対に覚悟がどう、とか言ってこない。明らかにあの言葉のおかげだよ・・・・・・
★☆キュアブロッサムside☆★
もう、オールマイトったらいい加減なんですから・・・・・・活動限界がもうすぐ来るからって私達に仕事を回して自分は呑気に買い物に行くなんて・・・・・・・ハッピーのおかげで活動限界までの時間が6時間まで伸びても結局こうなるんですから・・・・・・
私の名前は花咲つぼみ、今は変身しているのでキュアブロッサムです。同級生たちとは違って私達は仮免許を取得しているので、こう何回かインターンに出ることがあるんです。
普段はキュアムーンライトの事務所のところでインターン活動しているんですけど、ムーンライトがたまには別の事務所も見るべきよ。オールマイトのところにいってらっしゃい、と言われてキュアマリンと一緒にこちらに来たんです。
「ねぇブロッサム、そろそろだよね?始まるの」
「え?何がですか?」
そろそろ始まる、と言われても主語がないからいったい何のことか見当もつきません・・・・・・・
「何が、じゃないよ!ほら、私達は何のためにオールマイトのところへムーンライトから行かされたの!?」
「え、それは別の事務所を見るべきだから、ですよね?それがどうかしたんですか?」
「あぁ~~もう!!鈍いなブロッサムは!!しょうがないから私一人で行くね!!」
「ちょっと待ってください!本当に何のことですか!?」
遠回しに言われても分かりませんよ!?いったい何のことなんですか!?・・・・・・・って、あれ?
「マリン!あれ見てください!!」
「何よ、今忙s「そんなのいいですからあれ見てください!!」・・・・・え!?」
私が指さした方向にいたのは、オールマイトのマッスルフォームの腰の方にしがみついている少年です。あんなことしたらオールマイトが仕事に集中できないじゃないですか!?でもあの男の子・・・・・・どこかで見たような・・・・・・
「あ、もうそんな時間なの!?ブロッサム行くよ!」
「ちょ、マリン!!待ってください!!そんな時間ってどういうことですか!?パトロールは!?」
「そんなの後でいいから行くよ!!事情は念話で説明する!!」
「え、あ・・・・・・・もう!!」
マリンが先にオールマイトが着地するであろうビルの方へと旅立ってしまったので、私も仕方なく追いかけます。全くもう、いったい何だって言うんですか?
《ブロッサム、聞こえるね?あの子は緑谷出久だよ。これで伝わるでしょ?》
《緑谷出久?・・・・・・・あっ、そういうことでしたか!!ではマリンがさっき始まるって言ったのは原作のことですか?》
《そうだよ。それなのにブロッサムったら鈍くてなかなか気づかないんだから~》
《鈍くてすみません、穴があったら入りたいです・・・・・・・》
本当になんで気づかなかったんでしょう・・・・・・というより時期が近づいていたら意識するはずなのに・・・・いえ、考えていても仕方ありません!とりあえずオールマイトのところへ行きましょう!
今回、スマイル組は出てきません、というより出て来れません。彼女たちは学校があるからね・・・・・・・しょうがない。
というわけでハートキャッチ組を参加させました。5組はレモネードも雄英を卒業して全員揃ったので、5は5チームで動いている、ということで今回参加させません。
次回はヘドロヴィラン事件ですね~さて、どうしようかな~
小説のペースについて教えてください!
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仮免試験までの道のり、試験、全部詳細に
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道のりだけダイジェスト、試験は詳細に
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どちらもダイジェストにして原作突入早める