ヒーローになってみんな救ってウルトラハッピー! 作:プリキュア・ライオットジャベリン
時はキュアハッピーが初めてクソデクと会ったころまでさかのぼる。
俺はその頃、ちょうど雄英入試の実技試験に向けて河川敷で特訓していた。それもこれもスマイルプリキュアとかいうやつを入試で超えて、1位を取るためだ。にしても・・・・・そいつらの中にはオールマイトよりも強い奴もいて、プリキュア自体が一人一人がトップヒーロー並みだと!?
ふざけんじゃねぇぞクソが!!この個性の自由な使用が禁止されている中、細々と特訓をしなければならないってのに、残り数か月でオールマイトを超えるなんざ出来るはずがねぇ!!
ちょうどあれから1か月・・・・・死に物狂いで特訓したが、まだあの時のキュアブロッサムに勝てるイメージが全く湧かねぇ・・・・・この調子で自分を超え続けたとしても9か月後に控えた入試までにあいつらを超えることは無理だと思っちまう・・・・・!
もし個性を自由に使える特訓をしてもいいならオールマイトを超えられる可能性はおそらく五分五分・・・・・いや、そのような特訓したことがないからどこまで成長できるのか分からねぇし、俺が憧れているオールマイトは俺が本気で数か月努力して追いつけるような実力じゃねぇ・・・・!
河川敷の下、地面に向かって軽く八つ当たりの爆破を叩き込んでも、この鬱憤はなかなか収まってくれない。どうしようもない自分への怒りがあふれ出すのが分かる。
・・・クソッ、時間が足りねぇ・・・・・!
「あなたが・・・・・爆豪、勝己さんですね?」
あぁ!?なんだよ、コラ!
突如、背後から声がかかったから後ろに振り返って見てみたら、青くて長い髪をした女がいた。誰だてめぇ?そしてなぜ俺の名を知っていやがる!?
「あァ!?・・・・・・誰だ!」
「あ、すみません、申し遅れました。私の名は青木れいか。仮免許ですがヒーロー名をキュアビューティ、と申します」
「・・・・・・プリキュアか。一体俺に何の用だ?修行の様子をいつから見ていやがった!?」
キュアビューティ・・・・・キュアってつくからにはプリキュアなんだろうが、雄英の体育祭でそんな名前のプリキュアは聞いたことがねぇ。ってことは恐らくクソデクの野郎が言っていた「スマイルプリキュア」っていうやつの一員ってことになる。なら・・・・・・こいつと雄英の入試で戦うってことになるよなァ!
「川沿いを歩いている時に見つけたので大体数十秒前からでしょうか。それで用、というのは・・・・・・あなたに修行を付けに来ました」
「は?修行だァ?」
俺に修行を付けに来た、だと?この俺にか?
「ええ・・・・・・あのニュースは見ていましたし、えりかさん、キュアマリンからあなたに発破をかけたと聞きましたので、様子を見に来ようかと・・・・・それと緑谷さんの方にはその二人がついていますからあなたにもつかないのは不公平でしょう?」
んだと・・・・・・・・・!!いい加減にしやがれ・・・・・・!!!
「俺をあの無個性のデクと一緒にするな!!なんでプリキュアの二人が無個性のやつを面倒見てるのか知らねぇが勝手にしやがれ!!俺はあいつと違って一人でも修行ぐらいできてんだよ!!」
なんであいつとスタートラインを合わせなきゃならねぇ!!あいつはいつだって俺の後ろにいたんだ!!あいつと俺を同列に並べんじゃねぇ!!
「・・・・・・それでは間に合わないのではないですか?」
「あぁ!?」
「ニュースの時、いえ、ヘドロヴィランに捕まっている時からは多少成長しているようですが、その成長速度では入試で私達に勝つどころか足元にも及びませんよ?あなたも最近それを痛感しているのではありませんか?」
「・・・・ッ!」
・・・・・・・クソッ!痛いところをついてきやがる・・・・・・!今よりもペースをあげてやるんなら近所迷惑になって通報されるか、オーバーワークでむしろ成長速度が落ちるのどっちかだ・・・・!
さっき声をかけられるまでどうしたらいいか悩んでたッ!
「それと・・・・・・一つ言っておきますが、緑谷さんは確かに現在無個性ですが、仲間に確認してもらったところ*1、体がリミッターをかけて無個性にしているだけのようです。このまま体を鍛え続ければ、入試の頃までにはリミッターが外れて多少は使えるようになっていますよ」
「!?」
んだと・・・・・・?あいつが無個性じゃなくなって、しかもその上かなりのパワーを持つ個性が出る、だと・・・・・・?いったいどうなってやがる・・・・・?
「おい、聞いてねぇぞ・・・・・・どういうことだ?あり得るのか?そんなことが!!」
頭の中が情報過多で混乱していて怒り混じりに青女を睨みつけても、相手はそれを歯牙にもかけず、すっと返答する。
「世間的に実際に同じ例があるのかどうかは存じませんが、実際それは現実に起きています。緑谷さんの個性がもし4歳のころにみなさんと同じように発現してしまった場合、個性を使った瞬間、個性のパワーに体が耐えきれずに彼の体は爆発四散してしまったでしょう。そのため、脳が個性を発現させないよう、リミッターをかけていたのです」
「・・・・・・・・つまり、体が成長して、そのパワーに耐えられるように体を鍛えれば・・・・」
「ええ。個性が発現することになります。彼はブロッサムに会う少し前から鍛え始めていたようですから、おそらく入試の3か月か4か月ぐらい前に個性が発現するでしょう」
・・・・・・・・チッ、理解は、できた。アイツの個性が実はとんでもない爆弾を抱えた個性だっていうことは分かった。今まで無個性だった理由も、プリキュア達が目をつけて鍛え始めた理由も、全部分かった。
おそらくその確認してもらった仲間っていうのも同じプリキュアだ。あのデクが、とんでもない逸材だっていうことに気づいて鍛え始めたんだろうよ。
でも、だからなんだってんだ!?あいつに個性が芽生えようが、プリキュアに目ぇつけられるほどすごい個性だろうが!俺はさらにその上を行ってやる・・・・・・!
俺が血走った眼を目の前の青女に向けると、そいつは真剣な目で俺を見た。
「・・・・・理解してくれたようですね。では、話を戻します。私達の修行を受けますか?受けませんか?」
ッ・・・・・・・・正直、できることなら、自分だけの手で訓練して、修行して、特訓して入試で1位をつかみ取りてェ・・・・もちろん、目の前にいるプリキュア含めてスマイルのやつら全員を、この入試までの9か月の間に超えてェ・・・・・!
だが!このまま一人だけで修行し続けても入試までの成長はたかが知れてるっつーのも既に分かってることだ・・・・・少なくとも、この青女の言う通り、9か月後になったとしても、やつらの足元にも及ばないことは確かだ。
だったら!こいつの手を取ることが現在とれる最善手なはずだ。今ここで腹決めなきゃ後で絶対後悔するッ!モタモタして奴らと鍛えて急成長したデクにまで抜かれました、じゃ話にならねェ!何よりあいつには絶対に負けたくねぇんだよォ!!
だがその前に・・・・・
「俺と勝負しろ」
「・・・・・爆豪さん、それは答えになってな・・・」
「知っとるわ!ただ、お前らとの修行が本当に自分にとって意味があるものになるのか知りてぇだけだ!ブロッサムやマリンの実力は目の前で見ているから俺なんかよりもずっと上の実力だってのは分かる!だが、おめぇの実力は知らねぇ!教えを乞うに値するかどうか、今の時点じゃまだ分からねぇだろうが!!」
青女はそう来るのが分かっていたかのように、ため息を吐いて、口を開いた。
今まで俺が怒鳴れば大抵のやつは言うことを聞いたし、なんなら周りのやつの手綱はほぼ俺が握っていたと言っても間違いねぇ。
だが、こいつは違う。まるで番犬が必死に吠えているのを眺めているみたいに、子供が起こっているのをなだめる姉のような対応の仕方だ・・・・・・・こいつはなんだ?プリキュアっていうのは全員こんな感じなのか??
「そうですね、分かりました。ただ・・・・・・ここでやってしまうと近所に迷惑が掛かりますので、明日でもいいでしょうか?場所はここでお願いします」
そう言って青女は俺に紙を渡してきたので、それを広げる。
「これは・・・・・『Yes!プリキュア5』の事務所か」
「ええ。この中の一人、キュアアクアがお金持ちな方ですので、この事務所には広大な敷地がございますし、トレーニングルームもございます」
トレーニングルーム・・・・・!そこでやるってことか。プリキュアとの模擬戦を・・・・・・・!
「ふふ、やはりあなたはかなりの戦闘狂のようですね・・・・・・・では、明日よろしくお願いします」
戦闘狂・・・・・どうやら俺の口角がかなり上がっていたようだ。ってオイ!話しは終わってねぇ!まだ行くんじゃねぇ!!
「おい、待て!」
青女が話は終わったとばかりにさっさと去ろうとするのを見て、呼び止めた。
こっちはまだ話が終わっちゃいねぇんだよ!
「てめぇは俺の個性を既に知ってんだろうが!俺はてめぇの個性がプリキュアであることぐらいしか知らねぇ。戦うにはあまりにも不公平だッ!」
「・・・・・なるほど、そういうことでしたら、ネット上で検索するのがいいと思います。仮免許をすでに取得済み、と話したでしょう?何度かインターンで活動しているのです。『キュアビューティ』と検索すれば出てくるかと」
インターンだァ?なんだいそりゃ? いや、文脈から見て、恐らく職場体験みたいなものか。仮免許は緊急時にヒーロー活動ができるもの・・・・ヒーローの監督の下で働くのなら、ある程度のヒーロー活動が求められる・・・・・・いや、それも調べれば出てくる話だ。
「チッ、わーったよ」
「ええ。ではお待ちしていますね・・・・・っと、明日、戦うことになるのですから変身した後の姿だけでもお見せしましょう」
「あ?」
今、なんつった?変身するって言ったか??
青女は周りに人がいないことを確認すると、何やらコンパクトのようなものを取り出した。
「プリキュア・スマイルチャージ!!」
その言葉を叫んだ瞬間、青女の体は青い光に包まれ、一瞬で変身した後だと思われる姿に変わった。
「しんしんと降り積もる清き心、キュアビューティ・・・・・・・これが変身後の姿、つまりヒーローコスチュームでもあります。ヒーローはヒーロー活動する時はコスチュームを身に着けているでしょう?ですので私達プリキュアは変身前の姿はあまり知られていません」
そう言って「では」と言って目の前から消えたと錯覚するほどの速度で行ってしまった。
頭では分かっていた実力差をまざまざと見せつけられた。自分が相手の動きを目で追うことができないほど速かった。とてもではないが今の自分では太刀打ちできないと理解してしまった。
相手の動きを予測して攻撃しようが奴らプリキュアは耐久力もパワーもトップクラス。最大火力でなんとかダメージを与えられるかどうか、という実力差だ
明日はきっとその差を嫌というほどに理解させられる模擬戦となるだろう・・・・・だが!!
「諦めたつもりはねェ!与えられた環境を使いこなして入試に1位で合格してやらァ!!」
★☆れいかside☆★
ふぅ・・・・・・あの爆豪さんの手綱を握れるのは私だけだと言われ、みゆきさんとやよいさんに送り出されましたが、あの性格は確かにあかねさんややよいさんには任せられませんね。なおでも手綱を握れるかどうか・・・・・かなり厳しいでしょう。
だから長い間学級委員を務め、生徒会長や生徒会副会長までも務めた経験がある私が送り出されることになりましたが・・・・・・雄英を目指すぐらいです。頭は良い方のようなので、理論で詰めていけば問題なさそうだと感じています。その分で考えても私が行くのは正解だったかもしれません。
それに、実技の面を見ても、ポテンシャルはかなり高そうです。たった一か月間でも目に見える成長を遂げていると感じました。このようなことは普通はできることではないでしょう。
もちろん、このペースでは入試の頃にちょうど私達が初めて変身したぐらいの強さになりそうなので、もう少し鍛えておく方が良さそうですが・・・・・明日以降のお楽しみですね。
私は家の近くの人目がない場所で変身を解除し、家へと帰宅しました。
★
翌日、私はプリキュア5のヒーロー事務所へ行き、爆豪さんを待つことにしました。今現在、ドリーム達は全員活動中で出払っています。レモネードはアイドル活動中です。
なので今この事務所にいるのは私とココ、ナッツ、シロップの人間体だけです。ですがそのココ達も、プリキュア達が倒したヴィランの報告書が大量に届くので、その対応に追われています。だから実質、爆豪さんの対応ができるのは私だけでしょう。
そして、10:00ぐらいになった頃、爆豪さんがインターホンを押し、私が出た途端にすぐに大声で叫ばれました。
「おい青女!!早く変身しやがれ!!模擬戦するんだろうが!」
青女・・・・・・そういえばやよいさんから爆豪さんは身体的特徴をあだ名にして呼ぶ、と言う話を聞きましたが・・・・・なるほど、そういうことでしたか。ですが、青女なら・・・・・
「変身いたしますが、その、青女、という言葉はキュアアクアもいるのでこの場では紛らわしいのでおやめください。今はヒーロー活動中で出払っていますが・・・・・・では早速変身いたしましょう。・・・・・プリキュア・スマイルチャージ!」
スマイルパクトを取り出し、キュアデコルをセットして変身時の言葉を読み上げます。
「しんしんと降り積もる心、キュアビューティ!・・・・・・!?」
変身が終わった途端に前に突っ込んでくる爆豪さんの姿がありました。
あの・・・・・まだトレーニングルームへ移動してないのですが?
右の大ぶりでパンチを繰り出してきたので、それをすっと避け、右腕を掴み、その場で背負い投げをして勢いよく地面に叩きつけます。
「爆豪さん、ここは事務所です。模擬戦はトレーニングルームへ行ってからですよ」
「・・・・・チッ」
舌打ちをしながら立ち上がり、私が向かう方向へ、とついてきました。・・・・・・・思ったよりも聞き分けは良さそうですね。安心しました。
「ビューティ、昨日家であんたのことをネットで調べた」
「・・・・え?」
トレーニングルームへと向かっている最中、突如爆豪さんがボソッと呟くように私に言いました。
調べてくれたのですか。確かに私は昨日調べるように言いましたが・・・・・どの程度まで調べてくれたのでしょう?
「中学生ながらもインターンで既にプロの世界で働いていることを知った。そのうえ、ネットに転がっている活躍の映像も見た。正直言って今の俺じゃどこまでてめぇの力を引き出せるか分からねぇ。だが、俺なりにてめぇの戦い方や技に関しては分析した・・・・・・・簡単に俺を倒せると思うんじゃねぇぞ」
「・・・・・・ええ、楽しみにしております」
少々驚きました。勝つ、と言ってくるのかと思いましたが・・・・・・・映像で実力差を感じたのでしょうか?
どこまであなたが対応できるか・・・・・見てみるとしましょう。
ネットに転がっている活躍の映像・・・・・・おそらく氷や水を扱えることは知られている、と考えた方がいいでしょう。ただ、いまだに必殺技は実戦で使う場面がありませんでした・・・・・・・爆豪さんは必殺技を使うのを引き出してくれるでしょうか?
そんなことを考えている間にトレーニングルームへと到着しました。到着した瞬間、爆豪さんが奇襲を仕掛けてきました。
・・・・・・・・そんなことだろうとは思いましたよ。
すぐさま氷の盾を後方に張り、振り返って蹴りを・・・・・・!?
「遅ェ!!」
上空から聞こえる声に咄嗟に腕でガードし相手を払いのけます。
「・・・・・・チッ やっぱこれじゃダメージは入らねぇか・・・・・」
ピース達に原作ではセンスの塊と評されていた、と聞いていましたがさすがですね・・・・・・・・これはかなり鍛えがいがありそうです。
「そっちから来ねぇならまたこっちから行くぞコラァ!!」
体ごと突っ込んで爆破の連続ラッシュを喰らわせに来ようと向かってきたので、手前に氷の盾を作ると、即座にジャンプして爆破の反動で上空へと躍り出ました。・・・・・・・器用ですね。
爆破の反動を利用して空を飛ぶのはバランス感覚など、かなり練習を必要とすると思いますが・・・・・さすがです。
「オラァ!」
爆破を喰らわせようと顔面目掛けてきましたが、あいにくとすんなりと引っかかるつもりはありません。
相手が来るのに合わせてすっと後ろに飛びのくと、爆豪さんも爆破の反動を利用して加速しついてきます。
「オラオラオラ、どうしたァ!? 天下のプリキュアはその程度かァ!?」
爆豪さんはそのような言葉を浴びせながらも、顔はかなり焦っています。それもそのはず、私はその手から繰り出される連続の爆破をことごとくよけているからです。
「なるほど、並みのヒーローであれば、ヴィランであれば既にこれでやられていたでしょうね・・・・・あなたの実力を私の中で上方修正しなければいけないようです。ですが・・・・・・」
今の爆豪さんには間違いなく視認できないであろうスピードで一瞬で背後に回ります。
「ッ!?」
「私達プリキュアやトップヒーローには!それでは通じません!!」
スピードだけ本気でパワーは軽く蹴りを入れると爆豪さんは後方に大きく吹っ飛びました。
・・・・・・手ごたえが小さいですね。どうやらダメージを受けると同時に爆破を吹っ飛ぶように入れていたようです。戦闘センスに関しても上方修正が必要見たいです。
「オラァ!」
「ふっ!」
煙に紛れて上空に飛び移ったあと、後方から攻撃を仕掛けたようですが・・・・・移動時の音でバレバレですよ。
再びバリアを張り、攻撃が阻まれたのを見たのか、一度後方に下がりました。
「おいビューティ!!てめぇの本気はこんなもんじゃねぇだろ!!」
「ええ、もちろんそうですが・・・・・・あなたもそうですよね?ようやく体が温まってきたところなのではないですか?」
「あ˝ァ!?だからどうした!?そういう舐め腐ってる態度が一番気に入らねぇんだよ!!」
舐め腐るというより、心の中では戦闘センスを褒めているのですが・・・・・・・
爆破をさせる度に爆破の威力がだんだんと上がっています。そして、手の平以外から爆破しようとしないので、おそらく手のひらから出る何かが爆破の燃料なのでしょう。それで爆破の威力があがるということは・・・・・・
相手を分析していると再び爆豪さんが突っ込んできましたので、すかさず氷の盾を張ります。
「チッ、また盾か・・・・・・じゃあこれならどうだァ!!一点集中・・・・・・!APショット!!」
「ッ!」
光線中のように発射されたAPショットというらしい技を見た瞬間、氷の盾が溶けて突破されるのを見て上空へ避けました。アレに当たるのはいくらプリキュアでも少しまずそうです。
一点集中・・・・・範囲攻撃がダメなら一点に爆破の威力を集中して攻撃と発想をこの場で転換するとは・・・・・・!思いついてもそれを土壇場でこなすなんて本当にどれだけセンスがいいんでしょう?
ハッ!爆豪さんはいったいどこへ!?
「・・・・・・この時を待ってたんだよォ!ハウザー・・・・・インパクト!!」
気づいた時には爆豪さんも既に上空にいて、もう目前5mまで迫っていました。ハウザーインパクトというらしい技は今まで見たこともないほどの爆破の威力が手に溜まっているのが分かりました。
これは・・・・・・咄嗟に張る氷の盾では防ぎきれません!!ならば!!
「プリキュア・ビューティ・・・・ブリザード!!」
「なっ!?ぐあああぁぁ!!」
ハウザーインパクトはビューティブリザードに一瞬の拮抗の後に押し返され、爆豪さんに直撃しました。
・・・・・・少しやりすぎましたかね?
「うぐっ、くっ・・・・・はぁ、はぁ・・・・・うっ・・・・・・」
「ふぅ・・・・・・オールマイトやプリキュア以外にあの技を使わせたのはあなたが初めてですよ。その状態では戦闘は続行不可能でしょう」
「ぐっ、まだ・・・・・だッ!まだ、俺は・・・・終わって・・・・」
・・・・・・・・・これ以上やるならば相手に今以上の傷を負わせかねません。諦めてもらいましょう。
「ヴァッシェン」
「あ?何言って・・・・!?」
私が呪文を唱えた瞬間、天空から爆豪さんをすっぽり覆うほどの水が呼び出され、爆豪さん付近で1秒ほどとどまった内、すぐに消えました。
「あなたは手から出る汗を使って爆破を起こしているのですよね?今、その汗を全て水で流しました。この意味が分からないわけではないでしょう?」
「・・・・・・チッ、降参だ。やられた時、気絶したふりして奇襲しかけようと思ったが、息切れした時点でてめぇにバレちまったからな」
・・・・・・・末恐ろしいですね。それをやられていれば立ち上がれないほどの大ダメージ、とは行かずとも、ある程度のダメージは受けていたでしょう。おそらく氷の盾も必殺技も間に合わないほどの至近距離で最大火力が再び放たれるでしょうから・・・・・・
「やはり戦闘センスは一級品ですね」
「フン、嫌味か?」
「いえ、私が思っていたことをそのまま言ったまでです。頭を回転させて戦略を立て、受けたダメージすらも次への打開策に変える・・・・・・・仮免許試験に向けて修行をする前の私ならば負けていたと思わせるほどの戦闘センスです」
「・・・・・・中学一年生で仮免許を取ったあんたに比べれば嫌味にしかならねぇ」
それはそうですが・・・・・・実際私達がピエーロを倒した記憶を持っていなければこちらが負けていた可能性は十分にありますよ。このことは爆豪さんに言うことはできませんが・・・・・・
「あら、言われてみればそうですね。さて、爆豪さん。早速修行についてですが、基礎体力の増加と、動体視力の強化、そして言葉遣いについてですね」
「んァ?言葉遣いィ?んなもん修行のうちに入んねぇだろ」
ええ、そう思うのも無理はないです。私だって普通のヒーロー科の学生にこの項目を課すことはしませんよ・・・・・・マリンがこのまま行けば仮免許試験に落ちるだろうと言われた意味が今まで接してきて分かりました。
「いえ、あなたの場合そうもいかないのです。ヒーローの本分は戦闘ではなく、救助活動です。今のままの言葉づかいではとてもヒーローとは言えないでしょう。例えばテロなどで大規模な爆発が都市で起きた時、あなたの性格上、テロの犯人を捜して警察に引き渡そうとするでしょうが・・・・・・・その時に要救助者、それも軽症者に助けを求められればどう対応しますか?」
「あァ!?んなもん、自分で勝手に助かりやがれ、って言うに決まってんだろうが!軽傷のヤツに構っている暇なんかねぇんだよ!!」
・・・・・・・思ったよりも相当重症なようです。ヒーローなのに自分で助かりやがれ、とは・・・・・いくらなんでもアウトでしょう。
「違いますよ。自分で歩けて移動できることを確認したのち、即興で他のヒーローが作り上げた避難所の場所を教え、そこで他のヒーローの案内が来るまで待機するように言うのです。適材適所ですよ」
そののち、理詰めで言葉遣いを訂正せねばならぬことの必要性を教え込み、これからのスケジュールのこと、修行プランのことも決めていきました。
ついでにどうしてヒーローになりたいのか、どのようなヒーローになりたいのかも聞きました。
・・・・・・全ての原点は緑谷さんと同じくオールマイトなのですね。それからキュアムーンライトの言葉にも感銘を受けたようです。
ビルボードチャートで1位になりたいならば実力だけでなく客当たりもよくせねばならぬことも伝えましたが・・・・・・少々難航しそうですね。
そんなこんなで爆豪さんをハッピーを呼んで傷を治してもらった後に家に帰しました。
はい、こんな感じですね。書いてて、かっちゃんがここまでビューティの実力に迫るとは驚きました。やはりかっちゃんは強いですね。
キュアハッピーは呼ばれただけで、まだプリキュアの中で一番強いことは伝えられていません。修行の過程で結局知ることになりますが。
それで次回こそ、入試です。さぁ誰に焦点を当てようかな~ いっそ何人かの視点を同時並行でやっちゃおうか。うん、面白そう。
ちなみにかっちゃんの言葉遣いは前回説明された通り、要救助者に対してだけ仮免許試験合格レベルまで持って行くことはできましたが、逆に言えばそれだけです。まぁ、人は簡単には変わりませんね、はい。
○APショット
原作では夏休み中の仮免許試験への必殺技を編み出す最中に発足。もともとこの頃も脳内に構想はあった模様。それを一か月の死に物狂いで強くなろうとしたことで、脳内に構想が思い浮かび、咄嗟に今回、実践の場で実現させた。もちろん原作の仮免許試験の頃に比べれば精度は低い。
○ヴァッシェン
本好きの下○上に登場する呪文。れいかが高校に入って、図書館で見つけてハマった小説、ということにしておく。れいかなら読んでてもおかしくはないだろう、ということで。
小説のペースについて教えてください!
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仮免試験までの道のり、試験、全部詳細に
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道のりだけダイジェスト、試験は詳細に
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どちらもダイジェストにして原作突入早める