強面男が幻想入り   作:疾風迅雷の如く

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今回は日常編です。


日常編2
第26話


あの呂布という奴マジでチートだった。何しろ今まで滅多に使わなかったロードを100回以上使ったくらいだ。戻る度に霊夢を励まそうとしたり、その場に残っても呂布に負けたままじゃ納得いかなかったから…20回死にかけてロードした頃から予め霊夢の朝飯を作ってから漢に行くことにした。

メガトンパンチは使わなかったのかだと?もちろん使ったとも。しかしあいつはどういうことか全く通じなかった。フウと萃香ですら大ダメージを受けるのにあいつは「これだけか?」とかいって無傷なんだぜ?弾幕モードを解除した殺傷力有りのmachine-gunでヘッドショットを何回もやっても同じ…化物としか言いようがねえ。

 

「いや呂布を前にして生きている方がおかしいですよ。」

などと突っ込むのは稗田阿求。幻想郷英雄録の作者だ。能力の事は伝えてないのでロードとかは呂布が手加減したから助かったということで話した。

「そうか?」

「そもそも勇姿さん…呂布って何者か知っているんですか?」

「…知らん。」

俺は漢とかの時代に詳しくないし、興味もない。それ故に俺はそう答えた。

「…やっぱりそうですか。」

「溜息なんか吐くもんじゃねえよ。幸せが逃げるぞ?」

「誰のせいだと思っているんですか?…呂布というのはですね…」

それから長い長い講座が始まり一時間に及んだ。

 

「…という訳なんですよ?」

「確かに紫からすれば呂布しか頼れる相手はいねえか。」

実際死にかけたしな。というかロード機能がなきゃ死んでた。

「八雲紫と仲悪いんですか?」

「俺自身はそんなには気にしていないが…紫が誤解しているせいで嫌われているんだよ。」

実際は誤解じゃない。思えば紫を弾いて幻想入りをしたり、前のように紫に殺傷力がないとはいえ爆弾を目の前にやったりしたことが紫の怒りを買ったんだろうな。

「まあこれで紫も俺を抹殺しようなんてことは考えないだろうな。」

「そう言えば…どうやって帰ってきたんですか?霊夢さんによるとあのスキマから帰ったようですが…」

それか…

「呂布と戦い終わった後、紫が俺の死体を見るべく来たらしいんだがまさか俺が勝つとは思ってもなかったのか驚いていたな。そして俺はその隙を突いて紫を脅して元に戻った。」

ヘタレの癖して下手に行動するからああなるんだよ。

「はぁ…なるほど。そう言えば呂布と言えば赤兎馬が有名ですが…実際にいたんですか?」

「赤兎馬?ああ…なんか栗毛の馬がいたな。ただあの時代の馬とは違って外の世界の競走馬のようなサラブレッドらしい馬だったぞ。」

確か1日で千里走るとか抜かしてたな…ちなみに何故そんなことがわかるのかというと俺自身は中国語わからないのに翻訳機能がコマンドについているおかげか赤兎馬が千里走るのを理解してしまった。

「サラブレッド?」

「まあ…速く走れるように品種改良した馬の名称だ。」

それにしても1日で千里か…千里は確か412Kmくらいじゃなかったか?時速40Km/hのスピードで走れば10時間より少し時間がかかる程度で済む。…ちなみに俺のジェット機はマッハを超えているので1時間程度だ。

 

「はぁ…」

阿求が感心していると少し違和感を感じ、マップを開くと射命丸が盗み聞きをしていたのがわかった。

「ところで…そこで盗聴している奴はお前が呼び寄せたのか?」

「えっ!?」

「あやや…バレてしまいましたか。」

射命丸が悪びれもなく出てくると阿求は射命丸を睨む…当然だな。

「射命丸…俺の記事を書きたければ盗み聞きしないで俺に取材したらどうなんだ?」

「いやいや阿求さんの方が勇姿さんも答えやすいのではないかと思いまして。」

「その心配はいらねえよ。似たような答えを返すからな。」

「では質問よろしいでしょうか?」

「言ってみろ。三つだけなら答えてやる。」

 

「では『運命の吸血鬼(笑)の妹』様からの質問です。紅魔館のメンバーの中で一番好感度が高いのは?」

間違いなくフランだ…ここは無難に答えておくか。

「そうだな。一番話しやすいという意味ではフランドールだな。咲夜は趣味が合う趣味友みたいなものだ。」

フランは幻想郷の連中の中で聞き上手だからな。それに俺以外の人だと幼女らしい仕草を振舞う一方、俺と接する時はフランの本当の性格を出してくれるからな…今なら萃香の気持ちが良くわかるぜ。

 

「ふむふむ…それでは『魅魔の弟子!』様からの質問です。魅魔様とはどんな関係なんですか?」

参ったな…多分魔理沙か?

「表現が難しいから例えていうなら大家と下宿人の関係だ。」

袋あるいは倉庫の中=陰陽玉の家で魅魔=陰陽玉だからそんなに間違いではないはず…

 

「では次は…『二刀の半霊少女』様からの質問です。外の世界で何をしていたんですか?」

妖夢だな。しかし外の世界となると…漢のことじゃないよな?あいつは紫と繋がっているし、何より射命丸が呂布と戦った時のことを盗聴していたから同じ答えを出すよりも違う答えを出してやるか。

「外の世界の俺は…波乱万丈だった。」

あん時は本当に大変だったぞ…職場体験の時中国系マフィアを潰す為に横浜に行くこともあれば勢力拡大してきたヤ9ザの組を全員検挙するために本部にある長野に行くこともあり、マル暴の課長が豚骨ラーメン好きで福岡限定で発売している袋麺とカップ麺を買ってこいとか言われて福岡にいくこともあった。

「波乱万丈?具体的には?」

「お前達…下野会は知っているよな?」

「ええ…突如消えたあの集団ですか?」

 

下野会…かつて人里を守っていた集団の名称だ。今となってはその名前も荒くれ者の集団となった…何故ならその下野会の態度が悪すぎたからだ。例えば平気でツケにして踏み倒すなんかは当たり前で酷い時には妖怪が取り付いていると嘘をついて人を殴ることもあった。

当然下野会を結成させた慧音が黙っているはずもなく解散させようとしたが腐っても妖怪から人を守ったというだけあって慧音は妖怪特有の弱点を突かれて返り討ちにあった。

その後、慧音は一番信頼できる妹紅にも頼んだが妹紅の弱点も知り尽くしている下野会は妹紅も撃退した後、宴会をやって謎の消息不明となった。ここまでは射命丸の新聞にも載ってあることだ。

 

「あれは八雲紫が外の世界に追放した説が有力ですが…勇姿さんが関わっているんですか?」

阿求がそう聞く理由は紫以外の人間がどうやって証拠もなく人間を消したかわからないからだ。紫はスキマを使えばなんとでもなるが俺にその力はない…

「そうだ。」

だが奴らを行方不明にさせることは出来る。それは収納のシステムだ。無生物の場合はほぼ無条件で収納出来るが生物の場合、収納するに物として認識している時しか出来ない。要するに意識の有無によって物か生物かを判断するようだ。

そのことに気づいたのは生きている川魚だけを収納しようとした時だ。何回やっても収納できなかったので川魚をいれたバケツごと収納したら成功し、収納が出来た。その後色々試した結果、川魚を収納するには気絶、睡眠、仮死状態、死亡の時、生物は無生物として認識し収納が出来るようになるとわかった。

俺は実験台として宴会の最中に下野会の連中を不意打ちをして気絶させると倉庫に収納して近日妖怪の山で素っ裸で放り出す予定だ。

 

「一体彼らをどうやって消息させたんですか?」

「阿求、射命丸…質問は3つまでだ。それ以上は答えないと言ったはずだ。」

阿求にも最初質問は3つまでと言っておいて正解だったぜ…

「ぐっ…」

「それよりも話を戻す。かつて俺は下野会と似たような組織と敵対していた。」

「はあ…別におかしくはなさそうですが…」

「馬鹿をいうな。俺の傷跡はほとんどが呂布によって傷つけられたものだが中にはその組織によって傷つけられたものもあるんだぞ?」

「えっ!?」

「あやや…」

2人が驚くのは無理ねえよな。何しろこっちに来てからは怪我をしてもコードですぐ治せるし、跡も残らない。それ故に俺が傷跡を残すのは敵対した奴らが異常なまでに強いということだ。…実際は当時俺は婆さんを倒せる程強くはなかったし、この顔の傷跡はヘマやらかしたようなものだからな。

「外の世界の妖怪が弱くなったんじゃなくて人間がめちゃくちゃパワーアップしていたんですね…」

「まあ一部の人間はそうだな。」

俺の親戚とか…あいつらマジで頑丈さだけなら俺を凌いでやがるからな。10tトラックに轢かれても平気って…どんだけ頑丈なんだ?

「では私はこれにて失礼します。」

射命丸が物凄い勢いで飛び出し、新聞の原稿を書きに行ったのを見送ると俺も帰ることにした。

「それじゃ俺も帰るぞ。英雄録の件頑張れよ。」

俺はそう言って阿求の家から出ると博麗神社へと戻った。

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