強面男が幻想入り   作:疾風迅雷の如く

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第31話

さて…どうしたものか。

「聴いているんですか!?大和勇姿!貴方は存在そのものが理不尽です!」

俺は今、緑髪幼女に叱られていた。決してそういう趣味はない。

事の始まりは一時間前に及ぶ…

 

〜〜

 

「勇姿さん、ここから先は行かない方が良いわ。」

「何故だ?」

「…何かわからないけどそんな予感がする。私は御暇…」

「どこへ行くと言うのですか?博麗霊夢。」

そこに現れたのは緑髪幼女の姿をした人外だった。

「…貴方は?」

おお…久しぶりに敬語使ったから違和感を感じるぜ。

「これは失礼。私は四季映姫・ヤマザナドゥ。ここ幻想郷を担当する閻魔です。」

「その閻魔様が何用で?」

四季映姫-面倒いから映姫でいいか-は鏡を取り出し、俺にそれを向けた。

「大和勇姿…貴方の善行を確かめに来まし…キャァッ!?」

鏡がいきなり割れ、ポロポロと崩れてガラクタとなった縁だけを映姫は地面に叩きつけた。

「ええい!!こうなったらもう一度!」

それから3つ程、その鏡は犠牲になり…映姫はキレた。

「浄玻璃の鏡が壊れるって何をしたんですか!?貴方は!?」

知らんがな。

「ええい!こうなったら報告書に書いてある事だけで判断させてもらいます!博麗の代行と自称し居候している!これは黒です!」

「私が許可しているわ。代行の名前を騙るのも居候するのも。」

霊夢が口を挟み、映姫は怯むが続けた。

「幻想郷を支配する野望があり、人里の人間の信頼を寄せて妖怪達を無闇矢鱈と殺している…」

紫からの情報か?…あり得そうだ。

「困っている者を必要最低限の程度で助けて何が悪いので?それに妖怪は殺してはいない。」

「料理に毒を盛ったり…」

「毒?確かに盛ったかもしれません。ただし毒は毒でも美味すぎて料理が恋しくなるスパイスという名前の毒です。」

「ええと…」

「もう終わりですか?」

「お黙りなさい!私の判決が覆されるなんてことはありません!」

そしてそれから説教され続けて一時間が経ち冒頭に戻る。

 

「黙れ!だいたい説教が長すぎるから聞く耳持たぬのだ!説諭っ!」

ゴスッ!

 

俺は敬語を止めて手刀で映姫をぶっ叩いた。

「あうぁ〜…ヒヨコが私の周りを飛んでいますぅ〜」

映姫は目を回して倒れると『四季映姫・ヤマザナドゥが倒されました』と表示され妨害者を10人撃破した。結構いい加減なものだな…

「さて帰るか。霊夢。」

「そうね…」

「待ちな。」

俺と霊夢が帰ろうとすると背後から声が聞こえ振り向くと長身の女がそこにいた。

 

「誰だ?」

「あたいは小野塚小町。そこでピヨっている映姫様の部下の死神さ。」

「死神…」

死神っていうとあれか?某ノートに出て来るような死神か?

「っていってもあたいは三途の川を渡る船の船頭だけどね。あんた達が想像しているような死神、お迎え担当じゃない。」

寿命が縮んだ時に見える幻覚のようなものか…

「けれど流石に上司やられて黙っていられるほど私はお人好しじゃない…三途の川に沈めてやるよ。」

言っていることがヤ9ザと変わらない。恐ろしい奴だ。

「流石死神だな…」

俺は対物ライフルを取り出し瞬時に撃つ。

 

「おっと危ないねぇ…」

だが奴は無事だった。…この距離からじゃ絶対に逃れられるはずがない。

「ならこれでどうだ!」

submachine-gunで攻撃しても、黄金銃で攻撃しても全ての銃が届かない…一体こいつはなんなんだ?

「何をした?」

「あたいの能力さ。」

能力…?奴を検索してと…『距離を操る程度の能力』…?まさかこいつ…全ての銃の射程距離を極限までに縮めてガラクタにしたのか?

「なるほどどうやらお前の能力前では俺は玩具を手にしているようだな。」

銃をしまい、俺は素手の状態となった。

「そんな能力じゃないけど似たようなものかね。」

「と、なればこれしかあるまい。」

俺は構え、指を鳴らす。

「あたいはそっちは不得意なもんだから弾幕で挑ませてもらうよ。」

…天魔や鬼、美鈴とは違うな。奴らは自分の格闘に自信があるから格闘戦に持ち込めたが今回は厳しいかもな。

「だからどうした?その程度で俺を封じたと思ったら大間違いだ。」

俺は先ほど習得した大和空掌砲を放ち、小町が放った弾幕を消し去った。

「こりゃ参るねぇ…あたいの能力の範囲外だ。」

小町は弾幕を消されたことに頭を掻いていたが全くの無傷で今度は俺の空掌を封じて無効化した。…本当に厄介な奴だ。一対一なら間違いなく最強クラスだな。

「だがこれならどうだ?」

久しぶりに陰陽玉を取り出し、魅魔を召喚すると予想通り小町は顔を顰めた。奴の弱点は一対一でなければその威力を発揮できない。つまり俺の銃や大和空掌砲の射程距離を極限までに縮めることは出来ても他のことに関しては疎かになりがちだということだ。魅魔は俺の武器ではなく独立した魔法使いだ。あくまで俺は魅魔を呼び出す道具を使ったにしか過ぎない。

 

「呼んだかい?勇姿。」

「戦闘を任せたぞ…魅魔。」

「了解!」

魅魔が戦闘している間に、俺は小町が能力を解除するのを待つ。それが今回の作戦だ。あそこまでかい潜って行くことも出来なくもないが…愚策だ。わざわざ効率の悪い方法を選んでも仕方ない。

「くそっ!ならこれで…!」

小町が俺に向けて魅魔の隙間から弾幕を放ち、攻撃してきた…銃や大和空掌砲も使えない今、婆さんが使っていた空掌を使うしかない。

「大和空掌弾!」

俺は10本の指を使い弾幕を打ち消した。

「まだ切り札があったなんて…!」

小町は俺が空掌を使ったことに驚き、一瞬だが硬直してしまう。

「よそ見は禁物だよ!ファイナルスパーク!!」

『小野塚小町を倒しました。』…決着が着いたようだ。まあ偶には俺ではなく魅魔に任せるのも悪くないか。

…それにしても今回の異変はまるで空掌を使えるきっかけを作らせ、俺に習得させようとした感じだ。…いったい何なんだ?

『これからボーナスステージに入ります。至急、冥界に行ってください。』

冥界…と言ったら幽々子の所だよな?そこに行って何があるんだ?…とりあえず行くのがベストだ。

「霊夢、冥界へ行くぞ。」

「わかったわ。」

俺はセーブして霊夢と共に冥界へと向かった…




最近になって思うこと。

感想カモォォぉーン!!2件だけなんて少なすぎるぜぇぇえ!!!

とハッチャケて思うようになりました。

それはそうと次回予告しておきます。次回はあいつがやってきます。今回のextraの代わりです。
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