強面男が幻想入り   作:疾風迅雷の如く

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勘違い系の小説書くのって難しいですよね。やはり私の実力不足でしょうか…?


第4話

私は勇姿さんを外の世界に送ることが出来ずに迷惑をかけて博麗神社に泊めることにした。勇姿さんは今、夕飯を食べ終わって部屋で待機している。私はお風呂を沸かし終わって勇姿さんを呼びに行く最中…

 

「晩飯美味かったな。霊夢美人なだけでなく料理も出来んのかよ。誰かが霊夢を嫁さんにしたらそいつは幸せな生活が送れるだろうな…」

部屋で待機している勇姿さんがそんなことを呟いていたので私は照れ臭くなった。

私の評判…堕落巫女や貧乏巫女などの二つ名を勇姿さんが聞いたら鼻で笑う姿が目に浮かんだ…今まではその評価を覆す努力もしなかったのになんで今更覆す努力をしようなんて思ったのかしら? やっぱりあれね…勇姿さんを向こうに送ることが出来なかった自分の無力さを感じたから…これが一番の理由ね。

「勇姿さん、お風呂沸いたわ。早く入って」

私は普通の声で声をかけて勇姿さんにお風呂が沸いたことを行って早く入るように促す。

「それじゃ失礼しますよ…」

勇姿さんは立ち上がってお風呂に向かった。

 

そして20分程が経過して勇姿さんがようやく上がった。

「ふう~っ…良い湯だったぜ」

私はその声を聞き取り、着替えとかタオルとかの準備をしてお風呂へと向かった…

 

そして私は勇姿さんがもう洗面所にいないと思い扉を開けると勇姿さんが上半身裸の姿でまだそこにいた。

「あ…」

私は勇姿さんの上半身裸の姿を見て思ったことは…天才の努力家。見事なまでに鍛え上げられた筋肉とそのバランスの良さ…ここまで維持するのは血を流す努力が必要…恵まれた体格なら尚更。私は幼き頃から歴代の巫女のなかでも史上最高の素質があると言われ続けた。だが私はその素質に溺れていた…全てのことが努力せずとも何でも出来るからだ。だがそれは違った…勇姿さんのようなあんな美しさは努力がなければ出せない…私は勇姿さんの芸術とも言える美しさに惹かれていた。

「それじゃごゆっくり」

私はそんな勇姿さんの声も聞き流し、ボケーッと考えていた…

 

「勇姿さん…一体どんなことを考えているのかしら?」

私はお風呂で勇姿さんの考えているについて考えた。

やっぱり帰りたいとか思っているのが当たり前よね…帰れると思ったらイレギュラーが発生して帰れないと言うのはやはりショックでしょうし、勇姿さんにも帰るべき場所がある。そんなことを考えていると既に私はお風呂を上がって勇姿さんのいる部屋の前に立っていた。

 

「今日の筋トレのメニューは…」

やっぱり努力はしているのね…恵まれた素質があるのにそれに溺れず自らを鍛え上げる。今までの私には理解出来なかったけど今なら理解出来る。

「しばらくは帰れないな…」

やっぱりショックなんでしょうね…私の努力不足のせいで帰れないと言う事態が発生した。八つ当たりされる覚悟は出来ている。私は勇気を出して扉を開いた。

「ちょっと良い? 勇姿さん?」

私がそう言うと勇姿さんは筋トレをやめてこっちを向いた。

「どうした?」

「勇姿さん。さっきのことだけど」

私が勇気を出して言うと勇姿さんは途中で遮った。

「ああ、風呂のことなら俺が悪かった。すまない…今度からはもっと早く着替える」

確かに普通の男ならぶん殴っていたわよ…だけど勇姿さんの場合は不快な気分にはならなかったから問題はないわよ!

「勇姿さんが謝ることはないわよ。私が勇姿さんがいることに気がつかずに入ったのが原因だし…それよりも勇姿さん、もしこれから帰れなくなったらどうするの?」

って私は何を言っているのよ…そこは謝るべきでしょうが!私の努力不足のせいで帰れるものも帰れなくしてしまってごめんなさいって!

「その心配はないぞ。その頃にはもうこっちにも親しみが湧くし、その時はこっちに住んで暮らすさ。」

ああ…もうこの人は優しいよね…

「本当にそれで良いの?」

私は思わず勇姿さんにそう尋ねていた。何しろそれは向こうに帰れないと判断したらこっちに住む覚悟は出来ているという意味だからだ。

「まあ向こうに未練がなかったと言えば嘘になるが、行けないものは仕方ない。それよりもやるべき事を見つけるのが一番良いんだよ」

やるべきこと…勇姿さんのやるべきことって少し気になるわね…

「やることって?」

私はある程度予想を立てた。その予想は努力をし続けることなのかあるいは妖怪退治することなのか…恐らくどちらかね…

「幻想郷でやれるだけの事をやらなきゃ後悔するだろ? だから帰れなくなっても幻想郷でやれるだけのことはやっておく」

私の勘が外れるなんて…そんなこともあるのね…でもこの勇姿さんという人が私の想像を超えた人だということがわかった。

「そういう考え方もあるのね…」

私はいつの間にかそう呟いており、頷いていた。

「まあこっちは娯楽は少ないがちょっと面白そうな展開になりそうだからな」

外の世界には娯楽は幻想郷よりもあったみたいだけど勇姿さんが娯楽に打ち込む姿って想像出来ないのよね…むしろ修行しているイメージしか湧かない。あえて言うなら頭を動かす将棋とかのイメージが強そうだし、勇姿さんに将棋で勝てる想像も出来ない…

「そう…それじゃおやすみなさい。勇姿さん」

私はそう言って部屋から退出した。

「それじゃおやすみ…」

勇姿さんは2時間程筋トレを続け、ようやく寝た。

 

私もやろうかしら…

 

~翌日~

それから私は筋トレを始めたのは良いけど…

「痛たたた…」

もの凄い筋肉痛が来ている…とにかく痛い。どのくらいかと言うと筋肉が引き裂かれるくらい痛い…やっぱり素質だけに頼って努力もしないとダメね…

「おはよう霊夢…ってどうした?」

勇姿さんが私に声をかけて来てくれた。

「筋肉痛よ。ちょっと無理をしたらこんな目に…」

私は勇姿さんに嘘をついても仕方ないので本当のことを言うことにした。

「なるほどな…まあ身体を鍛えるのは良いことだけど今日は身体を休んでおけ。俺が代わりに仕事をしてやるよ。」

「えっ!? でも…」

そんなことを許すわけにはいかない。何故なら博麗の巫女の仕事は異変解決という仕事がある。

「どうしても出来ない場合は霊夢に頼むさ。ほとんどのことは俺が片付ける! だから一泊の恩も返したいから頼む!」

勇姿さん…優しくて努力家で、そして義理堅い性格ね…幻想郷じゃまず見られない性格ね。

「そこまで言うならわかったわ。とりあえず、神社の掃除お願いするわ」

私は勇姿さんに御子としての仕事ではなく、誰にでも出来るような雑用を任せた。

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