ゴジラVSめぐみん   作:雁木まりお

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ゴジラ恒例の作戦会議シーン
悠長に会議してるお前らの姿はお笑いだったぜ


脅威

「えー、それでは第一回対ゴジラ作戦会議を開始いたします」

 

ゴジラ出現に伴い、ベルゼルグ王都のギルドで緊急会議が行われていた。

参加者は高位の冒険者、ギルド職員、その全てがゴジラを知っている者…つまり日本人で構成されていた。

ゴジラに対する知識が異世界と日本人では差がありすぎるためだ。

この会議で纏められた内容をもとにこの世界の冒険者、職員にも説明されることになっている。

 

「まず出現場所ですが、アクセル付近の丘、地中から突然出現したと報告されています。全高は古城の大きさから算出するに約50メートル、出現後、目についた古城を嚙み砕き、その後放射熱線で周辺を薙ぎ払い姿を消しました。」

 

参加者の間にざわめきが広がる。

異世界や転生そのものがファンタジーではあるが、まさかそこにゴジラがやってくるなど誰が想像できただろうか。

 

「そしてここが一番の問題ですが、放射熱線の着弾地点からキノコ雲が出現したそうです」

「キノコ雲だと!?」

 

キノコ雲…つまり核爆発が起こったということか。

 

「放射線の影響は?周辺地域に被爆者はいるのか?」

「この世界の魔法で核を防げるのか?」

 

魔法も万能ではない。

転生者のチートと言えども核を上回るものなどないのだ。

 

「放射線の問題ですが、現地の転生者曰く除染できたとのことです。この転生者が第一発見者であり、ギルドへの報告者です」

「その転生者は浄化魔法のチート持ちなのか?」

「申し訳ありませんが、現地の混乱や本人も放射線を浴びて気が動転しているためかそこまでの情報は入ってきませんでした」

 

確かにゴジラを目前にすれば生き延びていてもただでは済まないだろう。

報告してくれただけ感謝すべきかもしれない。

 

「ちょっとまってくれよ。除染できたという報告を信じるとしても着弾地点からキノコ雲だと?そんなゴジラ映画俺は見たことないぜ」

「確かに…そんなゴジラ見たことないな。本当にゴジラなのか?」

「50メートルというと初代並みの大きさだな」

 

報告書の内容が正しければ転生者の中にもそんなゴジラ映画を見たものは一人もいなかった。

 

「…もしもの話ですが、我々が転生した後に作られたゴジラ映画の可能性があります」

「…転生後に?」

「はい。ゴジラ映画を作る際、放射熱線は前作より威力を高めに設定されることが多くあります。サイズはともかくキノコ雲ができる程の過剰な威力はそのためではないかと」

 

新作…つまり未知のゴジラということか。

 

「未知のゴジラ…何か弱点はないのか?」

「仮に歴代の中のゴジラだとしてもオキシジェンデストロイヤーなんてこの世界にはないぞ」

「そもそも核爆発で死なない生き物を倒せるのか?」

 

会議は踊れどされど進まず、いつの間にか室内を沈黙が支配していた。

 

その時、激しく扉を叩く音が沈黙を破って参加者を現実に引き戻した。

 

「申し上げます!王都のすぐ近く!魔王軍との境界線付近にゴジラが現れました!」




続く
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