貞操逆転世界に感謝を 作:さるさるさ
夏は好きだ
正確に言うと夏を好きになった、が正しいのかな。別に夏の暑さが好きなわけじゃない。
僕が夏を好きになった理由はこの世界では日常の授業風景にある。
教室を見渡すとそこには絶景が広がっている。
うだるような暑さに耐えかねた女子高生があられも無い姿で授業を受けているのだ。
この世界では夏になると女子は涼しさを求めてワイシャツ脱ぎ捨てる。元の世界ではあり得なかったが、ブラ姿の同級生を簡単に目にするとこができる。
女子が暑いからって服を脱ぐなんてあり得ない?僕もそんなこと妄想の中だけの話だと思ってたよ。
なんの因果か僕は転生したのだ。
そう貞操逆転世界に。
こんな世界に転生させてくれた神に感謝。まあ神に会ったことなんてないけど。
うお、矢野先生でっか!!豊満な肉体を惜しげもなく晒しておる。G、いやHはありそうだ。先生が動くたびに揺れるおっぱいに心の中で拝む。それにしても眼福だなあ。
「ちょっと、声に出てるわよ」
「おっと、ごめんごめん」
どうやら心の声が漏れていたようで隣の席の葵に嗜められる。
幼馴染の葵は僕がこの世界では異端の貞操観念を持っていることを知っている数少ない理解者だ。
この世界の男性は貞淑を求められる。元の世界で一般的な僕の貞操観念がバレると非常に世間体がとても悪い。真面目で通ってる僕のイメージが崩れるところだったよ。危ない危ない。
「誰もあんたのこと真面目だと思ってないわよ」
なんてことを言うのだこの幼馴染は。僕ほど品行方正に生きている男子高校生がいるだろうか、いやいない。そもそも幼馴染だからって葵は僕に厳しすぎるよ!もっと優しくするべきだ!
むっつりすけべのくせに!
「なんか言った?」
「ナニモイッテナイデス」
葵は怒らせたら怖いのだ。むっつりだけど。
簡単に僕が転生したこの世界について話そうか。
この世界は男女比は5対5のままだが、女性の性欲がとても強くなっていて男性の性欲は低下している。
転生したのが貞操観念以外は前世と同じこの世界でよかったよ。僕の生活力で中世ヨーロッパ世界に放り込まれてたら確実に野垂れ死んでいたと自信を持って言えるね。
転生とは切っては切り離せないのが「チート」というのが昨今の風潮だ。もちろん僕も転生したことに気づいた時、真っ先に自分がどんなチートをもっているかを確認しようとした。魔法を使おうとしたり、勉強やスポーツ、音楽なんかの才能があるかもしれないと色んなことに手を出した。
まあ結論から言うと僕は凡人でチートなんてなかったんだ。
スペックだけ見たら葵の方がチート持ち転生者に見えるだろうね。
貞操逆転世界に転生したことに気づくまでは両親と葵にはたくさん迷惑をかけたなあ。もう少しで葵の性癖を歪めてしまう所だったと思うと幼少期の僕はなかなか魔性の男である。
葵がむっつりなだけの健全な女子高生に育ってよかったよかった。
真面目に授業を受ける葵の横顔を伺う。今日も僕の幼馴染は可愛いなあ。
佐藤葵。僕の幼馴染。
母親同士が友人だったことから僕と葵は生まれる前からの仲だ。
髪は肩までのストレートで濡れ羽色。パッチリとした猫目は意志の強さを感じさせる。
学校指定の紺のスカートに黒いブラジャーだが、まあこの世界なら普通の格好だ。それにしてもまた胸が大きくなったか?Eはあると見たね。
テストで常に上位をキープしてバレー部でも活躍している才色兼備で面倒見のいい優等生だ。
そんな葵もその世界の女性の例に漏れず非常に性欲が強い。僕がワイシャツの襟元をパタパタさせて涼もうとしてると視線を感じる。
「見てるのバレバレだから僕以外の人にはしない方がいいよ葵ちゃん。」
「み、見てないわよっ!」
急いで目を逸らす葵を見て苦笑する。
まあ見ようと思ってなくても視線が引き寄せられる気持ちはよく分かるよ。前世の僕も胸を見てるのバレてたんだろうか。見られる側になって分かる発見というものもあるものだなあ。
僕は胸元なんて見られても恥ずかしくないからもっと堂々と見ればいいのに。このむっつりめ。
僕は遠慮なく同級生の胸を見させてもらう。この世界では僕が女子の胸を見ていても気づく人はほとんどいない。まあ見られるとは思ってないと気づかないものだろう。
この世界の男子の基準では露出が多い方だから女子の視線を感じることも多い。僕なんかでよければいくらでも見ていいから代わりに僕も君らを視姦するよ。僕と彼女達はお互いに思春期の持て余した性欲をぶつけ合うWINWINの関係なのだ。
貞操逆転世界は素晴らしいね。