世界を救う英雄を育てた英雄 作:スカイハーツ・D・キングダム
今回は短め
無事アストレアファミリアを救出を終えてからしばらくして
アリーゼが一夏に改めて礼の言葉と頼みごとをするべくガネーシャファミリアに訪れてきた
一夏「俺に鍛えて欲しい?」
その内容は、アリーゼを含めたアストレアファミリア全員を鍛えて欲しいと言うものだった
アリーゼ「今回、私達が今こうして生き残れたのは、一夏が助けてくれたことが大きいわ」
一夏「それは言いすぎだろ。お前らだってあいつ相手に不利な状況で生き延びれるよう立ち回ったのも大きいと俺は思っているんだが?」
アリーゼ「でも一夏が来なかったら私達は確実に殺されていた…………もう少しで、一夏と永遠の別れになるところだったかもしれないの」
一夏「!」
アリーゼ「分かっていたはずなんだけどね…………あの日、六月と一夏の戦うステージに上がれなかった、自分たちの弱さ…………例えどんなに正義を並べた所で、負けちゃえばそれは正義とは呼べない………こんな言い方するのはアストレア様の眷属の私が言っていいかわからないけど、勝ったほうが正義。そこに善悪が含まれていても、自分の正義を貫き通せるだけの意志と力がないなら、それまでだって分かってたはずなのに…………」
一夏「アリーゼ」
アリーゼ「だからね、私達は今以上に強くなりたいの。自分たちの正義を貫くためにも、生きるためにも、これから先。あの暗黒期の最終決戦みたいなことになった時に足手まといにならない為にも、たくさんの命を救うためにも。だからお願い!私達を、鍛えて下さい!」
アリーゼはそう言うと一夏に頭を下げてきた
一夏「…………言っておくが、俺の訓練は厳しいぞ。ここガネーシャファミリアの団員達にも週2でやってはいるが、毎回死にかけの奴が出るくらいハードにしてるが、それでもやる覚悟はあるか?」
アリーゼ「────ええ、大丈夫よ。私を誰だって思ってるの?アストレア様の眷属にして、アンタと対等だったあの人に定期的にしごかれてきた正義の派閥なのよ!そのくらいなんてことないわ!」
アリーゼは自身の意気込みを言いながら両手をグッと握りしめながら言い、それを見た一夏は小さく笑うとこれから先受ける訓練についての日程を話し合った
アリーゼ「あとそれともう一個………相談したいことがあって…………リオンのことで」
アリーゼが言いづらそうに口を開いたかと思えばそれはリューについてだった
あの激闘を生き延びた後のリューは、一時期部屋にこもったかと思えば、心身の疲労を回復したとして、ダンジョンに潜ろうとした時だった
ダンジョンに入ろうとしたあたりで、リューの呼吸が荒くなり、鼓動が激しくなったかと思えばその場にうずくまりそれ以上先へ進めなくなったという
ディアンケヒトファミリアに診断させてもらった所、死にかけたことで精神的に大きなトラウマを抱えそれが心の傷として残っているのだと言われた
そうしてリューとアストレア、ディアンケヒトファミリアで診断をしたアミットとの話し合いの末、心の傷が癒えるまではダンジョンに潜ることは禁じ療養に充てることとする結果になった
だがその間、なにもしないのはリューとしては良しとしない為、なにか仕事がないか探している
アリーゼ「リオンってあれで人見知り激しかったり対人との意思疎通が下手だったりするから、できれば人と関わる仕事させたいんだけどなにか宛てはある?」
一夏「…………そうだな…………まああるっちゃあるな」
そうして後日、リューを自分のところに来るよう言っておいて欲しいとアリーゼに伝えるのだった
一夏「全くヘルメスめ…………面倒な依頼だしおってからに」
一夏が見つめる先には、巨大な黒いサソリ型のモンスターが遺跡から外へ這い出ており、見てるだけでも階層主と同等かそれ以上なのが見て取れた
一夏「…………依頼内容は女神を取り込んだ古代のモンスターの討伐…………ま、あんなの放置できねえし、いっちょやってやるか」