才能を捨てた天才と夢を追い続ける幼なじみ   作:RUKA1235

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今回もシリアスな感じで進みますがそろそろもう少し明るくしたい…


心の距離

 練習が終わると、千夏はすぐに学校を飛び出した。

 

 ──奏がバスケを辞めるなんてなんてありえない。

 

 あれだけバスケに打ち込んで、バスケが好きだった奏が、そんなことを言うなんて、信じられなかった。

 

 千夏は急いで目的の場所へ向かった。

 

「……やっぱり、ここにいた」

 

 千夏が向かったのは、2人の家の近所にある、小さな公園だった。ここは、小さい頃から一緒にバスケをしてきた場所で、奏は何かがあると必ずこの公園に来ていた。そして、案の定、奏は公園のベンチに座り、イヤホンを耳にしながら冬の空を見上げていた。

 

「……奏!」

 

 千夏が勢いよく名前を呼ぶと、奏は千夏に気付き、視線を向けたが、すぐにそれを逸らした。

 

「……何?」

 

 普段の奏からは考えられないような冷たい態度に、千夏は心の中で苛立ちと不安が入り混じった。だが、それをなんとか押さえつけ、問いかける。

 

「……聞いたよ。バスケ部を辞めたって」

 

「……」

 

 千夏の問いに、奏の表情が一瞬曇ったが、すぐに元の表情に戻る。

 

「……なんでなの? あんなにバスケが好きだったのに、急に辞めるなんて……」

 

「……」

 

「それに『嫌いになる前に辞める』ってどういうこと? 小さい頃からずっと一緒にバスケしてきたのに……」

 

「……ただ、もういいかなって思っただけ」

 

「え?」

 

「……バスケは、もういいかな。続けてたら、きっと嫌いになっちゃうんだ。あんなに好きだったはずなのに、今はもうあんな気持ちを持って続けられない。気持ちがついてこないんだよ。だから、辞める。それだけだよ」

 

「……嘘つき」

 

 千夏は俯き、唇を噛みしめながら拳を握りしめた。怒りと悲しみ、そして何より悔しさがこみ上げてきた。こんなにも冷たく、心を閉ざすような奏の言葉に、どうしていいのか分からなかった。

 

「本当の理由、言ってよ。そんなの、納得できない」

 

 千夏の問いに、奏は一瞬だけ目を伏せた。しかしすぐに視線を戻し、言葉を選ぶように沈黙を守った。その姿が千夏をさらに焦らせた。

 

「……本当にそれだけ?」

 

「……うん」

 

 その短い返答に、千夏の胸は締め付けられるような痛みを感じた。目の前にいるのは、かつてバスケを愛していた、あの熱い気持ちを持っていた奏。なのに、今はその情熱を完全に失っているように見える。

 

 その事実に、千夏は何も言えなかった。

 

「……もう、無理なんだよ」と奏が呟く。

 

 その言葉が、千夏の心に深く突き刺さった。どうしてもその理由を理解することができない。あんなにバスケに心血を注いできた彼が、どうしてこんなにもあっさりと諦めてしまったのか。

 

 千夏はその問いに答えることができなかった。

 

「……ごめんね、千夏」

 

 その言葉を聞いた瞬間、千夏の胸は締め付けられ、言葉にならない感情が込み上げてきた。必死に気持ちを押し殺しながらも、奏の冷たい態度にどうしても納得できなかった。でも、奏がそこまで言うなら、もう何も言えなくなってしまう自分が悔しくて、情けなくて、涙がこぼれそうだった。

 

 奏はそう言うと、立ち上がって背を向け、歩き始めた。

 

 その背中が遠ざかるのを見つめながら、千夏は心の中で必死に叫んだ。自分がどんなに苦しくても、奏にもう一度前を向いてほしいと願っていた。

 

「……私は待ってるから! ……奏が、帰ってくるまで……ずっと……」

 

 涙声が空に消えていく中、奏の肩がほんの少し震えているのを見逃さなかった。それでも、奏は振り向くことなく、ただ歩き続けた。

 

 千夏はその背中を見つめ、心の中で誓った。絶対に諦めない。奏が戻ってくると信じて、今はただ待ち続けるしかないのだと。

 

 けれども、心の中にひとつの思いがよぎった。

 

 もしあの子がいれば、きっと奏を説得できたんじゃないか? あの子なら、奏の心を取り戻すことができたはずだ。そんな考えが胸を締め付け、千夏は無力さを痛感した。

 

 それでも、希望を捨てるわけにはいかない。自分は奏を信じて待ち続ける。それだけだと、自分を励ましながら、黙ってその背中を見つめた。




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月城 奏

性格は本来は明るめでマイペース 誰とでも打ち解けて明るく接するので人望も厚い。

容姿 シャニカラの浅倉透を男性にしたようなイメージで髪色は黒で、顔立ちは少しやわらかい印象を持つ

身長 162cm (中学2年時点)

体重 48kg

血液型 AB型

誕生日 12月31日

背番号 7番 (英明中)

ポジション SF

好きな食べ物 焼肉

嫌いな食べ物 きゅうり

趣味 音楽鑑賞 漫画を見ること(どちらかというとマガジン派)

特技 ダンス カラオケ

得意教科 社会

得意なプレー クロスオーバー

苦手なもの 怒っている時の千夏 (過去に激怒された経験があるから)



もしかしたら今後ちゃんと設定を書くかもしれません

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