影に、陽奈多に 彼の知らない物語   作:Maruwell

2 / 2
ちまちま書いてるやつ Part2


第2話

このゲームが始まってからすでに1ヶ月。

この間におよそ2000もの人が死んだ。

それにも関わらず未だ第1層のボス部屋すら発見されていない。

 

よし、このあたりは俺の原作知識と違いはないな。

なんかすっごく安心するわ。

なんでだろうね?まぁ間違いなくあのイレギュラーのせいだろうけど…

今のところのイレギュラーは、クラインがなぜか女になってたことと、キリトとクラインが話してるはずのタイミングでクライン(女)とエギルが話していたこと。

それともう1つ、SAOが開始した日の現実世界の日付が2024/11/7だということ。

 

もう1回言っておこうか。

SAOが開始した日の現実世界の日付が、”2024/11/7”だということ!!

 

あ~れれ~、おっかしいぞぉ?

俺の記憶が正しければ、この日にSAOがクリアされるんじゃなかったかなぁ??

それなのにどうしてSAOが開始されてるわけ!?

ああぁもうっ!!原作となんか微妙に違う部分が多すぎる!!

これが原作の流れが変わるほどの違いならまだ良かったよ!それなら諦め付いたしさぁ。

なのになんで流れは変わらないかな!?人だけ変えれば問題ないとか思ってんの!!?

いろんな意味で問題ありまくりだから!!

主に俺が混乱することに関して!

 

はぁはぁ、っはあああぁぁぁぁ…

スッキリ…はしてないけど、とりあえず少し落ち着いたわ。

今はまぁ目の前のことに集中しようか。

 

開始から1ヶ月。

原作通りだと何があったかというと…

そう、ついにSAO初の攻略会議ですよ!

騎士ディアベルさんとか、トゲトゲ頭のキバオウさんとかが生で見れるんだぜぃ!

え?生き残るためには攻略なんかに参加しないほうがいいだろうって?

そりゃまぁそうなんだけどさ。転生したばっかりの頃は確かにそんなこと言ってたしね。

でもさ、俺SAOすっげー好きなんだよ。

そんな俺が今SAOの世界にいるんだぜ?

こんなチャンス、普通は絶対ないんだし、それならやっぱり原作の話を生で見てみたいと思うじゃん?

もうすでに知ってる話とは違う気がするけど、気にしない。気にしたら負けだと思ってる。

そんなわけで今ここ、トールバーナにいるってわけだ。

 

ちなみに開始から今まではひたすらレベル上げをしてた。

《ホルンカ》にも行って、アニールブレードを手に入れたりして装備を整えつつ、ひたすらフィールドとか迷宮区に行って、Mob狩りやってたよ。

そういえばキリトの嫁との初遭遇イベント、見れなかったなぁ…

迷宮区行くたびに探してみたんだけど、どっちにも会えなかった。

……まぁキリトにはもう会えてるはずだったんだけどね。

なんでクラインとエギルだったのか、今でも謎で仕方ないぜ…

まぁいい、どうせこの攻略会議にはキリアスの2人とも来てるはずだし、今度こそ会えるだろう。

あれ?フードが2人いるな。俺も合わせると3人だけど俺のことはどうでもいい。

どっちかはアスナだとしても、もう1人って誰だろう?原作とかアニメにはいなかったと思うんだけど…?

あ、アルゴがフードローブだったな。でもそんな小さい感じじゃないから違いそうか。

となるとわからん。まぁたイレギュラーかよ…。

 

 

パンッパンッ!

 

「だいぶ集まったようなのでそろそろ始めさせてもらう!」

 

 

………ん?

んん??

んんん!??

え?あれ?ちょっと待って嘘だろそれはないってマジでいやえぇはぁああぁぁぁ!!???

 

な ん で お ま え が そ こ に い る!!?

 

キィーリトさぁ~ん!!?なんでそんなところで注目集めちゃってんですかねぇ!?

あんたはこっち側でぼっちで座ってるはずでしょうが!ぼっちで!!

そのはずなのに何が「これから第1層攻略会議を始めたいと思う」だよ!!

それは騎士ディアベルさんの役割だから!あんたはお呼びじゃないから!

大人しくこっちに戻って来なさいって。

今ならまだ間に合うと思うからさぁ。

って、そういえば件の騎士様は一体どこに?

あんたとんでもない人に役割取られちゃってるよ!早く出てこないと出番なくなっちゃうって!

 

 

「今日は俺の呼びかけに応じてくれてありがとう!俺はキリト。このふざけたゲームを終わらせるために頑張らせてもらってる」

 

 

そうですね!それは間違ってはいないと思うけど、ちょぉっと早くないですかねぇ?

キミは、第1層のボスを倒したあとにビーターとして大ブレイクするんでしょう?

まだ早いって!もうちょっと縮こまってましょうよキリトさん!

 

 

「ここからが本題だ。今日俺のパーティーがボス部屋を発見した!そこにいるボスを倒して、このゲームに囚われてしまった人たちに、希望を見せてやらないといけない!それがこの場所に集まってくれたトッププレイヤーの義務だと思っている!みんなもそう思わないか?」

 

 

知るかよそんなこと。俺はそれどころじゃないんだっつの!!

お前がそんなところで演説してくれちゃってるせいで、今までで最高に頭の中がぐちゃぐちゃだよ!!

何がどうなればあんたがそんなところに出てくるのさ!?

原作どこいった!!?ちゃんと仕事しやがれや!!

 

 

ーその通りだ!ー

ーそうだ、俺たちが希望を見せるんだ!ー

ー絶対にクリアしてやるぜ!!ー

 

 

うるさいよお前らぁ!!

なんでキリトの演説に乗せられてるんだよ!?

ディアベルみたいなカリスマ性ないだろ??

それがどうしてこうなるんだよ!!?

ちょっとそこ!指笛やめぃ!!

 

 

「それじゃ第1層攻略会議を始めようと思う。まずはパーティーを組んでくれ」

 

 

来ちゃったよ、パーティーを組むイベント来ちゃったよ!?

キリトお前、嫁と組まなくていいの?ってかもう組んでるみたいなこと言ってたよな?

あいつぼっちじゃないのかよ…

ああもう一体どうなってるんだ、この世界は…?

流れは間違ってない。ちゃんと知ってる流れだ。だけどそこに出てくる主要人物が違ってやがる。

キリトとクラインがクライン(女)とエギルとか、ディアベルがキリトだったりとかな。

お願いだから元に戻ってくださいお願いします。もう俺のライフはゼロよっ!!

 

な~んてトリップしてる間に周りにパーティー組めそうな人がいなくなってる!!?

しまった、ミスった…

いや待てよ?

キリトがあそこに居るんだから、今アスナは誰とも組んでないわけでぇ。

よし!俺と組んでくださいアスナさ「あれ?あんたも溢れたのかい?なら私と組まない?」ぁぁぁ………

 

駆け寄ろうとしたところでもう1人のフードにアスナ取られた…

まぁまだ枠空いてるんだし別にいいんだけどね。

しっかし今の声、どっかで聞いたような気がするのは気のせいか?

 

 

「ちょうど仲間がどこかへ行ってしまって、1人でいただけ」

 

「ってことはもうパーティーは組んでるのかい。ならしょうがないね。邪魔して悪かった」

 

「………いえ、今はソロ。だから今回だけなら組んでもいいよ」

 

「そっか、それならよろしく頼むよ!」

 

 

あぁぁぁ…

聞いたことあるはずだよ、クラインじゃん、この声。

でもアスナだと思ってたもう1人、なんかアスナと違うような気がするんだよなぁ。

喋り方とか声とか。まぁ声はアニメのしか知らないから違ってもおかしくないけど、エギルはアニメの声そのままだったから、もしかしたらこの声…、いやいやまさかね。あの子がいるわけないよな、って考え込んでる場合じゃない。俺も入れてもらわなきゃ。

 

 

「あの、俺も溢れちゃったみたいなんで、枠が余ってたらパーティーに入れてもらえませんか?」

 

「ん?ってあんたもフードなのか。しかも俺っことは…いいねぇ、このパーティーはなかなか華やかじゃないか。もちろん私はいいよ。あんたもいいかい?」

 

コクッ

 

「だそうだから、よろしくな!えーっと…」

 

「あ、すいません。俺はヒナって言います」

 

「ヒナね。私はクラインだ。で、そっちのあんたは?}

 

「サチ」

 

「ヒナとサチだね。2人とも短い間だけどよろしくな!」

 

 

……………

ふぅ…

そういえばさっきフラグ立てたちまった気がするわぁ。

はっはっは!

そろそろ慣れてきたからな、そう何度も何度も叫びまくったりはしないぜ?

さっきのキリトの衝撃が大きすぎて、他のことが割とどうでもよくなってるってのもあるかもしれないけど、とりあえずしばらく取り乱したりはしないよ。

よ~し、気を取り直して会議の続きいってみようか!

まだキバオウさんのベータ探しが残ってるしな。

あ、そういえばエギルの姿が見えない…

こ、これは、やばいっ…!!

 

 

「そろそろ組み終わったころだと思う。じゃあこれ「ちょっと、待て」なんだ?」

 

「俺は、ザザ。ボス戦の前に、言うこと、ある」

 

 

うひゃひゃひゃ!!なんか出た!!

おま、なんでいるんだよぉほっほっほほ!

待って、ちょ、タイムッ、くくっ!なんか、ツボった!

あっはっはははっはぁ!もう意味わっかんねぇ!あー腹痛いっひっひひひ!!

 

ふぅ、はぁあぁぁぁ…

よ~し、もう大丈夫だ。それにしてもその発想はなかった。

まさかのザザさん、ここで登場するとはね。

ラフコフはどうしたラフコフは。こんな目立っちゃ殺し屋稼業は成り立たないぞ?

 

 

「この中、謝罪すべきやつ、いる」

 

「ザザ、だっけか?その謝罪すべきやつって言うのは、元ベータテスターのこと、か?」

 

「そうだ。やつら、ゲーム、始まった日に、ビギナー、見捨てた。

狩場も、クエストも、独占、自分たちだけ、強くなった。

ここにも、いるはず。お前ら、謝罪、しろ…!」

 

 

なんつーか、違和感がやばい。

その喋り方でベータ糾弾は合わないって!

やっぱりあれだ、あの関西弁じゃないと、イマイチ迫力が足りない気がするな。

いやまぁザザの雰囲気もあって、これはこれである意味効果的かもしれないけどさ。

 

 

「ったく、そんなこと言ってる場合じゃないだろうに…」

 

「Hey!発言してもいいか?」

 

 

へい…?ちょいちょいちょいちょい。

そろそろ俺も我慢の限界だよ?

キリトショックもだいぶ収まってきたし、またプッツンするよ?

だからさ、もうやめようぜ?

エギルがいないのはわかってたことだけども、それでもあんたはダメだ。

頼むから、喋り方が似てるだけの知らない人であってくれっ!!

 

 

「俺はPohだ。ザザ、お前が言いてぇことはつまり、ベータ上がりどもがシカトしやがったからビギナーが大勢死んだ、それに対して謝れと、そういう意味か?」

 

「ああ、そうだ」

 

 

だああぁあああぁぁぁぁぁああぁぁ!!!

あれほどやめろっていっただろうがあああぁぁぁあぁぁ!!!

なんでこんなところで、ラフコフ対決が起こってるんだよ!?

意味分かんねぇだろうが!

せっかくここまで我慢してたんだから最後までそのまま行かせてくれよぉぉぉ…

 

 

「ヒナ?どうしたんだ?いきなり口押さえて唸り出したりして。気分悪いなら離れててもいいよ?あとで会議の内容を話してあげるからさ」

 

「いえ、大丈夫です。気にしないでください」

 

「そうかい?本当にダメだったら言ってくれよ?」

 

「はい、ありがとうございます」

 

 

あんたも原因の1人だからね、クラインさん?あとお隣さんも。

てかよく外に出さないで耐えてるよなぁ俺。

今まで叫ばなかった俺をマジで褒め称えてあげたいよ。

 

 

「このガイドブック、お前ももらったな?道具屋で無料配布してるやつだ

 

「何が、言いたい…?」

 

「配布していたのはは、元ベータテスターのやつらだ」

 

 

ーマジで!?ー

ー知らなかった…ー

ーおいおいそれってー

 

 

いや、そこは気づこうぜ?

どうやればボス部屋が見つかってすぐにボスの情報が載ったガイドブックが出せるんだよ。

事前に知ってなきゃ無理だろうが。

ここにいるのは、揃いも揃って頭の残念な奴ばっかりなのか?

 

 

「いいか?情報は誰だって手に入ったんだ。それでも2000人近くが死んだ。現実世界だったら血の海ができてるな。そんな失敗を踏まえて、これから俺たちはどうボスに挑むべきなのか、そういうのを決める会議だと思っていたんだが…。まさか仲間割れをするための集まりだったとはね、まぁ俺からすれば、それはそれで面白いけどな」

 

「………」

 

 

エギルポジなのに、さりげなく殺人鬼のPohさんっぽい発言が混じってるのは、さすがとしか言いようがないぜ…

そして、驚くことにこれだけめちゃくちゃになってるのに、大元の流れは俺の記憶の中の原作と同じなんだよな。

これで決まり、かな?

知ってる話のそれぞれのポジションが変わった世界、パラレルワールドって考えてまず間違いないだろう。それならそれで対処しやすいっちゃしやすいからよしとしよう、いや、するしかない…!

 

とりあえずこれでこの会議のイベントは終わりだな。あとは流していいや。クラインに聞けばあとで教えてくれるだろう。

 

 

「クラインさん、あとでこのあとの内容教えてください。やっぱり宿で休んできます」

 

「ああ、任せな!今日はないと思うから、攻略当日までには体調を戻しといてくれよ?」

 

「ただの精神疲労ですよ、寝れば治ります。ここはゲームの中なんですから風邪なんてひきませんよ。じゃあすいません、俺はこれで。サチさんも」

 

コクッ

 

「そろそろ再開していいか?ついさっき………」

 

 

 

っああああ、つっかれたぁ!!

今日だけで何回混乱させられたかわからないんだけど…

もうヤダ、なんかとんでもないポジション変更じゃん…

俺にどうしろと?ってかなんで俺この世界にいるの??

 

あぁダメだ…。今日はもう寝よう。寝て忘れれば問題ない。

というわけで、おやすみ~

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。