今日も静かに誰か来る   作:通りすがりのカードゲーマー

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みやびさん2

 

いつも通り酒場に入る…するとまた珍しい人がいた

 

「こんにちはみやびさん」

 

『あぁ、彼岸さんでしたか、こんにちは』

 

『…』

 

「…」

 

やっべぇ気まずい、原因はわかる。

あの日みやびさんと採掘場に行ってた時のお話、採掘しながらお互い色々言い合っていた。

 

あの時は…確か…

 

「今思うと…なんというか…訓練中みやびさんって前まで改善点とか言ってくれたけどな……」

 

『…なんですか急に』

 

「いや…だって最近訓練したりしても褒めてばっかなんで…嬉しいけど」

 

偶にみやびさんは対人戦として手合わせしてくれたりする。

その時とかは俺も、イタズラしようとしてたときとは違い大真面目に戦闘をする。

 

『…そうですか

自分、お喋り下手で人見知りも拗らせているので…そう言って頂けてとても嬉しいです。ですが…私は褒めるのは下手です。』

 

そう言われた時に反射的に答えてしまった。

 

「人を褒めている事に下手も上手ないと思うよ?どれだけ自分の伝えたいことを言葉にできるかなんだと俺は思うよ」

 

『…そうですか』

 

…この後から会話が無くなりツルハシで岩を削る音しかなかった。

 

とまぁ、絶対にこれが原因ってのがわかる

 

そんで現在に戻る…

 

相変わらず沈黙が二人の間に流れる

 

「あ、あのー…みやびさん…?」

 

『なんですか?』

 

「この後時間って空いてます…?」

 

『空いてますけど』

 

…神様お願いします…!

 

「……ストレス解消ってことで久々に訓練しませんか…?」

 

『いいですよ』

 

即決だった、願う必要すらなかったなおい

 

『…場所は…いつもの場所でお互い木刀にしましょう』

 

「わかった…」

 

とすぐにみやびさんは

酒場を出て行ってしまった。

 

 

「…ほんとこういう時ってどうすればいいんだろうなぁ…」

 

そう口に出しながら酒場に置いてある自由に使える木刀を持ちみやびさんの後を追うため

全速力で集合場所に向かう

 

 

というわけで到着したのは平原

ここはよく、みやびさんと訓練するために使う場所でもあるが…まぁまぁ色んな人を呼んだりする

 

あんまり人は来ない…はず

 

『…きましたね!』

 

「…よろしくお願いしますルールは何でもありで!」

 

 

語ることは特にない、訓練するということに集中し、木刀を構える

 

「…」

 

『…』

 

お互い最初は何もしない、みやびさんの場合はこの時間で精神統一したり集中を切らさないようにする…

 

俺ももちろんそうするが…集中力の差やこの短時間で精神統一は無理である、いつも思うが、あの人がすげぇ

 

 

『ッ!』

 

声に出さず、俺の横腹を狙っての横振りが飛んでくる

…木刀の速度は俺の倍あるだろうと思いながら。

自分の木刀で受け止める

 

「グッ!」

 

腕にビリビリと痛みが走る

 

と言うかそんなん気にしてる暇じゃねぇ!

 

みやびさんは絶対にしてくることがあるそれは…

 

『揺れ動く 大地の鼓動 高鳴らせ 休符入れたる 地割れ合いの手』

 

通常攻撃と同時に詠唱をし通常攻撃の後隙を狙わせないようにするということである

 

これがまぁ強い

 

しかも今回は

 

『アースクエイク!』

 

逃げ場がない

 

揺れが俺を襲いそのまま倒れてしまった。

 

前までは対処できてるのに…今回は攻撃すらできず負けた…

 

『…これでまた私の勝ちですね』

 

「逆に聞こう、これでどう勝てばいいんだ?」

 

スッと手を差し出された。

 

『…ごめんなさい、酒場ではあんな冷たい態度で』

 

「あ…あぁ大丈夫ですよ!」

 

手を握り立ち上がる。

 

『それならよかった…ッ!?』

 

ヒュっと音がし何かが飛んできた。それと同時にみやびさんが倒れた…すぐ俺は意識があるか確認した…意識はある

 

そして足に刺さった矢を見つけた。

 

「これは…矢…?」

 

 

 

[見つけたぞ…!獣人!]

 

すると見たこともない、人が来た…他国の冒険者かそれとも別の何かか?

 

 

「…何のようだ」

 

[離れてな小僧、獣人は信用しちゃいけねぇんだよ!ちゃんと殺さなきゃな!]

 

「…なんて言った」

 

[あん?]

 

俺の友達をなんて言ったか聞いてるんだよ!

 

 

恩人を信用しちゃいけない?何を言っている?

どうやらみやびさんは

コイツに狙われていたらしい

 

俺の質問に答えようとするが…俺の友達に

 

 

「もういい…死ね!

 

もう有無を言わさず、ライトニングボルトを放つ

 

もちろん不意打ちなため絶対に当たるし防御すら間に合わず…男は真っ黒焦げになり気絶した。

 

「…ここで殺したら、色々と困る…だか、黒焦げで済ませてやる…そして二度とみやびさんに近づくな」

 

そう吐き捨てみやびさんの元に戻る

 

『…戻りましたか…』

 

 

「…なーんで口は動かせるの…?」

 

『そりゃ…獣人ですしこのくらいの毒なら体が動かないだけです。』

 

「獣人ってすげぇ〜…っとおんぶして街まで運ぶな」

 

みやびさんをおんぶして街まで歩く

するとみやびさんから質問が飛んできた。

 

『…あの、なんで助けてくれたんですか?』

 

「そりゃ友達だからだよ」

 

『友達だからですか…人は友だとか、そんなあやふやな理由でお互いを守り合う。…あんまりわかんないです。でも、助けてくれたんですから……仕方ないからお酒、一杯だけ奢ってあげます。』

 

「お、楽しみが増えた。そのお酒で一緒に飲みましょ」

 

『ふふ…それもいいですねっと…そろそろ街ですね』

 

「そうですね〜」

 

『…あの、街の前なんですけど…降ろしてくれません?』

 

彼岸「…ここで歩いて悪化するか、大人しくしとくか…まぁ、お前に選択肢は与えないけどね」

 

『あの…朱焔さん?朱焔さーん!?』

 

 

その後なんか色々言われたがとりあえず

宿のベッドで寝かせてから俺はダンジョンに潜った。

 

次の日に約束通り酒を奢ってもらって一緒に飲んだ

飲んでる間、尻尾でバシバシ叩かれてた。

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