「…ヒラファさんかな、初めまして…?」
今日は41世代の酒場ではなく、67世代の酒場にいる。
すこし話してみたい人がいるのである。
『あ…初めまして…です』
俺のほかの友達と同じような獣人…だが誰よりも若く幼く見える。
「色々聞きたいんだけどいいかな?」
近づいて隣の席に座る。
警戒されてるのか、椅子をすこし離される。
『はい…いいですよ』
「…どこか観光に行ったりした?」
『!
はい!未定国家ワカラナイトさんの観光に行ったりしましたよ!お料理も貰いましたし...お話もできました...!
とても温かい国でしたね...また来れたら...来たいです...!
あ…』
話し始めると、その様子は楽しそうであったが俺を見ると現実に引き戻されたかのようにその表情は強張ってしまう。
「はは楽しそうでよかったよ、なにせ観光ってのが一番いいから、この世界国も多いし何がいいってそこに滞在し続ける必要とかもないからなぁ」
『……そう、ですね…あの、あなたは…』
「あ、彼岸でいいよ?」
『…彼岸さんはどこからここへ来たんですか…?』
「んー、どこかにある演劇の国、そこで黒衣してたけど…神殺しの罪を被せられて気づいたらここ」
『……劇団の舞台裏から魔法の世界へ...、もしかして、運命があなたを選んだのかもしれません…です。』
「どうだろうねぇ…ただ運命が俺を選んだのなら俺は、運命を呪うね」
『…ど…どうして…です?』
「何人生きるために殺したか分からないからね、生きるために殺したとて、俺は殺しとかはしたくないから…」
『…そう…なんですか』
警戒が強くなる。
墓穴掘ったなぁ…仲良くしたいけど…
「ま…まぁほら、俺の話も興味ある?」
『まぁ…あります…』
「それじゃあ!話そう!」
ヒラファさんの馴染みじゃない世代の話を始める。
ちゃんと食いついてくれるか心配だったが、獣人の話をするとヒラファさんは興味を持ってくれ色々な質問をしてくれた。
その人は強いか
その人は美しいかーとか
普通の質問だ
だけど、ある質問だけ確実になにか別の意味を含んでいる物もあった
その人は幸せになったか
どのようにして幸せになったのか
…疑問を抱きながら、話を続ける。
雅な人だったり、お嬢様だったり触手の人だったり
色んな人を話した
『そんな人たちがいるんですね…!』
「そうそう、この世界獣人も多いからね…ホントに色んな人と仲良くなったなぁ」
『…そう考えると、すごいですね』
お、褒めてくれた。少しでも仲良くなれたってことでいいのかな
その後お互いジュースを飲みながら話し続け、依頼の時間がきて俺が離れることになってしまった。
また話せるといいな