今日も静かに誰か来る   作:通りすがりのカードゲーマー

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しろつきのお狐あき様

白い月が綺麗な深夜、国民も王様も友達も寝付いた後のお話、

 

…ある国にお誘いが来た、なんでも新しい国が建つらしい

悩んだ悩んだが

 

結局行くことした。

 

未練がないと言えば嘘になる。だから…

 

「今までお世話になりました…新大陸行ってきます!っとはぁ…」

 

すこし、まだ居たいと思う自分も居た、だが行ってみたくなってしまった他の国にも

 

そう思い、その未練を断ち切るために置き手紙を置くことにした。

 

「…よし」

 

自分の泊めてくれていた宿を出るここからもお別れだ

 

『こや?こんな時間に珍しいですね!』

 

…決心して出ようとしたら会ってしまった、一番の未練の人とも言える人に

 

…狐月アキさん

4世代の超が付く先輩であり、あることをきっかけに仲良くなった。

 

きっかけとは?そんなのは簡単

 

数日前

ある日のしろつき

団子屋で団子を食べていた時である。

 

旅から帰って来たあきさんに声をかけ…ずっと持っていた、日記帳に何が書いてあるのかを聞いた。

 

日記帳には、しろつきでのお祭りから、旅で訪れた各地の出来事まで、たくさんの思い出が綴られており、俺がいなかった日の日常を教えてくれ、流れで俺の話に興味を持ってくれ…俺もそのまま釣られて

 

笑いながら話した、それは25万マーと言う大金の話

 

話した、それは自分が書いてきた嬉しい出会いと悲しい別れ

 

そんな事を話していると次第に話す回数が増え、今じゃ友人と言えるくらいになっている。

 

そう、未練とは友人になにも言えなかったことだ

 

別れはつらい俺が一番知っている気がする。

 

「あ…あー、あき…さんも…珍しい…ですね。」

 

『こゃんは…夜のお散歩です!みんな寝てるのに、珍しくて声かけちゃいました。』

 

てへと言うような効果音が聞こえる。

 

「……せっかくなら俺もいいですか?」

 

『お!いいですね!2人で夜の散歩!』

 

難なく、受け入れてくれた……言うかぁ…

 

「いやぁここに来てから長くなりましたねぇ」

 

『そうだねぇ…雪華ちゃんが連れてきてから結構経ったね…』

 

最初に来た頃を思い出す。少し破天荒な俺の友達に誘われきた。

 

やべぇ涙出そう

 

「あー…その…あきさん?」

 

『…分かってる、行くんですよね?新大陸』

 

「あー…察してましたか…」

 

『こゃんは、もっと彼岸さんといっしょにいたかったな……

行きたい!って思ってどこか行くなら笑顔で見送るけど、しろつきにいたかった、と思うなら……こゃ……』

 

「…すみません、未熟名もので、」

 

『かえってきてくれるのまってるからね……?

こゃんは、彼岸さん信じてるですから。』

 

「…わかりました!約束しましょう!必ず帰ってきます、まちまち旅行でこっちにも帰ります」

 

『!まってるからね……!

帰ってきてくれないと、話しかけてくれないと、いつの間にかこゃん消えちゃうかも!』

 

「冗談でもやめてくださいよ!?」

 

『ふふふ…』

 

「あはは…」

 

このやり取りも最後か、そう思うと堪えていた涙ガガガが

 

『絶対だよ!』

 

「はい!」

 

『よろしい!それじゃ…また!会おうね!』

 

「はい!」

 

そのまま沈むしろい月に向かって歩く

 

最初と違うのは

 

後ろには見送ってくれる、友が必ずいるのである。

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