武器を買おうと市場に行くと笠をかぶった獣人の見知った人を見つけた。
「こんにちは、みやびさん」
『あ、黒衣さんこんにちは!ってまた笠を外そうとしないでください!?』
ッチ、取れないかいつか絶対にとってやる…
手の軌道を読まれたのかわからないが、笠を捕ろうと伸ばした手を掴まれた。
『声に出てますよ……どうして私なのか疑問です。他の妖狐のお友達がいるでしょう…?』
「いいリアクションしてくれる人が少ないからね…」
『…その言い方で言うなら私が過剰な程の反応を見せると言ってるようなものじゃないですか!』
「まてまて落ち着け!その剣を収めてくれ!?」
言葉の途中、殺気を感じみやびさんの方を見ると剣を鞘から取り出し、いつでも斬れる準備をしていた。
『はぁ…普通の人でしたらその頭斬り捨ててましたよ?』
「ほんとにできるから怖いんだよな…いやほんとにごめんって」
『…まぁ…こんな人でもブラッシングは上手いんですよね…』
「よく働いていた国にブラッシングやってたからなぁ、懐かしい」
演劇の国での騒動を思い出す。
あの時はウチの店にペット持ってきてブラッシングを頼む人とか多かったなぁ…
みやびさん
俺の友達と一緒の種族である妖狐の一人
妖狐なので獣の耳と尻尾を持っており
前に尻尾を見てると触らせてくれて、毛並みがボサボサだった為許可をとりブラッシングすると、気に入られ時々ブラッシングを頼まれる。
本人から聞いた話だが、雅という人を探しているらしい
お互い目的の物を買い、初心者酒場へと向かう
「『にしても不思議ですね…私も演劇の国?なんてものは聞いたことありませんよ?』
「まぁ…もう滅んでるからね…っと着いた、一緒に飲む?」
『え!いいんですか!』
ウッキウキな様子で初心者酒場にみやびさんが先に入りその後に続く
初心者酒場は昼頃のおかげか人が沢山いた
「いやぁ…改めてよかったなぁ…」
『なにがですか?』
「え?俺以外に話せる相手がいて」
『…余計なお世話です。』
「だって最初すげー不安そうだったじゃん」
『あの時のことは忘れてください!?もうあの時の私じゃないんです!』
「と、前迷子になりかけた人が言ってますが?」
「っ////忘れてください!」
顔を真っ赤にして怒っているがあんまり怖くはない…俺より強いはずなのになんでやろなぁ?
『そういうアナタも…アナタも…』
「何もないだろ?」
向こうもなにか恥ずかしい話題を言おうとするが、俺の恥ずかしい話題なんてものはないので頭を抱えている。
『く…ケモミミ狂いの癖に』
「うっせ、悪いかよ動物をモフって何が悪い、なんならなんもやってないしいいじゃん」
『そういう問題ではなくてですね!毎回ブラッシングしてる時にビクビクしてるんですよ…耳触られるんじゃないかって…』
「あー…うん、それは…ごめん」
すこし気まずい空気になりながら話を繋げ、
お互い酒を飲み沢山話して終わった。