Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する   作:天元突破クローズエボルハザード

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そこ、はえーよホセと言った人、タイキックです。

デデーン!

ハジメ「うp主、ライダーキック。」

うp主「……え?」

《color:ff0000》『Rider Kick』《/color》


サイド-Ⅸ:渦巻く陰謀、残された希望

時間は少し遡る。愛子達が王都を脱出した日より少し前。

王宮の外れにある開けた場所に、人の姿があった。静かな場所だった。

ゆるりと吹く夜風の囁きと、冴え冴えとした月明りだけが存在を許された様な、静謐で物悲しい雰囲気が漂う場所。

 

それもその筈。ここはある意味、墓地なのだから。

勿論王宮の敷地内であるから、不特定多数の死者を埋葬する様な場所ではない。

あるのは、【神山】の岩壁を直接加工して造られた巨大な石碑だ。

 

聳え立つ石碑は、所謂忠霊塔*1の様なもので、王国に忠義を尽くした戦死者・殉教者は例外無くここに名を刻まれる。

その忠霊塔の前に無言で佇んでいた人影の正体は、ハイリヒ王国騎士団長のメルド・ロギンスだった。

無表情だが、その瞳には言葉には表せない強く重い感情が込められている様だった。

 

深夜を少し回ったこの時間、巡回の兵士を除けば王宮内で無闇に出歩く者はいない。

まして、この様な寂しい場所に訪れるなど普通ではない。

だがこの静かで人の寄り付かない場所は、死者に安息を与える以外にもう一つ有用な使い方があった。

 

???「──団長。」

風に紛れて消えそうな程小さな男の声。メルドがチラリと視線を向ければ、足音を立てずに待ち人が姿を現した。

男の名はホセ・ランカイド。王国騎士団副団長にして、メルドの腹心の部下だ。

 

メルド「問題無かったか?」

ホセ「はい、誰にも見られていません。とは言え、長居は出来ないでしょうが……。」

メルド「深夜に騎士団のトップ2人が、こんな場所で密会だからな。

今のお偉方からすれば、『一体何を企んでいる?』と目を血走らせるだろうな。」

僅かに口元を歪めて笑うメルドに、ホセは苦笑いを見せた。

 

メルド「……それで、兵団の様子は?」

表情を再び厳しいものに戻して、メルドは問う。

ホセの表情は冴えない。それどころか、寧ろ蒼褪めてさえいる様に見えた。

 

ホセ「……兵団長を含め、隊長格の六割に“虚ろ”の症状が見られました。」

彼の言う"虚ろ"とは、ここ最近王宮内に広がっている奇妙な現象の事だ。

最初は下級の兵士や騎士等に表れた症状で、簡単に言えば無気力症候群と言うべきか。

仕事はキチンと果たすし受け答えもするのだが、以前に比べると明らかに覇気に欠け笑う事が無くなり、人付き合いも最低限となり部屋に引き籠る事が多くなる。

 

その症状は徐々に広がり、遂には発言力の強い貴族や騎士団でも分隊長クラスまで見られる様になった。

流石にこれは何かがおかしいと、蔓延しだした不気味な現象に危機感を抱いたメルドは本格的な調査に乗り出したのだ。

 

メルド「そこまでか。騎士団の一割強というのが幸いに思えてくるな。

いや、大隊長クラスに症状が見られないだけ確かに幸いか。」

ホセ「……しかし団長。その、何と言いますか……本当に、これは何者かの攻撃なのでしょうか?

単に気が抜けているだけなのでは?」

ホセの報告を聞いて、増々厳しい表情になったメルドに、ホセは遠慮がちにそう尋ねた。

 

メルド「勇者が敗北し、騎士団の精鋭を失い、数の有利という人間側の生命線を魔人族がひっくり返しつつあるこの状況でか?

気持ちは分からんでもないがなホセ、楽観視は止めろ。お前までやられるぞ。」

ホセ「失礼しました。」

 

ホセとて心から楽観視している訳ではない。

副団長として、団長の考えに対し別角度からの否定的意見を出すのは職務でもあるのだ。

咳払いを一つ、ホセは改めて口を開いた。

 

ホセ「それで、団長の方は?陛下に何か影響は?」

メルド「陛下は今のところ大丈夫だ、"虚ろ"の症状は無い。寧ろ、覇気が増している位だ。

『主の御名に於いて、魔人族の蛮行を許しはしない』とな。……ただ……。」

ホセ「?どうされました?」

 

普段に無い歯切れの悪さを見せたメルドに、ホセは首を傾げる。

メルドはどう言うべきか迷いつつ、結局適当な言葉が見つからなかった様で「何でも無い。」と頭を振った。

──まさか、些か神に傾倒し過ぎている様な、などと言える訳が無い。己の信仰的にも、部下に対しても。

 

メルド「宰相殿も問題がある様には見えなかった。

だが、中央の有力者方が無事かと問われれば、到底そうは言えん」

そう言って挙げられた症状の見られる貴族達の名を聞いて、ホセは思わずクラリと意識がブレるのを感じた。

本当の中枢を担う大貴族は無事だが、各派閥に属する有力貴族の内かなりの者達が発症しているのだ。

 

メルド「陛下に具申し、騎士団から護衛を付けさせて貰っている。

近衛も神殿騎士も微妙なところだ、異変があれば即座に報告する様命じてある。」

ホセ「陛下は、"虚ろ"について何と?」

 

当然エリヒド国王には、現在王国の中枢が正体不明の敵から精神攻撃を受けている可能性がある旨について報告がなされている。

いくら無気力が目立つだけの症状とは言え、数が数だ。早急な対応が必要なのは確か。

だが、報告したメルドの表情は優れない。

 

メルド「……今、コソコソとお前と報告会なんぞしている時点で、分かるだろ?」

ホセ「調査具申を却下されたのですか?」

そう。

王宮の片隅で深夜に人目に付かない様に現状報告をしあっているのは、エリヒド国王が本格的な調査を却下した上、メルドに余計な事に感けていないで軍備増強に専念しろと命じられたからだ。

表立って調査出来なくなったメルドは、それでも己の危機感を信じてこうして腹心の部下と出来る限りの事をしているのである。

 

メルド「魔人族の脅威が高まっているこの状況だ、陛下も不明瞭な情報のみでは判断に困るのだろう。」

ホセ「しかし、それでも普段の陛下であれば団長の言葉なら……。」

その言葉をメルドは視線で止めた。

確かに、今のエリヒド国王は些か強行な姿勢が目立つが、だからといってそう簡単に不服を口にするのは憚られる。

 

メルド「だからこそ、俺達で陛下が判断するに足る情報を集めるのだろう?

ホセ、闇属性の魔法に精通している者を集めろ。“虚ろ”の正体を探らせ、対抗策を用意させろ。

そして、どうにか王宮の宝物庫を開けてもらう。

精神攻撃に対抗出来るアーティファクトがあるかもしれん、管理部に言って目録を見せてもらえ。」

ホセ「了解です。光輝君達には?」

 

メルド「俺が対応する。……今、あいつらは不安定な時期だ。余計な不安を与えたくはないが……ままならんものだな。

俺はとことん教育者には向いていないらしい。」

自嘲する様な溜息を吐いたメルドに、ホセは笑みを浮かべて言う。

 

ホセ「団長の心遣いなら、キチンと伝わっていますよ。」

メルド「俺の心を知ってもらってどうする。俺があいつらの心を知らねばならんのだ。

そして、そこに一番悩んでいるんだよ俺は。剣の振り方やら戦い方なら、悩む事なんぞ何も無いんだがなぁ……。」

ホセ「それでも、団長から話をされる方が彼等は安心しますよ。」

 

騎士団の新人なら、元より全て覚悟の上での入団だ。故にメンタルケアの主たる方法は、取り敢えず倒れるまで走る・剣を振る・一緒に酒を飲むである。そして大体、それで解決する。

が、意図せず故郷から連れ出され、戦わねば故郷に帰れないという状況のただの学生達にそれを強要するのは、色んな意味で駄目だろう。

だからこそ、メルドは不得手な非体育会系の子供達のメンタルケアに四苦八苦している訳だが……

 

子育てに悩む父親の様な様子で唸る珍しい団長の姿に、ホセは苦笑いせずにはいられなかった。

その後2、3程の情報の共有と、今後の方針を打ち合わせたメルドとホセは、互いに闇に紛れる様にして王宮内へと戻った。

 


 

薄暗い廊下を巡回の兵士に見つからない様、気を配りつつ自室へと向かうメルド。

騎士団長という身分である故、仮に見つかっても咎められたり職務質問を受ける事も無いだろうが、それでもこんな時間に何をしていたのだろうという疑問を抱くだろう目撃者を作りたくない。

尤も、「こそこそと深夜の王宮内をうろつく自分は十分に不審者だな」と、思わず自嘲の笑みを浮かべたメルドは、しかし次の瞬間心臓を握り潰される様な戦慄を味わう事になった。

 

???「メルド団ちょ──」

周囲に誰もいなかった。気配は常に探っていた。にも拘わらず背後を取られた。

それも、肩を叩かれる程近くで。取りも直さず、それは首を刈るのも自由な距離という事で──

 

メルド「ゼアッ!!」

張り詰めていた緊張故に、メルドは自分でも驚く程の反応を見せた。

肩に相手の手が触れた瞬間、反射で動いた右手は一瞬で騎士剣を抜剣。暗闇に銀の線を描きながら背後の何者かへ横薙ぎの一撃が振るわれた。

 

???「ひぃっ!?」

が、「たとえ首を裂かれても今の一撃で仕留めてやる!」という気概と共に振るわれた一撃は、これまた相手の素晴らしい反応で空を切った。

というか、相手は尻餅をついていた。腰が抜けたとも言える。序に涙目だった。

 

メルド「……こ、浩介?」

高速でコクコクと頷く涙目の人物は、前線組・永山パーティの斥候役にしてクラスメイト一影の薄い男──遠藤浩介だった。

浩介「だ、団長ぉ……お、おれ、なんか団長にしました……?」

涙目でガクブルと震えながらそう言う浩介に、メルドは漸く事態を悟り慌てて騎士剣を仕舞い浩介を助け起こした。

 

浩介の影が薄い事は周知の事実だ。皆で談笑していても、いつの間にか忘れられている様な男なのだ。

自動ドアも3回中2回は反応しないし、点呼では大体名前を呼ばれない。

あの南雲ハジメでも見失う程の影の薄さは彼をして、「自分を殺せる可能性を持つ男」と密かに呼ばれている。

そんな先天性の気配遮断能力を持った男なのだ。メルドの感覚をすり抜けても何の不思議でもない。

 

メルド「い、いや……すまん。いきなり背後に立たれたもんでな、つい。」

浩介「……団長、いつから暗殺者(ゴ〇ゴ)になったんですか。」

"つい"で危うく首チョンパされそうになった浩介がジト目でツッコミを入れる。

メルドは誤魔化す様に咳払いすると話題の転換を図った。

 

メルド「それより浩介、お前こんな時間にどうした?」

浩介「今日の訓練、ちょっと無茶し過ぎて夕方から部屋で休んでたんですよ。

そしたら、うっかり寝ちゃったんですけど……。」

質問の答えにしては随分時間そ遡るなと思ったメルドだったが、続く浩介の言葉に思わず目頭が熱くなった。

 

浩介「誰も起こしに来てくれなかったんですよね。晩飯の時間になっても。」

メルド「そ、そうか。」

浩介「時間が大分過ぎてから目が覚めて、慌てて食べに行ったんですけど、『あれ、なんか一食余ってんな。まぁ偶々だろ、賄いにしよ~っと』みたいなノリで食べてしまったそうで。

皆、俺が晩飯の席に居ない事気が付いてなかったんすね。」

メルド「……そ、そうか。」

 

浩介「まぁ時間に遅れたのは俺だし、なのにまた作ってもらうのも悪いんで一食位抜いてもいいかなぁと思ったんですけど……腹減り過ぎて眠れなくて、何か食べれないか厨房に行ったんですよ。

で、なんか野菜っぽい物の切れ端とかあったんで食べたんですけど。」

メルド「けど?」

 

浩介「食って暫くしたら腹に激痛が……で、2時間程戦ってたんすよ。厨房近くのトイレで。壮絶でした。」

メルド「お前、夜中に何と戦ってるんだ……。」

浩介「で、戦い終わって気が付いたんです。新たな問題に。」

メルド「まだあるのか!?トイレで一体、何があった!?」

浩介「寧ろ、無かったんす。紙が。」

メルド「………。」

 

そこから先、浩介がどうやって紙を手に入れたのかについては生憎と彼の口から語られる事は無かった。

ただ、厨房近くのトイレとこの場所は結構距離がある事を考えれば、彼は戦後処理が出来ない状態で王宮内のトイレを彷徨っていたという事なのだろう。

 

メルド「浩介……もう休め。」

浩介「うっす。お休みなさい、団長。」

忘れられ、食事を抜かれ、残飯漁りじみた事をして腹を壊し、夜中にトイレを彷徨い歩き、挙句騎士団長に首チョンパされかける。

……王宮内なのに、何故こうもシビアな生き方をしているのだろう。

トボトボと自室に戻っていく浩介の煤けた背中を見送りながら、メルドは無意識に敬礼をしていた。*2

 

緊張感を微妙に削がれつつも自室に戻ったメルドは、大きく息を吐くと腰に下げた騎士剣を外して部屋の壁に立て掛けた。

そしてドカッと身を投げ出す様にしてソファへ腰を落とし、指先を眉間に押し当て揉み解す。

些細な休息の後、自然と頭が働きだす。

 

メルド「……士気のみ落とす魔法、か。魔人族の仕業と考えるのが順当だが、王宮に直接?有り得ん。

仮にそれが出来るなら、何故もっと強力な魔法を使わない?何故下級兵士や騎士からなんだ?

悟られずに魔法を行使出来るなら、何故俺を狙わない?騎士団長の首を取れれば、それこそ士気などガタ落ちだろう。

何故だ?何が起きているんだ?」

 

思考が口をついて流れ出る。危機を察知してからというもの、正体不明の敵・手段にメルドの気は張り詰め続けていた。

まだまだ限界には遠いがそれでも考えるべき事は多く、何より国のトップに自分の危機意識を共有出来ない事が彼の精神力を削り取る。

頭の奥に、重い疲労の塊が蓄積していく感覚。

白のキャンバスに垂らした黒のインクが、ジワジワと染み込んでいくかの様な焦燥感。

 

メルド「……あいつは今頃、何をしているのだろうな。」

ふと、脳裏を過ったのは、【オルクス大迷宮】で奇跡の様な再会と圧倒的な力を見せつけた1人の少年の姿。

自分達はおろか光輝達ですら敵わない魔物群を、たった1人でいとも容易く蹂躙して見せた男だ。

暫く当時の事を思い出して何とも言えない表情を浮かべていたメルドは、徐に立ち上がるとデスクへと向かった。

 

引き出しから取り出したのは、便箋と封筒を2セット。ペンを手に取り、メルドは難しい表情をしながら書き始めた。

それは万が一に備えての布石だった。一つは【アンカジ公国】のゼンゲン公宛て。そしてもう一つは、彼の少年宛て。

もしかしたら、ゼンゲン公を通して彼に渡るかもしれない。

そうすれば、自分に何かあったとしても、或いは起死回生の一手になるかもしれない、と。

 


 

月明りが差し込む静かな室内に、カリカリというペンの走る音だけが響く。

ある程度書き終えたメルドが内容の見直しをしていると、不意に部屋の扉がコンコンッとノックされた。

ハッとして思わず立て掛けた騎士剣を手に取ったメルドは、警戒心を押し込めて平然とした声で誰何する。

 

メルド「誰だ?」

???「……あの、メルド団長。俺です、檜山です。」

メルド「大介?……どうしたこんな時間に。」

檜山「その、俺……どうしてもメルド団長に、相談したい事があって……。」

 

どこか切羽詰まった様な──或いは弱り切った様な声音でそう言う訪問者に、メルドは訝しみつつも部屋の扉を開けた。

部屋の前には項垂れた檜山大介が、ポツンと一人で突っ立っていた。

 

メルド「……相談と言ったが、こんな時間にか?」

檜山「……すみません。迷惑だと思ったんすけど……クラスの連中には、あまり聞かれたくなくて。」

メルド「そうか……いや、迷惑なんて事は無いぞ?さぁ、入れ。」

檜山の沈んだ様子から何となく相談の内容を察したメルドは、彼を部屋の中に招き入れた。

 

檜山のクラスでの立ち位置は、微妙なところだった。

不用意な行動で仲間を窮地に追いやり、挙句その最中に女絡みの悪巧みでクラスメイトの一人を奈落へ落としたと、落ちた本人(・・・・・)から告発された。

それ以来、少し雰囲気も変わった様に感じる。

 

メルド自身も気にしていた事ではあるし、自ら仲間との関係について相談してくれるなら応えない訳にはいかない。

メルドはそう思った。俯いている為、檜山の表情は分からない。

暗い雰囲気はどこか危うさを感じさせ、まるで崖っぷちにでも立っているかの様だ。

ソファに座る様勧めたメルドの言葉に、素直に従う檜山。だが中々話だそうとはしない。

背を丸め、両手を揉み解す様に絡めながら貧乏揺すりを繰り返す。

 

メルド「大介、お前の話したい事は何となく察している。

だから上手く話そうとしなくていい、思った事を言ってくれればいいんだ。

何が問題なのか、どうすべきなのか、それは一緒に考えよう。」

 

慰める様にそう言うメルドだったが、檜山の貧乏揺すりは一向に収まらない。

顔を上げる事も無く、随分と落ち着かない様子だ。

知らぬ間に、余程追い詰められていたのかと、メルドはもう一度声を掛けようとした。

 

その寸前、再びノック音が響いた。「今晩は随分と客が多いな。」と苦笑いしつつ、メルドが再び誰何する。

すると返って来たのは、先程別れたばかりのホセの声だった。何やら緊急で報告したい事があるという。

何ともタイミングの悪い、メルドはそう思った。ここには檜山がいるのだ。

報告の内容によっては、聞かせる訳にはいかないものかもしれない。

 

檜山「……メルド団長、いいっすよ。話終わるまで、俺廊下で待ってますから。」

メルド「そうか。すまんな大介。」

そんなメルドの逡巡を察したのか、檜山は少しの退出を申し出た。

申し訳なさそうに眉を八の字に歪めるメルドに、檜山は「いえ……」と言葉少なに返事をして立ち上がった。

 

メルドは扉に手を掛け檜山を送り出すと同時に、ホセを迎え入れようとノブを回した。

カチャッと音が鳴って扉が開かれる。扉の前には、確かにホセがいた──"虚ろ"な表情をしたホセが。

ゾワリッ、と。メルドが総毛立つ。本能がけたたましく警鐘を鳴らした。

 

メルド「ッ!?」

刹那、メルドが声にならない悲鳴を上げて身を逸らす。その眼前を、騎士剣による凄まじい突きが通り過ぎた。

メルド「ホセッ!どういうつもりだ!?」

突きを繰り出した腹心に対して、メルドが怒声を上げる。しかしそれに対する返事は、袈裟斬りの一撃だった。

それを転がる様に回避したメルドは、流れる様な動きで自分の騎士剣を手に取り、無言のまま追撃してきたホセの斬撃を受け止める。

ギンッ!という硬質な音が室内に響き渡った。

 

メルド「クソッ、やはり洗脳か!?」

間近に見るホセの瞳に生気は無い。"虚ろ"の症状そのものだ。

自分と別れた後に発症したとして、しかしその後直ぐに自分を襲撃してくるなど行動が違い過ぎる。

 

何者かの指示が無ければ有り得ない。やはり"虚ろ"は洗脳系の精神攻撃だったのかと、戦慄と焦燥を浮かべるメルド。

兎に角今は、ホセに掛けられた洗脳を解く為にも無力化するしかない。メルドは裂帛の気合と共にホセの騎士剣を弾いた。

 

メルド「多少の怪我は許せよ!」

ホセへ突進するメルド。

騎士剣を弾かれて僅かに姿勢の崩れた今なら、体当たりで組み伏せる事が可能だろうと判断したのだ。

しかしそこで、ホセが予想外の動きに出る。

 

一貫してメルドを狙っていたが為にすっかり標的は騎士団長の身だと思っていたが、突進するメルドから視線を外したホセは呆然と突っ立ったままの檜山へと急迫した。

不意の動きに一瞬、メルドの動きが遅れる。視線を檜山に移せば、檜山は腰を抜かして尻餅をついているところだった。

 

仮にも前線組、それも前衛の転職持ちだ。それがこの土壇場で、まさか戦意喪失とは予想外。

否、これこそが檜山の相談したい事だったのだろうかと、メルドは内心舌打ちしつつ急速転進。

無理な姿勢からの減速しない方向転換に軸足が悲鳴を上げるのを意識しつつ、尚強く踏み込む。

ベキャッ!と床板が踏み割られた音を置き去りにして、メルドは檜山とホセの間に割り込んだ。

 

メルド「ぐっ!この……力はっ!?」

再び剣同士が衝突し合う硬質な音が響き渡った。ギリギリのタイミングであったが為に、図らずしてメルドの姿勢は万全ではない。だが、それにしてもホセの一撃は記憶のそれより重かった。受けた瞬間に腕が痺れ、咄嗟に受け流す事が出来ない程に。

 

ホセの剣の腕は熟知している。

どちらかと言えば細めの体格であるホセの剣は、剛剣というより柔剣。卓越した技巧こそが最大の武器。

にも拘わらず、今のホセの剣撃はメルドに匹敵する破壊力があった。

回避は出来ない、後ろに守るべき者がいる。押し返すには体勢が悪い。十全に膂力を発揮出来ない。

ならば止む無し。魔法でホセを吹き飛ばす。

 

メルド「耐えてみせろよ、副長!」

多少の怪我では済まないかもしれないが、王国騎士団No.2のタフさを信じてメルドは至近距離から風の砲弾を食らわせようとした。

メルド「鳴け、遍く風よ"風──ッ!?」

魔法は発動しなかった。詠唱が途中で止まってしまった為に。──メルドの脇腹に短剣が突き刺さったが為に。

 

メルド「……だい、すけ?」

檜山「チィッ!このタイミングで急所を避けるのかよっ!?」

信じられないといった様子で肩越しに振り返ったメルドの目に、血走った目で短剣を突き刺す檜山の姿があった。

そう。──“血走った目”でだ。

 

メルド「っ!大介、お前っ!」

詳しい事は分からない。だが察した。檜山が"虚ろ"現象の原因と密接に関係しているという事を。

本能の成せる業か、感じ取った危機感が無意識に体を動かさなければ、致命傷をもらっていただろう。

檜山は確実に、メルドを殺しにかかっている。檜山はメルドの怒声を無視して、力任せに短剣を引き抜いた。

そして再度、その凶刃を振るおうとした。

 

メルド「ッ、──"風槌"!」

刺されて尚"中止"ではなく"中断"で留めていたメルドが、魔法発動のトリガーを引いた。放つのは真下。

圧縮された風の砲弾が凄まじい衝撃音と共に床を撃ち、破片と暴風をメルドとホセ、檜山の3人に撒き散らす。

当然、3人は存分の衝撃を食らって吹き飛んだ。

 

床に叩きつけられたメルドの脇腹から血が噴き出す。

しかし普通なら悶絶するだろうその状態で、まるで負傷を感じさせない表情のまま機敏に立ち上がったメルドは、漸く四つん這いになった檜山に向かって突進した。

ホセよりも、前線組として自分より遥かに深くまで【オルクス大迷宮】に潜れる檜山の方が危険と判断したのだ。

しかし、そこで更なる敵の参戦。"虚ろ"な目をした兵士達が雪崩れ込んでくる。

 

メルド「チッ、こちらの動きは筒抜けだったかっ!」

3人の兵士が振るう剣を、横薙ぎの一撃のみで跳ね返す。

起き上がったホセが乾竹割りに剣を振るうのを半身になる事で避けて、脇から凄まじい踏み込みと共に繰り出される檜山の連撃を、剣の腹で軌道を逸らす事で辛うじて回避する。

背後に回り込んだ兵士に術名だけの詠唱省略で発動した風の礫で牽制し、接近するホセには倒れていた椅子を蹴り飛ばして躓かせる。

 

苛立った様子の檜山が魔法を使おうと、僅かに意識を分散させる。

それを待っていたかの様に、メルドは剣の切っ先で宙に円を描いた。

結果、まるで手品の様に檜山の短剣はその円運動に巻き込まれ大きく弾かれていく。

 

メルド「はぁっ!!」

檜山「ぁっ!?」

次の瞬間、メルドはホセが振るった横薙ぎの一撃を避けると同時に、檜山に対し身を低くしながら肩を突き出して体当たりを行った。

見事に鳩尾へ食らった檜山は息を詰めた様な小さな悲鳴を上げて吹き飛び、ソファをひっくり返しながら倒れこんだ。

 

兵士2人が体当たり直後のメルドを挟撃する。

それを身を投げ出して転がりながら回避したメルドは追撃で振るわれたホセの一撃を剣で受けつつ、踏ん張らずに衝撃に身を任せて自ら吹き飛び勢いを利用して体勢を立て直した。

 

メルド「吹き散らせ──"風壁"!」

僅かに出来た時間で、風圧により敵の攻撃を防御ないし妨害する魔法を発動する。

剣を振りかぶった状態のホセは、不意に発生した強烈な風圧に押されてバランスを崩した。

メルドはホセを無視して踏み込んできた兵士の剣を防ぎつつ、もう一人に強烈な拳を叩き込んだ。

 

膂力は上がっていても攻撃の方法に雑さを感じていたメルドは、既に兵士2人の動きを読める様になっていた。

それ故に、振るわれた剣を掻い潜っての拳は見事なカウンターとなって兵士の顎を捉える。

更にもう一人の兵士にも足払いをかけながら、体勢を崩した隙に脳天へ剣の腹を叩き込んだ。

痛そうな音が響き、兵士が崩れ落ちる。

 

メルド「副長の名が泣くぞ?」

その戦闘技巧こそ本領であるホセだが、今は己の膂力に振り回されている感が否めない。

ホセの動きに慣れたメルドはそう苦言を呈しながら、相手の剣を捌くと同時に襟首を掴みそのまま鮮やかな背負い投げを決めた。

背中から床に叩きつけられたホセが肺の空気を吐き出す。

 

メルド「少し眠っていろ。」

ホセの鳩尾にメルドの砲弾の様な拳が突き刺さった。ビクンッと痙攣した後脱力して倒れるホセを尻目に、メルドは身を起こしながら背後へ裏拳を放った。最後の兵士が体を一回転させながら吹き飛ぶ。

 

檜山「クソがっ!副長まで用意したのに、この様かよ!この世界の人間のくせに、テメェ化け物かっ!?」

咳き込みながらもどうにか立ち上がった檜山が悪態を吐く。そんな檜山を、メルドはどこか悲しそうな眼差しで見やった。

 

メルド「俺程度には過分な評価だな。ただ経験が違うんだ、対人戦闘の経験がな。

これでも一国の騎士団長だ……対魔戦闘なら兎も角、対人戦闘ならまだまだ負けてはやれんよ。」

──だから、降伏しろ。

言外に込められたメッセージを、しかし頭を掻き毟り血走った目をギョロギョロと動かす檜山には届いてなかった。

 

檜山「何、勝ち誇ってんだ?」

尋常でない様子の檜山から、狂気を孕んだ視線が飛ぶ。暗く澱んだヘドロの様な目に、メルドは息を呑んだ。

その目をメルドは知っている。それは、既に引き返せない所まで堕ちた者の目だ。

 

メルド「大介、お前は……。」

何かを言おうと口を開いたメルドだったが、直後信じられない事が起きて口を噤んだ。

ゆらりと、起き上がったのだ。兵士達が、そしてホセが。

まるで痛痒も感じていないかの様に。痛みに表情を歪める事も体を強張らせる事も無く、無表情なまま。

──"虚ろ"な瞳のまま、起き上がってきたのだ。

 

檜山「無駄だっつうの。ひ、ひひっ、そいつら、死んでも(・・・・)止まらないからさぁ!!」

メルド「何?それはどういう──」

嘲笑を浮かべる檜山にメルドは問い掛けようとするが、その前に2人の騎士が部屋へと入って来た。

扉の向こう側には更に何人もの騎士や兵士が見える。誰も彼も"虚ろ"な目をしている。

無力化出来ず凄まじい膂力を誇り、技の衰えも洗脳されているにしては異常レベル。そしてふと気が付く。

 

これだけ騒音を撒き散らして、何故誰も駆けつけてこない?

メルドは察した。自分が完全に袋の鼠と化している事に。恐らく何らかの結界で音や振動を抑えているのだろう。

今この王宮内でメルドが襲撃されている事を察知している者は、恐らく誰もいない。

 

メルド(やられたな、王宮の防衛態勢を過信したツケか!)

これ程の工作を、よもや王国の中枢で仕掛けられるなど思いもしなかった。

幾重にも敷かれた防衛態勢は、人間側と魔人族側が数百年拮抗している証拠に未だ破られた事は無かったのだ。

 

突破された原因は一つ。メルドの視線が檜山を捉える。それと同時に思う。

小悪党にも及ばぬ小心者の檜山如きが、これ程の工作を一人で成せるなど考え難い。

十中八九、協力者ないし黒幕がいるだろうと。

 

メルド(……ならば、必要なのは決死の覚悟ではないな。生き残り、何としてもこの事態を伝えなければ。)

出入口を完全に塞がれたメルドが、ジリジリと部屋の奥へ後退する。それを追い詰める様に、ホセや騎士達が詰め寄る。

 

檜山「もう諦めて死ねよ、メルドだんちょぉお!」

メルド「いや、ここは恥を忍んで逃げさせてもらおう!」

檜山「なっ、テメェ!」

 

歪んだ表情で叫ぶ檜山に対し、メルドは猛然と踵を返した──窓に向かって。パリンッ!と音が鳴って窓が砕け散る

体当たりで窓をぶち破ったメルドが、外へ身を躍らせたのだ。メルドの私室は王宮の4階にある。

普通なら大怪我では済まないだろう。

 

メルド「──"風壁"!」

風圧の魔法で落下速度を減速させたメルドは、見事に着地を決めた。

恐らく、檜山達も直ぐに飛び降りて迫って来るだろう。これで逃げ切れるとはメルドも思っていない。

 

だが少なくとも、盛大な閃光と爆音を撒き散らす、上級攻撃魔法の詠唱時間程度なら稼げた筈だ。

そうすれば後は時間稼ぎをするだけで、まだ無事な騎士や兵士達が駆けつけてくれる筈だ。それでメルドの目的は達成される。

 

メルド「天地染める紅蓮の──」

しかし、詠唱は止まった。否、止められた。

特に何かがある訳ではない。檜山達はまだ飛び降りてすらおらず、飛び降りた先である王宮の庭には人1人いない。

詠唱を妨害する魔法を使われた訳でも、何らかの攻撃を受けた訳でもない。

 

メルド「────。」

それでも、本能が動く事を拒否したのだ。息を潜めろと命じたのだ。

まるで、心臓を鷲掴みにされたかの様。冷や汗が噴き出て顎先へと伝う。体は硬直し、己の息遣いや心音すら煩く感じられる。

例えるなら、それは小動物が最強の肉食動物の前に放り出される様なものか。

息を潜めて、厄災が通り過ぎるのを待つ以外に生き残る道は無い。そう本能が理解している。

 

???「国王の事といい、騎士団長の事といい、詰めが甘いと言わざるをえません。

やはり所詮は人間のする事、手を貸さねばなりませんか……。」

怖気を震う程に綺麗な声だった。但し、何の感情も伝わってこなかったが。声を聴いて、漸くメルドの体は動き出した。

油を注し忘れた機械の様にぎこちなく、メルドは声のした方向──空を見上げる。

 

月光を背負うシルエットが見えた。驚くべきは、その人影から伸びる一対の翼。

銀に輝くそれは、あまりに非現実的で幻想的だった。

だが、感動する心の余裕など無い。肌で、頭で、魂で理解する──圧倒的な格の違い。

 

銀の光が増えた。それは小さな月に見えた。美しい輝きを纏った月に。

但し、恐ろしい程に力を込められた、凶悪で無慈悲な月だ。

何かをされるという事は分かった。恐ろしい何かを。同時に悟った。逃げ道など、無かったのだと。

 

メルド「……神よ。」

王国最強の騎士をして、無意識に縋ったのは生まれてより信じてきた偉大な存在。だが、

???「はい。これが、主の望まれた事です」

銀の月が降ってきた。子供が遊ぶボールの様な大きさの満月。命を滅する死の光。

 

メルドの視界を銀の光が塗り潰す。死が、メルドを塗り潰す。

信じて来た神が望んだのだという。自分の死を。部下や仲間を襲う悪意を。

そして、きっとこれから先に起こるだろう、より恐ろしい何かを。

だから死の間際、引き延ばされた時間を実感したメルドは──

 

メルド(光輝、せめてお前達だけでも、無事であってくれ……。そして……後は頼んだぞ、ハジメ。)

王国最強の騎士は最期に、信じてきた神ではなく、奈落から帰ってきた最高最善の魔王に祈りを捧げたのであった。

 


 

???「おやおや、これはこれは……。流石、団長さんというべきかな?抜け目がないというべきか。危ない危ない。」

檜山「?何の話だ?」

主のいなくなった部屋の中で、虚ろな目をした兵士達が、壊れた床板や窓の修復を行っている傍らで、デスクの前に立つ人影が興味深そうに手元に視線を移していた。

その人影の背後に、不機嫌さを隠そうともしない様子の檜山が歩み寄る。

 

???「何でもないよ。それよりも……お腹の具合は?かなり強烈なのを食らったみたいだけど?」クスクス

檜山「ッ、この程度、なんでもねぇっ……。」

嫌らしい笑い声を上げながら尋ねた人影に、檜山は苦虫を嚙み潰したような表情で吐き捨てた。

その様子が面白いのか、ますます嘲笑を深くする人影だったが、新しい窓枠が設置されているのを見て、首を傾げて尋ねた。

 

???「あれ?そういえば、さっきの彼女は?」

檜山「もう消えた、詰めが甘いってよ。」

???「そっか……ま、どうでもいいや。どうやら僕達は神に祝福されているようだしねぇ?

ふふ……まったく、意地悪な神様もいたもんだよ。」

 

介入してきた彼女の存在を思い出してか、檜山は僅かに身震いした。

本来であれば、もっと時間をかけて慎重に物事を進めるものだと思われていた計画が、彼女の存在によって立ちはだかる障害の殆どを簡単にクリアできてしまったのだ。

あの時、自分に計画に乗れと誘った者とは、とても同一人物には見えなかった。

 

何故、自分に協力するのか。神の望みと言うが、それが本当のことなのか檜山に確認する術はない。

理解不能な存在。比較するのも馬鹿らしい圧倒的な力の差。

それはかつて、オルクスにてあの男から感じ取ったものほどではないものの、心に恐怖心を沸き上がらせた。

今でも刻みついているトラウマ。それを振り払うように頭を振った檜山は、話題を変えた。

 

檜山「なんにしろ、最大の障害はクリアしたんだ。後は、八重樫辺りにでも感づかれなきゃ、どうってことないだろ。」

???「それはどうかなぁ?どうやらそう簡単には、いかなさそうだよぉ。」

檜山「……何?」

不思議がる檜山をよそに、その人物はあるものを物陰から摘み取った。

 

チョコルドゴチゾウ「~~~~!」(涙)

???「こんな風に、監視の目がどこにあるかもわからないんだから、ねぇ……?」

檜山「クソッ、またあいつの仕業かっ!」

忌々しい人物を思い出した檜山は、謎の人物からチョコルドゴチゾウを奪い取ると、そのまま床に叩きつけて踏み潰そうとした。

 

???「まぁまぁ、折角だから逆に利用してしまえばいいじゃないか。君も協力してくれるよ、ね?」

チョコルドゴチゾウ「~~~!」(涙)

檜山「……チィッ。」

???「ふふっ、いい子いい子……。」

人影は優しそうに、それでいて不気味な様子でチョコルドをつまみ上げ、自分の服のポケットに入れた。

 

???「まぁ、いずれにしろ彼女のおかげで国王様も宰相さんも頭がぶっ飛んでいるんでしょ?

教会は最初から障害ですらないんだし、団長さんを落とした今、ここにいる人たちにはもう、計画は止められないんだから。」

檜山「……わかってる。」

人影の声音に狂気が溢れ出す。その言葉に檜山は悪態をつきながらも、落ち着く。

 

グシャッ!

 

???「さぁ、加速していこう。坂道を転がる石のように。終わりに向かって。」

そして、人影は手元にある手紙――メルドが彼の少年に届けたかった懸念の想いが綴られた手紙を握り潰し、哄笑を上げた。

その口元は三日月の様に裂け、瞳孔は収縮していた。

 


 

チョコドンゴチゾウ「~~~!」

その一部始終をこっそり覗いていた一匹のゴチゾウが、足早にその場を立ち去ることに気づかずに……。

*1
国の為に忠義を尽くして戦死した者の霊に対して、称え続ける事を象徴として表す塔

*2
尚、前話の後で、メルドの行方について情報共有をしていた際に、浩介がその状況を語った際には、全員から同情を掻っ攫ったのであった。

ハジメさんに至っては「頼むからお前、もう休め……。」と、本気で心配してきた。




強く生きろ、浩介。そして、ゴチゾウ達の運命や如何に!?

ハジメさんがライダー以外の能力を手に入れるとしたら?

  • 全スーパー戦隊の力
  • 全ウルトラマンの力
  • その他全特撮ヒーローの力
  • 全サーヴァントを召喚、使役する能力
  • 全てのスタンドを扱える力
  • 全ての魔術・魔法を扱える力
  • 全ジャンプ作品の力を扱える
  • 全サンデー作品の力を扱える
  • 全コロコロ作品の力を扱える
  • 全マガジン作品の力を扱える
  • 全てのラノベ作品の力を扱える
  • 別の世界に能力そのままで転生できる能力
  • 一億年ボタン
  • 全てのロボットを操縦できる能力
  • 無限残基
  • 女難に巻き込まれなくなる
  • 倒した敵の全能力を得る能力
  • 全スマブラキャラの力
  • その他全ゲームキャラの力
  • その他(活動報告でリクエスト)
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