Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
ハジメ「この道のりでは、並の人間だときついだろう。修行にはピッタリだ。
……頂上があんなんじゃなかったら、の話だが。」
そんなことをぼやきながら、俺は神山の壁に足を突き刺して登っていた。
まさか、エベレスト並の高さをそんな方法で登って行く者など、いるとはだれも思わないだろう。
ハジメ「……む、そろそろ雲海か。」
その視線の先には雲が広がっており、この先に頂上が見えてくる。同時に、多数の反応を感知することができた。
登ってこれるもんなら来てみろ、すぐに撃ち落としてやる、というわけか。いいだろう、その安い挑発に乗ってやる。
ハジメ「よっと。」ピョーン
勢いよく壁面を蹴りつけ、一気に駆け登ると、あっという間に雲を突き抜け、教会本部が目に入った。
――突如降ってきた、強烈な光と共に。
ハジメ「あぶねっ!」サッ!
何やら危険を感じ、咄嗟にそれを避ける。
すると、背後の雲が霧散……というより、粒子状になったかと思えば、散っては消えていった。
やはり先程の攻撃を避けておいて正解だったか……。
ハジメ「ふむ、まるで分解されたような光景だな……。」
???「ご名答です、イレギュラー。」
考察を口にしていた時、上から鈴の鳴る様な、しかし冷たく感情を感じさせない声音が返ってくる。
その方向へ視線を向けると、そこには隣の尖塔の屋根からこちらを睥睨する銀髪碧眼の女がいた。
恐らく、この女が例の修道女、とやらだろう。尤も、着ているのは白を基調としたドレス甲冑の様な物だが。
ノースリーブの膝下まであるワンピースのドレスに、腕と足、そして頭に金属製の防具を身に付け、腰から両サイドに金属プレートを吊るしている。
どう見ても戦闘服だな。何も知らない奴が見たら、
え?俺的にはどうなのかって?取り敢えずチェンジで。顔が可愛くないし。
銀髪の女は、その場で重さを感じさせずに跳び上がった。
そして天頂に輝く月を背後にクルリと一回転すると、その背中から銀色に光り輝く一対の翼を広げた。
バサァと音を立てて広がったそれは、銀光だけで出来た魔法の翼の様だ。
背後に月を背負い、煌く銀髪を風に流すその姿は、神秘的で神々しく、この世のものとは思えない美しさと魅力を放っていた。
残念なことに、その輝きは氷の如き冷たさを放っていた瞳のせいで台無しだが。
その冷たさは相手を嫌悪するが故のものではない。ただただ、只管に無感情で機械的。人形の様な瞳だった。
銀色の女はこちらを見返しながら、徐に両手を左右へ水平に伸ばした。
するとガントレットが一瞬輝き、次の瞬間にはその両手に白い鍔無しの大剣が握られていた。
銀色の魔力光を纏った2m近い大剣を、重さを感じさずに振り払った銀色の女は、やはり感情を感じさせない声音で告げる。
???「ノイントと申します。"神の使徒"として、主の盤上より不要な駒を排除します。」
成程、あの
自己紹介を終えた木偶人形は、銀色の魔力を噴き上げさせ、周囲の空間を軋ませる。
が、その程度俺にとってはそよ風に等しい。というか……。
ハジメ「影分身で戦力差を埋めてるつもりか?舐められたものだな。」
そう、その言葉通り、先程名乗った個体以外にも、髪型以外が全て同じの木偶人形が他にも8体位いた。
これで髪型まで同じにしたら、もうマトリックスだぞ。
???「いいえ、影分身などではありません。」*1
???「我々9人は、それぞれが別個体です。」*2
???「よって、そんな小細工など必要ありません。」*3
???「我々全員の戦力を以てすれば、たとえ貴方であろうと敵わないでしょう。」*4
???「主は貴方の持つその力を求めています。故に、貴方の肉体を差し出しなさい。」*5
???「同時に主は、貴方を現時点での最大の脅威として見ています。抵抗は許しません。」*6
???「大人しく我々の前に降伏しなさい、イレギュラー。」*7
???「主のその意思を全うするのが、我々神の使徒です。」*8
ええい、一斉にしゃべるな鬱陶しい!というか、さっきから口にしている内容がさっぱり入ってこねぇわ!
どいつもこいつも似たり寄ったり、画一的、無個性、揃いも揃って同じ甲冑に同じ武器…………つくかっ…!区別…!!
ハジメ「いやはや、全く以て驚いたな……。」
ノイント「驚いた?戦力の違いに、ですか?」
ハジメ「あぁ、違う違う。そうではない。」
私はそれだけ否定し、魔力を吹き上がらせた。
ハジメ「その程度で私に勝てると思ってる、その能天気な思考に驚いた、と言ったのだよ。
その言葉を合図に、標高8,000mの【神山】上空にて、"
ハジメがノイント達と戦いを繰り広げ始めて少し後、ユエ・シア・香織・トネリコ・幸利・リリアーナの6人は夜陰に紛れて王宮の隠し通路を進んでいた。
リリアーナを光輝達の下へ送り届ける為だ。
本来なら、ユエ達の目的は【神山】の【バーン大迷宮】で魂魄魔法を取得することであり、王国の異変解決やら光輝達の救援などその序でしかない。
ただ、愛子はやはり生徒が心配でならないようで、光輝達の安全の確保と洗脳の類を受けてないかの確認を願い出ており、ハジメはこれを了承・ユエ達に勇者達を任せることにしたのであった。
【神山】は文字通り聖教教会の総本山であり、愛子達が言っていた修道女の存在もある。
教会と事を構える以上、その修道女が何者なのかもわからないので、圧倒的な戦力で明確な分析が出来るハジメ1人のほうが都合がよかったのだ。
最悪の場合、大技で巻き込みかねない、と零していたのもあるが……それもまた、信頼の証ともいえる。
その為、王都に残る事になったユエ達は、香織がリリアーナに付きそうと言って聞かない事もあり、大した手間でもない事から一緒に行動しているのである。
尚、ティオは万一に備えて王都の何処かで待機している。全体の状況を俯瞰できる者が1人位居た方が良いという判断だ。
そんなユエ達が隠し通路を通って出た場所は、何処かの客室だった。
振り返ればアンティークの物置が静かに元の位置に戻り、何事も無かったかの様に鎮座し直す。
リリアーナ「この時間なら、皆さん自室で就寝中でしょう。……取り敢えず、雫の部屋に向かおうと思います。」
闇の中でリリアーナが声を潜める。向かう先は雫の部屋の様だ。
勇者なのに光輝に頼らない辺りが、彼女の評価を如実に示している。
リリアーナの言葉に頷き、索敵能力が一番高いシアを先頭に一行は部屋を出た。
雫達異世界組が寝泊まりしている場所は現在いる場所とは別棟にあるので、月明かりが差し込む廊下を小走りで進んでいく。
そうして暫く進んだ時、それは起こった。
ズドォオオン!!パキャァアアン!!
シア「わわっ、何ですか一体!?」
リリアーナ「これは……まさかっ!?」
砲撃でも受けたかの様な轟音が響き渡り、直後ガラスが砕け散る様な破砕音が王都を駆け抜けたのだ。
その衝撃で大気が震え、ユエ達のいる廊下の窓をガタガタと揺らした。
索敵の為にウサミミを最大限に澄ましていたシアが、思わずペタンと伏せさせたウサミミを両手で押さえて声を漏らす。
すぐ後ろに追従していたリリアーナは、思い当たる事があったのか顔面を蒼白にして窓に駆け寄った。
ユエ達も様子を見ようと窓に近寄る。そうして彼女達の眼に映った光景は……
リリアーナ「そんな……大結界が……砕かれた?」
信じられないといった表情で口元に手を当て震える声で呟くリリアーナ。
彼女の言う通り、王都の夜空には、大結界の残滓たる魔力の粒子がキラキラと輝き舞い散りながら霧散していく光景が広がっていた。
リリアーナが呆然とその光景を眺めていると、一瞬の閃光が奔り、再び轟音が鳴り響く。
そして、王都を覆う光の膜のようなものが明滅を繰り返しながら軋みを上げて姿を現した。
リリアーナ「だ、第二結界まで!どうして……どうして……こんなに脆くなっているのです!?これでは直ぐに……!」
彼女の言う大結界とは、外敵から王都を守る3枚の巨大な魔法障壁の事だ。
3つのポイントに障壁を生成するアーティファクトがあり、定期的に宮廷魔法師が魔力を注ぐ事で間断なく展開維持している王都の守りの要だ。
その強固さは折り紙つきで、数百年に渡り魔人族の侵攻から王都を守ってきた。
戦争が拮抗状態にある理由の一つでもある。その絶対守護の障壁が、一瞬の内に破られたのだ。
そして今正に、2枚目の障壁も破られようとしている。
内側に行けば行く程展開規模は小さくなる分強度も増していくのだが、数度の攻撃で既に悲鳴を上げている2枚の障壁を見れば、全て破られるのも時間の問題だろう。
結界が破られた事に気が付き、王宮内も騒がしくなり始めた。あちこちで明かりが灯され始めている。
リリアーナ「まさか、内通者が?……でも、僅かな手勢では寧ろ……なら敵軍が?一体どうやって……。」
呆然としながら思考に没頭しているリリアーナに答えを齎したのはユエ達だった。
ティオ『聞こえるかの?妾じゃ、状況説明は必要かの?』
ユエ達の持つ其々の念話石が輝き、そこから声が響いている。王都に残してきたティオの声だ。
口振りから、何が起きているのか大体のところを把握しているらしい。
ユエ『ん……お願いティオ。』
ティオ『心得た。王都の南方1km程の位置に、魔人族と魔物の大軍じゃ。あの時の白竜もおるぞ。
結界を破壊したのはアヤツのブレスじゃ。しかし、主の魔人族は姿が見えんの。』
リリアーナ「まさか本当に敵軍が?そんな、一体どうやってこんな所まで……
ライセンの監視部隊は何をやっていたのです!?」
ティオの報告に、リリアーナが表情を険しくしながらも疑問に眉をしかめる。
その疑問に対して、ユエ達には想像がついていた。
白竜使いの魔人族将軍、フリード・バグアーは【グリューエン大火山】で空間魔法を手に入れている。
軍そのものを移動させる程の"ゲート"を開くなどユエでも至難の業ではあるが、何らかの補助を受ければ可能かも知れない。
現に、大陸の南北を飛び越えて、一切人目につかずに王都の目と鼻の先にいるのだ。それ以外に考えられない。
白竜が攻撃していながら、その背で指揮を取っていないなら、無茶をした代償に動けない状態なのかもしれない。
尚、ハジメには瞬間移動があるので、態々ゲートを開かなくとも、大勢での移動は可能である。
そうこうしている内に、再び硝子が砕ける様な音が響き渡った。第2障壁も破られたのだ。
焦燥感を滲ませた表情でリリアーナが光輝達との合流を促す。しかし、それに対してユエが首を振った。
ユエ「……ここで別れる。貴女は先に行って。」
リリアーナ「なっ、ここで?一体何を……?」
一刻も早く光輝達と合流し態勢を整える必要があるのに何を言い出すのかとリリアーナは訝しそうに眉を顰めた。ユエは窓を開けると端的に理由を述べる。
ユエ「……万が一の時、私とシアは、魔人族に対応する様にハジメに言われてる。」
シア「そういう訳で香織さん、トネリコさん、幸利さん、リリアーナさん。
私とユエさんは、ちょっと魔人族を躾してくるので、ここで失礼します。」
ユエ「……ん、あと邪魔するならその他大勢も。」
そう言うや否や、ユエとシアの2人は、リリアーナの制止の声も聞かずに窓から王都へ向かって飛び出して行ってしまった。
敵にとっては悪夢だろうが、王国側からすればある意味態勢を整えるまでの最高の時間稼ぎでもある。
だからこそ、リリアーナも積極的に同行を訴えなかった訳であるが……より厳密には、訴える暇も無かった訳だが。
開けっぱなしの窓から夜風と喧騒が入り込んでくる。
リリアーナ「……ハジメさん……愛されていますね……。」
暫く、互いに無言のまま佇む香織達だったが、やがて何事も無かった様に進み始めた。
その道中にて、リリアーナがふと発した言葉を聞いた3人の反応はというと……
香織「それは……ねぇ?」///
トネリコ「え、えぇ……。」///
幸利「よし、早く行こうぜ!」
どことなく微妙な雰囲気になったのを察した幸利は声を上げ、リリアーナに案内を促すのであった。
次回はユエ&シアサイドの3人称でお送りいたします。
ハジメさんがライダー以外の能力を手に入れるとしたら?
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全スーパー戦隊の力
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全ウルトラマンの力
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その他全特撮ヒーローの力
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全サーヴァントを召喚、使役する能力
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全てのスタンドを扱える力
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全ての魔術・魔法を扱える力
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全ジャンプ作品の力を扱える
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全サンデー作品の力を扱える
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