Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する   作:天元突破クローズエボルハザード

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所変わって、ハジメさんサイドです。
今回は奈落落下の時点から、ユエとの遭遇前まで行っちゃいます。
ベヒモス?美味しいお肉になりましたが何か?
後、前作では早い段階でイナバさんが出てましたが、今作では終盤まで出番なしです。
イナバ『!?』


00:08/奈落

ハジメ「ここからが本当の大迷宮、運命の開始地点ってとこか。」

ザァーと水の流れる音が耳に響き、冷たい微風が頬を撫でる。

周りは薄暗いが、緑光石の発光と"夜目"のお陰で大体は把握できており、目の前に幅5m程の川も確認できる。

あの後、途中の崖の壁の穴から、鉄砲水の如く水が噴き出している、ちょっとした滝が無数にあったので、その流れに身を任せつつ進んでいる内に、壁からせり出ていた横穴からウォータースライダーの如く流されたようだ。

 

ハジメ「さて、先ずは進むとするか。」

さっさと迷宮を踏破するべく、俺は奥に進む道へと歩き出した。

序に、近くを流れる川から水を汲み、前から用意しておいた水筒に入れといた。

その様子は正に洞窟といった感じで、あのトラップ部屋のように、壁があちこちからせり出し通路自体も複雑にうねっている。

 

まぁ、こちらは複雑で障害物だらけでも通路の幅は優に20mはあり、狭い所でも10mはあるが。

視界を遮るものが多いので、物陰からの奇襲を警戒して進むことにした。

別に錬成で整地してもいいが……それだとロマンがないだろう?そうして歩くこと数分。

遂に例の巨大な四辻に辿り着いたので、一先ず岩陰に身を潜め、気配を断つ。

 

すると、前方の通路より白い毛玉がピョンピョンと跳ねてやってきた。長い耳からして多分、兎だろう。

まぁ、中型犬くらいデカくて、瞬発力が凄そうな後ろ足を持っている上に、血管のように赤黒い線が沢山あって脈打っている兎を、兎と定義するのは無理があるが。

強さはベヒモス位だろう。後でシチューにでもしてみるか。

 

なんて吞気なことを考えていると、兎が後ろの地面に鼻を付けて獲物を探し出した。

かと思えば、ピクッと反応してスッと背筋を伸ばし、立ち上がった。耳をあちこちに動かして警戒している。

すると……

 

「グルゥア!!」

獣の唸り声と共に、白い毛並みの狼の魔物が飛び出してきた。

大型犬位のデカさで尻尾が2本あり、こっちも赤黒い線が体中を脈打っている。それも3体いる。

多方向からの襲撃、普通であれば、狼の狩りで兎が捕食される瞬間だろう。が、そうはならない。

 

「キュウ!」

兎が可愛らしい鳴き声を洩らしたかと思えば、その場で飛び上がり、空中でくるりと一回転、そして。

 

ドパンッ!ゴギャ!

 

その太く長い兎足で、一体目の二尾狼の頭部に回し蹴りをくらわせると、その首をあらぬ方向に捻じ曲げさせ、絶命させる。

 

ベギャ!

 

そのまま遠心力を利用して更にくるりと空中で回転、逆さまの状態で空中を踏みしめ、地上へ隕石の如く落下し、着地寸前で縦に回転――

強烈な踵落としで2匹目の頭部を粉砕した。

 

しかし、更にもう2体追加で現れて、着地の瞬間を狙って飛びかかった。

が、兎はウサミミで逆立ちして、ブレイクダンスの要領で高速回転、そのまま回転蹴りで狼2体を返り討ちにしてしまった。

壁に叩きつけられた狼は血飛沫をあげ、絶命した。

 

「グルルッ……!」

流石に状況が見えたのか、最後の一匹は唸り声をあげて、兎を警戒する。

それと同時に、逆立った尻尾は雷を纏う。あの狼の固有魔法――"纏雷"だったか。

 

「グルゥア!!」

そして咆哮と共に、高速で電撃が乱れ飛ぶ。

だが、兎は華麗なステップで躱し続け、電撃が途切れるのを待つ。

そしてその瞬間、一気に踏み込んで狼の顎にサマーソルトキックを叩き込む。

そして狼は首ごと仰け反りながら吹き飛び、グシャと音を立てて地面に叩きつけられた。

 

「キュ!」

兎は勝利の雄叫び?らしきものを上げ、耳をファサッと前足で払った。

 

パチパチパチ・・・・・・

 

ハジメ「見事だ、その身のこなしと蹴りの技術、称賛に値する。」

一部始終を見届けた俺は、拍手しながら物陰から出て、兎へと近づいた。向こうもこっちを見ている。

そして赤黒いルビーの様な瞳を細めると、こちらに狙いを定め、力をチャージし……。

 

パァンッ!

 

ハジメ「だが、遅い。」

その一連の動作の間に、俺は腕を一振り。そこから出た拳撃により、兎の頭は木端微塵に吹っ飛んだ。

後に残るのは首なし兎の遺体だけだった、そしてそれを早速回収する。

さてと、シチューの味付けは何にしようか?と、考えていた時、招かれざる来訪者がまた一匹。

 

「……グルルル」

右の通路から現れたのは、足元まで伸びた太く長い腕に30cm程の鋭い爪を3本生やした、白い毛皮を持つ4m位の熊の魔物だった。

こちらを鋭く睨みつけており、互いに相手の動きを観察する図になっている。空間を静寂が包む。

そして、熊が剛腕と共に爪を振るい、風と共に斬撃が放たれた。でも、

 

ハジメ「もう、切っちゃいました。」

その衝撃波が真っ二つに割れ、俺の横を通り過ぎていく。そして熊の方を見れば……振るった腕が切れていた。

「グ、グガァァァ!?」

ハジメ「あー、五月蠅い。」

その痛みに叫び声をあげる熊を、容赦なくぶった切った。どうやって?さっき同様、普通に剣で。

 

ハジメ「後はシカのk……じゃなくて鹿と魔猪のしz……猪さえいればジビエの出来上がりだな。」

そんな訳で、今晩の飯の材料を集めた俺は、周りの鉱物について調査する。

こんな時こそ、"構造把握"様様だな。おかげで、色々と使えそうなものが見つかってきた。

 

ハジメ「おっ!来た来た来たぁ!」

右側の壁に反応があったので、早速"錬成"!

すると、その先にはバスケットボールぐらいの大きさで、アクアマリンよりも濃い青と白の光を放つ、神秘的で美しい鉱石があった。

周りの石壁に同化するように埋まっているが、"錬成"で難なく取り出す。

 

これが"神結晶"。歴史上最大級の秘宝で、既に遺失物と認識されている伝説の鉱物。

大地に流れる魔力が、1000年単位もの長い時をかけて変質し、偶然できた魔力溜りの魔力そのものが結晶化したものだ。

直径30~40cmで結晶化した後、更に数百年経って内包する魔力が飽和状態になると、液体となって溢れ出す。

 

それこそが"神水"。

こちらは不死の霊薬とされており、これを飲めば欠損以外ならどんな怪我や病も癒し、寿命を延ばすという噂がある。

神代では神がそれを使ったとか伝えられているけど、真っ赤な大噓としか思えない。

まぁ、それは割とどうでもいいので、せっせと神結晶の下に溜まってた神水を回収する。

 

ハジメ「さてと、もう少し進んでおこう。折角だし、迷宮RTAでもやってみるか。」

そんな訳で、俺はどんどん先へ先へと進んで行くのであった。

 


 

ハジメ「……長いなぁ。」

構造把握でマッピングしつつ、鉱物を採取しながら探索と攻略を進めること暫し。

途中から"緑鉱石"の明かりも無い、暗闇が広がっている道を進んでいた。勿論、"夜目"があるので問題ない。

と、その時、不意に気配を感じたので、振り向きざまに剣を振るう。

 

ハジメ「あ。」

その結果、壁に張り付いていた体長2m程の灰色の蜥蜴が脳天から真っ二つになっていた。

まぁ、切った以上は仕方がないので直ぐに凍らせて収納した。

 

ハジメ「……次の階をクリアしたら、飯にするか。」

そう思った俺は、現在の階層で採れる鉱石を採りつくし、次の階層へと足を踏み入れるのであった。

 


 

次の階層は、一面がタールのような粘着泥沼だった。

普通なら進むのに苦労しそうだが、俺にはベクトル操作や重力操作、因果律操作もあるので問題ない。

宙に浮いたり壁を歩いたりとしている内に、珍しい鉱石を拾った。それと同時に、ここが火気厳禁だと気づいた。

そうして暫く進むと、三叉路に出た。先ずは左か?と思ったその時、直感から俺はした。

 

ガキンッ!

 

途端、鋭い歯が無数に並んだ巨大な顎門を開いて、鮫の様な魔物がタールの中から飛び出してきた。

 

ハジメ「野郎……これでもくらえ!」

首を狙ってきた顎門を避けつつ、去り際にあるものを奴の口の中にぶち込んでやった。

すると、鮫が悶え苦しみだし、のた打ち回っていた。やはりバーニングネロは異世界でも通用するんだな。

そうして動きが止まり、タールの中に潜り損ねた鮫を速攻で切り裂き、その遺体を回収した。

序に、タールを錬金術で固め、さっき拾った鉱石と同じようにした。

 


 

ハジメ「……この辺でいいか、そろそろ飯にしよう。」

その後、漸く休めそうな空間で仮眠をとると、本格的なキャンプ料理をすることにした。

今ある材料は以下の通りだ。

 

●羽を散弾銃の様に飛ばしてくる梟

●六本足の猫

●爪熊

●蹴り兎

●二尾狼

●タールシャーク

●バジリスク

●ベヒモス

 

ハジメ「ふんふんふ~ん♪今日は梟の塩焼きと、兎のシチューだな!」

本当ならもうちょい美味しそうなアレンジがしたかったが、迷宮踏破までどれくらいかかるかもわからない。

出来るだけ香辛料の類は節約したい、簡単ではあるが何もないよりはご飯が進むだろう。

因みに、熊はステーキ、狼はソテー、鮫はフカヒレ、蜥蜴は肉団子、ベヒモスは保存食だ。

……流石に猫を食べるのは抵抗感があったが、食料節約のため頑張って食べた。

 


 

あれからというものの、更に50層は進んだと思う。

毒霧エリアでは、毒の痰を吐き出す2mの虹色の蛙や、麻痺の鱗粉を撒き散らす蛾に襲われた。

蒸し暑い密林エリアでは、巨大なムカデに襲われ、動きが黒いアレに似てたので、思わず燃やしてしまった。

後、木の根やツルで攻撃してくるトレント擬きにも遭遇したが、コイツの投げてくる赤い果実は滅茶苦茶美味かった。

 

とはいえ、久しぶりの新鮮で美味しい果物を口にした余り、思わずトレント擬きを引っ掴んでは揺さぶり、「果実オイテケェ!!」と連呼して、乱獲してしまったのは黒歴史だと思う。

だが、ただ魔物を喰ってきただけではない。貴重な鉱石も採れた。一覧としてはこんな感じ。

 

●緑光石

魔力を吸収する性質を持った鉱石。魔力を溜め込むと淡い緑色の光を放つ。

また魔力を溜め込んだ状態で割ると、溜めていた分の光を一瞬で放出する。

使い道:即席の照明、閃光玉、一時的な貯蔵庫としても役立ちそうだ。

 

●燃焼石

可燃性の鉱石。点火すると構成成分を燃料に燃焼する。燃焼を続けると次第に小さくなり、やがて燃え尽きる。

密閉した場所で大量の燃焼石を一度に燃やすと爆発する可能性があり、その威力は量と圧縮率次第で上位の火属性魔法に匹敵する。

使い道:火薬、というか薬莢の材料

 

●タウル鉱石

黒色で硬い鉱石。硬度8(10段階評価で10が一番硬い)。衝撃や熱に強いが、冷気には弱い。

冷やすことで脆くなる。熱を加えると再び結合する。

使い道:武器の作成、これでドンナーと銃弾を作った。

 

●フラム鉱石

艶のある黒い鉱石。熱を加えると融解しタール状になる。

融解温度は摂氏50度ほどで、タール状のときに摂氏100度で発火する。その熱は摂氏3000度に達する。

燃焼時間はタール量による。

使い道:ダイナマイトかな?

ぶっちゃけ、原油の加工技術なぞ俺にはないから、ニトログリセリンくらいしか思いつかん。

 

大体こんなくらいか。そんなこんなで、俺は50階層へと足を踏み入れるのであった。




次回はいよいよメインヒロインの登場です!
後、地域では猫を食べる習慣もあるらしいのですが、猫好きうp主はそんな料理見たくもないし聞きたくもなかったので、ふわっとした描写で済ませましたが、現実で食べないことを祈るのみです。

アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?

  • ボボボーボ・ボーボボ
  • 五条悟
  • ディアボロ(黄金の風)
  • 銀さん
  • ブロリー
  • ユウキ(SAO)
  • カービィ
  • ヨシヒコ
  • 鬼灯様
  • アインズ・ウール・ゴウン
  • シャドウ(影の実力者)
  • エボルト
  • 篠ノ之束
  • ルフィ(風船で飛んできた)
  • エスデス(アカメが斬る)
  • フリーレン
  • リムル
  • サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
  • 東方キャラ(リクは活動報告へ)
  • その他(活動報告でリクエスト受付)
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