Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:オリエピのエミュ力皆無マン
何せ、原作にいないキャラの戦闘シーン+オリジナル強化形態+オリジナル展開等々、今作風に色々加筆修正する必要がありますので……。
本来、光輝の切り札たる"神威"は、読んで字の如く勇者の切り札にふさわしい威力を持った最上級の攻撃魔法だ。この世界に来たばかりの頃の光輝ならいざ知らず、レベルも上がり、それなりの経験を積んできた今なら大抵の敵を屠れる必殺技だ。
だが、それでも巨大トレントは倒しきれなかった……というよりも、後一歩の所で防がれてしまった様だ。
ハジメ「狼狽えるな!敵の周りをよく観ろ!」
雫「周り……、ッ!光輝、あれを見て!直撃していなかったのよ!」
光輝「え?……!あれはッ!?」
雫の視線を辿ると、そこには木っ端微塵になった大量の樹々が散乱していた。
そう、先程の"神威"は巨大トレントを直撃することなく、その手前で大量の樹々にぶつかり防がれたのだ。
直前まで何もなかった筈なのに、一体どこからそんな大量の樹々が現れたのか……
光輝達の抱いたその疑問は、直後、巨大トレント自身によって回答された。
巨大トレントが淡く輝くのと同時に、根元付近から外へ広がる様に、大量の樹々が凄まじい勢いで生えてきたのである。
鈴「……こ、固有魔法!」
Exactly!
その見解は正しかった様で、巨大トレントの固有魔法……恐らく名前は"樹海現界"と言ったところか?
能力は大量の樹々を生み出し、それを自由に操れるという訳か……樹海の中なら相当厄介だな。
恵里「鈴!」
鈴「!うんっ!"聖絶"!」
一瞬呆けた鈴だったが、恵里の呼びかけで直ぐに状況の不味さに気が付き、"聖絶"を発動した。
光り輝く障壁が鈴達を中心に展開されるのと、全方位から攻撃が殺到したのは同時だった。
先端を槍の様に尖らせた枝や木の根が"聖絶"に次々と激しい衝撃を与える。
巨大トレントだけでなく、生み出された周囲の樹々からも繰り出される同様の攻撃は、光輝達の視界の全てを樹々で埋め尽くし、まるで物量で圧殺しようとしているかの様だ。
『火遁の術!』
流石にこれは不味いと思い、分身能力で10人程に分身すると、4コマ忍法刀で炎を纏い、6人を光輝達の援護、3人をユエ達の護衛に向かわせた。
序に腰にフレイムカリバーとガシャコンソード、左手にタジャニティスピナーとヒーハックガン、背中にカチドキ旗、右手に火縄橙々DJ銃を装備し、空中にマックスフレアタイヤを滞空させると、俺は殲滅を開始した。
香織「――"刻永"!!」
一方、既に鈴の"聖絶"には至る所に亀裂が走っており、もう数秒も持ちそうになかった。
しかし、そこに香織から援護が入る。
香織の発動した再生魔法"刻永"――これは、有機物・無機物を問わず対象を一定時間の間、1秒毎に1秒前の状態に再生し続けるという魔法だ。
勿論、魔力消費量は大きいので、連発は余り推奨できない。まぁ、この程度の攻撃なら大丈夫だろう。
銀色の光が、鈴の展開する今にも壊れそうな"聖絶"を包み込み、次の瞬間、まるで何事もなかったかの様に最高位防御魔法の威容を取り戻させた。
巨大トレント達の怒涛の攻撃により亀裂が入っても、直後には元に戻る。1秒毎に"聖絶"そのものが再生しているのだ。
鈴「ふわっ、カオリン!ありがとぉ!」
肩越しに振り返る鈴。その目じりには光るものが……恐怖か、感涙か。
何れにしろ、涙目が標準になりつつある鈴に、香織は苦笑いを浮かべて頷いていた。
窮地を脱した光輝達もまた、肩から力を抜きつつ、振り返っていた。
ハジメ「皆、大丈夫か!」
とそこへ、周囲の樹々を次々と灰に変えながら、俺は香織達の元へとやって来た。
鬼火を口から吐き、両腕の武器で炎を撒き散らし、自在に動く炎のタイヤを携え、自然発火で周囲の敵を焼き尽くす……
うん、俺の方が敵に見間違われても仕方がないのは分かってる。でも皆、そこは目を瞑ってくれ。
ハジメ『香織、鈴、そのまま結界を張っててくれ!纏めて焼き払う!』
香織「え!?」
鈴「――え゛?」
俺はそう言うと、ユエ達をオーロラカーテンで鈴の結界の中に移動させた。
……何やら、鈴の顔色が悪そうだが気のせいだろう。何故か冷や汗が大量に出ているが。
ハジメ「――"獄炎滅界破"。」
そう告げて私は地面を勢いよく叩きつける。するとどうだろう。
封印エネルギーは地面の根を伝い、巨大トレントへと向かっていくではないか。その結果は当然、
ゴガァァァァァァ!!!
瞬間、視界の全てが埋め尽くされる程、周囲に溢れかえっていたうねる樹々諸共、巨大トレントは紅蓮の炎に包まれた。
序に"エクスプレッシブフレイムアイ"から巨大トレント目掛けて熱線を発射し、更に追い打ちを掛ける。
何やら断末魔が聞こえる様な気もするが……どっかの自称大王みたく環境破壊に悦を感じてないからセーフだろう。
熱波による上昇気流で炎が竜巻のように巻き上がり、地面すら焼き焦げて、所々溶岩の様に赤熱化している。
その様はまるで、現世に地獄が顕現したと錯覚しそうな光景だ。尚、結界の外に出た場合、命の保証はない。
と、そんな光景も10分位で漸く収まり、辺り一帯は焼け野原へと変貌した。勿論、巨大トレントは死んでる。
ハジメ「これでよし、では次に進もう。」
香織「……ハジメ君。取り敢えず全部壊してからっていう考えは、どうかと思うよ?」
シア「ハジメさんのいるところに破壊あり……父様達が見ていたら喜々として新しい二つ名を考えそうですよね。」
むぅ、シアには呆れ顔、香織には困った人を見るような眼差しを向けられてしまった……解せぬ。
ユエ『……自重しないハジメ……素敵。』
ティオ『同意するぞ、ユエよ。容赦のないご主人様……実によい。』
トネリコ『まぁ、これで虫系の魔物はもういなさそうですしね……。』
……どうしてだろう、こっちはこっちで素直に喜べない。
雫「ハジメ君。さっきのは……いえ、何でもないわ。」
ハジメ「雫、何か言いたいのならはっきり言ってくれたまえ。」
幸利『自重しろ、ってことだろ。もう少し他にやり方はあっただろ。』
解せぬ……。
鈴「大丈夫だよ、シズシズ。未だに鈴も現実逃避したくなる時があるけど、でも、その内慣れるよ。
慣れる筈だよ。だから大丈夫。」
恵里「鈴?それは慣れちゃダメな奴だよ?私も慣れより諦めの方針で言ってるし。」
妹よ、お前はそれでいいのか?
光輝「……俺も、ハジメに決闘挑んだら強くなれるのかな。遠藤みたいに。」
龍太郎『光輝!?早まるんじゃねぇって!?』
お前等、人を何だと思って………………あ。
ハジメ「誰か、浩介に会ってないのか……?」
『…………あ。』
やっべぇ…………!まさかあの時、巻き添えを食らっちまったのか!?
???『……いや、ここにいるぞ。』
『!?』
い、今のは浩介の声か!?しかし、姿が見えない…………一体、何処に?
シア「……って、あれ?ハジメさん、ベルトの念話石に何か引っ付いてますよ?」
ハジメ「何?」
……いや、まさか、そんな訳では無い、よな?
そう思って見てみると、念話石の1つに蜘蛛の様な魔物が引っ付いていた。
???『……ティオさんと合流する前の時点で、ずっとここにスタンバってました。』
ハジメ「こ、浩介……。」
と、意外過ぎる再会となったものの、こうして本当に全員揃った時だった。
メキメキッ……
『!』
光輝「再生している?」
背後で何やら音が響いたので見てみれば、光輝の言葉通り、そこには炭化した地面から地響きを立てながら生えてきて急速に成長する巨木の姿があった。
あっという間に成長したそれは、先の巨大トレントそっくりである。まさに"再生した"といった感じだ。
光輝達は咄嗟に身構えるも、俺がそれを制すると、再生した巨大トレントは特に襲いかかるでもなく、暫く佇むと大樹の時と同じ様に洞を作り始めた。
そして、幹が裂ける様に左右に割れて中に空間が出来上がった。
ハジメ「成程、あの魔物は次の階への扉とその番人を兼任していた、という訳か。」
ユエ「?ハジメ?」
俺はそう呟くと、納得した様に頷き、その場で
人数確認、という訳ではなく、ここから先における重要事項の確認をするのだ。
ハジメ「皆、心して聞いてくれ。」
『?』
ハジメ「前にも話したが、大迷宮にはそれぞれコンセプトがある。
このハルツィナ大迷宮のコンセプトは"絆の試練"。即ち、他者との絆を試されることになるんだ。」
そう言葉を切ると、見抜いているであろうティオに視線をやる。
ティオはその意を汲んでくれたのか、説明を引き継いでくれた。
ティオ『うむ、例えば入り口にもあった"紡がれた絆の道標"。
あれは単に亜人族による大樹までの案内だけでなく、攻略において絆を試すという意味でもあったのでは、とご主人様は言うておるのじゃ。
仲間の偽物を見抜くこと、変わり果てた仲間を受け入れること、戦力外となった仲間を守り抜けるか、それとも見捨てるか……正に"紡がれた絆"が試されている様に思わぬか?』
ティオの分かりやすい説明に、光輝達も「言われてみれば……」と納得した様な表情になる。
ハジメ「そういう訳で、だ。敵をきっちり倒す事よりも、互いに信じあう事を頭においてくれ。
正直、ここは今までの迷宮の中でより特異な試練が待ち構えている筈だしな。」
俺はそう告げると、早速洞に向けて歩みを進めた。ユエ達は勿論、光輝達も慌てて追随した。
洞の中は、特に何の特徴もない空間だった。
が、全員が中に入った直後、やはりと言うべきか洞の入口が勝手に閉じていき、ほぼ同時に足元が輝きだした。
ハジメ「また転移、か……皆、一箇所に固まるぞ。」
大樹の入口とほぼ同じ魔法陣の発動に、俺はそう呟きながら右手にユエ、左手にティオを抱きしめ、トネリコへと寄りかかる。
こうしたところで、転移陣が引き離そうとするなら抗えない可能性の方が大きかったが、何もしないよりはいいだろう。
それに、3人ともか弱い女性なのだ。現在は戦えないので尚更である。ちょっとしたことが致命傷になりかねないのだ。
些細なことでも出来ることはしておきたい。
3人は勿論の事、シア達まで失う等、たとえ世界の理相手だろうと、有り得ないことだ。
ユエ『……ハジメ。』
ティオ『ご主人様……。』
トネリコ『ハジメさん……。』
そんな俺の心配する気持ちが伝わったのか、見た目は魔物でも3人とも見る者が見れば明らかに喜んでいると分かる雰囲気を漂わせる。
そして、シアと香織の2人が、自分もとこちらへ飛びかかり、抱きついた直後、俺達の視界は莫大な光によって塗り潰された。
今回は短めです。次回は長めですが。
もし、ハジメさん以外の別キャラ視点でオリジナル番外長編(web 原作アフターを除く)を作るとしたら、誰を主人公にする?
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ユエ
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シア
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ティオ
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レミア
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ミュウ
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香織
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雫
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トネリコ
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リリアーナ
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愛子
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星野アイ
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幸利
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恵里
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光輝
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浩介
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龍太郎&鈴
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優花
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両親サイド
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良いから本編プリーズ
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