Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
それと今回、後半辺りはちょっとアブナイかも……?
ハジメ「こいつは……凄いな。」
ユエ「ん……天然の隠れ家。」
扉の先に広がっていたのは、隠れ家と言うにはあまりにも神秘的過ぎた場所だった。
そこには、広大な空間に程よい自然、そして住み心地の良さそうな住居があった。
ハジメ「あれは……太陽か?」
先ず目に入ったのは、太陽だ。勿論ここは地下迷宮なので、本物ではない。恐らくアーティファクトの類だろう。
その証拠に、頭上には円錐状の物体が天井高く浮いており、その底面に煌々と輝く球体が浮いている。
僅かに温かみを感じる上、蛍光灯の様な無機質さを感じない。それはまるで、本物の"太陽"と思えてしまう程だ。
ハジメ「今が昼だとして……夜は月になるのか?」
ユエ「……月が綺麗。」
ハジメ「狙って言ってるのか?」
というか、やっぱりこっちでもそれは共通なのか。
ハジメ「川や滝もあるのか……さっきとはまるで別世界だな。」
次に注目するのは、耳に心地良い水の音。
小型ドーム位の大きさはある、この部屋の奥の壁は一面が滝になっていた。
天井近くの壁から大量の水が流れ落ち、川に合流して奥の洞窟へと流れ込んでいく。
循環機能でもあるのだろうか?
ハジメ「涼しいな~……ここの製作者は、何と風情に理解のある人物なんだろうか。」
ユエ「ハジメ、嬉しそう……。」
ハジメ「いやぁ、こういった自然溢れる隠れ家って、ちょっとロマンがあって。」
滝の傍特有の、マイナスイオン溢れる清涼な風が心地いい。よく見れば、魚も泳いでいる様だ。
地上から来たのか?だとしたら地下深くにも川があることになるが……
もしかしたら、神代の技術で地上と繋げているのかもしれない。
ハジメ「畑や家畜小屋まで……自給自足が出来るし、完全に引き籠る気満々じゃん。」
川から少し離れた所には、大きな畑のような場所もあった。その周囲には、家畜小屋まであった。
今は植えられた作物も動物もいないようだが、水・野菜・肉・魚と、素があれば自炊も可能だ。
緑も豊かで、あちこちに様々な種類の樹が生えている。この樹にも実がなるのだろうか?
ユエ「!ハジメ、あそこ。」
ハジメ「ん?おぉ、建物が2つあるな。」
川や畑の向かい側には、パルテノン神殿の様な建物と、岩壁をそのまま加工して住居にした感じの建物があった。
ハジメ「あの神殿じみた建物は……何かの儀式か?」
ユエ「……ん、行ってみる。」
そうして足を運んでみた結果、神殿はベッドルームだったようだ。
吹き抜けのテラスのような構造で、中には純白のシーツに豪奢な天蓋付きの高級感溢れるベッドがあった。
太い柱と薄いカーテンに囲まれているので、なんというか……口に出来ないやつだコレ。
ハジメ「つ、次行こうか。」
ユエ「……一緒に、寝る?」
ハジメ「勘弁してくれ……。」
いくらそういう気があるとはいえ、心の準備と言うやつがだな……。
そんな気持ちを抱えつつ、隣接した建築物へと向かった。
ハジメ「ほぉ……こいつは、なんとも……。」
石造りの住居は全体的に白く石灰の様な手触りだ。
全体的に清潔感があり、エントランスには温かみのある光球が天井から突き出す台座の先端に灯っていた。
どうやら3階建てらしく、上まで吹き抜けになっている。一先ず、1階から見て回ることにした。
ハジメ「暖炉もあるのか、それにしても……何でか、手入れが行き届いているな?」
ユエ「ん……管理維持だけされてる?」
暖炉や柔らかな絨毯、ソファのあるリビングらしき場所、台所、トイレを発見した。
人の気配は感じないが……なんか、旅行から帰った時の家の様に感じる。
長年放置されていたような気配がないからだろうか?
ハジメ「おぉ、これは!」
警戒しながら更に奥へ行くと、大きな円状の穴があった。
その淵にはライオンっぽい動物の彫刻が口を開いた状態で鎮座している。彫刻の隣には魔法陣が刻まれている。
試しに魔力を注いでみると、ライオン擬きの口から勢いよく温水が飛び出した。間違いない、温泉だ!
ハジメ「久々に風呂に入れる……最高だ。」
ユエ「……入る?一緒に……。」
ハジメ「すまん……今回は一人でゆっくりさせてほしいんだ。」
ユエ「むぅ……。」
何というか……ユエさん、スキンシップが積極的すぎやしないか?
それから2階にあがり、書斎や工房らしき部屋を発見した。
ハジメ「……開かねぇ。」
が、書棚も工房の中の扉も封印がされているらしく開ける事は出来なかった。
破壊なんて勿体ないし、トラップの誤作動とか起きそうだからヤダ。仕方がないので、諦めて探索を続ける。
最後の3階には、部屋が奥の1つしかなかった。
中を見れば、見るからに精緻かつ繊細な直径7,8mの魔法陣が、部屋の中央の床に刻み込まれていた。
それも、最早一種の芸術と言えるほど、見事な幾何学模様だ。
しかし、そちらよりも目を引かれるのは、魔法陣の向こう側にある、豪奢な椅子に座った白骨の遺体だ。
黒に金の刺繍が施された見事なローブを羽織っていて、椅子に凭れ掛かりながら俯いている。
ユエ「……怪しい……どうする?」
ハジメ「行くしかないね、この先に役立ちそうなものとかある気がするし。
地上への鍵もある可能性は捨てきれない。」
ユエ「ん……行こう。」
互いにそう言って、俺達は魔法陣の方へと踏み出した。そして、魔法陣の中央に足を踏み込んだ瞬間――
カッ!
ハジメ「!」
突如、純白の光が爆ぜ部屋を真っ白に染め上げる。
あまりの眩しさに目を閉じると、何かが頭の中に入り込み、覚醒の時同様、力を継承したような感覚に襲われた。
同時に、走馬灯の様に今までの事が脳裏を駆け巡った。
やがて、光が弱まってきたようなので、目を開けてみると……
ハジメ「……誰?」
黒衣の成人男性がいた。しかもよく見れば、後ろの遺体と同じ服装だ。
敵意や悪意を感じられない以上、亡霊系の魔物ではなく、叔父殿の時同様の記録映像なのだろう。
存在感はって?……ほら、浩介のパターンもあったし。それはさておき、目の前の人物の正体だ。
???『試練を乗り越えよく辿り着いた。私の名はオスカー・オルクス。この迷宮を創った者だ。
反逆者と言えばわかるかな?』
やはりそうか、彼こそがこの大迷宮の創作者にして反逆者の一人――オスカー・オルクスか。
となると大迷宮の名前は彼の姓から取られたということになる。一体誰がどのようにして残したんだ……?
オスカー『ああ、質問は許して欲しい。
これはただの記録映像のようなものでね、生憎君の質問には答えられない。
だが、この場所にたどり着いた者に世界の真実を知る者として、我々が何のために戦ったのか……
メッセージを残したくてね。このような形を取らせてもらった。どうか聞いて欲しい。
……我々は反逆者であって反逆者ではないということを。』
そうして始まったオスカーの話は、俺の記憶や考察、ユエの叔父殿から聞いたこととあまり変わらなかった。
それは狂った神とその子孫達の戦いの物語。
神代の少し後の時代、世界は争いで満たされていた。
人間と魔人、様々な亜人達が絶えず戦争を続けていた。争う理由は様々だ。
領土拡大、種族的価値観、支配欲、他にも色々あるが、その一番は"神敵"だから。
今よりずっと種族も国も細かく分かれていた時代、其々の種族、国が其々に神を祭っていた。
その神からの神託で人々は争い続けていたのだ。
だが、そんな何百年と続く争いに終止符を討たんとする者達が現れた。
それが当時"解放者"と呼ばれた集団である。
彼らには共通する繋がりがあった。それは全員が神代から続く神々の直系の子孫であったという事だ。
その為か"解放者"のリーダーは、ある時偶然にも神々の真意を知ってしまった。
何と神々は、人々を駒に遊戯のつもりで戦争を促していたのだ。
"解放者"のリーダーは、神々が裏で人々を巧みに操り戦争へと駆り立てている事に耐えられなくなり志を同じくする者を集めたのだ。
彼等は、"神域"と呼ばれる神々がいると言われている場所を突き止めた。
"解放者"のメンバーでも先祖返りと言われる強力な力を持った七人を中心に、彼等は神々に戦いを挑んだ。
しかしその目論見は、戦う前に破綻してしまう。
何と神は、人々を巧みに操り、"解放者"達を世界に破滅を齎そうとする神敵であると認識させて、人々自身に相手をさせたのである。
その過程にも紆余曲折はあったのだが、結局守るべき人々に力を振るう訳にもいかず、神の恩恵も忘れて世界を滅ぼさんと神に仇なした"反逆者"のレッテルを貼られ、"解放者"達は討たれていった。
最後まで残ったのは中心の七人だけだった。
世界を敵に回し、彼等はもはや自分達では神を討つ事は出来ないと判断した。
そして、バラバラに大陸の果てに迷宮を創り潜伏する事にしたのだ。
試練を用意し、それを突破した強者に自分達の力を譲り、いつの日か神の遊戯を終わらせる者が現れる事を願って。
長い話が終わり、オスカーは穏やかに微笑む。
オスカー『君が何者で何の目的でここにたどり着いたのかはわからない。君に神殺しを強要するつもりもない。
ただ、知っておいて欲しかった。我々が何のために立ち上がったのか。……君に私の力を授ける。
どのように使うも君の自由だ。だが、願わくば悪しき心を満たすためには振るわないで欲しい。
話は以上だ。聞いてくれてありがとう。君のこれからが自由な意志の下にあらんことを。』
そう話を締めくくり、オスカーの記録映像はスッと消えた。
同時に、脳裏に何かが侵入してくるも、それが先程の力と言うものなのだろう。
少し不快感はあったものの、大人しく耐えていると、魔法らしきものの知識が流れ込んできた気がした。
そして魔法陣の光が漸く収まり、魔法の伝授も同時に終了した。
すると、俺は早速前に進み出て、オスカーの遺体に手を翳した。
ハジメ「お疲れさん、先輩。あんた達の持つ黄金の精神、確かに見届けた。
後は俺達に任せて、そっちで酒盛りでもして見ててくれ。直ぐにこんな世界、終わらせてみせるさ。」
俺がそう言うと、オスカーの遺体から目のような紋章が浮かび上がり、そこから目玉のような物体――
"眼魂"が出てきた。
それを手にし、黙祷を捧げた。ユエも同じように祈った。
ハジメ「ユエ、俺は決めたぞ。これから神殺しの為に大迷宮を制覇するぞ。
序に教会もぶっ潰して、奴の勢力を壊滅させて、奴を消す。その為にも力をつけるぞ。」
ユエ「ん!頑張る!」
意気込むユエを撫で、先程の現象について確かめるべくステータスプレートを取り出した。
南雲ハジメ 17歳 男 レベル:――
天職:錬成師・最高最善の魔王・解放者2代目・神殺し見習い
筋力:999999999
体力:999999999
耐性:999999999
敏捷:999999999
魔力:999999999
魔耐:999999999
技能:
錬成[+鉱物系鑑定][+精密錬成][+鉱物系探査][+鉱物分離][+鉱物融合][+複製錬成][+圧縮錬成][+遠隔錬成][+自動錬成][+構造把握][+イメージ補強力上昇][+消費魔力減少][+並列処理思考][+整地][+高速錬成][+鉱物分解][+集束錬成][+想像構成]・全属性適性・危機察知・魔力供給・全属性耐性・複合魔法・縮地・瞬動・先読・夜目・予測領域拡大・剛力・金剛[+部分強化][+集中強化][+付与強化]・物理耐性・高速魔力回復[+魔素集束]・気配感知[+特定感知]・魔力感知[+特定感知]・限界突破[+覇潰]・言語理解・抜刀術・剛腕・戦闘続行・早読・未来予知・加減上手・プラスウルトラ・最強王者・無限の成長・地球の記憶・地球の本棚・モーフィングパワー・音撃打・クロックアップ・ワープドライブ(宇宙)・黄金の果実・オールエンジン・無敵化・浄化作用・時間操作・剣術・クロックダウン・ライダーサモン・アイテム操作・ゲームエリア展開・ブラックホール・聖剣創造・コズミックエナジー・無限の思い・七つの大罪・メダルコンボ・創世の力・錬金術・ガッチャ・眷属召喚・食没・悪魔の押印・毒無効・波紋・全集中の呼吸・火之神神楽・幽波紋・胃酸強化・魔力操作[+魔力放射][+魔力圧縮][+遠隔操作]・赤熱化[+熱耐性]・恐慌耐性・威圧・天歩[+空力][+豪脚][+瞬光]・風爪[+三爪][+飛爪]・遠見・麻痺耐性・石化耐性・念話・熱源感知[+特定感知]・魔王変身・技能融合・憤怒・傲慢・暴食・怠惰・強欲・嫉妬・色欲・幻惑魔法・極光・纏雷[+雷耐性][+出力増大]・追跡・気配遮断[+幻踏]・魔力変換[+体力変換][+治癒力変換][+衝撃変換]・生成魔法
ハジメ「ハハハ……何これ。」
ユエ「?ハジメ?」
最早乾いた笑いしか出てこなかった。何このあたおかステータス、バグってるとかそんな次元じゃねぇ……。
いや、これなら真正面からの殴り合いで敵なしだからいいけどさ。っと、そういえば生成魔法って何だ?
ハジメ「これは……神代の魔法か?成程、神々の子孫だから魔法遺伝位造作も無いと。
どうやらこの神代魔法は、鉱物に魔法を付与して、特殊な性質の鉱物を作るって魔法みたいだ。」
ユエ「……アーティファクト、作れる?」」
ハジメ「あぁ、どうやら俺の天職とベストマッチの魔法のようだ。おかげでより暴れられそうだ。」
しかし、鉱物だけか……水とか木とかには付与できないのか?
ピリッ
ん?何か頭の中に電流が走ったような……気のせいか?
それにしてはなんというか、こう、理に触れたような感覚がした気がするが……取り敢えず置いとくか。
ハジメ「ユエはどう?上手く使えそう?」
ユエ「うぅん……アーティファクトは難しい。」
ハジメ「あらら……ってことは、神代魔法にも相性や適性があるのかな?」
次はユエ向けの魔法があるといいんだが……何か手掛かりがここにあるかもしれないな。後で探してみよう。
その後、俺達は余ってた素材で棺を創り、その中にオスカーの遺体を入れて埋葬した。
ちゃんと上に、「偉大なる解放者が一人、オスカー・オルクス、ここに眠る。」と彫った墓石付きで。
埋葬が終わると、オスカーの指に嵌められていた指輪をもらっていった。決して、墓荒らしや泥棒じゃないぞ?
ちゃんと「使わせていただきます」って言っておいたぞ、ホントマジで。
それに、その指輪には十字に円が重った文様が刻まれていて、それが2階の部屋の扉にあった文様と同じだった。
だから、そこを調べる為に必要だから借りただけだ。クリアしたんだし、これぐらい良いだろ!?
まずは書斎、他へ行こうにも地上へ出なければいけない。
オーロラカーテン使えって?……今の俺だと、精々行った場所に転移するのが限界だ。
なので、早速書斎を探索する。指輪を翳せば、簡単に開いた。やっぱり指輪は必要だった。だから正解だ。
中に入って調べてみると、この住居の施設設計図らしき物が見つかった。
通常の青写真程確りした物ではないが、どこに何を作るのか、どの様な構造にするのかという事がメモの様に綴られた物だ。
ハジメ「ビンゴ!さっきの部屋が出口みたいだな。」
設計図によれば、3階の部屋の魔法陣が、そのまま地上に施した魔法陣と繋がっているらしい。
オルクスの指輪を持っていないと起動しない様だ。だから、指輪をもらうのは必須事項なのだ。
更に設計図を調べると、工房の小部屋の一つに、一定期間ごとに清掃をする自立型ゴーレムがあったり、天上の球体が太陽光と同じ性質を持っているので、作物の育成が可能等という事もわかった。
手入れが行き届いているのはそのせいか。
工房には、生前オスカーが作成したアーティファクトや素材類が保管されているらしい。
彼も錬成師だったようだ。アーティファクトや素材は今後の為にも、ありがたく頂戴しよう。
……言っておくが譲り受けただけだ、決して盗んだりネコババしたりはしていない。
折角の良質な素材や便利なアーティファクトを、ここで腐らせたくないと思っただけである。
ユエ「!ハジメ、これ!」
ハジメ「うん?」
と、設計図をチェックしていると、他の資料を探っていたユエが一冊の本を持ってきた。
どうやらオスカーの手記の様だ。かつての仲間、特に中心の七人との何気ない日常について書いた物の様である。
これはありがたい。更に、その内の一節に、他の6人の迷宮に関する事が書かれていた。
ハジメ「他の迷宮にも神代魔法があるんだな……7つ集めれば、何か起こりそうだな。」
手記によれば、オスカー同様に他6人の"解放者"達も、迷宮攻略者に神代魔法を教授する用意をしているようだ。
生憎どんな魔法かまでは書かれていなかったが、その名前からして、俺が目星をつけていた場所と一致していた。
正確な場所はわからないものの、良い指標になりそうだ。
それから暫く探したが、正確な迷宮の場所を示す様な資料は発見できなかった。
行き先候補としては、現在でも有名な【グリューエン大砂漠の大火山】、【ハルツィナ樹海】、独自に目をつけていた【ライセン大峡谷】、【シュネー雪原の氷雪洞窟】、【神山】くらいか。
残る1人は、位置の関係からして【海上の街エリセン】近くにあると思われる。こんなところか。
暫くして書斎を調べ尽くした俺達は、工房へと移動した。
工房には小部屋が幾つもあり、その全てをオルクスの指輪で開く事ができた。
中には、様々な鉱石や作業道具、理論書等が所狭しと保管されている。錬成師にとっては、正に楽園だ。
ハジメ「準備も兼ねて、暫しここに留まるか。ユエはどうしたい?」
ユエ「ん。ハジメと一緒ならどこでも良い。」
ハジメ「さいですか……。」
取り敢えず、今後の準備をここですることとなった。さぁて、どの素材から使おうか?
逸る好奇心を押さえつつ、新兵器や秘密の切り札、生活用品の製作に早速取り掛かることにしたのであった。
ハジメ「フィ~、生き返るゥ~♪」
その日の晩、天井の太陽が月に変わり、淡い光に照らされながら、俺は久々の風呂を堪能していた。
王宮やホルアドにも風呂はあったが、やはり貸切露天風呂というものは、至高である。
こんなに風情ある場所で、一句読みたくなるものだ。風呂は心の洗濯とはよく言ったものだ。
こういう時は晩酌用に熱燗で一杯、いや、ホットレモネードもありか?なんて考えていると……。
ヒタヒタ……
ユエ「んっ……気持ちいい……。」
……またこの子は……。タプンと音を立てて湯船に入ってきたユエは、一糸纏わぬ姿ですぐ隣に腰を下ろした。
淡い月明かりが、その芸術品の如き白磁の肌を照らし出し、晒された白く滑らかな項が艶かしく映える。
因みに、ゆるふわの髪はアップに纏められた状態だ。
ハジメ「……ユエ、何で一緒に入っているんだ?」
ユエ「……そこにハジメがいるから。」
ハジメ(登山家か!)「……俺、一人でゆっくりさせて、って言ったよね?」
ユエ「……だが断る。」
……叔父殿、情操教育はどうなってんですかー!?
少し上気し始めたユエの肌から目を逸らしながら、苦笑いしているであろう叔父殿の幻影に叫びたくなった。
ハジメ「……少しは恥じらいなさい。せめてタオルで前隠して。たくさんあったでしょ?」
ユエ「むしろ見て。」
なんでさ。そう思う俺の目の前には、頬を淡く染め、魔将と思われるほどの色気を放っていた。
ユエ「……ん。ハジメ……見て?」
更に追撃するかの如く、甘えるように、おねだりするように、上目遣いでこちらを見てくる。
ハジメ「あのねぇ、ユエ。そーいうのは……」
ユエ「……私、好みじゃない?」
ハジメ「そうじゃない、むしろ好きな方さ。でもね……。」
その続きを口にする前に、ユエが徐に立ち上がり、正面に立った。
ユエ「……ん。嬉しい。全部、ハジメのだから。いっぱい、見て?」
ハジメ「ちょっ!?」
なんということでしょうか、この娘、恥じらいもなくこちらに近づいてくるではありませんか。
叔父殿、というかユエの周りにいた大人たちは、一体どんな情操教育をしてたんだホント。
……まぁ?そりゃ見惚れるくらいに美しいですけどね?でもこの状況は色々不味いというわけでして。
シミ一つ無い肌をするりと撫でる水滴、形のいい膨らみ、キュッと引き締まったウエスト、美しい脚線、白と淡い桃色で彩られた胸元、可愛らしいおへそ、クッと上がった小ぶりなヒップ……
それらを言葉通り、全てを見てほしいというかのように、しなやかな両腕は後ろ手に組まれている。
流石に照れがあるのか震える睫毛と共に楚々として伏せられた表情が、少女の恥じらいと、大人の艶めかしさを絶妙な配合で魅せていた。
背後に背負う人工の月が、アップに纏められた金色の髪に天使の輪を作る。神々しいまでの美しさと可憐さだ。
造形を司る神が手塩にかけて作り出した生涯最高のビスクドールと言われても、誰も疑わないだろう。
が、そんな余裕は今の俺にはない。このままでは十中八九食われる。そうなってみろ。
香織に再会する時、どんな顔して会えばいいのだろうか……色々気まずくて会わせ辛いわ!
ユエ「……えい。」
ハジメ「……当たってるんですけど?」
ユエ「当ててんのよ。」
わざとか!?わざとやってるのか!?正面から抱き着いてくるので、肌にダイレクトに感触が伝わってくる。
柔らかい感触、良い香り、可愛らしいヒップライン……いや、しっかりしろ!俺ェ!
ハジメ「ユエ、そういうことは全部終わってからにしたい。もし子供が出来たら、どうするんだい?」
ユエ「………………大丈夫、今日は安全な日。」
ハジメ「よし、今日はもう出よう!明日から忙しくなるし!」
そう言って勢い良く立ち上がり、ユエを振り払って離脱を図る。
ユエ「逃がさない!」
ハジメ「だが、断る!」
飛びつこうとするユエの手を受け止め、プロレスで言うところの"手四つ"状態で組み合った。
数分後、流石のユエもパワー段違いの俺には敵わないと悟ったのか、諦めて大人しくしてくれた。
ホント、危なかった……。しかし、この時の俺は知らなかった。
俺を虜にしようと、ユエの仕掛けたハニートラップと、日々奮闘することになることを……。
今作もどうにか捕食は回避しました。でも、うp主のモチベと皆様のコメント次第では、道中でもしかしたら……?
そんな展開をお望みの方々は、コメント欄にて乞うご期待を。
後、今作ではマテリアル創造はもうちょい難易度を上げてあります。
流石に前作同様初っ端からダークマターインゴットやザバルダストグラフェニウムを使い過ぎると、冒険のハラハラ感が無くなると言いますか……
まぁ、オーマジオウな時点で今更だとは思いますが、次の章辺りで何とかできたらいいなと思っております。
首を長くしてお待ちください。
アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?
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ボボボーボ・ボーボボ
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五条悟
-
ディアボロ(黄金の風)
-
銀さん
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ブロリー
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ユウキ(SAO)
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カービィ
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ヨシヒコ
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鬼灯様
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アインズ・ウール・ゴウン
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シャドウ(影の実力者)
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エボルト
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篠ノ之束
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ルフィ(風船で飛んできた)
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エスデス(アカメが斬る)
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フリーレン
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リムル
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サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
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東方キャラ(リクは活動報告へ)
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その他(活動報告でリクエスト受付)