Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する   作:天元突破クローズエボルハザード

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これで、1章におけるハジメさん達のお話は終わりです。
次回からは、地上組サイドのお話がいくつか続いてから、ライセン編に入りたいと思います。
時系列としましては、

奈落1日目(狼、兎、熊を喰い、鉱石採取)→奈落2,3日目(階層を着々と進みつつ、鉱石採取と魔物討伐)→
奈落4日目(ユエとの出会い)→奈落5日目(100層に向けてバクシン)→奈落6日目の朝(踏破)


00:14/門を出る日

ユエの逆襲未遂の晩から2週間と少し。俺達はこれからの大迷宮に備え、鍛錬と準備を進めていた。

ここでの生活の日々の中で、オスカーの残してくれたアーティファクトにはずいぶん助けられたものだ。

畑の中には植物の成長促進のアーティファクトが埋まっており、僅か1週間で収穫可能になっていた。

おかげで、魔物肉以外にもレパートリーが増えたので、非常に助かった。

他にも調味料もあるわ、キッチンは現代のシステムキッチンレベルだわと、改めて解放者の規格外さを思い知らされた。

 

そうそう、館の探索で様々なアーティファクトも見つかったんだよな。

中でも一番使い勝手の良い物が"宝物庫"という指環型アーティファクトだ。

これはオスカーが保管していたもので、指輪に取り付けられている1cm程の紅い宝石の中に創られた空間に物を保管して置けるという、某猫型ロボット並みの収納グッズだ。

 

空間の大きさは、正確には分からないものの相当な量を収納できそうだ。

現に、異世界で作った装備や道具、素材に魔物達の肉を全て詰め込んでも、まだまだ余裕がありそうだからだ。

そして、この指輪に刻まれた魔法陣に魔力を流し込むだけで物の出し入れが可能だ。

半径1m以内なら任意の場所に出す事が出来る。

 

次に、生身での戦闘の際の武装の充実化を図った。

先ず、ドンナーの対となるリボルバー式電磁加速銃"シュラーク"を製作した。

一度、生身でガン=カタしてみたかったんだよなぁ……

虎一師範代に羨ましがられそうだな、あの人トリガーハッピーっぽいし。

ドンナーも少々改造した。銃身にこっそり仕込みブレードを入れたりして、結構色々やってみた。

 

他の武装としては、シュラーゲンの改良だな。

強度も増したし、3mの長さに"遠見"付きスコープもつけたから、最大射程は10kmとなっている。

後、"試作品・ドラゴン殺せる剣"という大型バスターブレードもあったから、それを組み込んでガンブレードにした。

そこからは止まれなかったので、ゾンビブレイカーの機能を応用したチャージ機能も付けた。

これでガンモードでは高威力のレーザーが、ブレードモードでは魔力によるオーラエッジが使える。

 

後やっぱり男ならガトリングだよなぁ!というわけで作っちゃいました!電磁加速式機関砲"メツェライ"!

口径30m、回転式6砲身で毎分12000発、その上銃身には氷結系ライダーの能力を付与してあるので、安心して敵を一気にハチの巣に出来る。

 

序に、ロケット&ミサイルランチャー"オルカン"も作った。

長方形の砲身と12連式回転弾倉で、連射可能な夢のロケランだ。

折角なので大きめの釘も装填できるようにしたから、疑似パイルバンカーも可能だ。

後、結構硬めに作った銃身で殴打も可能なので、接近されても大丈夫だ。

 

他には……剣も作ったな。折角だから刀タイプのとかも。

 

ハジメ「~~~♪」カンッ……!カンッ……!カンッ……!カンッ……!

ユエ「?それ、何の歌?」

ハジメ「……鍛冶をする時の、エンチャントみたいなものさ。」

そうしてとある作品のように、詠唱しながらの鉄打ちをすること暫し。

 

ハジメ「……出来た。」

 

"大業物『水鏡-(ゆかり)の明星』"――

本来なら自分用に作るつもりだったが、折角なので雫専用にとチューンアップしたものだ。

この刀本来の機能は、柄にある術式に魔力を流し込むか、魔力を直接流し込むことで、力を発揮するのだが……

まぁ、練習序に作った"魔力操作"機能付の指輪もつけておけばいいか。

鞘には自動修復機能を備えてあり、常に最新の切れ味で最高のパフォーマンスをみせてくれる。

尚、これとは別に作ったものもあるが、さっきよりも凄い切れ味になってしまったので、一旦しまうことにした。

 

そしてその補助にと、"魔眼グラス"なるスカウター擬きも作成した。

薄く伸ばした神結晶に"魔力感知"、"先読"を付与することで、通常とは異なる特殊な視界を得ることができる。

勿論、強度増加の為、前方には"透過"付きの薄いアザンチウム板が入れてある。

これで安心して、使用しながらの戦闘に望める。

 

他にも、オスカーの工房にあった義手に組み込まれている疑似神経とZAIAスペックの仕組みを応用して、目から収集した情報を瞬時に耳のデバイスで纏め、画面に最適な情報だけを送る機能がついている。

おかげで、魔力の流れや強弱、属性に加えて、発動した魔法の核といった情報を、即座に活かせるようになった。

因みに、魔法の核とは、魔法の発動を維持・操作するためのもので、これがあるから遠隔魔法を遠くでも使用し続けることができるという仕組みだ。

 

この仕組みは魔法チートのユエでも知らなかったようで、俺達だけの強みになっていた。

これで、事前に相手の魔法についての詳細が分かる上に、発動されても核を撃ち抜いて魔法を破壊できるようになった。

まぁ、それなりに精密射撃のセンスが求められるが……俺の反射神経と技能をもってすればどうってことない。

今はまだ、1,2個しか付与できないものの、他の神代魔法があれば或いは……更に多く付与できるかもしれない。

 

そして最後に、乗り物。2つ作ったが、どっちも神結晶で魔力駆動にした。速度は魔力次第だ。

先ずはバイク。ここでは免許も必要ないので、つい興が乗ってアメリカンタイプにした。後悔はしてない。

後、外でも寝泊りできるようにと、大きめのハマータイプのワゴンを造った。

車輪には弾力性抜群のタールザメの革を用い、各パーツはタウル鉱石を基礎に、工房に保管されていたアザンチウム鉱石という、この世界最高硬度の鉱石で表面をコーティングしてある。

車底には地面を錬成して整地する仕掛けがあり、武装もロマンをいっぱい詰め込んである。

 

ここまで色々なものを造ったが、神結晶を思った以上に使ってしまった。

幸いにもオスカーの手記や地球の本棚から、神結晶の生成は理論上可能だったので、自然界の魔力を収束して注ぎ込んでみると、ちょびっとだけ使った分が回復してる気がした。

神水はまだ残っているものの、希少な為非常事態以外にはあまり使いたくない。

今後は、神結晶に自然界の魔力を収束させて注ぎ込みつつ、結晶の成長と神水の生成実験を同時並行で行わなければならないと思うと、気が遠くなりそうだった。

 

そこで、試験的に幾つか魔力貯蔵庫兼自然界魔力収束装置として、神結晶の指輪を複数作った。

これなら蓄電器として活用できる上に、強力な魔法で大量に消費した魔力を即座に補充可能だ。

というわけで、早速ユエに渡すと、

 

ユエ「……プロポーズ?」

……香織に会う時が気まずいなぁ。(遠い目)

ま、どっちにしろ叔父殿に託されたんだ。一生彼女を大事にすると誓った以上、これくらいで日和るな、俺。

 

ハジメ「な~いしょ!」

ユエ「……ハジメ、照れ屋。」

ハジメ「……何故分かった。」

ユエ「……お風呂の時も照れ屋。」

ハジメ「止めてくれませんかねぇ!?色んな意味で!」

ユエ「ハジメ……。」

ハジメ「ん?」

ユエ「ありがとう……大好き。」

ハジメ「……それはどうも。」

全く、敵わねぇなあ……っと、出立前にゴチゾウの様子も確認しないとな。

そろそろ王宮やホルアドの宿に置いてきた奴等も、いろんな情報を集めてくれた頃だろうしな……。

 

そして現在の俺達の服装について。

俺はオスカーの来ていたコートをアレンジしつつ、自分用にチューンしたものだ。

ユエはと言うと、フリルのついたドレスシャツに、これまたフリルのついたミニスカートとニーソだ。

それもニーソに締め付けられる太ももと、その先にある"絶対領域"が艶めかしいファッションだ。

 

どちらも実はユエが縫ってくれたものだ。

最初は魔物の皮で練習して、慣れない作業に悪戦苦闘していたものの、経験を重ねた今では複雑な衣装も作れるようになっていた。

……尚、アダルティーな夜戦衣装やきわどい水着に関してはノーコメントとさせていただく。

 

こうして、入念な準備をすること1月あまり。いよいよ地上に出る為に、3階の部屋の魔法陣を起動した。

 

ハジメ「ユエ、俺達の力は地上では異端だ。聖教教会や各国は勿論、愚神共も黙ってはいられないだろう。

アーティファクトを要求されたり、戦争参加を強制される可能性も極めて高い。それでも、覚悟は良い?」

ユエ「今更……。」

その言葉に「それもそうだな。」と返し、真っ直ぐ自分を見つめてくるユエのふわふわな髪を優しく撫でる。

気持ちよさそうに目を細めるユエに、俺は一呼吸を置くと、キラキラと輝く紅眼を見つめ返す。

 

ハジメ「ま、敵対者は全員まとめて蹴散らして、問題もパパッと片付けちまえばいいだけだしな。

それよりも、折角の旅を楽しまないとね!それじゃあ、行こうか!」

俺がそう言うと、ユエはまるで抱きしめる様に両手を胸の前でギュッと握り締めた。

そして、無表情を崩し花が咲く様な笑みを浮かべた。返事はいつもの通り、

 

ユエ「んっ!」

 


 

大地に刻まれた傷跡とも言うべき深い峡谷の底、水など一滴も流れていない渇いたその場所には、大小様々な岩石がゴロゴロと転がっている。

耳を澄ませる必要も無く、常にどこからか凶暴な魔物の唸り声が反響し、或いは弱肉強食の音色が響く。

 

ここでは、人類の強力な武器である"魔法"が使えず、食料になりそうな物も殆ど無い。

谷の上に登り峡谷から脱出するには、何百mもある絶壁を自力で登らねばならず、そんな目立つ事をしていれば十中八九魔物の餌となる。

一応、東西の端に谷から出る為の階段が建設されてはいるが、目敏い魔物は折角谷底に落ちてきた餌を逃す事は無いだろう。

それ故に、そこは人々にとっては地獄と同義。或いは、便利な処刑場であった。

 

そんな人の生存が頗る困難な場所で、一つの影が動いた。

大きな岩と岩の隙間からピョコリと生えた……ウサミミである。

およそ地獄の谷底には不釣り合いなファンシーで愛嬌のあるウサミミは、暫く右に左にとまるで気配を探るかの様にピコピコと動いていた。

 

やがて周囲に危険は無いと納得できたのか、その本体がひょこっと岩から顔を出した。

ウサミミの下は、どうやら動物ではなく人だった様だ。

ウサミミを生やした10代半ばの少女が、今度は視線で周囲の安全を確認している。

 

美しい少女だった。

たとえ峡谷の劣悪で過酷な環境のせいで薄汚れてしまい、服装も襤褸を纏っただけの見窄らしいものだったとしても、男なら誰でも視線を奪われる程に。

青みがかった白髪と蒼穹の瞳は、いっそ神秘的ですらある。

そんな神秘的な少女は……

 

???「うぅ~、めっちゃ怖いですぅ~。お布団の上でゴロゴロしながら、オヤツを貪りたいですぅ~。」

何だか、色々と残念な性格をしている様だった。

暫くめそめそと泣き言を呟いていた残念美人なウサミミ少女は、しかし自分の頬をペチペチと叩いて気合を入れると、「でもこのままじゃ、私や家族の方が魔物のオヤツですぅ!」と呟きながら、瞳に力を込めて峡谷の奥を見つめだした。

 

???「……早く行かなくちゃです。あの未来へ、あの人達の下へ!」

決然と立ち上がったウサミミ少女は、見つめる先へと駆け出した。

……数分後、「ひ~ん!私は美味しくないですよぉ!」という何とも情けない叫び声が峡谷に木霊した。




ご愛読どうもありがとうございます。
次回からは地上サイドのお話をいくつか挟んでから、ライセン編に突入したいと思います。
それと、今回の補足をいくつか。

1.原作武器の魔改造
今作ではマテリアル創造を敢えて控えめにすることで、後の展開につなげようと思っていますので、前作に比べれば若干物足りないと思われるでしょうが、あれはあれで詰め込み過ぎて機能を十全に発揮できていないという、矛盾から抜け出す為の方針なのでご了承下さい。
流石に設定倒れは色々と不味いので……
バッシャーフィーバー、てんこ盛り能力、耐ショック性能、うっ、頭が……。

気を取り直して。
ドンナー&シュラークに関してはギャレン弱……ジャックフォームみたく刀身に刃を追加してみるのも面白そうだなと思い、付けてみました。
シュラーゲンに関しては、最早ロマン改造です。バッファの足でチャージをどうしてもやってみたくなったので。
オルカンとメツィライの砲身には、"金剛"も付与されているので殴られるとベヒモスでも相当痛がるレベルのやつです。

一応、シュタイフとブリーゼの2つも改造してはありますが……それは後の出番まで、お楽しみに。

2.オリジナルアーティファクトについて。
刀に関してはハジメ自身の刀の名前はまだ考えていません。
何か希望のある方は活動報告にてリクエストをお願いします。念のため、もう一度言います。
何か要望のある方は必ず、活動報告のコメント欄にお願いします!大事なことなので。

雫用に造った理由としましては……次回をお楽しみにしていただけるとよろしいかと。
後、魔力操作付与の腕輪は2個ありますので、香織の分もあります。

次に、魔眼グラス。これは原作における義眼の代わりです。だって、本作品のハジメさん五体満足ですし。
まぁ、流石に耐衝撃用にアザンチウム位は使います。因みに、神結晶は2層構造でセットしてあります。
ZAIAスペックに関してはアークの能力で調べました。後、ヴァルバラド黒鋼の要素も少し入れてあります。

3.神結晶について。
零の書籍にて、オスカーが自分で作ったという記述があったので、それを基にハジメさんもやってみました。
オスカーの魔力量を普通の人以上で原作ハジメレベルだとすると、大体35000位だと推定します。
……ステータスプレート制作秘話を読んでいないので正確な数値は分かりませんが、もしわかる方がいらっしゃれば教えていただけると幸いです。

兎に角、ハジメさんレベルの魔力量ならオスカーの6年分を更に短い期間で籠められると思った次第です。
後、まだ神水は出てきています。使った分以外は隠れ家の地下に埋めて、魔力を注ぐ時以外はそのままです。
そうして魔力を込めて成長させつつ、神水の量を僅かにでも増やそうという作戦です。
いくらでもあった方が、これからの冒険でも役立ちそうなので。

4.刀を打っている時の歌について。
今回初めて歌詞の挿入をしようと、シャンフロのヴァッシュの旦那の鍛冶唄を探してみたのですが、どちらの提供元にも全く載っていなかったので、敢えてぼかすことにしました。
せめて金槌の音からだけでも、その光景を浮かべていただけると幸いです。

5.ゴチゾウって何体いるの?
今の所、連絡役として出す予定なのは、ホッピングミ、キッキングミ、パンチングミ、ザクザクチップス、ヒリヒリチップス、マシュマル、チョコドン、ブルキャン、ケーキング、ブシュエル、ですかね。
チョコルドも一応出ています。ビターガヴ系統はって?私の脳内にそんなものはありませんね。
現時点での他のゴチゾウの場合、アイスやフラッペ、プリン系統はサイズ的に潜入には無理がありそうなので止めました。

補足説明は以上となります。それでは、また次回!

アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?

  • ボボボーボ・ボーボボ
  • 五条悟
  • ディアボロ(黄金の風)
  • 銀さん
  • ブロリー
  • ユウキ(SAO)
  • カービィ
  • ヨシヒコ
  • 鬼灯様
  • アインズ・ウール・ゴウン
  • シャドウ(影の実力者)
  • エボルト
  • 篠ノ之束
  • ルフィ(風船で飛んできた)
  • エスデス(アカメが斬る)
  • フリーレン
  • リムル
  • サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
  • 東方キャラ(リクは活動報告へ)
  • その他(活動報告でリクエスト受付)
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