Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
見ての通り、ライセン前まで行くつもりです。
キャサリンさんから貰った、地図とは名ばかりのガイドブックから、今夜の宿として決めたのは、【マサカの宿】という宿屋だ。
紹介文によれば、料理が美味く防犯もしっかりしており、何より風呂に入れるようだ。
やはり年頃の女子2人が、何時までも暖かい風呂に入れないというのは、男としても思うところがあるしな。
まぁ、その分少し割高だけど、金はあるから問題ない。後、マサカというワードには反応してはいけない。
宿の中は一階が食堂になっている様で、複数の人間が食事をとっていた。
俺達が入ると、お約束の様にユエとシアに視線が集まる。
それらを無視してカウンターらしき場所に行くと、15歳くらい女の子が元気よく挨拶しながら現れた。
???「いらっしゃいませー、ようこそ"マサカの宿"へ!本日はお泊りですか?それともお食事だけですか?」
ハジメ「宿泊だ。このガイドブックを見て来たんだが、記載されている通りでいいか?」
俺が見せたキャサリンさん特製地図を見て、女の子は合点がいった様に頷く。
???「ああ、キャサリンさんの紹介ですね。はい、書いてある通りですよ。何泊のご予定ですか?」
ハジメ「一泊でいいよ。食事付きで、あとお風呂もお願い。」
???「はい。お風呂は15分で100ルタです。今のところ、この時間帯が空いてますが?」
女の子が時間帯表を見せてくれたので、男女で分けて1時間ごとでとるか。
日本人たるもの、なるべくゆっくり入りたいしな!
ハジメ「男女それぞれ1時間は欲しい、だから2時間で頼む。」
???「えっ、二時間も!?」
オイ……さっき、男女それぞれって言っただろ。ムッツリーニなのか?
???「え、え~と、それでお部屋はどうされますか??二人部屋と三人部屋が空いてますが……?」
ちょっと好奇心が含まれた目で俺達を見る女の子。そういうのが気になるお年頃なのは分かる。
でも流石に、周囲の食堂にいる客達まで聞き耳を立てるのは勘弁してもらいたいなぁ……。
ユエもシアも美人とは思っていたけど、想像以上に二人の容姿は目立つみたいだ。
ハジメ「2人部屋2つ。後、男女別部屋で。」
が、サクッとそんな展開は無視するに限る。しかし、2人は違ったようだ。
ユエ「……ダメ。3人部屋一つで。」
ハジメ「えっ、ユエ!?」
マサカだけにまさかの伏兵がいた。その言葉に、宿の女の子は既に顔を赤らめ、こちらをチラチラ見ていた。
周囲の男連中に至っては絶望の表情と嫉妬の混ざったような視線をこちらに向けてきた。
ハジメ「ユエ……流石に公共の場となると、結婚前の女性と一緒に寝るのは拙いと思うんだけど……?
しかもシアまで巻き込んじゃダメでしょ。」
シア「私は構いませんよ?それに、こちらの方が安く済みますし。」
ユエ「……ん。それに、3人の方が奇襲に対応し易い。致し方無し。」
ぐっ、それは尤もな意見だな……仕方ないか。
ハジメ「分かったよ。すまないが、3人部屋に変更してくれ。」
???「!は、はい!3人部屋ですね!分かりました!」
明らかに誤解しているな……もういいや、面倒だしこのままで行こう。
というわけで、さっさと手続きを終わらせて、そのまま3階の部屋に上がり込むことにした。
部屋に入ると、明日の買い出しリストを3人で纏めた。いくら大金があるとはいえ、無駄遣いは厳禁だ。
数時間後……一通り纏まったので、元の世界についての話で時間を潰していると、夕食の時間になった。
2人を伴って階下の食堂に向かうと、何故かチェックインの時にいた客が全員揃って残っていた。
これには、流石に頬が引き攣りそうになったものの、なんとか冷静を装って席に着いた。
すると、初っ端から滅茶苦茶顔を赤くした宿の女の子が「先程は失礼しました」と謝罪しながら給仕にやって来た。
謝罪してはいるが瞳の奥の好奇心が隠せていない。まぁ、注文した料理は確かに美味かった。
美味しかったけれども!せっかく久しぶりに食べた真面な料理は、もう少し落ち着いて食べたかったなぁ……。
風呂は風呂で、男女で時間を分けたのに結局ユエもシアも乱入してきて、背中を流し流されたり、一緒に入ったり、その様子をこっそり風呂場の陰から宿の女の子が覗いていたり、女の子が覗きがバレて女将さんに尻叩きされていたり……
夜寝る時も、結局一緒のベッドで寝ることになった。これから更に人数が増えそうで心配だ……。
翌日、旅に必要な物の買い出しに出た俺達。昼食後にはここを出て、【ライセン大峡谷】へ向かう予定だ。
目的は、食料品関係とシアの衣服、それと薬関係だ。
今のシアの装いは、樹海に居た時のまま――
露出度の高い水着の様な兎人族の民族衣装に、ユエとお揃いの白に青いラインの入った外套を羽織っている状態なので、引き締まった腹部や、長くしなやかな生足はそこまで隠せていない。
流石にこれでは、今後の旅路にはあまり相応しくない上に、邪な考えの野郎共が湧いてきそうな衣装なので、もっと旅に向いた丈夫で露出の少ない衣服を揃えようと思う。
町の中は、既に喧騒に包まれていた。
露店の店主が元気に呼び込みをし、主婦や冒険者らしき人々と激しく交渉をしている。
飲食関係の露店も始まっている様で、朝から濃すぎないか?と言いたくなる様な肉の焼ける香ばしい匂いや、タレの焦げる濃厚な香りが漂っている。
その美味しそうな匂いに、思わず涎が出てしまいそうだ。
それはさておき、道具類の店や食料品は時間帯的に混雑している様なので、まずシアの衣服から揃える事にした。
キャサリンさんの地図には、きちんと普段着用の店、高級な礼服等の専門店、冒険者や旅人用の店と分けてオススメの店が記載されている。
やはりキャサリンは出来る人だ。痒いところに手が届いている。国に何人かは欲しい人材だ。
俺達は早速、とある冒険者向きの店に足を運んだ。ある程度の普段着も纏めて買えるという点が決め手だ。
その店は、流石はキャサリンさんがオススメするだけあって、品揃え豊富、品質良質、機能的で実用的、されど見た目も忘れずという期待を裏切らない良店だった。
そして、そこには……
???「あら~ん、いらっしゃい❤️カッコいいお兄さんに可愛い子達ねぇん❤️
来てくれて、おねぇさん嬉しいぃわぁ~❤️たぁ~っぷり、サービスしちゃうわよぉ~ん❤️」
……とても素敵な(?)店主がいた。
身長2m強、筋肉モリモリで劇画かと思う程濃ゆい顔、頭頂部の4ヶ所から長い髪が一房ずつ生えており、頭の天辺で複雑に結われている。
まるで天に昇る龍の如き頭頂から真っ直ぐに逆巻きながら伸びた髪の先端には、可愛らしくピンクのリボンが結ばれていた。
動く度に全身の筋肉がピクピクと動きギシミシと音を立て、両手を頬の隣で組み、終始くねくねと動いている。
服装は……まぁ、太い四肢と腹筋が晒された、個性的な服装とでも言っておこう。
感想としては、某海賊漫画でも見たことあるような見た目だなぁ、くらいか。
おや、ユエとシアは硬直しているじゃあないか。
しかも、シアに至っては既に意識が飛びかけていて、粗相までしているし……。
後、ユエ。初対面の民間人に、奈落の魔物以上に思える化物の出現に覚悟を決めたような目はダメだよ。
この手の人物は根が良くて、服装のセンスが意外に良い人が多い。俺の経験談だ。
以前、バイト先の店長がそんな感じだったし、孤児院のクリスマスに手直しした古着を送ってくれていたし。
……実は1回だけ、獲物を見るような目で見られたことは黙っておこう。
ハジメ「初めまして。俺はハジメ。冒険者をやっている者だよ。こっちの二人は俺の連れの、ユエとシア。」
???「あぁら~ん、これは態々ご丁寧に❤️礼儀正しい子は好印象よぉ~ん❤️
あたしはここの店長をやっている、クリスタベルよぉ~ん❤️よ・ろ・し・く・ねぇ~ん❤️」バチコーン☆
丁寧に挨拶してくれる店長――
クリスタベルさんに「よろしくお願いします」と返しながら、シアを起こす俺であった。
???「それでぇ?今日は、どんな商品をお求めかしらぁ~ん?」
ハジメ「シアの衣服を探していてね。キャサリンさんの紹介でここをお勧めされたから来たんだ。
動きやすくて丈夫な服、出来れば露出控えめな服をお願いするよ。」
しかし、シアはもう帰りたいのか、俺の服の裾を掴みふるふると首を振っている。
が、クリスタベルさんは「任せてぇ~ん❤️」と言うやいなやシアを担いで店の奥へと入っていってしまった。
……何故か、その時のシアの目は、まるで食肉用に売られていく豚さんの様だったことは黙っておこう。
結論から言うと、やはりクリスタベルさんの見立ては見事の一言だった。
店の奥へ連れて行ったのも、シアが粗相をした事に気がつき、着替える場所を提供する為という何とも有り難い気遣いだった。
シア「えへへ~、どうですかハジメさん?ちょっとは冒険者らしくなりましたか?」
そう言ってシアはくるりとターンを決めた。
その際に丈の短いスカートがふわりと危険な感じで捲れ上がり、お臍丸出しに谷間強調の上着がシアの巨乳によってぷるるるんと震える。
……正直な話、露出度合いについては殆ど変わっていなかった。
分かる変化と言えば、サンダルだった足元が白いロングブーツに変わっている事ぐらいか。
それでも足首から上は編み上げ状になっているので、やはりあまり変わらない。
が、店長曰く水着の様な上着も、所謂ビキニアーマー的な防具兼衣服だそうで、心臓部分をしっかり保護してくれるらしい。
それでも可愛らしいお臍が丸見えの腹部とか、魅惑的な太腿とか、守るべき場所が露出している。
シア曰く「他の服だと窮屈で動きが鈍る」らしい。……何が窮屈なのかは敢えて聞かない。
まぁ、どこまで意味があるか分からない衣服の防御力を期待するよりも、それにより身体能力が鈍る事を避ける様にしたようなので、致し方が無い。
結局、露出過多な兎人族の民族衣装とあまり変わらない、されどオシャレ度と一部の防御力だけ跳ね上がった衣装に、ユエお手製の外套を羽織るというスタイルに落ち着いた様だ。
それに、可愛いから良いか!そう結論付けた俺は、2人と共にクリスタベルさんにお礼を言って、店を出た。
その頃には、店長の笑顔も愛嬌があると思える様になっていたのは、彼女(?)の人徳故だろう。
シア「いや~、最初はどうなる事かと思いましたけど、意外にいい人でしたね。店長さん。」
ユエ「ん……人は見た目によらない。」
ハジメ「まぁ、あの手の人は初対面だとちょっと怖いけど、慣れれば普通に仲良くなれるからね。」
シア「ですね~。」
ユエ「ん。」
そんな風に雑談しながら、次は道具屋に回る事にした俺達。
しかし、唯でさえ美少女な2人は目立つ様で、このまま次の店へとは行かず、気がつけば数十人の男達に囲まれていた。
冒険者風の男が大半だが、中にはどこかの店のエプロンをしている男もいる。その内の一人が前に進み出た。
冒険者A「ユエちゃんとシアちゃんで名前あってるよな?」
ユエ「?……合ってる。」
何の用だと訝しそうに目を細めるユエ。
シアは、亜人族であるにもかかわらず"ちゃん"付けで呼ばれた事に驚いた表情をしている。……そういうことか。
すると予想通り、ユエの返答を聞くとその男は、後ろを振り返り他の男連中に頷くと覚悟を決めた目でユエを見つめた。
他の男連中も前に進み出て、ユエかシアの前に出る。そして……
冒険者's①『ユエちゃん、俺と付き合ってください!!』
冒険者's②『シアちゃん!俺の奴隷になれ!!』
……往来で叫ぶのはどうなのだろうかと思う。まぁ、つまりそういう事だ。
ユエとシアで口説き文句が異なるのはシアが亜人だからだろう。
奴隷の譲渡は主人の許可が必要だが、昨日の宿でのやり取りで俺達の仲が非常に近しい事が周知されており、まずシアから落とせば俺も説得しやすいだろう……とでも思ったのかもしれない
因みに、宿での事は色々インパクトが強かったせいか、奴隷が主人に逆らうという通常の奴隷契約では有り得ない事態についてはスルーされている様だ。
でなければ、早々にシアが実は奴隷ではないとバレている筈である。
契約によっては拘束力を弱くする事も出来るが、そんな事をする者はいないからだ。
まぁ、俺とユエにとっても、シアは仲間の一人だからなぁ。奴隷とか言う身分は実質お飾りみたいなもんだし。
で、告白を受けたユエとシアはというと……
ユエ「……シア、道具屋はこっち。」
シア「あ、はい。一軒で全部揃うといいですね。」
何事も無かった様に歩みを再開した。そらそうなるわな。断りの文句は……必要ないか。
冒険者A「ちょっ、ちょっと待ってくれ!返事は!?返事を聞かせてく「断る。」「お断りします。」
……ぐぅ…、即答……だと……?」
当たり前だろう。出会い頭に自分のものになれ、なんていう阿保はただの傲慢としか言えない。
女性ならともかく、男性が言うとどうしてこうも違いが出てくるのだろうか?
と言うか、2人の事を外見だけで判断している上、抱えている事情も知らないくせに、図々しいとは思わないのか?
正に眼中にないという態度に男は呻き、何人かは膝を折って四つん這い状態に崩れ落ちた。
しかし、諦めが悪い奴はどこにでもいるようだ。まして、ユエとシアの美貌は他から隔絶したレベルだ。
多少暴走するのも仕方ないといえば仕方ないかもしれない。――ま、俺が全員止めるけど。
モブ1「なら、なら力づくでも俺のものにしてやるぅ!」
暴走男の雄叫びに、他の連中の目もギンッと光を宿す。2人を逃さない様に取り囲み、ジリジリと迫っていく。
そこで俺は2人を庇うように前に出て、睨み返す。
ハジメ「いい加減にしろ、人の女に何しようとしてんだ?この変態ども。」
すると野郎共は、俺に対して激しい嫉妬の視線を向けてくる。が、気にせず構える。
ハジメ「これ以上おいたが過ぎようものなら……俺が相手になってやろう。」
まぁ、息子(意味深)の無事は保証しないがな。
モブ1「クソッ、お前は邪魔なんだよぉ!」
その挑発に触発されたのか、最初に暴走した男がこちらに襲い掛かってきた。が、動きがとてもすっとろい。
ハジメ「そぉいっ!」ブンッ!ドカカッ!
なので、余裕で攻撃を受け流してぶん投げてやった。そして何人かを巻き込んで、ぶっ倒れた。
ハジメ「これ以上、2人の意思を無視するつもりなら――全員、去勢しちゃおうか☆」
トドメの言葉と同時に威圧を放つと、そのプレッシャーに野郎共は倒れ伏す。
ふむ、これで通りやすくはなったが……ダメ押しに何人か潰しておくか。
そう思って、ユエとシアを抱き上げて息子を踏みつけて進んだ。
グチャッ!
――アッ―――!!
グチャッ!
――モウヤメテェ―!
グチャッ!
――オカァチャーン!
なんか幻聴が聞こえたような気がしたけど、気のせいだろう。……一応、踏んだ後には治しておいたのだ。
ありがたく思うがいい。その念を込めて一睨みすると、呆気ないことに全員気絶してしまった。
白けるなぁ……そんなことを思いながら、その場を後にするのであった。
後、2人とも良い香りでした。今度、クリスタベルさんに相談して、化粧品も買っておくか。
しかし、この時の俺は知らなかった。
俺に息子(意味深)を踏み抜かれた野郎の一人が、漢女に目覚め、第2のクリスタベル――
2号店店長マリアベルちゃんが生まれることを。
俺に新しい2つ名がつき、後に冒険者ギルドを通して王都にまで名が轟くことを。
そして、女の子達が「ハジメお兄様……。」とか呟いて、熱い視線を向けていることを。
因みに、バイト先の店長の名前はエリザベス(本名:岩名湖 風雅)です。
文字から分かる通り、モチーフはイワちゃんです。幕間やアフターでも出せたらいいなと思ってます。
次回は間に1話挟んでから、いよいよライセン編に突入です。お楽しみに!
アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?
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ボボボーボ・ボーボボ
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五条悟
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ディアボロ(黄金の風)
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銀さん
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ブロリー
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ユウキ(SAO)
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カービィ
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ヨシヒコ
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鬼灯様
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アインズ・ウール・ゴウン
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シャドウ(影の実力者)
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エボルト
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篠ノ之束
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ルフィ(風船で飛んできた)
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エスデス(アカメが斬る)
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フリーレン
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リムル
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サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
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東方キャラ(リクは活動報告へ)
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その他(活動報告でリクエスト受付)