Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
因みに、今回のタイトルの元ネタは、「牙狼シリーズ"GOLDSTORM翔 ハガネを継ぐ者"」です。
おのれ、ディケイド!
追記:オロゴンさん、誤字報告ありがとうございます。
ハジメ「まさか構造把握が使えないとは……これは一筋縄じゃ行かなさそうだ。」
シアが軽く発狂してから数十分後。この迷宮にて分かったことがいくつかあった。
先ず、谷底より遥かに強力な分解作用が働いているせいで、魔法が真面に使えない。
魔法特化のユエにとっては、相当負担の掛かる場所だ。
上級以上の魔法は使えない上に、中級以下でも5mまでが限界ときた。
一応、瞬間的に魔力を高めれば実戦でも使えるレベルではあるが、魔法を連発しないといけなくなった。
それに、魔晶石に蓄えてある魔力も消費する必要もこの先ありそうなので、負担が馬鹿にならない。
魔法チートのユエでなければ、魔法使いタイプは詰みだろうな。
しかし、体内で使用する魔力には依然として分解作用は効かないので、俺も久々に肉弾戦で対抗する。
それに、ライダー武器もあるので、ユエが使えそうなものもいくつかはある。
何より、身体強化持ちのシアのデビュー戦にしては、この舞台は丁度良さそうだしな。
シア「殺ルですよぉ……!絶対、隠れ家を見つけて滅茶苦茶に荒らして殺ルですよぉ!」
……尤も、シア本人は先程のトラップのせいで内心穏やかじゃなさそうだが。
戦槌ドリュッケンを担ぎ、据わった目で獲物を探す様に周囲を見渡している。明らかにキレているな、こりゃ。
言葉のイントネーションも所々おかしいし、相当キレてんな……ユエも何とも言えなさそうだし。
まぁ、実際ここまでにも様々な罠や煽りのメッセージに遭遇してきたしなぁ。
俺は大丈夫なのかって?……クリエイター目線で見れば、クソゲーのテストプレイ感覚としか言えない。
元の世界でも、こういう手合いのクソゲーには何度か出会ったことがある。
なので、俺をキレさせたいなら相当外道な行為でもない限りは無理だな。
そんな風に思いながら、とうとう「フヒヒ」と奇怪な笑い声を発する様になったシアを引っ張りつつ、底意地の悪すぎるトラップが仕掛けられてないか、注意深く周囲を観察しながら通路を進むと、複雑怪奇な空間に出た。
階段や通路、奥へと続く入口が何の規則性もなくごちゃごちゃにつながり合っていて、まるでレゴブロックを無造作に組み合わせて出来た様な場所だった。
1階から伸びる階段が3階の通路に繋がっているかと思えば、その3階の通路は緩やかなスロープとなって1階の通路に繋がっていたり、2階から伸びる階段の先が、何もない唯の壁だったり、本当に滅茶苦茶だった。
如何にも迷宮ですと、主張している構造だな……それでいて、物理法則を無視したこの構造も神代魔法が原因か?
だとしたらここの神代魔法は……いや、今は攻略最優先だな。
ハジメ「取り敢えず、進んでみるか。」
ユエ「ん。考えても仕方ない。」
シア「ふん、流石は腹の奥底まで腐ったヤツの迷宮ですぅ。
この滅茶苦茶具合が奴の心を表しているんですよぉ!」
ハジメ「気持ちは分かるから落ち着け……怒るだけ向こうのペースに乗せられるだけだぞ。」
早速、入口に一番近い場所にある右脇の通路に適当に傷をつけて目印とし、進んでみる事にした。
通路は幅2m程で、レンガ造りの建築物の様に無数のブロックが組み合わさって出来ていた。
やはり壁そのものが薄ら発光しているので視界には困らない。
緑光石とは異なる鉱物の様で薄青い光を放っている。試しに"鉱物鑑定"を使ってみると、"リン鉱石"と出た。
どうやら空気と触れる事で発光する性質を持っている様だ。
最初の部屋は、恐らく何かの処置をする事で最初は発光しない様にしてあったのだろう。
某有名な天空の城を彷彿とさせる構造に少しワクワクしながら、長い通路を進んでいた時だった。
ガコンッ
ハジメ「……あ。」
何時の間にか、足元の床のブロックを踏み抜いてしまったようだ。そのブロックだけ俺の体重により沈んでいる。
嫌な予感がする……そしてそれは的中してしまった。
シャァアアア!!
刃が滑るような音を響かせながら、左右の壁のブロックとブロックの隙間から高速回転・振動する円形でノコギリ状の巨大な刃が飛び出してきた。
右の壁からは首の高さで、左の壁からは腰の高さで前方から薙ぐように迫ってくる。
ハジメ「音波振動系か……ここはこれで行こう。2人とも、俺の後ろに隠れていて。」
そう言って2人を後ろに下がらせると、刃の進行方向に封印エネルギーを刻印する。
すると、それに触れた刃が回転を鈍らせたかと思えば、一瞬で融解した。
後ろから「はわわ、はわわわわ」と動揺に揺れる声が聞こえてくるが、声色からして怪我はしていないだろう。
第2陣も来るかと警戒していたが、どうやら今ので終わりらしい。
しかし、俺の耳はその直後に微かに鳴った金属音を聞き逃さなかった。
ハジメ「!二人とも、俺から離れないで!」
その直感を信じるように、プログライズホッパーブレードでクラスターセルをバリアのように頭上に展開した。
直後、頭上からギロチンの如く無数の刃が射出された。それも先程の刃同様、高速振動したまま。
が、流石は飛電メタルを何層も重ねてあるバリアなのか、この程度であれば難なく堪え切れたようだ。
その証拠に、無傷の俺達の周りには弾かれた刃が転がっている。
ハジメ「結構殺意が高いなオイ……もしかして、オスカー以外の迷宮は全て鬼畜仕様なのか?」
まぁ、如何にも古代遺跡のトラップっぽいから嫌いではないが……俺でなければ死んでたぞ?
シア「はぅ~、し、死ぬかと思いましたぁ~。ていうか、ハジメさん!あれくらい普通に対処して下さいよぉ!
もう少しで切り刻まれちゃうかと思いましたよ!」
ハジメ「ごめんて、でも無傷だったんだしそれでいいじゃん。」
シア「そりゃそうですけどね!?でもハジメさんなら、あれくらい受け止められそうじゃないですかぁ!」
ハジメ「いや、生身であれは流石に死ぬって。それに防御技能も自分にしか適用できないし。」
シア「うっ、御尤もです……。」
掴みかからんばかりの勢いで問い詰めるも、正論で返されてばつが悪くなるシア。
まぁでも、この短時間で2度も死にかけたのに意外と元気な時点で、相当の打たれ強さだ。
それに俺のコート自体も魔物の革を利用してあるので、かなりの防御力を誇っているし、その下にはプロテクターも各急所部分につけている。
後、今は付けていないが魔法制御用ギプス位か。あれもあれで結構硬めに作ってある。
シアの言いたいことも分かるっちゃあ分かる。どうにかする手は他にもあったし。
しかし、先程のトラップは唯の人間を殺すには明らかにオーバーキルというべき威力が込められていた。
並みの防具では、歯牙にもかけずに両断されていただろう。
俺の様に、ライダーという神代にも引けを取らない力を持った超人か、特殊な鉱物を用いた武器防具でも持っていなければ回避以外に生存の道はない。
ハジメ「でもまぁ、あの程度なら問題ないか。」
と、独りごちる俺。どれだけ威力があっても、並大抵の物理トラップならどうってことない。
ユエにも"自動再生"があるから、トラップにかかっても死にはしない。
となると……必然的にヤバイのはシアだけだ。ユエもそれに気づいているようだ。
尤も、本人がそれを知っているのかは分からないが、彼女のストレスが天元突破するであろう事だけは確かだった。
シア「あれ?ハジメさん、ユエさん、何でそんな哀れんだ目で私を……?」
ハジメ「強く生きて、シア……。」
ユエ「……ん。ファイト。」
シア「え、ええ?なんですか、いきなり。何か凄く嫌な予感がするんですけど……?」
俺達は、トラップに注意しながら更に奥へと進む。現時点で魔物とのエンカウントはない。
魔物なしとは考えにくいし、かといって罠として配置すらされていないことには、流石に違和感を感じる。
そんなことを考えていると、通路の先にある空間へ出た。その部屋には3つの奥へと続く道がある。
取り敢えず目印だけつけておき、俺達は階下へと続く階段がある一番左の通路を選んだ。
シア「うぅ~、何だか嫌な予感がしますぅ。こう、私のウサミミにビンビンと来るんですよぉ。」
階段の中程まで進んだ頃、突然、シアがフラグめいた発言をしてきた。
その言葉通り、シアのウサミミがピンッと立ち、忙しなく右に左にと動いている。
ハジメ「シア、そういうこと言うと大抵、直後に何か『ガコンッ!』……ごめん。」
シア「わ、私のせいじゃないですぅッ!?」
ユエ「!?……バカシアッ!」
シアが話している最中に、またもやトラップを踏み抜いてしまった。
その直後、嫌な音が響いたかと思うと、いきなり階段から段差が消えた。
かなり傾斜のキツイ下り階段だったのだが、その階段の段差が引っ込みスロープになったのだ。
しかもご丁寧に地面に空いた小さな無数の穴からタールの様なよく滑る液体が一気に溢れ出してきた。
ハジメ「おっと、危ない。」
咄嗟に2人を抱えると跳躍、着地までの数秒間でドミニオンレイを4つ出現させてバリアを張る。
後はそれに乗って、進むだけだ。勿論、これは魔法ではないので消費は0。カロリーも0だ。
ハジメ「ふぅ~、楽ちん楽ちん。」
シア「わぁっ、魔法じゃないのに浮いてますよ!」
ユエ「ん……そろそろ出口。」
そんなやり取りがありつつ、元々進んでいた方向へ下っていき、そのまま長いスロープを抜けて広い空間に出た。
バリアを操作して移動しながら進むと、下から物音が聞こえたので視線を向けた。そして直ぐに後悔した。
カサカサカサ、ワシャワシャワシャ、キィキィ、カサカサカサ
そんな音を立てながら10cm位の蠍が夥しい数で蠢いていた。
嘗ての蠍擬き程じゃないが、生理的嫌悪感はこちらの方が圧倒的に上だ。
即座に浮遊しなければ蠍の海に飛び込んでいたかと思うと、全身に鳥肌が立つ思いである。
ユエ・シア「「……。」」
ハジメ「……先を急ごう。うん、そうしよう。早急に。」
思わず黙り込む2人と、同じく黙りたいが気持ちを抑えながら急かす俺。序に、蠍の海にギガントをぶっ放した。
蠍達の断末魔を聞きつつ、何気なく天井に視線を転じると、何やら発光する文字がある事に気がついた。
『彼等に致死性の毒はありません。』
『でも麻痺はします。』
『"存分に可愛いこの子達との添い寝を堪能して下さい、プギャー!!』
態々リン鉱石の比重を高くしてあるのか、薄暗い空間でやたらと目立つその文字。
もしここに落ちれば、蠍に全身を這い回られながら煽られまくるという、如何にも嫌すぎる罰を受けるのだろう。
文字通りの死体蹴りレベルの策略に、思わずドン引きしてしまう。
ユエ・シア「「……。」」
ハジメ(アカン……2人の精神衛生上これは良くない。)
とはいえ、また違う意味で黙り込むユエとシアを放っておくわけにもいかないので、「無視しよう」と二人に言い聞かせて、何とか気を取り直すと周囲を観察する。
ユエ「……ハジメ、あそこ。」
ハジメ「うん?」
すると、ユエが何かに気がついた様に下方のとある場所を指差した。そこにはぽっかりと横穴が空いている。
ハジメ「横穴かぁ……どうする?元の場所に戻る?それとも、あそこに行ってみる?」
シア「わ、私は、ハジメさんの決定に従います。」
ユエ「……同じく。」
ふむ……こういう時こそシアの出番なんだけどなぁ。
ハジメ「シア、"選択未来"は使える?」
シア「うっ、それはまだちょっと。練習してはいるのですが……。」
ハジメ「そうか……。」
ここでおさらい。"選択未来"とは、シアの固有魔法だ。
仮定の先の未来を垣間見れるが、1日1回しか使用できない上、魔力も多大に消費するのであまり使えないらしい。
確かに、シアの強みは身体強化であるので、少し心配だ。まぁ、魔力がなくとも、そう簡単に死なないと思うが。
一応日々の鍛錬によって、消費魔力が少しずつ減ってきているらしいが……
使いこなすにはまだまだ道のりは遠そうだ。こればかりは仕方がない。
ハジメ「まぁ俺が使ってもいいけど、それじゃ面白くないからねぇ……よし、横穴に行くか。」
ユエ「ん……ん!?」
シア「はいぃ!?」
うん?……あ、そう言えば言ってなかったな。
シア「ハジメさんも使えたんですか!?」
ハジメ「あぁ、使う程の危機があまりなかったから、言うの忘れてたよ。」
ユエ「……反則過ぎ。」
ハジメ「そりゃあ自分、時の王ですから。」
そう言って2人を抱えると、横穴へと移動した。
ハジメさんなら構造把握しなくても、人海戦術で探ればいいとかいうツッコミはなしの方向でお願いいたします。
そして迷宮探索は今回合わせて原作同様3話あるので、お楽しみに!
中編に続く……。
アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?
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ボボボーボ・ボーボボ
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五条悟
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ディアボロ(黄金の風)
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銀さん
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ブロリー
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ユウキ(SAO)
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カービィ
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ヨシヒコ
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鬼灯様
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アインズ・ウール・ゴウン
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シャドウ(影の実力者)
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エボルト
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篠ノ之束
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ルフィ(風船で飛んできた)
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エスデス(アカメが斬る)
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フリーレン
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リムル
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サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
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東方キャラ(リクは活動報告へ)
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その他(活動報告でリクエスト受付)