Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
さぁて、今回のライセンさんの罠の種類は~?
●天井圧死
●鉄球の試練
●騎士の間
の3本です。
追記:活動報告でもやりましたが、よろしければアンケートの入力もお願い致します!
リン鉱石の照らす通路はずっと奥まで続いている。
特に枝分かれの通路がある訳でも無く、見える範囲では只管真っ直ぐだ。
今までのミレディの罠の配置からして、捻りの無さは逆に怪しい。警戒しつつ、道なりに先へと進む。
数百m進んだだろうか、代り映えのしない規則正しい石造りの通路は微妙に距離感を狂わせる。
同じ場所をずっと歩き続けている様な錯覚に陥りそうだ。
何となく気分が悪くなりそうな時だった、まるでそんな心情を見越した様に変化が現れたのは。
前方に大部屋が見えたのだ。何かありそうだと思いつつも、躊躇わず部屋へと飛び込んだ直後……
ガコンッ!
お馴染みになった音が響く。
ハジメ「次は……天井か。」
ユエ「……シアっ!」
シア「は、はいですぅ!」
ハジメ「いや、その必要はないみたいだ。」
全員が全員が頭上に注意を向けた瞬間、天井が降って来た。
何とも古典的なトラップであるが、魔力行使が厳しいこの領域で範囲型のトラップは鬼畜過ぎる。
もし通路から部屋を見ていた者がいたのなら、きっとズシャッ!という音と共に部屋が消えて通路が突然壁に覆われた様に見えただろう。
通路の入口を完全に塞ぐ形で天井が落ちて来たのだ。
後に残ったのは、傍から見れば一瞬で行き止まりとなった通路のみ。
一見すれば、部屋全体を押し潰した天井により中にいた俺達も、流石に圧殺されたとしか思えない状況だ。
静寂がそれを後押ししている。だが、残念ながら俺達は死んでいない。何故かって?
ジィィィィ……
ハジメ「いやぁ、危なかった……。」
ユエ「……ん、ギリギリセーフ。」
シア「いやいや、普通に死ぬところでしたからね!?というか、今のは何ですか!?」
ハジメ「ただの瞬間移動だよ、通る場所が1つ増えるけど。」
シア「何でもありじゃないですか!?」
俺達は、先程入って来た場所とは反対側の壁に面する通路にいた。どうやって助かったのかって?
逃げ場は無く、奥の通路までは距離がありすぎて普通に走れば2人は間に合いそうにない。
なので、咄嗟にクラックを足元に開き、ヘルヘイムを経由して、事前に天井の向こうにぶん投げておいたゴチゾウの場所へと移動して、助かったと言うわけだ。
安堵した表情で冷や汗を拭うユエとシアを立ち上がらせつつ、作り置きしてあったサンドイッチを取り出して簡易的なエネルギー補給を終え、気合を入れ直して前を向いた。
その時だった、例のウザイ文が再び出現したのは。
『ぷぷー、焦ってやんの~、ダサ~い♪』
どうやらこのウザイ文は、全てのトラップの場所に設置されているらしい。
ミレディ・ライセン……嫌がらせに努力を惜しまないヤツである。
シア「あ、焦ってませんよ!断じて焦ってなどいません!ださくないですぅ!」
ウザイ文を見つけたシアが「ガルルゥ!」という唸り声が聞こえそうな様子で文字に向かって反論する。
シアのミレディに対する敵愾心は天元突破しているらしい。ウザイ文が見つかる度に一々反応している。
もしミレディが生きていたら「いいカモが来た!」とほくそ笑んでいる事だろう。
ハジメ「いちいち相手してたらキリが無いよ、無視無視。」
ユエ「……思うツボ。」
シア「うぅ、はいですぅ。」
その後も進む通路、辿り着く部屋の尽くで罠が待ち受けていた。
突如全方位から飛来する毒矢(自然発火と炎系武器射出で燃やし尽くした)、
硫酸らしき物を溶かす液体がたっぷり入った落とし穴(普通にホバリング&バリアで飛び越えた)、
アリジゴクの様に床が砂状化しその中央にワーム型の魔物が待ち受ける部屋(ギガント射出)、
そしてウザイ文。シアのストレスがマッハになり、流石にユエもイラつき始めている。
ストレス耐性どころじゃないなこりゃ……そろそろ本気で迎え撃つか。
その後も暫く歩き、この迷宮に入って一番大きな通路に出た。幅は6,7mといったところか。
結構急なスロープ状の通路で緩やかに右に曲がっている。恐らく螺旋状に下っていく通路なのだろう。
こんな如何にもな通路で何のトラップも作動しないなど有り得ない。その警戒は正しかったようだ。
ガコンッ!
ほら、まぁたこの音だ。てか、最早スイッチが意味をなしていないんだけど……。
何とも無駄に凝られている嫌がらせだなぁ、という思いもミレディ・ライセンは織り込み済みなのだろう。
さて、今度はどんなトラップなのかと周囲していると、それは聞こえてきた。
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ……
ハジメ・ユエ・シア「「「……。」」」
明らかに何か重たいものが転がってくる音だ。3人で顔を合わせ、同時に頭上を見上げた。
スロープの上方はカーブになっているため見えない。
異音は次第に大きくなり、そして……カーブの奥から通路と同じ大きさの巨大な大岩が転がって来た。
岩で出来た大玉、定番のトラップだ。きっと、必死に逃げた先には、またあのウザイ文があるに違いない。
ハジメ「流石にやられっぱなしは嫌だからね……やるか。」
その場で腰を落とし、左手を地面と水平に伸ばす。掌で照準を定め、核を見極める。
ユエ「……ん、ハジメ?」
シア「ハジメさん!?早くしないと潰されますよ!」
ユエとシアは既に踵を返し、脱兎の如く逃げ出そうとしている。だが心配はいらない。
この程度……修行で何度もやって来た!
ハジメ「すぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ……。」
呼吸を整え、右腕を強く引き絞り、轟音を響かせながら迫ってくる大玉を真っ直ぐに見据えると、体の向きを一点に集中させる。
そしてとうとう大玉がすぐそこに迫ったその瞬間、
ハジメ「――喝ッ!!!」
ゴガァアアン!!!
凄まじい破壊音を響かせながら、大玉が木端微塵に弾け飛ぶ。
正拳突きの要領で拳を突き出した俺は、右手のみに魔力を集めて身体強化を行い、更に"振動破砕"も発動し、その衝撃で大岩を砕いた。
そして残心、やがてフッと気を抜くと体勢を立て直した。
ハジメ「この一点集中型の身体強化、魔力分配のいい特訓になるんだよ。今度からやってみようか。」
そう言って2人の方へ振り返る。
シア「ハジメさ~ん!流石ですぅ!カッコイイですぅ!すっごくスッキリしましたぁ!」
ユエ「……ん、すっきり。」
ハジメ「……聞こえてないっぽいなぁ。」
まぁ、それだけストレスがたまっていたんだろう。少しくらい燥いでも罰は当たらな――
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ……
……あれー?俺、ちゃんとぶっ壊したよね?何でまたこの音が聞こえるのかな?
思わず、ギギギと油を差し忘れた機械のようにぎこちなく振り返ってしまう。
笑顔で固まるシアと無表情ながら頬が引き攣っているユエも、締め切りを迫られる小説家の様に顔を青ざめさせた。
何故って?そりゃあ……
───黒光りする金属製の大玉がやってきたからだ。
ハジメ「うそーん!?」
しかも、なんか嫌な予感しかしないんですけど!?
シア「あ、あのハジメさん。
気のせいでなければ……アレ、何か変な液体撒き散らしながら転がってくる様な……?」
ユエ「……溶けてる。」
まさかまさかである。
金属製の大玉は、表面に空いた無数の小さな穴から液体を撒き散らしながら迫ってきており、その液体が付着した場所がシュワーという実にヤバイ音を響かせながら溶けている。
ハジメ「流石にアレは触りたくない。これでいいか。」
そう言って、オーロラカーテンで前から後ろに転移させた。
大玉は俺達の後ろを転がり、やがてザパァァァンッ!と言う音を響かせて、何かの液体に落っこちたようだ。
ハジメ「二人とも~、行くよ~。」
唖然としているユエとシアに声をかけつつ、ドミニオンレイで浮遊型バリアを張って2人と一緒に乗る。
その後、さっきの蠍の間の様な広間に出たが、中身は溶解液のプールだった。
まぁ、そのまま反対側の部屋に簡単に辿り着いたが。
その部屋は長方形型の奥行きがある大きな部屋だった。
壁の両サイドには無数の窪みがあり、騎士甲冑を纏い大剣と盾を装備した身長2m程の像が並び立っている。
部屋の一番奥には大きな階段があり、その先には祭壇の様な場所と奥の壁に荘厳な扉があった。
祭壇の上には菱形の黄色い水晶の様な物が設置されている。
ハジメ「如何にもな扉だな……だが、ラスボス前にしては静かすぎる。
これまでの罠からして、ストレスフルにさせるような何かがあるはずなんだが……
周りの騎士甲冑とか動き出さないよな?」
ユエ「……大丈夫、お約束は守られる。」
シア「それって襲われるって事ですよね!?全然大丈夫じゃないですよ!?」
そんな事を話しながら部屋の中央まで進んだ時、確かにお約束は守られた。
ガコンッ!
やっぱり鳴った毎度お馴染みの音に、ピタリと立ち止まる。
周囲を見ると、騎士達の兜の隙間から見えている眼の部分がギンッ!と光り輝き、ガシャガシャと金属の擦れ合う音を立てながら、窪みから騎士達が抜け出てきた。
その数、総勢50体。騎士達はスッと腰を落とすと、盾を前面に掲げつつ大剣を突きの型で構えた。
窪みの位置的に現れた時点で既に包囲が完成している。
ハジメ「予想通りか。さっさと倒して次に行こうか。ユエ、シア、行くよ!」
ユエ「んっ!」
シア「は、はい!」
ここまで数々のトラップを処理してきたが、やっぱりこういう場面にこそ、俺の本領は発揮される。
久しぶりの戦いに、思わずワクワクしている俺は、右手にサイキョージカンギレードを呼び出し、構える。
ユエは俺の言葉に気合に満ちた返事を返した。
この迷宮内では、自分が一番火力不足である事を理解しているようだ。
まぁ、足手纏いとは思ってはいないけどね。それでも頑張ろうとするのは、女の意地だろうか。
この程度の悪環境如きで後れを取る訳にはいかない、って気張っているんだろうなぁ。
まして今は、共に歩む友もいるのだから余計無様は見せられないのだと思う。
一方のシアは、少々腰が引け気味だ。
この環境で影響無く力を発揮出来るとは言え、実質的な戦闘経験はかなり不足している。
真面な魔物戦は樹海や谷底の魔物だけで、ユエとの模擬戦を合わせても1か月弱の戦闘経験しかない。
元々ハウリア族という温厚な部族出身だった事からも、戦闘に対して及び腰になるのも無理はない。
寧ろ、気丈にドリュッケンを構えて立ち向かおうと踏ん張っている時点でかなり根性があると言えるだろう。
ま、彼女も自分を奮い立たせているようだし、ここは……。
ハジメ「シア!」
シア「は、はいぃ!な、何でしょうハジメさん。」
緊張に声が裏返っているシアに、俺は声をかけた。
ハジメ「お前は強い、俺達が保証してやる。こんなガラクタ如きに負けないさ。
だから下手な事は考えず好きに暴れろ、危ない時は任せとけ!」
ユエ「……ん、弟子の面倒は見る。」
シア「!はい!お2人が認めてくれたんです!こんな奴等、ウッサウサにしてやんよ、ですぅ!」
……ウッサウサとは?という疑問を頭に残しつつも、俺は、両手の武器を構えた。
ユエも大量の魔力をため、シアは全身に身体強化を施し、力強く地面を踏みしめた。
そして3人とも、真っ直ぐ前に顔を向けて騎士達を睨みつける。
シア「かかってこいやぁ!ですぅ!」
ユエ「……だぁ~。」
ハジメ「ガァッ!デェム!」
2人ともプロレスネタを何故か持ち出してきたので、俺もそれに乗っかった。
そして50体のゴーレム騎士を前に、最初っからクライマックスな俺達の様子を知ってか知らずか……
ゴーレム騎士達は一斉に侵入者達を切り裂かんと襲いかかった。
最後のネタは、わかる人にはわかるやつです。個人的に、あのサングラスは印象的でした。
またあの5人とは言いませんが、やってほしいシリーズですねぇ……。
それはさておき、次回で探索編は終わり。サイド1話挟んでからVSミレディに凸りたいと思いますので、お楽しみに!
後編へ続く……。
アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?
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ボボボーボ・ボーボボ
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五条悟
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ディアボロ(黄金の風)
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銀さん
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ブロリー
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ユウキ(SAO)
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カービィ
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ヨシヒコ
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鬼灯様
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アインズ・ウール・ゴウン
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シャドウ(影の実力者)
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エボルト
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篠ノ之束
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ルフィ(風船で飛んできた)
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エスデス(アカメが斬る)
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フリーレン
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リムル
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サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
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東方キャラ(リクは活動報告へ)
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その他(活動報告でリクエスト受付)