Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
それと、いつか余裕が出来たら、改めて前置きで前回同様のコント風あらすじをやってみたいと思います。
作成時にビルドがやっていたので、それに倣いたいと思います。
ミレディ?「ねぇねぇ、びっくりした?びっくりした?ゴーレムだと思ったら、ミレディちゃん本人でした~!」
あ……ありのまま、今起こった事を話すぜ!
俺達の目の前に突然、凶悪な装備と全身甲冑に身を固めた、鋭い眼光の巨体ゴーレムが現れたかと思っていたら、女性の声でやたらと軽い挨拶をされた……!
な……何を言ってるのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった……!
頭がどうにかなりそうだった……!催眠術だとか、超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてねえ……!
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……!
ユエとシアも同じ気持ちのようで、未だにポカンと口を開けている……これは、なんの悪い夢だ……?
ミレディ?「あのねぇ~、挨拶したんだから何か返そうよ。最低限の礼儀だよ?全く、これだから最近の若者は……
もっと常識的になりたまえよ。」
そうとは知らず、硬直する俺達に、巨体ゴーレムは不機嫌そうな声を出した。
しかし、話し方は実にイラっとする口調だ。
その上、巨体ゴーレムは、燃え盛る右手と刺付き鉄球を付けた左手を肩まで待ち上げると、やたらと人間臭い動きで「やれやれだぜ」と言う様に肩を竦める仕草までした。
ハジメ「……成程な。」
だがおかげで、混乱していた脳内が少しずつ落ち着いてきた。
先程、確かに奴は名乗った。ミレディ・ライセン、と。それを知っているのは、その時代の者だけだ。
しかし、そんな奴が今日まで生きているわけがない。となると、候補は2つ。攻略者か、あるいは解放者本人か。
どちらも寿命を延ばす術でも身に付けているのであれば、不思議ではないだろう。
だが、ユエの叔父殿でさえ、生成魔法と変成魔法なるものの2つしか手に入れられなかったのだ。
そんじょそこいらの攻略者では、迷宮の守護者としては心もとない。であれば、答えは一つしかない。
ハジメ「その肉体は、魂に関する神代魔法による写し身だろう?となると、候補は神山か?それとも西の海か?」
目の前にいるのは、この迷宮の創設者にして解放者のリーダー。
重力に関する神代魔法の使い手、ミレディ・ライセン。
よもや、現代まで生きている解放者とご対面とは……面白い!久々に、本気で戦いを楽しめそうだ……!!
ミレディ「えぇ~……?何いきなり、どうしたの君?後、ミレディさんは初めからゴーレムさんですよぉ~?
写し身とか意味わかんないんですけど~?」
ハジメ「なに、惚けずとも良い。オスカーの手記に、お前は人間族の女だと書いてあったことは確認済みだ。
それで?その魔法は何処で手に入る?話す気が無いなら実力行使で聞きだすまでだが。」
というか、早く戦いたくて身体がうずうずしているんだが。
ミレディ「お、おおう……久しぶりの会話に内心狂喜乱舞している私に何たる言い様。
っていうかオスカーって言った?もしかして、オーちゃんの迷宮の攻略者?」
ハジメ「ああ、彼の迷宮なら攻略した。次はお前の持つ重力関連の神代魔法だ。質問はもういいな?
ならば始めようか。俺自身、お前と戦いたくてたまらないからな。」
そう言って、ドンナーに手をかけ、ミレディを見やる。
後ろからシアが「うわ~、戦闘狂……」とか言っていた気がしたが、多分気のせいだろう。
ミレディ「……目的は神代魔法かな?……それってやっぱり、神殺しの為?
あのクソ野郎共を滅殺してくれるのかな?オーちゃんの迷宮攻略者なら事情は理解してるよね?」
ハジメ「大体のことは、な。まぁ、俺はあくまで元の世界への帰還方法が欲しいだけだ。
自称神(笑)など、その序で殺ってしまえば良い。後、そろそろこっちの質問にも答えてもらおうか?」
というか、アレの話題なぞどうだっていい。大人しくしているなら放置してやるが、敵対するなら滅するまでだ。
ミレディ「序って……そんな簡単に――」
ハジメ「その方が、奴にとっては屈辱的だろう?
"あれれ~?うっかり倒されちゃった?"的な煽りも込めれば、なお壮快だと思わないか?」
ミレディ「!へぇ……。」
その言葉に、向こうも少し興味を示したのか、纏っている雰囲気が少し変わったような気がした。
ハジメ「それに、仲間の一人がアレに狙われている以上、俺の選択肢にはアレを消す以外ない。
これで満足か?ではそっちの番だな。出来れば、オスカーみたいな細かい説明は省いてくれよ?」
ミレディ「あはは。確かにオーちゃんは話が長かったねぇ~、理屈屋だったしねぇ~。」
すると、当時を懐かしんでいるのか、ミレディは遠い目をするかの様に天を仰いだ。
ユエは相変わらず無表情で巨体ゴーレムを眺め、シアはその威容に気が引けているのかそわそわしている。
ミレディ「うん、要望通りに簡潔に言うとその通り。
私は確かにミレディ・ライセンで、ゴーレムの身体に魂を移したのさ。
もっと詳しく知りたければ見事、私を倒してみよ!って感じかな。」
ハジメ「成程、単純明快でわかりやすいな。」
しからば、直接聞きだすまでだな。そういうわけで、戦闘態勢に入る。と、その時。
ミレディ「その前に、聞いてもいいかな?君は、何の為に神代魔法を求めるの?」
突然、ミレディが声色と雰囲気を変えだした。今までの軽薄な雰囲気が鳴りを潜め、真剣さを帯びる。
その雰囲気の変化に、ユエとシアは少し驚いているようだ。まぁ、それもそうか。
オスカーの様に記録映像を遺言として残したのと違い何千年もの間、意思を持った状態で迷宮の奥深くで挑戦者を待ち続けるその精神力は、尊敬に値するものだ。
やはり解放者のリーダーなだけあって、その責任感と未来への意志は並大抵のことでは揺るがない。
ユエも同じ事を思ったのか、先程までとは違う眼差しでミレディ・ゴーレムを見ている。
深い闇の底でたった一人という苦しみはユエもよく知っている。
だからこそ、ミレディが意思を残したまま闇の底に留まったという決断に共感以上の何かを感じた様だ。
ならば、俺が言うことはただ一つ。ミレディの眼光を真っ直ぐに見返すと、嘘偽りなき本心を告げた。
ハジメ「どんな理不尽や悪意だろうと跳ね除けて、守りたいもん全部を守る為の力が欲しい。
たとえ相手が神だろうが世界だろうが、関係なしにぶっ飛ばせる位強くなりたい。
理由なんてそれさえあれば十分だろ?」
それに、俺にはやることが山程あるんだ。それこそ神代の魔法も借りたいくらいに、な。
だから力を求める。でなきゃ、届く手も届かないから。
その答えに対し、ミレディは暫く、ジッとこちらを見つめた後、何かに納得したのか小さく頷いた。
そして、ただ一言「そっか」とだけ呟いた。
と、次の瞬間には、真剣な雰囲気が幻のように霧散し、軽薄な雰囲気が戻る。
ミレディ「ん~、そっかそっか。なるほどねぇ~。うんうん。それは大変だよねぇ~よし、ならば戦争だ!
見事、この私を打ち破って、神代魔法を手にするがいい!」
ハジメ「応とも!行くぞ、ユエ!シア!」
ユエ「んっ!」
シア「了解ですぅ!」
そして今ここに、7大迷宮が1つ、ライセン大迷宮最後の戦いが始った。
ミレディ「それじゃあ挨拶代わりに、くらっちゃえ!」
初撃はミレディからだった。ミレディは左腕のフレイル型モーニングスターを、こちらに向かって射出した。
投げつけたんじゃあない、予備動作なくいきなりモーニングスターが猛烈な勢いで飛び出してきた。
重力魔法によるベクトル操作の一つだろう。
ハジメ「かち割りパンチ。」
が、俺は避けずにそのままゲキトツスマッシャーで受け止め、勢いを相殺しつつ、右ストレートで衝撃変換を発動してモーニングスターを砕いた。
少し本気で力を入れたので、これくらいならどうとでもなるだろう。
ミレディ「じゃあ、これならどうかな?」
するとミレディが迷宮内から呼び寄せたのか、総勢50体ものゴーレム騎士をこちらに差し向けてきた。
ハジメ「無論、一掃するまでだ。」
ならばこちらも物量で押し返すまでだと、オーズ・ガタキリバコンボを召喚、エナジーアイテム"分身"を与えて迎え撃つ。
初撃で空いた穴から他の個体が入り込み、内部からパーツをぶっ壊してく戦法だ。
出来ればこの場で自作のガトリング砲を使いたいが、弾薬は無限ではないので出来るだけ節約したい。
とはいえ、こっちには魔法チートのユエと、フィジカルギフテッドのシアがいる。
現に、ユエは俺が作った金属の大型水筒を両手に持ち、肩紐で更に二つ同じ水筒を下げ、そこから水を使う魔法で騎士たちを横断しており、シアもドリュッケンで騎士たちをぶっ飛ばしている。
これなら安心して、背中を任せられるってもんだ。
ラ
ン
ペ
イ
ジ
オールブラスト
なので遠慮無用のダメ押しに、左手のギガントをミレディ目掛けてぶっ放しつつ、右手の"エイムズショットライザー"に"ランペイジガトリングプログライズキー"を装填、"ランペイジオールブラスト"を発動して騎士を迎撃し、あっという間に蹴散らしていく。
ミレディ「おっとと!そうはさせないよぉ~。」
しかし、ミレディも負けじとブロックを操作し、それを盾にミサイルを防ぐ。
ハジメ「だと思ったよ!」
が、とっくに予想済みだ。勿論、これはブラフだ。
ミレディ「見え透いてるよぉ~。」
そんな言葉と共に、ミレディは急激な勢いで横へ移動する。流石に虚を突くのは簡単じゃあないか。
実は、上で浮いてた三角錐のブロックに乗ったシアが、この後奇襲をかけるつもりだったのだが……
シア「くぅ、このっ!」
目測を狂わされたシアは、歯噛みしながら手元の引き金を引きドリュッケンの打撃面を爆発させる。
薬莢が排出されるのを横目に、その反動で軌道を修正。
3回転しながら、遠心力もたっぷり乗せた一撃をミレディ・ゴーレムに叩き込んだ。
ズゥガガン!!
咄嗟に左腕でガードするミレディ・ゴーレム。凄まじい衝突音と共に左腕が大きくひしゃげる。
しかし、ミレディ・ゴーレムはそれがどうしたと言わんばかりに、そのまま左腕を横薙ぎしようとする。
『SUPPORT MODE』
『LASER CHARGE』
その時、シアの後ろに長方形の足場が出現し、シアはそれを土台にして踏ん張りをかける。
結果、ミレディの薙ぎ払いの威力が大幅に軽減され、シアは少し仰け反ったものの直ぐに持ち直した。
更に、シアの乗っている足場が滑らかに移動し、シアをミレディの下へと導いていく。
この足場は何かって?答えはこれ、レ~ザ~レイズライザ~!(ダミ声) これさえあれば重力操作も怖くないぜ!
ミレディ「ちょっ、なにそれぇ!?そんなの見たことも聞いたこともないんですけどぉ!?」
ハジメ「よそ見は厳禁だぜ、お嬢さん?」
ミレディ「!?」
驚愕するミレディをよそに、肉薄していた俺は至近距離でフルボトルバスターを構え、発砲した。
『Full Bottle Break!』
ミレディ「わぷっ!?このぉ!」
そこから放たれた紫のエネルギー弾は、ミレディの顔面に着弾した瞬間、蜘蛛の巣状の糸になって張り付いた。
視界を封じられたミレディは、左手で蜘蛛の巣を払いつつ、右手で重力操作を行おうとする。
ユエ「"破断"!」
しかし、その隙を与えないよう、ユエが右腕と胴体の間の関節へと魔法を放ち、切れ込みを入れて阻害を試みる。
グサッ!
ミレディ「ッ!?」
その切れ込みにダメ押しと言わんばかりに、ゴーレム騎士から強奪した剣をぶん投げて突き刺した。
シア「りゃぁあああ!!」
そこへ、気合のこもった雄叫びと共に、シアがドリュッケンを振りかぶった。
手元の引き金が引かれ、内蔵されたショットシェルが激発したことで、その衝撃により一気に加速したドリュッケンは、空気すら叩き潰す勢いで柄元を押し出し、ミレディの右腕を切断した。
ミレディ「っ、このぉ!調子に乗ってぇ!」
ハジメ「
ミレディ「んなっ!?」
漸く蜘蛛の巣を振り払ったミレディの胸元に急接近、ドリルモジュールを召喚して心臓部目掛けて突き立てた。
ハジメ「……硬いな、アザンチウムか?」
ミレディ「このぉっ!」
しかし、意外にも硬かったので一旦攻撃を中断すると、反撃と言わんばかりにミレディが左腕で俺を潰そうとしてくる。
スゥ……
ハジメ「ふぅ……危ない危ない。」
ミレディ「うぇっ!?そんなのあり!?」
が、ファンタジーの能力を使えばこの程度どうとでもなる。
結果、ミレディの左手は俺を通り抜けていった。そして俺は今、その左手の上にいる。
『Full Bottle Break!』
ハジメ「俺は優しいからね、左手は添えるだけにしておくよ☆」
そう言ってフルボトルバスターから青いエネルギー弾を射出、その衝撃でミレディから距離をとった。
着弾したエネルギー弾は、左手に磁界を発生させ、周囲の金属製のものを引き寄せ始める。
勿論、胸元の装甲や周囲のブロックも例外ではなく……
ミレディ「添えるってそういう意味じゃない気がするんだけど!?」
一気に身動きがとりにくくなるミレディ。
しかし、両腕が塞がっていても魔法は使えるようで、近くのブロックを引き寄せたかと思えば、その中にあった金属を使って、右腕を再生しようとした。
が、それは悪手である。
ミレディ「!?何で!?」
当然、金属なので右腕も胸元に重なるようにくっつき、両手を中心に空間が狭まる。
このままなら、空間圧縮によって、両腕と胸元の装甲が崩壊するだろう。
しかし、流石は解放者といったところか。咄嗟に魔法を発動し、磁場を解除しようと試みている。
が、重力よりも磁気の方が強いので、無駄無駄無駄ァ!!
バキィィィン!!
ミレディ「ッ!」
結果、空間圧縮によって、両腕と胸元の装甲の表面を圧壊させた。
が、このままではすぐに再生されてしまうので、即座に次のボトルを装填してトリガーを引いた。
『Full Bottle Break!』
ハジメ「はい、いただきまーす!」
今度は青緑のエネルギー弾が飛び出し、砕けたパーツをこちらへと引き寄せてようとする。
ミレディ「ダメに決まってるでしょ!」
が、向こうは両手が無くても魔法は使えるようで、引き寄せたパーツを奪い返してきた。
バースト・ダイナマイティ
ン
グ
・
ブ
ラ
ス
ト
ハジメ「じゃあこれもお返ししまーす。」
勿論、こっちも簡単に回収はさせるつもりはないので、大量の手榴弾をパーツと共にぶん投げてやった。
序にショットライザーを再召喚、今度はダイナマイティングライオンプログライズキーを装填して引き金を引けば、赤紫の連鎖爆発弾が更に放たれ、爆発物がパーツ諸共ミレディの下へと殺到する。
ミレディ「ちょっ!?タンマタンマ!」
ハジメ「ダメ☆」
思わず絶叫するミレディをサクッと無視し、その後ろにクラックを開くと、イチゴクナイを大量に射出した。
流石に予想外だったのか、不意を突かれたミレディはそれを諸にくらい、同時に前からの絨毯爆撃もノーガードで受けた。
ズドドドドドォォォォォン!!!
ユエ「んっ!?」
シア「あわわわっ!?」
しかし、その余波はとても強かったようで、周りのブロックごと粉砕した。
その威力に、ユエとシアも思わず驚いている。だが、これだけは言わせてほしい。
ハジメ「……芸術とは爆発だ。」ビューティホー
言ってやったぜと思いつつ、爆発によって発生した煙塵の先を見れば、ミレディはまだ立っていた。
流石に前後同時の爆撃は防ぎきれないと判断したのか、少しでも爆発から逃れようと咄嗟に強力な重力操作を行い、上方へ引っ張られる様に飛んで回避しようと試みたようだ。
その判断力は称賛ものだが、それでも損害は激しいようで、集めていたブロックは粉砕されており、両足も爆撃によって膝から先が吹っ飛んでいる。
前面部も少しくらったようで、心臓部の装甲が凹んでおり、一気にこちらが有利になってきた。
ミレディ「アハハ、やってくれたねぇ~……それじゃあ、お返しと行こうか。」
すると、流石に舐めプし続けては拙いと思ったのか、ミレディは目を強く光らせて天井を見上げる。
……アレ?猛烈に嫌な予感がするんだけど?もしかしてやり過ぎた?
シア「ハジメさん、ユエさん!避けてぇ!降ってきます……!」
やっぱりかと言わんばかりに、嫌な予感はよく当たるものだ。
青ざめた表情でシアが叫ぶのを見るに、天井が降ってくると思われる。
しかし、その範囲は俺の予想を超えていた。
ゴゴゴゴゴゴ……
直後、空間全体が鳴動したかと思えば、低い地鳴りのような音が響き、天井からパラパラと破片が落ちてきた。
この空間の壁には幾つものブロックが敷き詰められているようで、天井に敷き詰められたその数多のブロックが全て落下しようとしているらしい。
一つ一つのブロックが、軽く10t以上ありそうな巨石が、豪雨の如く降ってくるなど、想像しただけで恐ろしい。
ハジメ「流石にアレはくらいたくないなぁ……手加減してもらえない?」
ミレディ「ダ~メ☆」
ハジメ「……ですよね=。」
まぁ、何とかできないことも無いが……ここからが本番と言う訳か。
ハジメ「2人とも!」
ユエ「んっ!」
シア「はいですぅ!」
先ずは合図を送り、2人と合流するべく1つのブロックに乗り移る。
一方のミレディは、その間もずっと天井を見つめたままだ。
流石に全てを動かすとなると極度の集中が必要になるようだ。
なので、幸いにも妨害も無いので直ぐに合流でき、天井落下に備えることが出来た。
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!ゴバッ!!
そして、天井からブロックが外れ、地響きがなり止む代わりに轟音を立てながら自由落下する巨石群。
しかもご丁寧に、ある程度軌道を調整するくらいは出来るのか、特にこちらへと密集して落ちてくる。
ミレディもブロックを落としながら、壁際へと移動している。普通なら焦って追いかけるだろう。
だが、こっちは既に作戦の準備は出来ている。
ハジメ「ハァッ!」
先ずはギガントを発射し、煙塵を発生させる。これで数秒ほど視界は遮られる。
『バイオライダー』
『液状化!』
『リキッド、プリーズ。』
その天井から降る煙の中で、俺はバイオライダーのウォッチ、ユエはエナジーアイテム"縮小化"、シアはスモールのリングをそれぞれ使い、肉体をゲル状にして着弾の瞬間を待った。
そして、視界の全てを覆い、天井が見えなくなるほど密集している巨石群がこちらへと到達した。
しかし、ゲル状の俺達には関係なく、そのまま僅かに見える天井目掛けて、どんどん進んで行った。
ミレディ「ふぅ~~~っ、やぁっと終わったかな?」
すると、そうとは気づかず、壁際で観察していたミレディは、俺達が死んだと思い、"落下"を解いたようだ。
その証拠に、巨石群の落下に呑み込まれ地に落ちていた浮遊ブロックが、天上の残骸と共に空間全体に散開するように浮かび上がり、関節から先が失われたミレディの四肢へと集まった。
更にそれらが砕け、中から素材が飛び出してミレディに集まる。直後、
ミレディ「ミレディちゃん……ふっかーつ!!」
そこから現れたのは、四肢が完全に修復されたミレディだった。
しかも、抜け目がないのか胸部の鎧は更に厚みを増しており、以前にも増して固くなっている。
ミレディ「う~ん、やっぱり、無理だったかなぁ~。
でもこれくらいは何とかできないと、あのクソ野郎共には勝てないしねぇ~。」
その声音には僅かな落胆が宿っており、期待はされていたのだと改めて認識する。
ハジメ「じゃあそのクソ野郎共を倒す力、寄こしてもらおうか。」
ミレディ「えっ?」
ならば全力で答えて見せよう、そう決意してミレディを呼ぶ。
既にユエとシアは配置についた、後は俺が詰めるだけだ。さぁ、ここからがハイライトだ!
ミレディ「ど、どうやって……!?」
無傷かつ五体満足の俺を見て、思わず疑問の声を上げるミレディ。
しかし、彼女の本気がこの程度だとは思ってもいない。なので、ここは全力を引き出させてみよう。
ハジメ「何だ?ポルターガイストごっこはもう終わりか?重力操作も大したことはなさそうだな?」
そう言って挑発すると、向こうも本気になったのか、纏う雰囲気が変わった。
ミレディ「なら、これはどう?」
冷たい声で言い放つミレディ。その瞬間、俺の真下から唸りを上げてマグマの奔流が迫る。
どこから現れたか判らないが、ミレディが操作しているのだろう。
身体強化増し増しのシアでも躱し切れないであろう速度で迫る。
『覚醒した氷獣!フムフム!』『習得一閃!』
『イエス!ブリザード!アンダスタンドゥ?』『フリージング!』
ハジメ「――"
しかし、こちらもくらうわけにはいかないので、"水勢剣流水"に"タテガミ氷獣戦記ワンダーライドブック"を読み込ませ、更にブリザードの魔法とフラッペの能力でコーティングした氷の刃を振るい、マグマを切り裂く。
真っ二つになったマグマは一瞬で熱を奪われ、ただの石柱へと変わってしまった。
ミレディ「あぁもう!いくらなんでも強すぎでしょ!」
ハジメ「褒めても手加減せんぞ、それと周りはよく見た方がいい。」
ミレディ「えっ?」
またもや疑問の声を上げるミレディ。直後、その答えが返ってきた。
ユエ「"破断"!」
凛とした詠唱が響き渡るのと同時に、ユエの放った幾筋もの水のレーザーが、ミレディの表面装甲を切り裂いていく。
ミレディ「こんなの何度やっても一緒だよぉ~、再構成するついでに直しちゃうしぃ~。」
しかし、いつでも直せると余裕をかますミレディ。
ハジメ「じゃあこれも喰らってもらおうか。」
ウェーブ・スプラッシ
ン
グ
・
ブ
ラ
ス
ト
『スプラッシュ!リーディング!ライオニックフルバースト!』
そう言って俺は、右手のショットライザーにスプラッシングホエールプログライズキーを装填し、左手のキングライオンブースターにキングライオン大戦記ワンダーライドブックを読み込ませ、同時にぶっ放した。
すると、大海の激流が圧縮された弾丸と水流で形作られた大獅子が合わさり、ミレディを押し流して背後の浮遊ブロックに叩きつけると、ミレディとその周辺を一気に水浸しにした。
ミレディ「わぷっ!?今度は何!?」
ハジメ「ユエ、今だ!」
ユエ「んっ!」
俺の言葉と共に、跳躍してきたユエが更に魔法を発動した。
ユエ「凍って!"凍柩"!」
願いと共に本来は氷の柩に対象を閉じ込める魔法のトリガーが引かれる。
背中からブロックに叩きつけられていたミレディの鎧全体が一瞬で凍りつき、浮遊ブロックに固定される。
ミレディ「なっ!?何で上級魔法が!?」
驚愕の声を上げるミレディ、無理もないだろう。
確かに、魔力分解の激しいこのライセンでは、魔法チートのユエでも簡単に中級魔法は使えない。
が、どんな法則にも穴はあるものだ。"破断"同様、元となる水を用意すれば、その分の魔力消費が少なく済む。
後は、ミレディをブロックに叩きつけて、水浸しにしてしまえば、この通りと言うわけだ。
まぁ、それでも消費魔力は馬鹿デカい。
何せ、ユエが所持している魔晶石のストックから全魔力を引き出さねばならないレベルだ。
一介の魔法使いじゃ、即ガス欠だろう。そしてユエは、肩で息をしながら近場の浮遊ブロックに退避した。
『ガブッ!ゴックン……!!』
ハジメ「ナイス、ユエ!後は任せとけ!」
そう言って俺はミレディの胸部に取り付き、メダガブリューとロマン武器Part.5"パイルバンカー"を取り出すと、早速左手でメダガブリューをぶっ放した。
『プットッティラ〜ノヒッサーツ!!』
確かにアザンチウムは硬い、それもシュラーゲンでは傷一つつかないであろう硬さだ。
であれば、それ以上の火力で吹き飛ばせばよい。
片手で簡単にぶっ放せるかつ高威力といえば、やはりメダガブリューだろう。
ズガァァァン!!
その証拠に、メダガブリューの必殺技『ストレインドゥーム』は、轟音を響かせながら一発でミレディの装甲に大きな罅を入れて見せた。
本来であれば、"鉱物分解"等で剥がすのもありだったが、それだと面白みがないしな。
後、念の為に魔力は温存しておきたいしな……ユエの魔力補充の為にも。
それを確認すると、|即座に全長2.5m程の縦長の大筒と、直径20㎝長さ1.2mの漆黒の杭《パイルバンカーセット》を取り出した。
この大筒に杭を装填すれば、下方に4本のアームが展開、ミレディの胸部を挟み込む。
更に、筒の外部に取り付けられたアンカーが射出され、地面に深々と突き刺さると、大筒をしっかりと固定した。
キィイイイイイ!!!
ハジメ「さぁ、打ち上げと行こうか!」
後は大筒の横についているレバーを引けば、魔力が注ぎ込まれて装填済みの杭が高速回転を始めるって訳さ。
このパイルバンカーは、4t分の質量を圧縮し、表面をアザンチウム鉱石でコーティングした、この世界最高硬度かつ超重の杭を、大筒上部にある大量の圧縮燃焼粉と電磁加速で射出する。
たとえ相手が、同じアザンチウムだろうとぶち抜いて見せるさ。
ゴォガガガン!!!
それを裏付けるように、凄まじい衝撃音と共にパイルバンカーが作動し、漆黒の杭がミレディの絶対防壁に突き立つ。
胸部のアザンチウム装甲は、一瞬でヒビが入り、杭はその先端を容赦なく埋めていく。
あまりの衝撃に、ミレディの巨体が浮遊ブロックを放射状にヒビ割りながら沈み込んだ。
浮遊ブロック自体も一気に高度を下げ、ミレディは高速回転による摩擦により胸部から白煙を吹き上げていた。
ミレディ「ハ、ハハ……どうやら未だ威力が足りなかったようだねぇ。だけど、まぁ大したものだよぉ?
後もう一押し位までは貫けたんじゃないかなぁ?」
が、流石に試作品だったのもあって、電磁加速が足りず本来の威力は発揮できなかった。
結果、ミレディの胸部に杭は突き刺さったままだが、核までは届かなかったようだ。
まぁ、ミレディの声色からしてギリギリ死守した様子だが……まだ、俺達のバトルフェイズは終わっていないぜ?
ハジメ「行け!シア!」
ここで速攻魔法発動、
俺は、杭以外の武装をしまい、ミレディから離れた。
それと同時に、シアがウサミミをなびかせ、ドリュッケンを大上段に構えたまま、遥か上空から自由落下に任せて舞い降りてきた。
ミレディ「ッ!?」
シアが何をしようとしているのか察したのか、ミレディは焦ったようにその場から退避しようと試みる。
ハジメ「逃がさんぞ?」
が、そんなことは許さんと言わんばかりに、俺はサイキョージカンギレードでミレディの手足の関節部を、氷諸共ぶった切り、その逃げ道を塞いだ。
シア「あぁああああああああああああああっ!!」
そこへ、シアが雄叫びを上げ、ショットシェルを激発させた勢いで、ミレディに肉薄した。
するとミレディは、流石にこれは無理だと悟ったのか、諦めたように動きを止めた。
シアは、それでもお構いなしに、その衝撃も利用して渾身の一撃を杭に打ち下ろした。
ドゴォオオン!!!
轟音と共に杭が更に沈み込み、浮遊ブロックが地面に激突した。
その衝撃で遂に漆黒の杭がアザンチウム製の絶対防御を貫き、ミレディ・ゴーレムの核に到達する。
先端が僅かにめり込み、ビシッという核に亀裂が入った音が聞こえてきた。
その瞬間、シアはその衝撃でくるりと宙返りすると、先程同様レーザーレイズライザーで出現させた足場を踏み込む。
そして、再びショットシェルを激発させ、更に遠心力を乗せたたっぷりと乗せた一撃を、ダメ押しとばかりに杭に叩き込んだ。
パキィィィン……
シアの全力の一撃を受けて更にめり込んだ杭は、核の亀裂を押し広げ……遂に完全に粉砕した。
ミレディの目から光が消え、シアは全身から力を抜き安堵の溜息を吐いた。
そんなシアの下へと、俺はユエを抱えながら向かった。そして合流した俺達は、互いにサムズアップした。
こうして俺達は、ライセン大迷宮最後の試練を踏破して見せたのであった。
次回、神代魔法の授与。そして、オリジナル展開の前後編になっております。
あと今回、ライダー技を出し過ぎて、色付けに結構苦労しましたw
でもこの色付けがお話の見どころだと自負しておりますので、出来る限り続けていきたいと思います。
アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?
-
ボボボーボ・ボーボボ
-
五条悟
-
ディアボロ(黄金の風)
-
銀さん
-
ブロリー
-
ユウキ(SAO)
-
カービィ
-
ヨシヒコ
-
鬼灯様
-
アインズ・ウール・ゴウン
-
シャドウ(影の実力者)
-
エボルト
-
篠ノ之束
-
ルフィ(風船で飛んできた)
-
エスデス(アカメが斬る)
-
フリーレン
-
リムル
-
サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
-
東方キャラ(リクは活動報告へ)
-
その他(活動報告でリクエスト受付)