Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
後、次回は一旦樹海に戻る予定なので、お楽しみに!
ハジメ「先ずはミレディ、到達者と言う言葉に聞き覚えはないか?」
ミレディ「到達者?何それ?聞いたことないけど……。」
ハジメ「……だろうな。」
その名は既に、消え去ってしまった呼び名なのだから。
ハジメ「到達者――かつて、俺とは別の世界から来た異世界人のことだ。」
ユエ「ハジメの他にも!?」
ハジメ「しかも俺の様に召喚じゃなく、自力で来たんだ。」
シア「自力って……どうやって!?」
その答えは……ミレディの口から明かされた。
ミレディ「もしかして……神代魔法……!?」
ハジメ「……あぁ、やはりとは思っていたがそこに行きつくよなぁ。」
勿論、一つ一つの神代魔法では世界を越えることなんてできない。となると、神代魔法のその先しかない。
さっき言った"無機的な物質に干渉する魔法"のような、より正確な定義の神代魔法の使い方でもない限り、実現は不可能だろう。
ハジメ「この世界に文明という者が出来たのも、到達者がやって来てからだった。
それまでに文明が無かったことから、恐らく強大な魔物に立ち向かう術がなかったんだろうな。」
ミレディ「そうなんだ……でも、その到達者って――」
ハジメ「あぁ、全員文明が発展して暫くしたら、役目を終えたように
彼等のような偉大な人物程、このトータスに貢献した者達はいないだろう。
ハジメ「――ある一人を除いて、な。」
――ある一人を除いて、な。
ミレディ「!それって!?」
ハジメ「あぁ、あのクズ野郎――エヒトルジュエだよ。」
そう、アレもかつては到達者の一人でありながらも、彼等のような崇高な精神の欠片も無い、下種野郎だった。
奴は未だに何をトチ狂っているのか、自らを神と詐称し、この世界を支配し続けている。
ユエ「……エヒトは、元人間だった?」
ハジメ「あぁ、どの神代魔法を使ったかは知らんが、何かしらの手段で疑似的な神性を得たのだろう。」
ミレディ「……心当たりなら、あるよ。」
そう言ったミレディの表情は、何処か寂しげだった。
ミレディ「ラーちゃん――ラウス=バーン君が使ってた"魂魄魔法"なら、それに近いことが出来ると思う。」
ハジメ「バーン……となると、やっぱり神山か。」
名前から察しはついてはいたが、早々に教会に喧嘩を売る理由が出来るとはな……。
シア「えっと……神代魔法って、一つだけでもそんなに凄いことが出来るんですか?」
ハジメ「いや、それには無理があるだろうな。多分だけど7つ全部を、合わせることでも出来ない限りは。」
ミレディ「そうだね、他の皆の神代魔法も無いと出来ないと思うよ。ミレディさん達もそうだったし。」
……そうだったし?
ハジメ「他の世界に行ったことがあるのか!?」
ミレディ「ううん、行こうとしたんだけど……あのクソ野郎に妨害されてね。あと一歩だったんだけどなぁ。」
悔しげな表情を浮かべるミレディ。もしかして……。
ハジメ「アレを直接叩くには、やっぱり全部の神代魔法が無いとダメなのか?」
ミレディ「勿論!クソ野郎がいる場所は別世界でもあるからね。
そこへいくアーティファクトは無くしちゃったから……。」
マジか……果てしなく遠回りになりそうだな。
ハジメ「これまで手に入れた魔法は、無機物、重力の2つ。判明しているのは、魂と……肉体位か?
となると、全てに共通するワードは概念になるから……残りのうち2つは、時と空間関連の魔法だろうな。
最後の1つは……他に概念で何かあったっけ?」ブツブツ……
シア「ハジメさぁ~ん、思考の海に入らないで下さぁ~い!」
おっと、いけない。思わず夢中になってしまった。
ミレディ「そこまでわかっちゃうのかぁ~……君、本当に何者なの?」
そう聞かれたら、やっぱこれだよなぁ!
ハジメ「よくぞ聞いてくれました!我が名はハジメ!最高最善の魔王にして、世界の秩序を乱す偽神を滅ぼす者!」
そう宣言して足を開き、左手の人差し指と親指を直角に立てると、時計の針が3:00を示す長針・短針を模した様な形を作り、右手を腰に当てる。
これこそが、魔王の決めポーズ。うむ、我ながら上手く決まったものだ。
ユエ「……ハジメ、楽しそう。」
シア「わぁ、ユエさんの眼が何だか暖かそうですぅ。」
……そこ、その温かい視線を止めなさい。恥ずかしいから。
ミレディ「アハハ!ハーちゃんなら、なんかやってくれそうだねぇ。」
ハジメ「ハーちゃんて……まぁいいけど。それで、他の神代魔法の場所について教えてほしいんだけど……。
一応、殆どの場所に目途はついているけど、メルジーネ大迷宮が西にあるかもってことしか分からなくて……。」
ミレディ「フフフ、よくぞ聞いてくれました!ならば、教えてしんぜようじゃあないか!」
得意げにそう言うと、ミレディは他の大迷宮の場所についても教えてくれた。
ミレディ「砂漠の中央にある大火山≪忍耐の試練≫、【グリューエン大火山】。
西の海の沖合周辺にある≪狂気の試練≫、【メルジーネ海底遺跡】。教会総本山≪意志の試練≫、【神山】。
東の樹海にある大樹ウーア・アルト≪絆の試練≫、【ハルツィナ樹海】。
南東の峡谷の先にある氷雪洞窟≪鏡像の試練≫、【シュネー雪原】。どんな神代魔法かは、その時のお楽しみ♪」
全部教えてくれたよこの子……実はウザさは建前で、本音は優しいタイプか?
ハジメ「それだけでも十分助かるよ、ありがとう。」
ミレディ「いやいや~、これ位あのクソ野郎を倒す為ならお安い御用だよ!」
ふむ……となると、こちらも何かお返しを……あ。
ハジメ「これ、使えるのか?」
そう言って取り出したのは、かつてオスカーから取り出した眼魂。所謂、解放者眼魂と言ったところか。
正直、使い道が召喚以外になかったが、もしかしたら……?
キィィィン……
ハジメ「ん?」
と、その時。持っていたオスカーの眼魂が光り出したかと思えば、独りでに浮かび上がりだした。
シア「え、何ですかこれ!?」
ユエ「……オスカーの遺体から出てきたもの?」
ミレディ「オーちゃんの……?」
皆して不思議そうにその光景を眺めていると、その眼魂上部にあるエネルギーの出入り口"ファントムエントランス"から……
パーカーゴースト?『……。』
ハジメ「……。」
ユエ「……。」
シア「……。」
ミレディ「……。」
……本当に出てきてしまった。
シア「きゃあぁぁぁ!?おおお、お化けですぅ―!?」
ユエ「……怨霊?」
ハジメ「いや、違うからね?ちょっと説明するから落ち着いて。」
だからシア、ドリュッケンはしまいなさい。ユエも魔法の準備しない。
ミレディ「もしかして……オーちゃん?」
すると、ミレディはそのパーカーゴーストに近づき、問いかける。
やはり元仲間なだけあって、気づくのは簡単か。
パーカーゴースト?『!その声はミレディかい?』
……パーカーゴースト特有のボイスになっとる―!?これじゃあオスカーだって分からないじゃん!?
慌ててクモランタンを出し、周囲の光の波長を合わせて、本来の姿にする。
パァァァ……
オスカー?『!これは、光の波長を合わせたのか?
内部の燃料が持つ性質、それともこのランタン自体がアーティファクトなのか?
それにしても、何処となく蜘蛛を彷彿とさせるようなデザイン……ハッ!もしかして変形機能が!?』
ハジメ「落ち着け。」
というか、第一声がそっちかい。
ミレディ「オーちゃん、何だよね?」
オスカー『そうだよ、ミレディ……オーちゃんだ。』
ミレディは未だに信じられないというような表情を浮かべている。まぁ、それもそうか。
オスカー『永遠に等しい時が過ぎたとしても、たとえ魂だけになろうと、必ず、君を迎えに行く。』
ミレディ「!」
そう言って、ここに来れたのは僕じゃないけれどねと苦笑いするオスカー。
しかし、ミレディはそのセリフを聞いて目に涙を浮かべていた。
ニコチャンマークで固定されているはずの眼から、大粒の涙がぽろぽろ零れていた。
ミレディ「オーちゃんっ!」
そしてとうとう耐え切れなくなったのか、ミレディはオスカーの胸元に飛び込んだ。
オスカーもまた、万感の思いを込めて抱きしめ返した。強く強く、二度と離すまいとお互いに。
普通の人から見れば、人型ミニゴーレムとパーカーお化けが抱き合っているように見えるだろう。
シア「!わぁ……!」
ユエ「……素敵。」
ハジメ「だねぇ……。」
しかし、俺達にはクモランタンがある。なのでちゃんと見えているのだ。
――金髪のポニーテールを靡かせる碧眼の少女と、隠れ家の映像で出てきた眼鏡をかけた黒髪の青年の、2人の恋人の奇跡の再会が。
それはまるで、御伽噺が絵本の中から飛び出してきたような光景だった。
ミレディ「ご、ゴメンね?話の途中だったのに……。」
ハジメ「気にすんな、こうなることはオスカーが出てきた時点で分かってたし、仕方がないさ。」
あの後、霊体同士とはいえ、告白&キスシーンまで見られたせいか、ミレディは何処がぎこちなかった。
まぁ、そりゃそうなるわな。恥ずかしさのあまり、ニコチャンマークが心なしか赤くなっているし。
シア「ユエさんユエさん!後で二人の馴初めも聞きましょうよ!」
ユエ「……ん、賛成。とても気になる。」
ミレディ「うぇぇっ!?ちょっ、ちょっと勘弁してよぉ!?」
……おーい、コイバナはまた時間がある時にしてくれ。
オスカー『あはは……改めて、初めまして。僕はオスカー・オルクス。
宝物庫やそのアーティファクトを見るからに、君と金髪の子が、僕の迷宮を攻略したようだね。』
ハジメ「あぁ、そうだとも。俺の名は南雲ハジメだ。よろしく、オスカー。」
こっちはこっちでちゃんと握手はしてるのに……取り敢えず、まだ衝撃の告白は残っているんだよなぁ。
ハジメ「さて、そろそろ本題に戻ろうか。といっても、歴史についてはこれで最後なんだがな。」
ミレディ「!そ、そうだね!ハーちゃん、話の続き早く早く!」
すると、これ幸いにとミレディが話の続きを急かしてきた。勿論、今から話すつもりだったので丁度良かった。
ハジメ「ミレディ達はさ、人間族以外の種族について、気になったことはない?」
ミレディ「?どういうこと?」
まぁ、そりゃそんな反応になるよな。
ハジメ「そうだな……実は、俺の元居た世界には亜人も魔人どころか、魔物もいなくてな。
そういった類の者は、創作物の中以外では見かけないんだよ。」
シア「え!?そうなんですか!?じゃあ向こうの世界は人間族だらけなんですか!?」
人間族だらけ……なんか、どっかの新世紀が頭に浮かびそうな例えだなぁ。
ハジメ「あぁ、元の世界では様々な人種の人間はいるが、動物の特徴を持った人間もいないし、そもそも魔法を使える人物もいない。
後、宗教も結構バラバラだから、それ関連の揉め事は国内で起こるのが基本かな。」
ユエ「魔法が、ない……。」
そこまで衝撃的だったか……いや、こっちの世界からすればそうなんだが。
元の世界からすれば、魔法なんて目が飛び出るほどの衝撃だぞ?
オスカー『成程、じゃあ君の腰元のアーティファクトは、元の世界の物をモチーフに?』
ハジメ「鋭いな、オスカー。しかもこいつは、魔力が無くても使い方さえわかれば、誰でも使える。」
オスカー『ッ!それはつまり……!』
どうやら気づいてしまったようだな。そう、とどのつまり……
ハジメ・オスカー『「使用者が子供でも、簡単に人を殺せる。」』
流石は凄腕錬成師、こういう兵器の危険性も直ぐに理解しているのは、正直助かる。
それに拳銃とは、名称では本物ではないと言っておきながら、どれも殺傷力の高い凶器だ。
この世界の知識で銃を作るとしたら、精々火縄銃が限界だろうな。
ハジメ「到達者で生成魔法が使える奴が、それを作らなかった理由は……」
オスカー『その危険性を十分に熟知していた、ということか。』
ハジメ「あるいは、必要な材料や知識が足りていなかったのだろうな。」
どちらにしろ、俺等が来る前にこの世界で銃が作られていなくて正直ホッとしている。
ハジメ「……話が逸れたな。そういうわけで、俺の世界には人間族以外の人類は殆どいない。
だからこの世界の種族の成り立ちも、少し興味があった。……調べた結果、胸糞悪い事実が判明したけどな。」
ミレディ「!じゃあ、またあのクソ野郎が……!?」
その答えを言う前に、一度ユエとシアを見る。すると、2人も覚悟は出来ていると言わんばかりに頷いた。
なら告げよう、その成り立ちを。
ハジメ「亜人と魔人には、2種類の生物の遺伝子が宿っていた。片方は人間、もう一方は……」
ユエ「……魔物の、遺伝子。」
ハジメ「……あぁ、だから固有魔法が使える奴も出てくる。シア、お前のようにな。」
シア「……そう、だったんですね。」
やはりというか、流石に衝撃が大きすぎたようだな。
ハジメ「最初は、アレが徒に生み出したものだと思っていた。
でも、ユエの叔父殿の話を聞いて察しがついたよ。」
ミレディ「!地上での依り代、だよね……?」
ハジメ「……正解だ。まぁ、今もアレが地上に降りてこないのを見るに、どっちも失敗したようだが。」
ただ理に干渉する程度の元人間が、永遠に挑むことなど不可能だと言うのにな。
ハジメ「亜人は肉体の強度を、魔人は魔素との親和性をそれぞれ重視して生み出された。
ユエの吸血鬼族や、伝承における竜人族も同様だ。尤も……竜人族は既に滅ぼされてしまったらしいが。」
ミレディ「そんな……。」
本当に残念だよ、竜人族に会ってみたいという俺の願望を破壊してくれやがって……。
オスカー『……彼等が滅ぼされた理由は?なんて書いてあったんだい?』
ハジメ「理由は定かじゃないがな、どれも悪辣で嘘まみれな薄っぺらい理由だったよ。
やれ固有魔法"竜化"が、魔物と人の境界線を乱すから邪魔だだの、やれ半端者だからアレに滅ぼされて当然だのと、好き勝手な理由で語られてやがった。」
何処までも醜悪極まりないものよ……その証拠に、それを聞いたオスカーとミレディも拳を強く握りしめている。
ハジメ「後、個人的に気にはなったんだが……オスカー、ミレディ。お前達、全員先祖返りらしいな?
ミレディ「!?どうしてそれを?」
ハジメ「ハウリアを仕上げている片手間に調べていた。」
シア「いや、タイミング!?」
だって、当時は本気になれば全員強風で飛んで行ってしまいそうだったし。
オスカー『まるで鬼国にあった"知識の蔵"のような情報量だね……でも君は――。』
ハジメ「100%人間……だと思いたい。
魔物肉喰って固有技能得たり、時間止めたり、"風刃"が首に来ても傷一つ付かなかったりするけど。」
ユエ・シア・オスカー・ミレディ「「『「いや、それはおかしい。」』」」
速攻で否定された。ナズェダ……。
ハジメ「……とまぁ、俺が共有したかったことは、これで全部だ。」
オスカー『そうか……それにしても、受けた衝撃が大きいものばかりだったね。』
ミレディ「うんうん、ミレディさんにとっても有意義な時間になったよ!」
あのー……霊体でガッチリ腕組んでいるのわかっているんで、続けてもいいっすか?
ミレディ「それじゃあ、素敵な時間をくれたハーちゃんに、ミレディさんからお得な情報をプレゼントしちゃおうじゃあないか!」
ハジメ「おぉ、待ってましたー!」
ちょっと驚いたけど、敢えて乗っておく。その方が楽しいし。
ミレディ「ハーちゃん達はさ、私とオーちゃんの迷宮を攻略済みなんだよね?」
ハジメ「あぁ、シアはまだオルクスは攻略していないが……それがどうかしたのか?」
因みに、次はグリューエンに行くつもりだ。その為にも、フューレンで準備を整えねばならない。
砂漠横断する以上、気候変動が昼夜で激しい上に砂嵐はお肌の天敵だからな。
オスカー『さっき、ミレディから神山に大迷宮があると聞いたよね?』
ハジメ「あぁ、でも諸々の事情があって、真正面から挑むわけにもいかなくてな……。」
何せ教会は未だ健在な上に、奴等に大迷宮の居場所やその真実がバレることだけは避けたい。
とはいえ、いきなり真実を告げても王国の奴等は信じないだろうし、最悪の場合異端者認定される可能性が高い。
そうなったら、クラスの奴等にも迷惑がかかるし、香織達にも心配をかけるからな。
正直、候補地には上がってはいたものの、もしそうだったらどう攻略するかが難題だったのだ。
ミレディ「そんなハーちゃんに、朗報です!なんと、バーン大迷宮にはもう一つ、隠し入り口がありまーす!」
ハジメ・ユエ・シア「「「な、何だってー!?」」」
何となく予想はしていたが……本当にあったのか。
ハジメ「でも……教会を倒した後じゃないと、通れないんじゃないの?」
ミレディ「ところがぎっちょん!たとえ今の教会を倒してなくても、問題なし!
最低2つ以上の大迷宮攻略の証を持っていれば、後は試練をクリアするだけなんです!」
ハジメ「クリアするだけ!?」
何故か通販のノリを知っているのはこの際目を瞑るが、2つ以上かぁ……。
ミレディ「腕に自慢があるそこの貴方!今がシーズンですよ!」
ハジメ「わぁ!これは急がなくっちゃ!」
オスカー『ハイハイ、2人ともその辺で一旦落ち着こうか。』
……しまった、あまりにも乗りやすい宣伝の仕方だったからつい。
ハジメ「兎にも角にも、とても助かる。これで大幅に計画が進められるよ、ありがとう。」
ミレディ「いやいや~、これくらいはどうってことないよ~。」
……恋人と出会えたからって浮かれ過ぎな気がするんだが。
あの後、引き続き眼魂を神代魔法集めのついでにお届けすることを約束し、ライセンを後にする俺達であった。
正直、今すぐにでも神山に突撃したいが、折角迷宮をクリアしたことだし、一休みしようと思う。
ハジメ「取り敢えずブルックでスイーツのお店で一服してから、一旦樹海に戻ろうか。」
ユエ「んっ!楽しみ。」
シア「わぁい!試練の後のご褒美は格別ですぅ~!」
こうして俺達は、2つ目の迷宮の攻略を完了するのであった。
ハジメたちが大迷宮を後にした頃……
ミレディ「……オーちゃん、本当に現れたんだね。」
オスカー『……あぁ、そうだね。僕たちの試練を乗り越えた、後継者が。』
ミレディとオスカーは、最深部の壁に手を合わせていた。
すると、壁の仕掛けが作動し、ミレディの部屋へと繋がる。
ミレディ「ナッちゃん、メル姉、ラーちゃん、リューちゃん、ヴァンちゃん……皆にも、また会えるよね?」
オスカー『信じよう、彼等を。それまで幾らでも付き合うよ、行き先が地獄だろうと。』
ミレディ「!ふふっ、そうだね!ハーちゃん達ならやってくれるよね!」
そんな軽口をたたきつつ、2人はせり出した壁棚に置かれた写真立ての内の一つを、微笑みながら見ていた。
その写真は、7人の解放者全員が集まった集合写真だ。
真ん中で、眼鏡の青年――オスカーが、金髪の美少女――ミレディに腕を引かれて慌てている。
その2人を包み込むように、他の仲間が映っていた。
無表情だが何処か温かみのある眼差しをした、鷹のように鋭い目で赤錆色の瞳と短髪の巨漢――ナイズ。
おっとりしつつも不敵な笑みを浮かべる、エメラルドグリーンの波打つ豊かな髪と少し垂れ気味な翡翠の瞳の、扇状に広がるヒレの様な耳が特徴の海人族の女性――メイル。
呆れた表情を浮かべながら腕を組み、爽やかな空色の髪を七三分けにして、右目を隠しつつも左は肩位までの三つ編みにした、浅黒い肌と尖った耳で赤色の鋭い目が特徴の魔人族の男――ヴァンドゥル。
眉間に深いしわを作った、厳格そうな顔付きの男――ラウス。
中分けにされた絹糸のように滑らかなロングストレートの白金の髪と、純白の肌にすっと通った鼻梁、薄桃色の唇と切れ長の目元に翡翠の瞳を持ち、妖艶な雰囲気を放ちながら微笑む、長い笹の葉の様な耳が特徴の森人族――リューティリスの5人だ。
オスカー『……動き出したね、止まっていた時間が。』
ミレディ「うん……私たちの歩んだ道は、確かに未来に繋がっていたよ。」
2人は声を震わせながらも、精一杯笑って見せた。それは、これから再開するであろう仲間に向けたメッセージ。
またいつか、こうしてみんなで笑い合えるようにと。
オスカー『それにしても……まさか最初の攻略が、僕の迷宮とはね。しかもハジメは錬成師と来た。』
ミレディ「ユエ姉も魔法使いだったよね!偶然にしては運命感じちゃうかも!」
自分達の迷宮を踏破した2人に、出会いと始まりの時を思い出すオスカーとミレディ。
同時に、ハジメが去り際に言った言葉が、心に響いた。
ハジメ「真実に向かおうとする意志がある限り、人は道を誤ることも無い。
去ってしまった者からそれを受け継いだ者は、それを更に先へと繋ぐ使命がある。
そうして紡がれてきた意志は、やがて針さえ通し難い小さな突破口を押し広げていく。
今がまさに、その時だと俺は思っている。だからさ、安心して待っていてくれ――」
オスカー・ミレディ『「人々が、自由な意思の下にあらんことを。」』
そう言って二人は、視線を最後の写真に向けた。それは、ミレディにとって特別な写真だった。
映っていたのは、幼い頃のミレディと、赤毛を後ろで結ってリボンで纏めた、メイド服を纏ってにんまり笑う女性だった。
オスカー『全ては、貴女から始まった。』
ミレディ「受け継いだ私の……ううん、私たちの長い長い旅も、漸く終わるんだろうね。」
そう言ってミレディは、その写真に手を伸ばしながら、もう一人の家族の名を口にした。
ミレディ「ねぇ、ベル。きっと何かが変わる気がするって、ミレディさん思うんだ。
だから、どうか見守ってあげてください。私達の、可愛い後輩の行く末を。」
その言葉を受けとったのか、写真の中の女性――
解放者初代リーダーにしてミレディにとっては姉同然の存在、ベルタ・リエーブルの笑顔がより一層輝きを見せていた。
アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?
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ボボボーボ・ボーボボ
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五条悟
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ディアボロ(黄金の風)
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銀さん
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ブロリー
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ユウキ(SAO)
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カービィ
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ヨシヒコ
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鬼灯様
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アインズ・ウール・ゴウン
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シャドウ(影の実力者)
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エボルト
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篠ノ之束
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ルフィ(風船で飛んできた)
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エスデス(アカメが斬る)
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フリーレン
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リムル
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サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
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東方キャラ(リクは活動報告へ)
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その他(活動報告でリクエスト受付)