Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
後、タイトルの元ネタは魔人探偵脳嚙ネウロです。理由?教会の敵といえば悪魔でしょう?
シア「えぇっ!?一人で神山に挑んでくるんですか!?」
ハジメ「あぁ、どんな試練があるかもわからないからな。
だから試練内容だけでも、先に一人で確認してくるつもりだ。」
ライセンから戻った翌日、今後の為にも神代魔法の修練に加えて、装備の充実化を図る俺達。
その為にも、ミレディから貰ったアドバイスを元に、【神山】の大迷宮を踏破し、魂魄魔法も使えるようにしておいた方が、この先役に立つかもしれないという案を出した。
ユエ「……一人で、大丈夫?」
ハジメ「まぁ、何とかなるだろ。最悪ダメならダメで、帰ってくるし。」
まぁ、俺自身、自分の本気が大迷宮相手に何処まで通用するか、知りたくなってきたしな。」
そんな訳で、2人は俺を待つ間、重力魔法の修練に励むことになった。
ハジメ「……この辺りか。」
そして現在、【神山】の北側、王国より更に北の麓に、俺は来ていた。
この麓には、洞窟の入り口のような穴がある。恐らくこれが、ミレディ達の言っていた裏口なのだろう。
どうやって見つけたのかって?それは少し回想に入る必要がる。
門番(王都)「ステータスプレートの提示と、王都での目的を。」
ハジメ「王都にいる知り合いから手紙をもらったので、会いに来ました。」
先ずは王都近くの平原へオーロラカーテンを使って移動し、その後ブルックで購入した包帯と薄茶色のコートを使って負傷者を装い、乗合馬車を利用して王都の検問をクリアした。
ハジメ「さてと、この辺りかな?」
次に、人目が全くなさそうな場所を選び、そこで更に別の変装に着替える。
片目に眼帯をかけて帽子を被り、コートも元の黒に戻すと、夜になるのを待った。
何故、夜なのかって?その方が都合がいいからだ。
ハジメ「っと、折角だし香織達の元に向かわせたゴチゾウはどうしてっかなぁ?」
最後に送ったのがオルクス大迷宮を出てから、2か月半程だったはずなので、返信用のメッセージを送るのを忘れていた。
正直、これまでの内容が濃すぎたのもあるが……言い訳になるか。
『コネクト、プリーズ』
ハジメ「……やっぱり、2匹とも入っていたかぁ。」
取り出せたのは、最初に送ったホッピングミゴチゾウと、アーティファクトと共に送ったザクザクチップスゴチゾウだけだった。
他の奴等はまだ向こうにやっていないしなぁ……。
ハジメ「……って、うん?手紙?」
それと一緒に、何故か手紙が入っていた。何か火急の事態でも起こったのだろうか?
一先ず、ゴチゾウからの映像を見て判断するほかあるまい。
え?どうやってガヴフォン無しで通信するのかって?そこは問題ない。
代替品のガンデフォン50があるので、そこに調整を加えれば後はどうとでもなる。
もう既に調整済みなので、後はゴチゾウを読み込んでっと……。
香織『も、もしもし。ハジメ君、聞こえてますか?』
ハジメ「お、映った映った。」
どうやら調整は成功したようだ。
それにしても、腕輪が無いのを見るに、まだアーティファクトを受け取って無い頃か?
香織『このメッセージが届くことを、願っています。
ハジメ君からの贈り物を受け取った時、とても嬉しかったよ?
最初は驚いたけど、きっと生きているって信じています。
だからどうか、見守っていてください。明日、65層で皆と一緒に、あの魔物を倒して見せるから。』
ハジメ「!グッドタイミングだったのかもしれんな……。」
やはり先に香織達への餞別を仕上げておいて正解だった。今頃、2人共無双している頃だろう。
でも次は、トシや恵理にも作ってやらないといけないしなぁ。浩介は……また今度でいいか。
ハジメ「次は、その後の報告って訳だが……雫も顔を見せてもいいんだけどなぁ。」
そんなことを呟きつつ、2回目の伝言を再生した。すると、次は香織と雫が映っていた。
……本当に当たるとは思っていなかった。
雫『えっと……もう、始まっているのよね?』
香織『うん、さっきお願いしたからね。それじゃあ、行くよ?』
おっと、テイク2か?さて、五体満足な辺り、攻略は順調そうだ。
香織『ハジメ君、元気にしてますか?私たちは先日、ベヒモスを倒して66層に入りました!』
おぉ、そいつは良かった!あれからまだ少しだと言うのに、早くもリベンジを達成するとは。
雫『まぁ、ハジメ君が送ってくれた、アーティファクトのおかげでもあるわね。
とても使いやすいし切れ味も良いから、ハジメ君の言った通り、ベヒモスの角も切れちゃったわ。
最初は驚いたけど、本当に感謝してる。本当にありがとう。』
気に入ってくれたのか、刀。あ、でもどうせなら今度は可愛いアクセサリーもつけとくか。
雫『そういえばその後、帝国から皇帝陛下がいらっしゃってたわね。
いきなり求婚された時は、香織の反応に振り回されたから何とかなったけど。』
……ほう?帝国のガキ大将がねぇ……。
香織『大丈夫!おじさん趣味じゃないって言ったら、引き下がってくれたし。
それに、檜山君対策で雫ちゃんが私の傍にいてくれるから、こっちは大丈夫だよ。』
いや、強かだなオイ。薫子さん、アンタ自分の娘をこれ以上ヤバい方向に導かんといてくれ……。
香織『後、今後はホルアドで大迷宮に挑み続けることになるから、こっちから連絡は出来ないかも……。
だからもし、お返事をくれるならホルアドで待ってます。』
雫『出来るだけ早いお返事をお願いね?じゃないと……香織が寂しくて泣いちゃいそうだから。』
香織『もう!雫ちゃんったら!』
マジかぁ……魂魄魔法覚えたらなるはやで連絡しよう。
ゴチゾウ's『――!』
ハジメ「おっと、噂をすれば何とやらか!」
と、香織達からのメッセージを丁度見終えたタイミングで、探索に回していたゴチゾウ達が帰ってきていた。
……む?チョコルドの奴だけいないな……アイツ、さては裏切ったのか?だとしたら、魔物のご飯だな。
ブシュエルゴチゾウ「――!」
すると、ゴチゾウ達の内の一匹が前に躍り出て、耳寄りな情報を持ってきてくれた。
ハジメ「なぬ!?神山の北側に、怪しい入り口を見つけただと!?」
というわけで、早速その場所に案内してもらい、こうして入り口にたどり着いたというわけだ。
早速中に入ると、闘技場のような構造が目に入った。
――神を信じよ、解放者こそ世界の敵である
同時に、魂に直接入り込むようで耳障りな声が、空間内に響いた。魂魄魔法の作用だろうか。
が、俺の中の認識では、異世界の神=大体人でなし或いはろくでなしなので、信じる信じない以前の問題である。
とはいえ、この世界の人々にとっては、決して無視し得ない、遮断の手立ても無い、魂を侵食するようなこの言霊は、とてもきついだろう。
念の為、オーマジオウに変身しておいたので、余程の事態でもない限りは大丈夫だろう。
え?オーマジオウの初変身はって?それはまた今度でもいいだろ。どうせいつかはやるんだし。*1
そして、オスカーの書記によれば、ここでは過去の神殿騎士の亡霊共と戦うようだ。
さっきから鬱陶しい声に耐えつつ、全員倒せばクリアらしい。
丁度いい、奴等の魔法を分析しつつ、ユエ達が挑む時用の情報として持ち帰ろうか。
というわけで、解説と一緒にダイジェストでどうぞ。
[白光騎士団中隊長位バルトス・ゴールディ/固有技能"重責"]
既に重力魔法があったので、あっさり倒せました。以上。
[白光騎士団大隊長位サイレオス・ホルト/固有技能"聖獣の牙"]
なんか、空間を歪ませるというか、抉り取る相手だった。なんか、ザ・ハンドのパチモンみてぇな技だ。
まぁ、それでも結局両腕が無くなれば不発に終わったので、そんなに強くもなかった。
[白光騎士団大隊長位ブエル・アービー/固有技能"献信"]
ぶりっ子逆ハー腹黒で魔力泥棒する女が相手だった。
死ぬほどウザかったので、護衛諸共ガトリングで穴だらけにしてやった。
[白光騎士団大隊長位エイプリー・イロポス/固有技能"天啓"]
なんか、02の演算能力の劣化版のパチモンっぽい奴だった。
まぁ、技能に頼っている程度じゃあ、俺には勝てる道理などないが。
そもそも、その時の最善では後の行動までに隙だらけになるというのに。
後、二刀流のくせして、細剣と短剣の組み合わせって……。
[白光騎士団旅団長位ボーディス・ヴァン/固有技能"城塞"]
図体のデカいだけの肉壁。タワーシールド?その程度の鉄板じゃあ、俺の本気の拳は受け止めきれないなぁ……。
[白光騎士団旅団長位レライエ・アーガソン/固有技能"償いの矢"]
自働ホーミングは中々に面白かったが、やはり矢の強度が脆いのもあって直ぐに終わってしまった。
というか、矢が無くなったらどうすんねん?
[白光騎士団師団長位-アライム・オークマン/固有技能"聖炎"]
正直、固有技能の炎も温くて拍子抜けだった。だから自然発火で灰にしてやった。
[獣光騎士団副団長ゲーテル・ゴート/固有魔法"光槍"]
槍の使いは上手かったものの、如何せん馬力が足りなかったので、俺の相手ではなかった。
[獣光騎士団団長ムルム・オールリッジ/固有魔法"聖別"]
次は光魔法を使う魔物を従えた奴が相手だった。
しかもこれまでの奴等以上に強く、デカい狼や竜まで嗾けてきた。
が、攻撃手段の切り札が"極光"か光る爪だけだったので、あっさり倒せた。
あの竜のお肉、持ち帰ることが出来ないのが非常に残念だ。
狼?温室育ちの犬っころなんか相手じゃないね。やっぱ、狼と言えばバトルウルフだよなぁ。
[神殿騎士第4軍軍団長モルクス・グレアント/固有技能"封引"]
いよいよ幹部クラスの登場、かと思いきやザ・ハンドの引き寄せる能力だけを引っ張ってきた劣化版だった。
近づいたら腕を切り落とし、武器を砕いて、そのまま頭を吹っ飛ばした。
[神殿騎士団第3軍軍団長ゼバール・イーガン/固有魔法"液化"]
次の相手はなんと、バイオライダーじみた能力を持っていた。
しかも腕を水の鎌に変化させたり、身体を霧状にしたりと、随分しぶとかった。
が、やはり時の止まった世界では形が固定されるので、その分ボコボコにしやすかった。
[神殿騎士第2軍軍団長ストラス・マルキリオン/固有技能"幻影舞闘"]
次の相手は、幻影使いの剣士だった。コイツも中々にしぶといと言うか、ちょこまかしていやがった。
なので時間停止を活用して、身代わり手榴弾カウンターで怯ませたり、視認できない速さでヒット&アウェイしたりして、ボコボコにしてやった。
[神殿騎士団第1軍軍団長リリス・アーカンド/固有魔法"雷公"]
次は、雷を纏った女騎士が相手だった。……そこ、くっころとか言わない。主に父さんとか、母さんとか。
コイツはさっきまでの幹部とは違い、雷に関する能力者だった。
だが単純な能力なだけあって、他の奴等とは違った厄介さを持っていた。
なんと、磁力による疑似的瞬間移動とかいう、ありえない技を披露してきたのだ。
これがまた面倒で、最光無しだったら首ちょんぱもあり得たかもしれないくらいだ。
とはいえ、次第に動きに慣れて行けば、対応もそれなりに上手くできるものだ。
こちらにはクロックアップやファイズアクセルの能力があるしな。
雷撃はチャージアップで魔力に変換、雷の鎧はエレキステイツの能力で解除し、磁力はギファードレックスの能力で逆に鈍足にしてやった。
しかし、何故か倒された時の表情は、何処か安らかだった。他の奴等は憎悪の表情だったのに。
後で聞いてみたところ、ラウスを騎士として敬愛していたらしい。
……野暮なことは言わないよ、それが彼女の選んだ道なのであれば。
[筆頭大司教キメイエス・シムティエール/固有魔法"屍兵団"]
次は死霊兵を従えた法衣の男だった。しかもそのゾンビ共の耐久力が異常だった。
どうやら肉体を完全に消滅させないと倒せないらしい。まぁ、法衣の奴を仕留めたらクリアできたが。
[教皇ルシルフル・スライン・エルバード/固有技能"天覇"]
そしてまさかの教皇が相手だった。しかも技能名が厨二臭い割には、天候操作と名前負けしてやがった。
ジークヴルムが陰で泣いていそうだなぁ……ま、疑似的な天候操作ならこっちも出来るので問題なし。
後、聖鎧とかいうアーティファクトもそこまで強くなかった。
他にも、状態異常:恐怖だの、自傷共有だの、巨大ゴーレムだの、回復無効だの、魔力霧散だの、威力跳躍攻撃だの、浮遊剣込みの10刀流だのと、どいつもこいつも厄介な能力持ちばかりだった。
一番厄介だったのは、デバフ大量付与の魔眼使いだったな。正直、感覚デバフが一番キツかった。
催涙弾を周囲にばら撒いて、敵の視界を狭めたおかげで何とか勝てたが。
腐蝕能力持ちも十分厄介だったな。尤も、伸縮性を得たリボルクラッシュの敵ではなかったがな!
後、魂魄への干渉レベルで作用する、強力な暗示の言霊使いもいた。
コイツからは今までにないどす黒さを感じた。それはもう、ゲロ未満の臭いがプンプンするくらい臭かった。
幸いなのは、全員狂信者ばっかだったので、外道な手段を用いても罪悪感皆無で寧ろスッキリした事くらいか。
[護光騎士団団長兼勇者?ダリオン・カーズ/固有技能"黄金律"]
と、そんなヤベーヤツらの中でも群を抜いて狂っているかつ、一番ムカついた相手がこちら。
ダリオン「背信者風情が、我らが神の裁きを受けるがいい。」
ハジメ「聖剣っぽい槍……てことは勇者、にしてはドブ川並に臭いなぁ?」
コイツは相手の魔法を模倣してくる能力持ちで、しかも聖武器持ちと来た。
遠近両用で隙がなさそうだが……何故だろう、コイツを無償にぶっ飛ばしてやりたいと思うのは。
ダリオン「私こそ勇者!私だけが勇者!他の奴など、代えの肉体に過ぎん!全ては、我が女神と共にある為!」
ハジメ「……成程、到底勇者とは言い難いなぁ。俺の知っている勇者でも、もうちょいマシだぞ?」
どうやら、どっかの女に現を抜かして勇者の使命を放棄したようだ。
この体たらくじゃあ、その女神さんとやらも失望していることだろう。
ダリオン「ならば私が、その紛い物の肉体を使ってやろう。どうせ虫けらに毛が生えた程度の強さだろう?
光栄に思うがいい、唯一の勇者である私の役に立てるのだからなぁ!弱い勇者など、直ぐに乗っ取れる。」
ハジメ「……あ"?」
その瞬間、物凄い殺意が体の内から湧いてきた。
ハジメ「光輝は確かにまだ未熟者だ、未だに人殺しすら躊躇う腰抜けなのはわかっている。
それでも……貴様のような自己中心的ナルシストーカー野郎が、それを笑う事だけは許さん。
貴様如き、アイツと比べるまでもない。勇気などない貴様が、勇者を騙るな。」
ダリオン「……何だと?」
あぁ、もう限界だ。コイツだけは今までの奴等以上にムカつく。
ハジメ「貴様は私が裁く。覚悟しろよ?魂まで再生できないよう、輪廻の輪から滅してやる。」
そこからはもう記憶があやふやだった。
ただただ、目の前の肉塊を千切っては投げ、再生してからもう一度千切っては投げ、再び再生してから千切っては投げ、再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、
再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、
再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、
再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ、
再生して千切っては投げ、再生して千切っては投げ……
ハジメ「……アレ?」
気が付いた時には既にクリアしていた。その時、辺り一面に転がっていたのは――
槍の残骸らしき何かと無数の肉塊、それと顔面が原形をとどめておらず、魂が既に焼失した人間の肉体だった。
……所詮は勇者から転落した負け犬、無様なもんだ。女神とやらの想いを、汲み取ってもいない癖に。
雑魚は雑魚らしく、消えさればよいのだ。
とまぁ、結果的に散々な奴等ばかりではあったが、例外的な奴も2名ほどおり、正直道中の敵がただの雑魚と思えるくらい、めっちゃ強かった。
[一人目――ラインハルト・アシエ]
ラインハルト「私は、ラインハルト・アシエ。貴方の信念を、確かめさせてもらう!」
ハジメ「良かろう。この南雲ハジメ、最高最善の魔王の名に懸けて、全力で相手してやろう。」
先ず、さっきのクズの後に来た聖剣持ちの騎士。多分、彼こそが勇者なのだろう。
理由?なんか、魂が輝いている気がするから。
ラインハルト「ハッ!でやぁっ!!」
ハジメ「っとぉ!らぁっ!!」
その証拠に、めっちゃ強い。志も勇者してるからか、魔王の俺と互角以上の剣技で押してくる。
ラインハルト「"天翔閃・輪華"!!」
ハジメ「なんとぉっ!?」
しかも見たことのない技まで出してきた。名前からして、"天翔閃"のバリエーションの一つなのだろう。
片足を軸に高速回転しつつ、輝く円環の斬撃を放ってきた。思わずガードするが、壁際まで押されていった。
ラインハルト「"天翔烈破"!!」
ハジメ「また新技ッ!?」
次は小型の光の斬撃を全方位に無数に飛ばしてきた。何とか躱すが、この勇者は更なるバグ技を繰り出してきた。
ラインハルト「"光爆刃"!!」
ハジメ「あぶねぇっ!?」
突然、光の刃が形成され、こちらに伸びてきたかと思えば、突き立てられなかったと同時に光を放ち、次の瞬間にその光が爆ぜた。
この勇者、強めに設定しすぎじゃね!?いや、さっきの雑魚より強いから試練らしくて良いけどさぁ!!
ラインハルト「"
ハジメ「次から次へと激しすぎませんかねぇ!?」
そこへダメ押しと言わんばかりに、聖剣から空中に放たれた光が爆ぜ、流星群となってこちらに襲い掛かる。
必死に捌いて、何とかラインハルトに攻撃しようと試みる。
ラインハルト「"限界突破・覇潰"!!」
ハジメ「ギアを上げてきただとぉ!?」
が、そう簡単には上手くいかないようで、向こうも更に強化してきた。
その後、ライダー能力を複数同時に使用して何とか渡り合えた……そして、限界突破が切れッ!?
ハジメ「まだ何かあるのかよっ!?」
嫌な予感を感じ、こちらも切り札の一つを出した。すると向こうも、最後の切り札を出した。
これでお互いに、退くことのできないギリギリの勝負って訳か。
ラインハルト「……"殉教者"!!!」
ハジメ「"限界突破"ッ!!!」
そう叫ぶのと同時に、ベルトの両端を押す。
2つの膨大な魔力の奔流が、互いにぶつかり合い、空間に罅が入りだす。
ゴォーン!!!
『≪終焉の刻!!≫』
ラインハルト「"神威"!!!」
ハジメ「"逢魔覇王撃"!!!」
『≪逢魔時王必殺撃!!!≫』
極限まで魔力を込めた光の一撃と、歴史の終わりを刻む終焉の一撃が、互いにぶつかり合う。
空間に入った罅が更に広がり、空間全体に渡っていく。
ラインハルト「……。」フッ
ハジメ「!?」
すると、ラインハルトが突然微笑みだした。まさか、まだ更に上が!?
パキィィィン……
ハジメ「……なっ、なんだとぉ!?」
まさかの事態になってしまったことに、驚きが隠せない。
たった10秒のぶつかり合い、それだけで彼は限界を迎えてしまったのだ。
これも後から聞いたが、先程の"殉教者"という技能は、全スペックを10数倍にまで引き上げる代わりに、効果は10秒しかなく、その代償は命とのこと。
正に最後の切り札、と言うべき神業だった。そして、見事な勇姿だった。
俺はお前を、永遠に記憶の片隅に留めておくだろう。ラインハルト――聖剣のように目映い輝きを放つ勇者よ。
【ナレーション】
ハジメが無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿であった―――
涙は流さなかったが、無言の男の詩があった―――
二人目――ラウス・バーン
ラウス「……元、白光騎士団団長ラウス・バーン。お前のことを、見定めさせてもらう。」
そしてラスボスは当然と言うべきか、この迷宮の主にして魂魄魔法の使い手である解放者――ラウス・バーン。
白を基調とした戦闘用法衣の上に、鎧を纏ったはg……すっきりとした頭の男だった。
得物のメイスと大盾を構えており、攻防共に隙は無いぞと言う姿勢をとっている。
ラウス「"浄祓"。」
ハジメ「ぐっ!?」
そしてその戦法も、今までとは段違いの難易度だった。先ず、魂を抜き取った上で、鎖で拘束してきた。
しかも向こうは、幽体離脱してまで肉薄してきやがった。*2
正直、ここが一番キツかった。何せ、
しかも相手は、魂に関する魔法の使い手。拘束の鎖も中々に強固で、容易に解くことは出来なかった。
一回目は、懐に忍ばせておいたユーフォ―エックスのおかげで、術中から何とか抜け出すことに成功した。
それ以降、ヴラムブレイカーによる透明の矢を事前に放ったり、ゴーストの能力で幽体離脱状態の相手を迎撃したりと、どうにか対応することが出来た。
次に、疑似魂魄による幻影。*3
気配はあるが実体のない魂が声を発するものだから、そっちにも意識が一瞬持っていかれるし、向こうも肉薄してさっきの魂魄剥離もやってくるから、これもこれで厄介だった。
なのでタイプテクニックの能力を使用し、後ろの気配が本物でも迎撃できるようにした。
結果、見事に催涙弾や麻痺爆弾などを諸にくらっていた。しかし、相手はそれでも攻勢を緩めない。
ハジメ「ッ!らぁッ!」
更に、ちまちま行われる魂魄への直接的な殴打。*4
これも無詠唱ノータイムでやってくるものだから、集中が乱されることにイライラが溜まる。
とはいえ、体内の魔力を循環させて魔法耐性を上げれば、これはどうとでもなった。
ラウス「ぬぅっ!?気づかれたか!」
ハジメ「生憎そういうのは、常時気配遮断の妖怪擬きで慣れているんだよなぁ!」
気配遮断はウチの部下どころか、俺に肉薄するほどの技術だった。
しかし、存在そのものが希薄な浩介に比べれば、見抜くのは容易い!
……何処かで浩介が泣いてそうな気もするが、これも試練の為だ。大義の為の犠牲である。
ラウス「"魂魄開放・第一限界……突破"。」
ハジメ「だ、第一?」
すると、向こうもギアを上げ始めたのか、"限界突破"の派生形らしき技能を使ってきた。
これがまぁ、何ともややこしくて厄介だった。
ラウス「"第八限界・突破"!」
ハジメ「漸く全部か!」
なんと、最大5倍化の上昇を8分割することで、"限界突破"の副作用を軽減させているようだ。
それまで徐々にギアを上げながらも、スタミナ切れ1つ落としていない相手だったので、結構苦労した。
ラウス「"衝魂"。」
ラウス?「"衝魂"。」
ハジメ「!?さっきの幻影じゃない!分身……にしては、異様に硬いな!?」
そしてまさかの分身を使ってきた。しかも本体同等の魔力と実力、そして耐久性も兼ね備えている。*5
これもまぁ、厄介だった。
同時に同じ魔法を使って威力を上げたり、それぞれ違う魔法を使って対応を遅らせたりと、非常に面倒だった。
とはいえ、視認できない速度にはついていけないようで、どうにか打ち破ることが出来た。
ラウス「"最終限界・突破"!!ぶるあぁぁぁっ!!!」
ハジメ「お前は何処の人造人間だー!?」
そう思っていた時期が俺にもありました。何なのコイツ?いくら試練とはいえ、限界突破の回数多過ぎね?
さっきまでラインハルトと戦っていた人に対して、鞭打ちすぎじゃね?
もう耳障りな声を気にしているほどの余裕はなかった(元からどうでもよかったけど)。
兎に角目の前の鉄人を何とかしなければいけないことで、頭がいっぱいだった。
その後、"覇潰"まで使ってどうにか勝つことは出来た。
ラインハルトが技だとすれば、ラウスは力だったな……いや、技も結構厄介だったけれども。
正直、今すぐ疲労で大の字になって倒れたかった。
しかし、何故かラウスが立ち上がり、そうもいかなくなった。
と思っていたら、実は真のラスボスはとかそういうのはなく、試練クリアのお知らせだった。
その証拠に、目の前のラウスは既に映像体で、彼が指し示した先には魔法陣が現れた。
恐らく、あの先が大深部なのだろう。そう確信した俺は、今にも倒れそうな体に鞭打って歩き出した。
そして、踏み込んだ魔法陣によって転移した先は見知らぬ部屋だった。
広さはそれ程大きくはない光沢のある黒塗りの部屋で、中央に魔法陣が描かれておりその傍には台座があって古びた本が置かれている。
疲れ切った体を押して、魔法陣に足を踏み入れると、いつも通り記憶を精査されるのかと思ったら、もっと深い部分に何かが入り込んでくる感覚がした。
あまりに不快な感覚に思わず呻き声を上げると、次の瞬間にはそれがあっさり霧散してしまった。
そして攻略者と認められたのか、頭の中に直接魔法の知識が刻み込まれる。
ハジメ「これで3つ目の神代魔法獲得か……魂魄魔法、使いこなして見せなければな。」
手に入れた魔法を確認した俺は、脇の台座に歩み寄り安置された本を手にとった。
どうやら、中身は大迷宮【神山】の創設者であるラウス・バーンが書いた手記の様だ。
オスカーが持っていたものと同じで、解放者達との交流やこの【神山】で果てるまでの事が色々書かれていた。
そして最後の辺りで、迷宮の攻略条件が記載されていた。
どうやら先程のラウス・バーンの映像体が案内に現れた時点で、ほぼ攻略は認められていたらしい。
その出現条件とは、ミレディが教えてくれた[最低2つ以上の大迷宮攻略の証を所持している事]と、[神に対して信仰心を持っていないか、神の力が作用している何らかの影響に打ち勝った事]の2つを満たすことらしい。
その者の前にしか、その映像体は現れないらしく、神に靡かない確固たる意志を確かめることが目的のようだ。
それを確認した俺は、台座に本と共に置かれていた証の指輪(3つのサークルを1つの線が横切り、中央下部の一辺でサークルと横切った線のどちらも途切れているデザイン)を取ると、毎度お馴染みの眼魂収集を行った。
そうしてその場を後にすると、再びラウス・バーンの紋章が輝いて元の場所に戻ってきた。
ハジメ「はぁ……めっちゃ疲れたわ。帰ってさっさと休もう。」
連続で"限界突破"を使用したせいか、未だに疲労困憊な体を解しつつ、俺は王都を後にするのであった。
これから、香織達への連絡、神代魔法の修練、樹海の大迷宮の探索、次の大迷宮への備えとその為の資金稼ぎ、etc……やることが多すぎて頭が痛くなりそうだ。
ぶっちゃけ、この神山の戦いの描写が結構苦労しました。
一から書籍を見返さないと詳細が不明な上に、対処の仕方も毎度考えなきゃいけないので、これがまた面倒なこと……
それに加えて、人物の描写についても調べなきゃいけないので、余計に時間がかかるんですよねぇ。
今回他より多めに書いた人物は、その中でも重要な立ち位置にいた人物たちです。
若干一名だけ、余計な異物が混ざっていますが……最悪真っ二つにしちゃって構いません。
特に一番難しかったのが、後半2人。ラウス戦は神代魔法対策(特に浄祓)が結構難解でした。
ところどころにネタが混ざっていますが、味変代わりに楽しんでいただけると幸いです。
そして攻略の証も表現に苦労しました。デザインの説明がなかったので、漫画版のものを推奨いたしました。
後は、香織からのメッセージの内容でしょうかね?時系列の調整が……。
それもあって、ラウスの二人の息子(シャルムの兄達)を書く余裕もございませんでした……。
チョコルドに対する当たりが強くないかですって?アイツの製作者の考えが顕著に表れたゴチゾウですよ?
そら雑に扱われても文句は、ねぇ?
とまぁ、それはさておき。次回もオリジナル展開の回です。是非ともお楽しみに!
アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?
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ボボボーボ・ボーボボ
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五条悟
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ディアボロ(黄金の風)
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銀さん
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ブロリー
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ユウキ(SAO)
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カービィ
-
ヨシヒコ
-
鬼灯様
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アインズ・ウール・ゴウン
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シャドウ(影の実力者)
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エボルト
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篠ノ之束
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ルフィ(風船で飛んできた)
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エスデス(アカメが斬る)
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フリーレン
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リムル
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サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
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東方キャラ(リクは活動報告へ)
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その他(活動報告でリクエスト受付)