Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
ただ、香織父から夫婦仲について話を聞いて、せめて香織だけでもまだマシなレベルに……!と思っているだけです。
後、香織ほどの美少女から好意を持たれるのも、悪い気はしてません。男の子なので。
【オルクス大迷宮】
七大迷宮の一つで、階層が深くなるにつれ強力な魔物が出現する、全百階層の大迷宮だ。
この迷宮は他と比べて冒険者や傭兵、新兵の訓練に非常に人気がある。
倒した魔物の階層で、次からの階層の魔物の強さを測りつつ、自分の実力を認識できるしな。
後、高品質の魔石が出るので実入りがいいし、町にも近いのでアクセスしやすいのも理由だろう。
そしてその最奥には、神に唾を吐いた反逆者――解放者の住処があるらしい。
俺達
新兵の訓練にもよく利用するらしいので、今夜の寝床は王国直営の宿屋だ。
久しぶりに普通の部屋なので、とても落ち着くな……とはいえ、王となる以上ああいった部屋にも慣れなければ。
そういえば、本家オーマジオウは寝床とかどうしてたんだろ?
……若い頃なら雑魚寝でも文句ひとつ言わなさそう。
と、話が逸れたな。どうやら勇者の中で唯一、俺だけが一人部屋のようだ。警戒されているのか?
だとしたら、流石に迂闊過ぎたか?ま、それならそれでこっちも好きにやらせてもらうまでよ。
既に迷宮の最奥に行くための準備はもうできた。後は明日の結果次第だ。
さっさとベッドに入って寝るとするか……。
コンコンコン
香織「ハジメくん、起きてる?」
……そーいや誰かの気配があると思ったら、香織だったのか。
ハジメ「こんな夜更けにどうしたんだ、香織?」
香織「ちょっと、二人っきりで話したいことがあって……ダメ、かな?」
ハジメ「……いや、別に構わないさ。今、開けるよ。」
何かお悩みでもあるのだろうか、まぁお年頃だしそう言ったこともあるのだろう。そう思ってドアを開けると――
ガチャッ
ハジメ「……えぇ……。」
部屋の前には、純白のネグリジェにカーディガンを羽織っただけと、煽情的な格好をした香織がいた。
これ、字面的に大丈夫だよな?いや、大丈夫だと思いたい。
香織「?どうしたの?」
ハジメ「……香織、夜にその恰好は流石に寒くないか?」
香織「そう?私は大丈夫だよ?」
ハジメ「……さいですか、ならいい。椅子に座ってて、お茶入れるから。」
香織「うん!」
やれやれ、一度董子さんに恋愛の価値観について説教しなければいかんな……智一さんの為にも。
そう思いながら紅茶モドキを用意し、窓際のテーブルセットに置く。
香織「ありがとう。」
嬉しそうに紅茶モドキを受け取り、口を付ける香織。
窓からの月明かりに照らされた彼女の純白の衣、それと相対する黒髪には天使の輪が浮かんでいるように見える。
その様子に見惚れて、思わず頬が緩みそうになった。
が、いつまでも見ているわけにはいかないので、本題に入った。
ハジメ「それで話したいことって?将来のことについては、まだ早い気がするけど。」
香織「しょ、将来!?」
ハジメ「違うのか?俺ぁてっきりその恰好から、意中の相手に夜這いしに来たと思ったよ。」
香織「夜這っ!?そ、それって……。」///
……もしかしてむっつりも遺伝なのか?薫子さんも智一さん関連で……いや、これ以上の詮索は止めとこう。
ハジメ「まぁ、香織みたいな別嬪さんがそんな格好なら、誰だってドキドキして勘違いしちまうからさ。
違うなら違うでいいよ。」
香織「そ、そう?ハジメ君は?」
ハジメ「そうだな、ドキドキはしていないが、月に照らされた香織には見惚れていたかな。」
香織「ホント?えへへ~……。」
俺に褒められて嬉しいのか、ふにゃっとした表情になる香織。可愛いなオイ。
そう思っていると目的を思い出したのか、今度はさっきまでの笑顔が嘘のように思いつめた様な表情に変わった。
香織「明日の迷宮だけど……ハジメくんには町で待っていてほしいの。
教官達やクラスの皆は私が必ず説得する、だから!お願い!」
ハジメ「……なんて?」
そんなに戦力外!?いや、どっちかというと役に立ってる……と思う。多分、きっと。
ハジメ「い、嫌って言っても監禁しない?」
香織「監禁!?どうしてそうなるの!?」
ハジメ「よかった、まだ無事だ……頼むからそのままでいてくれ。
もし薫子さんみたいになったら、智一さんはトラウマの中で生きていく羽目になるから。」
香織「いや、どういうこと!?お父さんは何があったの!?」
ハジメ「……夫婦の馴初めを語った時の、智一さんの虚ろな目を、俺は一生忘れないだろう。」
香織「お母さーん!?一体お父さんに何をしたのー!?」
両親の知らなかった過去に思わず頭を抱える香織。まぁ、そうなるわな。
ハジメ「冗談だよ、香織はそんなことしないってわかってるから。……智一さんの話はマジだけど。」
香織「本当に何があったの!?」
ハジメ「それは、まぁ……元の世界に帰った時に聞いてやってくれ。うん、その方がいい。」
香織「凄く気になるんだけど……はぁ、もういいよ。」
話している内に先程の興奮が冷めたのか、静かに話し出した。
香織「さっき、ハジメ君に待っていてほしいって言ったのには理由があるの。今からそれを話すね。」
ハジメ「あぁ、わかった。」
表情からして真剣な話なんだろう。一体どんなことが原因なのか。
香織「あのね、何だか凄く嫌な予感がするの。」
ハジメ「嫌な予感?悪い夢でも見たのか?」
香織「うん、さっき少し眠ったんだけど……。」
そこから香織は、自分が見た夢の内容を語りだした。
香織「夢を見てね……ハジメくんがいたんだけど……。」
ハジメ「俺が?」
香織「うん、オルクス大迷宮に向かって、強大な敵を単独で打倒するの。」
そりゃいいことじゃないか。嫌でも待てよ、もしかしてこの後のことか?
香織「でも、ハジメ君はどんどん先に行っちゃって……声をかけても全然気が付いてくれなくて……。」
ハジメ「ふむ……そりゃおかしいな。」
香織「走っても全然追いつけなくて……それで最後は……。」
ハジメ「最後は?」
その顛末を聞くと、香織はその先を口に出すことを恐れるように押し黙ってしまった。
が、少ししてグッと唇を噛むと泣きそうな表情で顔を上げた。
香織「……私の手が届かなくなって……消えてしまうの……。」
ハジメ「……そっか。」
手が届かない、か……いや、流石にオーマジオウは関係ないか。とはいえ、不安にさせてしまったのはいかんな。
ハジメ「心配すんな、香織。確かに不吉な夢だったが、所詮は夢さ。
確かに俺よりステータスは低いが、それでも他の奴らは、揃いも揃ってチートの連中だぜ?
それに、メルドさん達という戦いのプロもいる。これでも不安かい?」
香織「……ハジメ君。」
安心させるように、香織に優し気に語り掛ける。が、香織はまだ不安そうな表情だ。
ハジメ「それでも心配なら……これだけ覚えておいてほしい。」
香織「?何?」
ハジメ「俺を信じろ。香織にとって理想の俺を、信じて待っていてくれ。」
香織「理想の、ハジメ君……。」
ハジメ「あ、アツアツ新婚生活とかをイメージしろって訳じゃないからな?」
香織「ふへぇっ!?にゃ、にゃんのこと!?でも、そんな……。」///
その言葉をそのまま受け取ってしまったのか、顔が真っ赤になる程照れてしまう香織。可愛いかよ。
ハジメ「そうそう、香織はやっぱ笑顔でいた方が美人だよ。」
香織「!も、もう……!ずるいよ、ハジメ君……。」///
か~わいい。智一さんが溺愛するのもわかるなぁ~。
……今、「そうだろう?」って、智一さんの幻聴が聞こえたのは気のせいだと思いたい。
香織「……ねぇ、ハジメ君。」
ハジメ「ん?なんだい?」
香織「中学2年生の頃の事なんだけど……覚えてる?」
ハジメ「中2の頃……もしかして火災の時か?」
俺がそう聞くと、香織は嬉しそうに頷く。どんな事件だったかって?至ってシンプルな話さ。
近所の家で火事が起きてて、偶々通りすがった俺は中に取り残された人の救助に向かっていた。
何故そんなことをって?決まってんだろ、「助けを求める目をした人がいた」だけで理由なんざ十分さ。
あの時は衣服を水で濡らすのも忘れて突っ込んだおかげで、消防隊の人たちから怒られたんだよなぁ……。
幸い火傷もしていなかったし、救助者も全員命に別状はなかったから良かったが。
ハジメ「あの時は俺も迂闊だったしな……あまり思い出してほしくないものだが。」
香織「そう?でも助けられた人たちは感謝していたよ?」
ハジメ「いや、自分の命も守れんガキが英雄願望片手に無茶しやがってって、思われてたと思う。
実際、火傷や打撲とかしなかったのもある意味奇跡だし。」
香織「えっと、あはは……そうだね、本当にラッキーだよね。」
最悪、失明の可能性もあったというな……流石にこれは父さんたちにド叱られたわ。
香織「……そうだよね、そうじゃないと。」
ハジメ「?どうかしたのか?」
と、懐かしい出来事を思い出していると、香織が何やら決意に満ちた表情でこちらを見て言った。
香織「決めた!私、強くなるね!ハジメ君を守れるくらいに!」
ハジメ「そうか、じゃあお互いにちゃんと生き残らないとな。」
その決意表明に、期待を込めて励ましの言葉を返す。すると、
香織「んっ!」
ハジメ「んむぅっ!?」
なんと、香織さんが身を乗り出したかと思えば、自分の唇と俺の唇を絆創合体!したではないですか!
香織「プハッ!こ、これで約束したから!そ、それじゃおやすみなさいっ!」///
そして顔を真っ赤にして去っていく香織。……それは流石に反則だろぉ!!
まさかここで突撃癖がファーストキスを後押しするとは……薫子さんも初キスはこんな感じだったんだろうか。
出来ればそうであってほしい、智一さんに幸あれ。そう思いながら、窓辺の月を見上げる俺であった。
香織「……ハァ。」
ハジメの部屋を慌てて飛び出した香織。勢いとはいえ、とうとう念願のキスをしてしまったのだ。
興奮冷めやらぬ中、香織は自分の部屋に戻ろうとしていた。
香織「ついに、しちゃった……。」
雫「何を?」
香織「ひゅわっ!?」
熱に浮かれて呟いた言葉に、反応があるとは思わなかった香織は小さく飛び上がる。
雫「ふふっ、ひゅわっ!?って……。」
香織「ひ、酷いよ雫ちゃん!」
雫「ごめんなさい、ふふっ。香織の反応が面白くて、つい……。」
何やら嬉しそうだった親友の驚いた反応に、雫は思わず笑いを漏らしてしまう。
雫「それで?ハジメ君と何かいいことがあったの?」
香織「んにゃっ!?」///
雫の問いに、先程までの自分の行動を思い出してしまった香織は、再び顔を赤くした。
その反応を見て、雫は「何かあったのね!」と、娘の恋路の進展に気づいた母親のように確信した。
雫「キス、したのね?」
香織「……。」コクコク
小声で尋ねると、香織は顔を赤くしたまま頷いた。
雫「よしよし、よく頑張ったわね。」ナデナデ
そして勇気を出した親友を、成長した娘を褒めるように撫でる雫。
その行動に香織は更に気恥ずかしさを感じたのか、無自覚の反撃に出た。
香織「もう!子ども扱いしないでよ!次は雫ちゃんもするんだよ?」
雫「ちょっ、往来でなんてこと言うの!?」
偶々来た人に誤解されないようにと、慌てて香織の口をふさぐと、誰もいないわよね?と辺りを確認する雫。
が、赤くなった顔を見る限り分かると思うが、雫も実は過去の一件でハジメに淡い恋心を抱いている。
尤も、その気持ちは香織以外に気づいている者はいない……はずだった。
幸利「……何やってんだ、あの二人。」
恵里「あれだけ大きな声だと……ねぇ?」
バッチリこの二人には聞かれていましたとさ。
しかし、香織がハジメの部屋を出て自室に戻っていくその背中を無言で見つめる者がいたことを誰も知らない。
その者の表情が醜く歪んでいたことも知る者はいない。
ハジメ「……扉越しでもわかるな、邪悪な気配が。」
――ハジメ以外は。
次回はいよいよオルクス編開始です!
今回、ハジメさんのファーストキス奪取に成功した香織さん。
そして雫さんのオカン度がいつにも増してます。
尚、過去の一件に関しては、氷雪洞窟辺りで触れていきたいと思っています。
後、トシや恵理の過去編に関しても、同時に入れたいと思ってますので、その時をお待ちください。
アンケートその1の結果以外で、追加で登場させてほしいキャラは?
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ボボボーボ・ボーボボ
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五条悟
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ディアボロ(黄金の風)
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銀さん
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ブロリー
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ユウキ(SAO)
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カービィ
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ヨシヒコ
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鬼灯様
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アインズ・ウール・ゴウン
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シャドウ(影の実力者)
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エボルト
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篠ノ之束
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ルフィ(風船で飛んできた)
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エスデス(アカメが斬る)
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フリーレン
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リムル
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サーヴァントの誰か(活動報告で入力)
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東方キャラ(リクは活動報告へ)
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その他(活動報告でリクエスト受付)