Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
A.ミュウの捜索と保護・それにユエ達の成長もあるので、オスカー達との邂逅は必須です。
ハジメ「チィッ、次から次へと鬱陶しいっ!!」
そう言って苛立ちを露にしつつ、俺はサイキョージカンギレードを振り回しては、怪物共を木端微塵斬りにしていく。
しかしそれでも尚、怪物共は次から次へと出てきやがる。どっかの紫蛇みたく、こんな祭りは求めてねぇんだよ!!
どいつもこいつも正気を失わせるような異形のくせして、廃城から洪水のように湧いてきやがる!
まるでモノリスから出てくるアレだなと思いつつ、怪物共を目から出した熱光線で消し飛ばしながら、俺は視線を転じた。
その先――近くの廃墟の屋上には、合流した面々が見える。
結界を張り、レミアを守る香織とトネリコ。香織の前衛として敵を寄せ付けないシアとトシ。
そして"雷竜"と"
数の暴力という程の多さではあるものの、冒涜的な外見に香織が半泣きになっているくらいで、強さ自体はそこまで脅威ではない。
なので今のところ全員大丈夫だが、肝心のミュウとはまだ誰も合流できていない。
現在、オルニスやカンドロイド、ディスクアニマルによる空中からの散策でも、未だにミュウが見つかっていないのだ。
その上、怪物共がしつこいことこの上ない。鎧のおかげでノーダメージだが、流石に鬱陶しく感じる。
ユエ「――しつこいっ。"壊劫"ッ!」
すると、半ギレ状態になったユエが、広範囲重力場を発生させる魔法を放つ。
ミュウの反応のなかった廃都の一角が、四方50mに亘って正方形に陥没させる。
当然、そこにいた怪物共も地面の染みになった。
ユエ「……ハジメ!2人の結界に入って!捜索に集中して!」
ティオ「終わりが見えん以上、先ずはミュウの確保じゃ!ここは妾とユエに任せよ!」
幸利「俺も加勢します!ハジメ、限界突破を使え!」
ハジメ「……わかった、ここは頼んだ!」
本当なら、怪物共を排出するこの廃城を、ブラックホールで消し飛ばしてやりたいが……原理が不明な以上、それは悪手だ。
それに、この奇々怪々な都の中心は明らかにこの廃城だ。
帰還手段の鍵にもなりうる可能性があるので、そう簡単に手を付けられないのだ。
ユエ、ティオ、トシの3人が攻勢防御を中心にした戦法に切り替えたのを確認し、俺は香織、トネリコ、レミアのいる場所に到着する。
それと同時に、"限界突破"を発動する。
ハジメ「香織、トネリコ。少しの間、捜索に集中する。守りは頼んだ。」
香織「うんっ、任せて!」
トネリコ「わかりました!」
2人が強く頷く傍らで、レミアが張り詰めた表情でこちらを向く。
レミア「ハジメさん……ミュウは……。」
ハジメ「信じている。」
必ず見つかることも、絶対に無事だという事を。
なにより、母親であるレミアが、何も確定していない状況で心折れてはならない。
一言に込められたその意味を聞き取ったレミアも、祈るように胸の前で手を組み合わせて、「はいっ」と強く返答した。
ズゴゴゴゴゴォォォォオオオォンッッッ!!!
香織「きゃぁっ!」
トネリコ「ううっ!?」
刹那、再び激震が走った。それも、今度は廃城を中心に物理的な衝撃波が迸るほどの。
香織とトネリコが思わず悲鳴を上げ、たたらを踏んでいた。見れば、"聖絶"に無数の亀裂が走っている。
最上級クラスの結界であるにもかかわらず。
シア「く、うぅ。効きますねぇ……!」
幸利「ッ……野郎、常識外れも大概にしやがれ……!」
すると、結界の前から呻き声が。
そこには、戦槌を盾に仁王立ちするシアと、ボロボロになった柩型の大盾*1を構えながら悪態をつくトシの姿があった。
どうやら、2人とも得物を使って"聖絶"への衝撃を緩和してくれたらしい。
香織が速攻で癒し、トネリコが聖絶を更に厚く張る。
上空では、ユエが僅かに血を吐いており、ティオも少しよろめいている。
幸いにもユエは"自動再生"で直ぐ回復しており、ティオも持ち前の耐久力でダメージはそれほどないようだ。
ハジメ「おいおい、ここにきて更に増援かよ……。」
が、そんな呑気なことを言っている場合でもないようだ。何故かって?
障壁の先に広がっていた光景が、目に入ったからだ。
暗雲が不気味に渦巻く廃城の、その傍らに聳える塔が無数の亀裂に覆われ、今にも崩壊しそうになっていた。
加えて、その塔を中心に空間が歪んでいた。
グニャリと捻られた、或いは無理やり引き裂かれようとしているかのように。
その直後、虚空に滲み出て、それらは顕界した。
人の苦悶という苦悶を集めてヘドロにし、それを纏ったような巨大な死神。
臓器が蠢き、血管の触手を体毛のように揺らす巨大な3つ首の血肉狼。
絶叫を上げる人の口と、血走った眼を何百と体に貼り付けた、濃緑の粘液に覆われた巨大カエル。
腐った肉体のあちこちから人の手足を生やし、腐食の霧を纏う竜。
どいつもこいつも、まるで当然のように人の正気を削り取る様な醜悪な姿だ。
そして何より、醸成された悪意と敵意に塗れている。
こいつ等は臭え――ッ!ゲロ以下、いやそれ以上に酷い臭いがプンプンするぜ―――ッ!
ハジメ「面白い、グリーザを想定した練習相手にはピッタリか。」ゴオッ!!!
そう言って限界突破の段階を2倍から5倍に引き上げる。
溢れ出る闘気が向けられる悪意を吹き飛ばし、他の雑魚をたじろがせる。
香織「わ、わわわ、笑ってる場合じゃなななないよぉっ!」
しかし、親玉共もそれに対して強烈な悪意を向け始めてきた。そのせいか、香織が今にも正気を失いそうだ。
何故か内股なのは敢えて見ていないふりをしておくが……確かにこのままでは不味いな。
相手もまだ本調子ではないと言うかのように、刻一刻とプレッシャーを増している。
ハジメ「ユエ!ティオ!トシ!40秒でいい!頼んだ!」
ユエ「……んっ!ユエさんにお任せ!」
ティオ「守護者の名に懸けて、指一本触れさせんよ!」
幸利「こうなりゃヤケだ!やってやんよ!」
ハジメ「シア、寄せ付けるな!バグウサギの力、見せてやれ!」
シア「合点承知!ですぅ!」
ハジメ「トネリコ、守りは任せる!」
トネリコ「了解です!絶対に破らせません!」
ハジメ「香織!根性見せろ!」
香織「が、頑張るぅっ!」
頼れる仲間たちの力ある返答を聞き終え、俺はマスクの下で不敵な笑みを浮かべる。
そして絶大な信頼を胸に、震えながらも悲鳴一つ上げず祈り続けているレミアの手を握りしめる。
すると、海人族とは思えないほど強く、レミアも握り返してきた。
そうして、巨大死神共がいざ飛び出そうとし、ユエ達が迎撃に気勢を上げ、俺も人海戦術の為の多重分身を展開しようとした
――その瞬間だった。
???「――"壊劫"。」
その言葉が聞こえたと同時に、俺達を綺麗に避けて、周囲の怪物だけが圧殺された。
ユエ、ではなさそうだな。それに、この気は何処かで……。
???「――"黒傘九式・天灼"。」
???「――"氾禍浪・大蛇"。」
???「――"震天"。」
すると、更にそこへ追撃がかかる。
極大の雷砲撃と掘削機化した激流が巨大死神共を吹き飛ばし、天からの鉄槌と言わんばかりの空間破砕が奴等を木端微塵に打ち砕いた。
やはりどこかで聞いた声と、感じたことのある気だ……まさか、いや、しかし流石に……
そう考察し始めた時だった。
???「ママ―――っ、パパ―――――っ!」
ハジメ・レミア「「ミュウ!?」」
なんと、黒々とした瘴気を吹き飛ばして、巨壁の向こうから飛び出してきたのはミュウだった。
どれだけ心細い思いをしているだろうか。怪我をしてやしないだろうか。
きっと大丈夫だと信じていても、心配と焦燥ばかり募っていたというのに……
当の本人は思いっきり元気そうじゃん!ていうか!
ハジメ「その光ってるクジラっぽいのなぁに!?」
ミュウ「お友達なの!」
ハジメ「大丈夫なの!?色々!」
ミュウ「大丈夫なの!"えんぐん"もいるから~!」
元気溌剌な上にお土産持参とは……もうツッコみきれねぇ!流石ウチの娘!それしか言葉が出てこねぇ!
するとミュウは真っ直ぐ突っ込んできて、そのままピョンッと光のクジラから飛び降りて、受け止めて!と言わんばかりに向かってきた。
香織とトネリコが咄嗟に結界を解き、勿論俺がサッと受け止めた。
そして、胸元から「んぱっ!」と顔を上げて、にへっと笑うミュウを思わず撫でまわす。
ハジメ「全く!レミア、やっぱりミュウは大物になるなぁ!」
レミア「この子ったらっ、もう!本当にもうっ!どれだけ心配したと思って!もぉっ!」
ミュウをレミアに差し出すと、あまりのことに語彙力を喪失しつつ、泣きながら抱きしめた。
ハジメ「……チッ。」
と、そこへ無数の殺気。背後から死神共と復活した親玉が現れる。
それに対し、複眼*2から熱線を発射して雑魚共を一掃、巨大死神を御廚子*3で袈裟切りにする。
が、上半身だけになっても尚、巨大死神はこちらに向かって突進し、馬鹿デカい大鎌を薙ぎ払ってきた。
結界が解かれているので、咄嗟に前に出て鎌を受け止めようとした時だった。
???「……とても興味深い鎧だ。
複眼から熱線を発射したかと思えば、腕を振っただけで敵を切り裂くなんて……君、一体何者なんだい?」
その声と共に黒いコートの背中が姿を現す。しかも、展開した黒い傘で大鎌を防いでいた。
肩越しに振り返る、眼鏡をかけたその青年は――!
ハジメ「オスカー!?なんで、アンタがここにいる!?」
オスカー「……成程、どうやらミュウちゃんの言う通り、本当に僕たちの事を知っているらしいね。――"二式・障壁"。」
そう言って俺を興味深そうに見ながら、眼鏡をくいっと上げたかと思えば、片手間の様に呟き、黒傘を発光させ、衝撃波を以て大鎌を弾き返した。
勿論、この隙を見逃すわけもないので、シュラーゲンで巨大死神を消し飛ばした。
奇しくもその時の姿勢は、半身で黒傘を突き出すオスカーと背中合わせになっていたが……まぁ、それはいいだろう。
同時に、他の場所でも状況が変化していた。
大蛇の形を取った激流が、やはり復活したらしい巨大ガエルを削り殺した。
そうすれば、水流のアーチがヒョロリと流れてきて、その上に腰掛ける海人族の女性が。
更に、オスカーの隣にフッと長身の男性も転移してきた。
ハジメ「メイル・メルジーネに、ナイズ・グリューエン……ってことは、やっぱりさっきの気は。」
そのまさかだった。
???「天が呼ぶ地が呼ぶ人が呼ぶ!」
ストロンガーを彷彿とさせる前文句と共に、天から自由落下で落ちてきたかと思えば、ズドンッと俺の目の前に着地してきたのは……。
???「世界が愛する超絶天才美少女魔法使い!」
自己主張の激しい台詞と共に、片足くいっ、左手を腰に、右手はピースで目元に添えて、渾身のウインクをバッチリ決めた少女――
ミレディ「ミレディちゃぁ~~~~ん!参・上!」
解放者リーダーにして、現代でもゴーレムで生きる重力魔法の使い手、ミレディ・ライセンだった。
しかもご丁寧に、わざわざ魔法で7色の噴煙をバンッと上げており、演出にとても気合を入れているのが分かる。
ハジメ「……ミュウ、パパはどうすればいい?」
ミレディ「あれー!?ここは"きゃー!ミレディちゃんマジ美少女!"って歓声を上げるとこじゃないの!?」
ハジメ「ごめん、今それどころじゃないから。オスカー、なんとかしろ。オメーの女だろ。」
オスカー「何故に僕!?」
何やら喧しいミレディとオスカーにおしつけ、ミュウから事情を聞きだす。
ミュウ「パパ。時間がないの!クジラさんを助けてあげてほしいの!」
ハジメ「OK!全員集合!全員で最高の結界を張るぞ!」
俺がそう言うとユエ達が即座に集合し、言われた通りに全員で空間遮断障壁や"聖絶"を展開する。
オスカー「!ミレディ、ナイズ、メイル。僕たちもだ。」
その様子に気づいたオスカーの指示に、ミレディ達も即座に応じた。
重力場や水流結界、空間遮断障壁が重ね掛けされる。
最高クラスの8重結界には、流石の怪物共も手出しできないようで、激しく攻撃を加えながらも通じず、忌々しそうな怨嗟の叫びをあげている。
ハジメ「それで、ミュウ。そのクジラに何があったんだ?」
片膝立ちでミュウを見据えると、ミュウは一呼吸おいてから、自分に寄り添う光のクジラに手を添えながら口を開いた。
ミュウ「このクジラさんが、あの"影"さんなの。クジラさんはパパとオスカーお兄さんに助けてほしかったの。」
廃城に近づくにつれて、少し力を取り戻したらしい光のクジラと意思の疎通が可能になっているミュウは、ここに来るまでの間におおよその事情を把握していたようだ。
曰く、光のクジラはこの滅びた都の守護獣的存在だったようだ。
この都は遥か古代に滅びたらしいのだが、その原因が今暴れている怪物共とのこと。
奴等は人工的に作り出された"古代の怪物"らしい。
海底遺跡で遭遇した、クリオネ擬きが可愛く見える程の強大な強さを持つらしいが……
俺としては、黒くなったアイツの方が厄介さは極まりなかったと思う。
つまり、ありふれた話だ。力を求め、そして制御できずに自滅した、という。
だがしかし、古代人達は最後で意地を、或いは最低限の誠意を見せた。
それが、守護獣を要とした"悪しき者"共の封印だ。
その封印が、遥かな時を経て破られかけていた。
封印の要であり、守護獣と一体化し楔となっている塔が破壊されれば、"悪しき者"共は完全に力を取り戻し、時空を超えて、好きな時代、好きな場所で厄債を振りまくという。
ミュウ「クジラさんはずっと待ってたの。封印が破られていくのを耐えながら、強い力を持つ"
この滅びた都は、現世のどこにもない。
かつてあの海域に存在していたが、封印の一つとして違う空間の狭間に消えたのだ。
言ってみれば、都レベルの"宝物庫"というべきか。
そして、光のクジラもまた、強大なる古代の守護獣であるが故に、時空を超えることは可能だった。
が、力が弱まったことと、楔の影響から、待ち人を引き込めるのは、あの海域に来た場合のみで、かつ一回のみ。
その一回で、封印を修復してもらわなければならない。
破損が昔の物であるほど魔力を要する再生魔法では、人の保有魔力量的に修復不可能。
故に、封印を理解し、一から修復できる創造者――"生成魔法が使える錬成師"でなければならず、かつ保有魔力量や技術的に2人以上である必要があったのだ。
ミュウ「違う時代で、でも、パパとオスカーお兄さんは重なった!同じ時、同じ場所に2人がいるの!
奇蹟みたいに!」
手を広げて叫ぶミュウ。守護獣の分身らしいクジラが纏う光は、今やミュウを輝かせている。
それはまるで、守護獣の想いを代弁する巫女のようで、幼くとも"美しい"という感想を抱かずにはいられない光景だった。
その刹那、破砕音が響いた。塔が亀裂を広げ傾き始めたのだ。
最早、自重にすら耐えられそうにないほど損傷している。本当に時間がなさそうだ。
封印に関する情報は他にもあるかが正直気になるが……今はまず、封印の修復だな!
そう決意してミュウの頭をクシャリと撫でた。すると、真っ先に解放者を代表してミレディも応える。
ミレディ「よし、やろう。うちのオーくんは世界最高の錬成師だからね。安心していいよ!な~んにも問題ないさ!」
やるのはオスカーだというのにドヤ顔で請け負うミレディ。
それだけ、オスカーが出来ないなんてある筈がないと、無条件に信じているのが一目瞭然だ。
すると、その発言にムッとした様子でユエが前に出た。
ユエ「……は?冗談は存在だけにして?世界最高の錬成師は私のハジメだから。」
おいおい……すると、聞き捨てならなかったのか。
ミレディが「あ?」と笑顔でメンチを切った。ユエが「ん?」と氷に微笑で返す。
お互いに、ゴゴゴゴッと妙な迫力を持って対峙する。
今、そんなことで喧嘩しないでほしいだけどなぁ。
なんて思いながら、2人の対峙を目にしていると、何気なくオスカーと視線が合い、顔を見合わせる。
そしてお互い、思わず小さな笑みを浮かべてしまう。
細かい事情や感情など全て後回し。幼子の、愛娘の、切なる願いを前にしては考慮するに値せず。
言葉にせずとも、確かな共感が全員を結びつけた。
ハジメ「ユエ、皆の指揮は任せた。最速で封印の修復を終わらせる。」
オスカー「ミレディ、いつも通りだ。僕の作業を邪魔させないでくれ。」
俺が不敵な笑みを浮かべて腕を鳴らすと、オスカーは眼鏡をくいっと押し上げて、小さく笑う。
それに、ユエ達が、そしてミレディ達が自信満々で請け負うのは当然。
今ここに、時空を超えた世界最強チームが結成された瞬間だった。
実はハジメさん、オーマジオウ状態でグリーザとバトるのが一つの目標でもありましたw
多分、ありふれとジオウのクロスを読み込んでいる人にはわかるかと思います。
さて次回、奇蹟の邂逅編ついにクライマックス!
もしもfateとのトリプルをやるとして、どんな女性サーヴァントと組ませたい?(モルガン・トネリコは本編で準レギュラーなので除く))
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アルトリア(青王)
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モードレッド
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玉藻の前
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スカサハ
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レディ・アヴァロン
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宮本武蔵
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沖田総司(オルタ含む)
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伊吹童子
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ティアマト
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ミスクレーン
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魔王信長
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ククルカン
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ジャンヌ(オルタ・メタ含む)
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ネロ
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アルテラ
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源氏鯖(頼光・義経・巴)
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河上彦斎
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いっそのことカルデア入り
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その他(活動報告欄で入力)
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それって、貴方の癖ですよね?