Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する   作:天元突破クローズエボルハザード

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さて、今回で奇蹟の邂逅編は終了です!同時に、次回がエリセン編最後のお話にもなります。
その後でアンカジで1話、エピローグに1話ありますので、第5章はあと3話です。ぜひ、お楽しみに!


00:74/2つの時代、通じ合う心

ナイズ「ミュウ、どこに行けばいい?」

ミュウ「あの塔の上なの!ナイズお兄さん!」

ナイズ「承知した。」

初手はナイズだ。同時に、阿吽の呼吸でオスカーが"連鎖"を飛ばして全員を結びつける。

途端、視界が切り替わった。視界に映ったのは眼下の塔。一瞬で全員を塔の頂上へと転移させたようだ。

ユエの口から「……ゲートも使わず。」と驚愕の声が漏れる間も落下。

すかさずミレディが重力魔法で全員を浮き上がらせ、塔の頂上へと柔らかく着地させる。

 

ミュウ「あれなの!あれを直せば塔も直るの!封印も力を取り戻すの!」

直径10m程の円状の屋上には、その中央に1m程のオベリスクのみが存在していた。

酷くひび割れ、今にも崩壊しそうになっている。それを指さして、ミュウがそう言った途端、怪物共が殺到した。

 

ユエ「……ハジメ、行って!ミュウとレミアはハジメの傍に!

香織は結界、トシはデバフでアシスト、シアとトネリコは私とティオの防衛線を抜けた奴を潰して!」

ミレディ「オーくん、頼んだよ!メル姉は塔の上から援護!ナッちゃんは反対側お願い!」

ユエとミレディの号令が響き渡り、他の者達がサッと動いた。

ハジメとオスカーはオベリスクの前に辿り着き、ミュウとレミアが光のクジラに寄り添うようにしてハジメの傍らに、そこへ香織が"聖絶"を発動した瞬間、死神の大鎌が薙ぎ払われた。

 

シア「シャオラアアアアアアッですぅ!」

取って付けたような気の抜ける"ですぅ"とは裏腹に、巨大死神の巨大鎌を真っ向から弾き返すシアの戦槌。

凄まじい衝撃波と轟音が迸れど、吹き飛んだのは死神のみ。

 

ミレディ「わおっ、あの子、本当に兎人族!?」

驚きの声を上げつつも、ミレディは塔を猛スピードで駆け上がってくる無数の血肉狼と、空中を駆けてくる三つ首の巨狼を、まとめて重力魔法"禍天"で地へと叩き落した。

塔の表面を撫でるように、しかし、倒壊寸前の塔には一切の負荷なく、それどころか傾いた塔を片手間の重力魔法で柔らかく支えるなんてことまでしている。

 

ユエ(……っ。なんて繊細な魔法。なのに展開速度が尋常じゃないっ。)

トネリコ(それでいてあの威力……あれが、解放者の実力ですか……!)

自他共に認める魔法チートの吸血鬼が、生まれて初めて嫉妬し、別世界の魔術の天才をして感嘆に値する程の魔法技能。

 

だが、敗北感は覚えない。そんなもの感じてなどやらない。

まだまだ未熟と理解したのなら、今この時に超越すればいい!

この伝説の解放者にして、ユエの十八番たる重力魔法で遥か先を行く先達の技を――

見て、分析し、理解し、盗み、反復し、最適化し、実行する!

 

ミレディ(っ、この子達、凄い速度で魔法が洗練されて……私から学習を?少し見ただけで?)

ユエの戦慄とトネリコの驚愕と同時に、ミレディもまたぞわぞわと総毛立っていた。

生きている時代が違うという事は、先程までの会話で何となく理解していた。

自分達は、本来出会う筈のない者達であったのだと。

 

故に、重力魔法が使えるという点は納得できる。自分達を知っている様だったから、或いは未来に生きている子達なのだろうとも推測できる。

その事実が、今は腹の底から悔しい。

これほどの才能、或いは自分をも超えるかもしれない逸材と、これっきりかもしれないなんて!と。

 

ミレディ「名前をっ、教えてくれないかな!?」

なんと呼ばれていたかは、勿論耳にしている。けれど、ミレディは聞かずにはいられなかった。

自分と同じ魔法を使い、自分以上の才能を有し、確か愛情と、種族の垣根を超えた友愛を知る彼女達から、直接、名を聞きたかった。

 

――この子達が自分の時代にいてくれたら、どれほど心強かっただろう。

そんなミレディの、悔し涙すら流していそうな想いは、確かに2人の心に届いていた。

ユエは不敵に微笑み、トネリコは優しそうな笑みを浮かべて、それぞれ名乗った。

 

ユエ「……ユエ。最後の吸血鬼族。それから……ミレディ・ライセンの魔法を継ぐ者。」

トネリコ「トネリコです。異世界から来た魔術師で……貴女方の後を継ぐ一人です。」

ミレディ「っ……そっか。そうなんだね。」

 

トンッと両肩に軽い感触。けれど温かく、力強い感触。

気が付けば、乱戦の様相を呈していた戦場において、3人は背中合わせになっていた。

この時、ミレディが何を想ったのか、何を感じ取ったのか、2人にはわからなかった。

けれど一瞬、ミレディの背中が震えたように感じたのは、きっと気のせいではない。

 

ミレディ「それじゃあ後継者ちゃん達!ミレディ先輩の魔法教室開催だ!ついてこられるかな?」

ユエ「……ミレディのくせに生意気な。一瞬で追い越してやる。」

トネリコ「ふふっ、お手柔らかにお願いしますね?先輩。」

ユエとミレディは、互いに不敵で何処か嬉しそうな笑みを浮かべ、トネリコはその光景を微笑ましく見ていた。

過去現在における最強の魔法使い達が、際限なく技量を上げていくこの戦場において、最早脅威となる敵はいなかった。

 

一方、ティオとナイズ、メイルとシアがそれとなくお互いをカバーし、幸利が相手にデバフをかけつつ、香織が支援と回復の魔法を行使しつつ結界を維持することで、濁流の如き怪物パレードを寄せ付けない中、作戦の要たるハジメとオスカーの作業もまた、着々と進みつつあった。

 


 

ハジメ(分析はほぼ完了した。ここからが本番だ。)

俺達は今、紅色と黒黄金、陽光のスパークを迸らせながら、修復作業に当たっていた。

封印の要たるオベリスクは、その魔法陣の多様さや精密さを見れば、現代の錬成師では一瞬で匙を投げるレベルの難敵だ。

オベリスク自体、見たこともない鉱物で出来ており、魔力の通しにくさは"封印石"以上だ。

 

ハジメ「どれだけ複雑だろうと、所詮は単純な結びの繰り返しだ。」

オスカー「あぁ、ゆっくり着実に紐解き、美しく結び直せば良い。」

だが、ここにいるのは、過去最高の錬成師と魔王で現代最強な錬成師だ。

毎秒ごとにオベリスクの構造を暴いては、深奥への扉を開け放っている。

 

未知の鉱物?知識に無い術式?それがどうした。本質さえ見極められれば何も問題はない。

あるべき場所に、あるべきものを戻す。ただそれだけだ。

完全・完璧・完成。その概念に近付く程、物は美しくなる。ならば、美しさを目指せばいい。

錬成師とは、連綿と歴史に遺るほど、美しく完成された物を想像して、一つの形として創造する者なのだから。

 

ハジメ「分析完了、修復作業に移る。最奥の魔法陣は後だ。4番目から行くぜ、先輩?」

オスカー「!あぁ、承知したとも。君こそついてきなよ、後輩君?」

俺達は互いに軽口を交わしつつ、オベリスクを中心に極限の集中で作業を開始した。

 


 

それはまるで、難病を執刀する医者のようだった。

複雑で繊細な人体を癒すように、2人の執刀医が持ちうる技の限りと、妙なる連携を以て挑む。

それが進むにつれて、光が更に膨れ上がっていく。

端から見れば、きっと塔を中心に暁が闇夜を塗り潰していく美しい光景に見えるだろう。

 

――ア˝ァ˝ア˝ア˝ア˝ア˝ッ!?

 

ミレディ「おぉ、塔が直ってきてるねぇ!」

ユエ「……ふっ。流石は私のハジメ。」

ミレディ「ププッ!会話聞こえてなかったのぉ?オーくんがせ・ん・ぱ・いなんだよぉ~?」

ユエ「……ずっとサポートする側になってますけど何か?」

怪物共が咆哮、否、悲鳴を上げつつも急迫する。

しかし、それらをW重力魔法で纏めて圧殺し、同時に笑顔で振り返って「ん?」「お?」と、互いにメンチを切るユエとミレディ。

そんな二人に苦笑いしながらも、"アッハイシュケ"で次々と取りこぼしを仕留めていくトネリコ。

 

そうしている間にも、香織とメイルのW再生魔法が全員に降り注ぐ。

メイルの教えを受けたらしい香織のそれは、速度・効力共に段違い。故に、あっという間に全員無傷かつ魔力全開だ。

 

すると腐食竜が、封印修復を止めさせるべくブレスを放とうとする。

が、その直前に幸利が放ったオルカンの砲撃を真面に喰らい、その目論見は失敗した。

そして、3つ首の巨狼の放った血の礫も、巨大ガエルが粘液から作った分体も、寸前でシアに躱されていく。

 

シア「よく視えますねぇ(・・・・・・・・)。うん、これは使えます!」

開眼したのは固有魔法"未来視"の派生、"天啓視"。数秒先の未来を任意で見る力だ。

これにより、敵の攻撃は全て放つ前に潰される(・・・・・・・・)

過去映像再生投射魔法を使っていたメイルからコツを教わり、その逆をシアなりにやってみた結果だ。

 

因みに、再生魔法自体は時間そのものに干渉する魔法なので、シアの未来視自体この魔法に由来しているものだと思われる。

尚、この魔法は香織は勿論の事、時の王者たるハジメさんとも物凄く相性がいい。

 

ティオ「そろそろ終幕のようじゃの。」

ナイズ「手負いの獣が最も恐ろしい。引き離すぞ。」

終わりが見えた。最早防戦は不要だ。

ティオは全魔力を練り上げて渾身のブレスを放ち、ナイズもまた最大威力の"震天"を放った。

当然、押し寄せていた怪物共は、為す術なく吹き飛ばされる。その直後だった。

 

ハジメ・オスカー「「――"錬成"ッ!!!」」

裂帛の気合を乗せた、最後の"錬成"が成された。

塔全体に染み渡るように、陽の光と紅と黄金のスパークが奔る。

途端、傾いていた塔が地響きと共に立ち直り、亀裂が嘘のように消えていく。

 

『――ォオオオオオオオンッ!!』

ミュウ「クジラさん!」

そして、力強く、清冽な咆哮が轟いた。歓喜の声はミュウから。

レミアに抱きしめられながらも、諸手を挙げて満面の笑みを咲かせる。

 

その視線の先で、光のクジラは燦然と輝きを増し――光で世界を満たした。

光のクジラから放たれた光は、まるで打ち上げ花火のように空を駆け上り、渦巻く暗雲を円状に消し飛ばし、光のシャワーを廃都中に降り注がせる。

 

――ア˝ァ˝ア˝ア˝ア˝ア˝ア˝ア˝ッ!?

 

怨嗟と憎悪、悪意と敵意の断末魔が木霊した。怪物達がその形を崩していく。

まるで風化でもしているかのようにほろほろと。

廃都を覆っていた黒霧が渦を巻くようにして塔へと吸い込まれていき、怪物達も抵抗虚しくその渦に捕まる。

轟轟と唸る烈風は凄まじく、ユエ達は全員、塔の上に降り立った。

ハジメはミュウとレミアを抱えて身を低くする。オスカーが眼鏡を押さえながら叫んだ。

 

オスカー「修復は成功したはずだ!ミュウちゃん、これからどうなるかわかるかい!?」

僅かな瞑目の後、ミュウは風の轟音と怨嗟の断末魔に負けじと叫ぶ。

ミュウ「……帰るの!元の場所に。元の時に。帰るの!」

途端、光の渦が塔を中心に発生した。ハジメ達にも、まるで包み込むようにして光の粒子が纏わり付く。

 

全員が理解した。この奇々怪々な廃都での、奇蹟の邂逅が……終わる、と。

ここに来た時と同じ、強い眠気が意識を霞ませていく。海の底へ、落ちていく感覚。

たまらずに叫んだのは、ミレディだった。

 

ミレディ「ユエちゃん!君達は……君達はっ、自分の意志で生きていられているかな!?」

切実で、ただ未来に生きる者達の幸せを願う、そんなミレディの叫び。

それに対し、ユエはミレディを見ていた。彼女の、慈愛と鋼鉄の如き意志を宿した蒼穹の瞳を。

 

ユエ「……ん!自由な意思の下に、でしょ?心配ない!」

だから、ハジメの背に抱き着きながら、これ以上ないほど幸せそうな満開の花の如き笑顔で、そう答えた。

お互いの隔たりは強くなり、まるで輝く砂嵐の中に放り込まれたみたいに視界が覆われて、もう、ミレディがどんな顔をしたのかもわからなかった。

ただ、嬉しそうでありながら、何かを覚悟し、受け入れたような、そんな雰囲気が伝わって……

 

ハジメ「ミレディ!残念美少女は卒業しとけよ!」

ミレディ「誰が残念美少女だぁ!!超絶美少女に訂正しろぉ!」

ハジメ「オスカー!テメェも腹括ってミレディに告れ!てか、押し倒せ!」

オスカー「意味が分からない!?」

だからこそ、「こんなしんみりした別れは御免だ」と言わんばかりに、ハジメは叫んだ。

 

ユエ達もハジメの言動に最初は驚いたものの、その心情を察し、ミュウを筆頭に思い思いに明るく叫んで別れの言葉を口にした。

そうすれば、返ってきたのは当然、同じ明るい別れの言葉で。

 

ミレディ「未来で、未来でまた会おうね―――ッ!!」

"楽しみで仕方ない!"という気持ちがたっぷりと込められた、ミレディのその言葉を最後に、ハジメ達の意識は落ちる感覚と共に光に包まれたのだった。

 


 

 

ハジメ「ぅ、う~ん……んぁ?」

鼓膜をくすぐる(さざなみ)の音で目を覚ますと、俺達は"オルカヴィア"の甲板上にいた。

ハジメ「寝てた……のか?」

呟きつつ、妙な重みに気が付く。見れば、ミュウとレミアが胸の上にいて、俺の両手は2人をしっかりと抱きしめていた。

そのまま視線を巡らせると、俺を中心に全員が寄り添うように横たわっていることが確認できた。

 

ハジメ「一体、何があったんだ……?」

何故か、記憶が何処か曖昧だ。一体いつ、何故こんな場所で寝たのか。

確か、"輝く海の意思"を探しに来て、それで……

 

ユエ「……ん。」

すると、傍らのユエが目を覚ました。それを皮切りに、まるで示し合わせた様にミュウ達も目を覚ます。

全員で寝落ち……ってわけでもなさそうだ。時計も記憶にあった時間からそれほど進んでいないし。

それを不思議に思いながらも、ミュウとレミアを支えるようにして、俺は体を起こした。

 

ハジメ「皆、大丈夫?何か変な感じとかしない?」

ユエ「……ハジメも?」

ミュウ「みゅ……ミュウも変な感じするの。何か、大事なこと忘れちゃった気がするの。」

そう言ってどこか寂しそうなミュウを、思わず抱き直す。どうやら、全員がいつ寝落ちしたのか記憶が無い様だ。

 

香織「所でハジメ君。どうしてレミアさんを抱きしめてるの?」

レミア「えっ!?」///

すると、香織の指摘にレミアから動揺の声があがる。そして、何故か俺の胸板にピッタリと寄せていた頬を迅速に離し、あせあせと慌てながら身を話す。

って、あれ?あらあらも出ないし、うふふもない。そして、ほんのりと頬を染めていらっしゃる……。

いやあの皆?え、ちょ、何その恥じらい……って反応されても、俺だってわかんないんですけど!?

 

ハジメ「目を覚ましたら、2人を纏めて抱えていた。……それじゃダメ?」

そう言いつつも、やはり何があったのかが不明で、全員揃って首を傾げた。その時だった。

ティオ「むっ、ご主人様よ!見よ!」

不意に、ティオの驚愕の声が響いた。見れば、海が燦然と輝き始めている。それも見渡す限り、大海原の全て。

水平線まで輝きに満ちていく。

 

ハジメ「次から次へと……一体何が起こってるんだ!?」

異変のオンパレードに海の異常、本来なら警戒するべきなのに、全く以て不可思議なことに、俺達は誰一人として警戒心を持てなかった。

まるで、危険はないと知っているかのように。光の海が出現した。

キラキラと輝く粒子が踊り、フワリフワリと天に昇っていく。それはまるで黄金の世界。或いは、星の海のようだ。

 

ミュウ「あ、パパ!お魚さんなの!」

すると、ミュウの指さす先で、光の粒子が形を成した。それは小さな魚。

輝く世界で、空中も海中も関係ないと言わんばかりに宙を泳ぐ。そして、それは瞬く間に大海原全てに広がった。

 

それこそ星の数ほどの多種多様な"光でできた海の生き物"が、気持ちよさそうに空を泳ぐ。

俺達の体に当たっては、パッと弾けて、また形を作って、フワフワと泳いでいく。

あまりに幻想的で、言葉にできない程神秘的で、胸がいっぱいになって、俺達はただただその光景に見入った。

そうして、光の海から飛び出すようにして、それは現れた。

 

『――ォオオオオオオオンッ!』

温かい光だった。春に差す木漏れ日のように。

無条件に、"守られている"と安堵してしまう位、優しく強い光だった。

そして同時に、言葉はなくとも深い感謝の念が伝わってきた。その巨大で強大な――"光のクジラ"から。

 

ハジメ「……輝く、海の意思。」

思わずポツリとそう呟く。否定の言葉は聞こえなかった。

優に100mは越えているであろう光のクジラと、輝く海の生き物達が悠然と空を泳ぐ光景を見ながら、ふとあることに気づいた。

 

ハジメ「?なんか少し、強くなった気がする。」

幸利「……おいおい、魔力量がなんでか増えてるぞ。」

ティオ「む?言われてみれば、そうじゃの。」

ユエ、シア、香織、トネリコも同様らしい。

 

ミュウ「お礼なの。」

すると、ミュウが何気なく言った。が、その後でミュウ自身、なぜ自分がそう言ったのか分からないみたいに目をぱちくりした。

 

シア「あの、魔力量以外にも、私、"未来視"の新しい使い方、出来ちゃう感じなんですが。」

ユエ「……ん。そう言えば、私も魔法技量が上がってる。」

トネリコ「あ!私もそんな感じがします!」

香織「私も、再生魔法の技量が上がっているね。」

ふむ……俺も何やら不思議な力を身につけた気がするが……はて?寝てる間に一体、何があったのだろうか?

全く以て訳が分からず、目を瞬かせる。が、何故だろうか?

 

ミュウ「でも、なんだかとっても良いことがあった気がするの!素敵な人達と出会ったみたいに!」

そんなミュウの嬉しそうな笑顔と言葉に、俺達は互いに顔を見合わせて……一拍。確かに、と笑いあった。

どこか懐かしくて、楽しかった感覚が、そこにはあった。

何故だか酷く穏やかな気持ちで、俺達は意識を再び光の海に向けた。

 

そんな俺達を慈しむように、光のクジラは柔らかな鳴き声を上げて、優雅に身を翻した。

本物のクジラがそうするように背中から光の海へ。

キラキラ、キラキラ。光の海は舞い上がり、輝く海の生き物達が楽しげに踊る。

 

ミュウ「そうなの!パパ!お願いしないと!」

――輝く海の意思に、遭遇した者の願いは叶う。

それを思い出して瞳を輝かせるミュウ。そうだったと頷き、俺達もそれぞれ願いを心に思い浮かべて……。

 

ミュウ「パパ達とずっと一緒にいられますように。」

愛娘の切なる願いを聞いて、俺は欲深くも3つも願い事をした。

1つは、元の世界に返れますように。1つは、皆の願いが叶いますように。

そして一つは……ミュウとレミアとも、一緒に暮らせますように、だった。




ミレディ「オーくん!ナッちゃん!メル姉!わけ分かんないけど、なんか嬉しいね!」
オスカー「そうだね。序に生意気な後輩も出来た気分だよ。」
ナイズ「確かに、悪くない気分だ。」
メイル「お姉さんは、新しい天使さんに出会った気分だわ。」

そんな会話が、遠い過去、同じ場所で、同じ光景を見ながら、為されているとは、誰も思いもしていなかった。

もしもfateとのトリプルをやるとして、どんな女性サーヴァントと組ませたい?(モルガン・トネリコは本編で準レギュラーなので除く))

  • アルトリア(青王)
  • モードレッド
  • 玉藻の前
  • スカサハ
  • レディ・アヴァロン
  • 宮本武蔵
  • 沖田総司(オルタ含む)
  • 伊吹童子
  • ティアマト
  • ミスクレーン
  • 魔王信長
  • ククルカン
  • ジャンヌ(オルタ・メタ含む)
  • ネロ
  • アルテラ
  • 源氏鯖(頼光・義経・巴)
  • 河上彦斎
  • いっそのことカルデア入り
  • その他(活動報告欄で入力)
  • それって、貴方の癖ですよね?
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