Re.ありふれない錬成師で最高最善の魔王、世界最強を超越する 作:天元突破クローズエボルハザード
ミュウ「パパー!朝なのー!起きるのー!」
【海上の町エリセン】の一角にある家の2階、愛娘の声が響き渡る。
時刻はそろそろ早朝を過ぎて、日の温かみを感じ始める頃だ。
窓から本日もいい天気になる事を予報する様に、朝日が燦々と差し込んでいる。
ハジメ「朝から元気だねぇ、ミュウ。」
そんな朝日に照らされるベッドに腰掛けながら、俺は計画表を確認していた。
先日の冒険での疲れも取れ、次なる目的地への準備も既にできており、後は微調整を残すのみだった。
そんな俺を呼びに来たミュウは、ベッドの直前で重さを感じさせない見事な跳躍を決めると、そのまま俺の膝の上に100点満点の着地を決めた。
ミュウ「パパ、おはようなの。ごはんなの。」
ハジメ「そっか。じゃあそろそろ行こうか。」
ニコニコと笑みを溢しながら、ミュウはその小さな紅葉の様な手で俺の頬をペチペチと叩く。
俺は計画表をしまい、ミュウに目を向け、優しくそのエメラルドグリーンの髪を梳いた。
気持ちよさそうに目を細めるミュウに、思わず頬が緩んだ。
あの奇妙な冒険から2日、俺達は現在もレミアとミュウの家に世話になっている。
エリセンという町は、木で編まれた巨大な人工の浮島だ。
広大な海そのものが無限の土地となっているので、町中は、通りにしろ建築物にしろ基本的にゆとりのある作りになっている。
レミアとミュウの家も、2人暮らしの家にしては十分以上の大きさがあり、俺達が寝泊りしても何の不自由も感じない程度には快適な生活空間だった。
エリセンは海鮮系料理が充実しており波風も心地良く、中々に居心地のいい場所だったので半分はバカンス気分でもあった。
後、鰻やワカメはあんまり食べられていないらしいので、捌き方や調理の仕方、それに加えて生魚の食仕方に保存方法について、エリセンの住民に伝えたのは、記憶に新しい。
ただ、それにしても【メルジーネ海底遺跡】攻略からもう6日も滞在しているのは、少々骨休めが過ぎると感じるところだ。
その理由は言わずもがな、ミュウである。
ミュウを、この先の旅に連れて行く事は出来ない。
幾ら可愛い愛娘といえど、4歳の何の力も無い幼女を東の果ての大迷宮に連れて行くなど以ての外だ。
まして、【ハルツィナ樹海】を除く残りの大迷宮は更に面倒な場所にある。
それは、魔人族の領土にある【シュネー雪原】の【氷結洞窟】だ。
魔人族との戦闘に巻き込まれかねない上、下手したら人質にされてしまう可能性もある。
それだけではない。俺が既に攻略済みとはいえ、【神山】にも乗り込まねばならない必要もある。
一応、あそこには裏口があるものの……激戦は必至だ。
特にこのメンツでそれがキツそうなのは、香織とティオだ。
前者は攻撃手段の乏しさ、後者は"竜化"時の戦場の狭さ故に。
そんな場所にミュウを連れて行くなど絶対に出来ない。
そういう訳でこの町で2人とお別れをしなければならないのだが、何となくそれを察しているのか俺達がその話を出そうとすると、ミュウは決まって超甘えん坊モードで「必殺!幼女の無言の懇願!」を発動するので中々言い出せずにいた。
ハジメ「それでも、いい加減出発しないといけないよな……。
ミュウに何て言うべきだろうか……何言っても泣かれるかな、泣かれるよね……はぁ、憂鬱だ……。」
俺は桟橋に腰掛けて、海を眺めながら、憂鬱そうに独り言を呟いた。
正直、俺だってミュウとレミアとお別れしたくないし、正直バカンス気分でここにいたい。
でもなぁ……ハァ……行かなきゃなぁ……でも離れたくないなぁ……嫌だなぁ……ハァ……。
内心で溜息をつきながら、視線を向ければ、海人族の特性を十全に発揮して、チートの権化達*1から華麗に逃げ回る変則的な鬼ごっこ*2を全力で楽しんでいるミュウがいる。
その屈託無い笑顔に、別れを切り出せばあの笑顔が泣き顔になるかと思うと自然と溜息が漏れる。
因みにトシは、別の場所で釣りをしている。
すると、そんな俺の悩みを察した様に、桟橋から投げ出した両足の間から突然人影がザバッと音を立てて現れた。
海中から水を滴らせて現れたのは、ミュウの母親であり、俺の
レミアはエメラルドグリーンの長い髪を背中で一本の緩い三つ編みにしていて、ライトグリーンの結構際どいビキニを身に付けている。
ミュウと再会した当初は相当やつれていたけど、今は以前の健康体を完全に取り戻していて、一児の母とは思えない……否、そうであるが故の色気を纏っている。
成程、町の男連中がこぞって彼女の再婚相手を狙っていたり、母子セットで妙なファンクラブがあるのも頷ける位のおっとり系美人だ。
ティオとタメを張る程見事なスタイルを誇っているし、体の表面を流れる水滴が実に艶かしい。
そんなタダでさえ魅力的なレミアが、いきなり自分の股の間に出てきたのだ。
ミュウのことで頭を悩ます俺は、うっかり不意をつかれてしまった。
当のレミアはというと、俺の膝に手を掛けて体を支えると、かなり位置的に危ない場所からこちらを見上げている。
しかし、顔のある位置や肉体の放つ色気とは裏腹に、レミアの表情は優しげで、寧ろ俺を気遣う様な色を宿していた。
レミア「有難うございます。ハジメさん。」
ハジメ「何の事?」
いきなりお礼を述べたレミアに、思わずとぼける。が、レミアの観察眼は誤魔化せなかった。
レミア「うふふ、娘の為にこんなにも悩んで下さるのですもの……母親としてはお礼の一つも言いたくなります。」
ハジメ「"父親として"当然なまでのことしかしていないよ。それに……離れたくない人は、もう1人いるし。」
レミア「!あらあら……ミュウは本当に素敵な人達と出会えましたね。」
レミアは肩越しに振り返って、ミュウの悪戯で水着を剥ぎ取られたシアが手ブラをしながら必死にミュウを追いかけている姿を見つつ笑みを溢す。
そして再度俺に視線を転じると、今度は少し真面目な表情で口を開いた。
レミア「ハジメさん。もう十分です。皆さんは、十分過ぎる程して下さいました。
ですから、どうか悩まずに、すべき事の為にお進み下さい。」
ハジメ「レミア……。」
レミア「皆さんと出会って、あの子は大きく成長しました。
甘えてばかりだったのに、自分より他の誰かを気遣える様になった……あの子も分かっています。
ハジメさん達が行かなければならない事を……まだまだ幼いですからついつい甘えてしまいますけれど……
それでも、一度も"行かないで"とは口にしていないでしょう?
あの子もこれ以上、ハジメさん達を引き止めていてはいけないと分かっているのです。だから……」
ハジメ「……敵わんな、2人には。しかし…………なぁ、レミア。」
レミア「はい、何でしょう?」
ハジメ「子供の成長とはあっという間だな。
俺が言うのも難だけど……いつの間にか、ミュウが少し遠くにいるような気分だよ。」
レミア「ふふっ。えぇ、まったくです。」
ミュウの無言の訴えが、行って欲しくないけれど、それを言って俺達を困らせたくないという気遣いの表れだったと改めて言われ、なんだか眩しく感じた俺は、しみじみと呟く。
そんな俺に、レミアは再び優しげな眼差しを向けた。
レミア「では、今晩はご馳走にしましょう。ハジメさん達のお別れ会ですからね。」
ハジメ「そうだな、賑やかな見送りを期待しているよ。」
レミア「うふふ、はい。期待していて下さいね、あ・な・た♡」
ハジメ「……おう。」
レミア「あらあら?それとも、お父さん♡の方が宜しいでしょうか?昨夜はお楽しみでしたから、ね?」
ハジメ「揶揄わんでくれ……。」///
どこかイタズラっぽい笑みを浮かべるレミアに、たじたじになってしまう。
……反応から分かる通りだが、この前とうとう一線を越えてしまったのは割愛だ。
何故そうなったのかって?俺だって聞きてぇよ!いや、別に嫌じゃなかったけど!寧ろウェルカムでしたけれども!
そこへ、ブリザードの様な冷たさを含んだ声音が割り込んだ。
ユエ「……レミア、いい度胸。」
香織「いつの間に……油断も隙もないよ。」
ティオ「ふむ、見る角度によっては、ご主人様にご奉仕している様にも見えるのぅ。」
トネリコ「お外でだなんて……は、破廉恥すぎます!」///
シア「あの、ミュウちゃん?お姉ちゃんの水着、そろそろ返してくれませんか?さっきから人目が……。」
いつの間にか戻ってきていたユエ達が、半眼でレミアを睨んでいた。
尚、4歳の幼女に水着を取られて半泣きのウサミミはスルーする。
一方、睨まれている方のレミアはというと、「あらあら、うふふ。」と微笑むばかりで特に引いた様子は見られない。
これが未亡人の貫禄か……。それにしても皆、水着がよく似合っているなぁ。
ユエとティオは黒いビキニタイプだが、ユエの場合紐で結ぶタイプなので結構際どい。
が、肌の白さと相まっているので、コントラストはとても美しい。
珍しく髪をツインテールにしており、それが普段より幼さを感じさせるのに、水着は大人っぽさを感じさせるというギャップが、何とも……。
因みに、ティオの水着も中々に大胆というか……今にもあるものが零れ落ちそうだ。
一方、香織とトネリコは白いビキニタイプで、香織は恥ずかしいのか耳まで赤く染めながらも白のビキニから覗く胸の谷間に俺の腕をムニュと押し付けている。
トネリコも若干恥ずかしそうに、服の上からは見えない程の豊満ボディを両腕で挟み込む様に誘惑している。
くっ、なんだこの状況は!?全員揃って、俺の理性を消し飛ばしに来ているのか!?
そして更に、背後からシアがその自慢の双丘を押し付けながら、俺の背中にもたれかかった。
未だに、ミュウに水着を取られたままなので、体を隠す意図もある様だ。
後、上が取られてしまったものの、下の赤い水着だけでも似合っていると言ってほしいのだろう。
それはわかっているのだが……当たっている、何とは言わないが2つほど!
って、レミア!?そのまま股間に近づくんじゃない!ここはまずい!お外だから!
そんな、美女・美少女に囲まれた俺のもとへ、ミュウが海中から浮かび上がってきた。
レミアと俺の間に割り込むように現れたミュウは、そのまま正面から俺に飛びつく。
咄嗟に抱きとめた俺に、ミュウは「戦利品とったどー!」とばかりにシアの水着を掲げ、それをパサッと俺の頭に被せた。
娘からの贈り物は嬉しいが……最初の贈り物がこれとは如何に。
シア「ミ、ミュウちゃん!?なぜ、こんな事を……はっ!?まさか……ハジメさんに頼まれて?」
ハジメ「んなわけあるか!お外で脱げとかドSすぎるわ!」
シア「も、もうっ!ハジメさんたら、私の水着が気になるなら、そう言ってくれれば……いくらでも……。」///
ハジメ「だからそうじゃ――」
ユエ「……ハジメ、私のもあげる。」
香織「わ、私だって!ハジメくんが欲しいなら……
あ、でもここで脱ぐのは恥ずかしいから……あとで部屋で、ね?」///
ティオ「妾のもあげるのじゃ。ご主人様、待ってておくれ。」
トネリコ「わっ、私のもよければっ!」///
レミア「あらあら、じゃあ、私も……上と下どちらがいいですか?それとも両方?」
ハジメ「……勘弁してくれぇ。」
制止する間もなく、頭に女物の水着を乗せたまま、四方から女性陣に水着を献上される俺であった。
ポタポタと、頭上に乗せられたシアの水着から滴る水が、頬を引きつらせる俺の表情と相まって何ともシュールだった、という感想を、釣りを切り上げてきたトシからもらったのは言うまでもない。
幸利「……さっきまで黄昏れていた友人が、いつの間にか下着塗れになっていた件w」
ハジメ「やかましいわ。」
因みに、その光景を目撃して嫉妬で血の涙を滴らせた男共が「白髪の少年に気をつけろ。やつの好物は脱ぎたての水着。頭から被る事に至上の喜びを見出す変態だ。」という、とんでもない噂を広めようとしてたので、後でたっぷりとO☆H☆A☆N☆A☆S☆H☆Iしたのは割愛だ。
その日の晩、夕食前に俺達はミュウに一時のお別れを告げた。
黙ってそれを聞いていたミュウは、着ているワンピースの裾を両手でギュッと握り締め、懸命に泣くのを堪えていた。
暫く沈黙が続く中、それを破ったのはミュウだった。
ミュウ「……もう、会えないの?」
ハジメ「まさか。やること全部終えたら一番先にここに帰ってくるさ。」
ミュウの不安そうな言葉を、俺は優しく返す。
日本への帰還手段はまだ未定だが、たとえタイミングが限られていたとしても、直ぐに創ってみせる。
ミュウ「……パパは、ずっとミュウのパパでいてくれる?」
ハジメ「勿論!ミュウがそれを望むなら、いつだってパパはミュウのパパだよ。」
そう答えるとミュウは、涙を堪えて食いしばっていた口元を緩めてニッと笑みを作る。
……なんでだろうな、俺がマスクの下でしている表情に、何故か似ているんだよなぁ。
その事実を少し嬉しく思いつつも、あまりパパの粗暴な一面は真似しないでほしいなぁとも思った。
ミュウ「なら、いってらっしゃいするの。それで今度は、ミュウがパパを迎えに行くの!」
ハジメ「お~、ミュウから迎えに来てくれるのか?」
ミュウ「うん、パパが行けるなら、ミュウも行けるの。だって……ミュウはパパの娘だから!」
俺の娘たる自分が、出来ない事など無い。自信有りげに胸を張り、自分から会いに行くと宣言するミュウ。
勿論ミュウは、俺達が世界を越えて自分の故郷に帰ろうとしていることを正確に理解しているわけではない。
まして、ミュウが迷宮を攻略して全ての神代魔法を手に入れ、世界を超えてくるなど有り得ない。
それ故に、それは幼子の拙い発想から出た、凡そ実現不可能な目標だ。
だが一体誰が、その力強い宣言を笑えるというのだろう。
一体誰が、彼女の意志を馬鹿馬鹿しいと切り捨てられるのだろう。出来はしない。してはならない。
逞しく成長した愛娘を、今更手放せというのか。否、出来ない。そんなことしてはいけない。
何よりそれは、「最高最善の魔王になる」という夢を持って、今日まで走り続けてきた俺自身を否定することに他ならない。
その夢を掲げ、不可能を可能にしてきた俺にはわかる。
ミュウの瞳には確かな『覚悟』がある。その覚悟にこそ、凄味がある!
ハジメ「分かった。それじゃあミュウ、パパとの約束と、少しの贈り物をしよう。」
ミュウ「みゅ?パパ?」
不思議そうな顔をして首を傾げるミュウからいったん視線を外し、俺は"宝物庫"からあるものを取り出した。
それは、一つの石だった。血よりも紅く、光り輝く石。これが何かって?
まぁ、わかりやすく言えば"賢者の石"擬きだ。
"賢者の石"――かつて、錬金術界隈においても伝説とされていた、幻の石。
今回、ミュウに送ったそれは、俺の体内から出る余剰エネルギーで生み出されたもので、本家のような万能性はないものの、内包されているエネルギーは膨大なので、使いこなせれば魔力が使えなくとも、この世界では敵なしだろう。
ハジメ「"
ミュウ「……ホント?」
ハジメ「あぁ、無論だとも。いつかこれを使いこなして、俺の行き先で待っていてほしい。」
その言葉と共に宝玉を受け取り、ワナワナと瞼を揺らすミュウ。そんなミュウの髪を、俺は優しく撫でる。
ハジメ「その時は、俺の故郷に連れて行ってあげるよ。ビックリ箱みたいなところだからね、きっと驚くよ。」
ミュウ「!パパの生まれたところ?みたいの!」
ハジメ「楽しみ?」
ミュウ「すっごく!」
ピョンピョンと飛び跳ねながら喜びを表現するミュウ。そのたくましく成長した姿を、優しげに見ていた。
俺とまた会えるという事に不安を吹き飛ばされ満面の笑みを浮かべるミュウは、飛び跳ねる勢いそのままに、俺に飛びついた。
しっかり抱きとめ、そのままミュウを抱っこする。
ハジメ「なら、いい子でママといるんだよ?
先ずは、ママの言うことをよく聞いて、お手伝いを頑張るんだよ?冒険はそこから始まりなんだから。」
ミュウ「はいなの!」
俺はそんなやり取りを微笑みながら見つめていたレミアに視線で謝罪する。「勝手に決めて済まない。」と。
それに対し、レミアはゆっくり首を振ると、確りと視線を合わせて頷いた。「気にしないで下さい。」と。
その暖かな眼差しには責める様な色は微塵もなく、寧ろ感謝の念が含まれていた。
すると、そんな俺とレミアのアイコンタクトに気がついたのか、ミュウが俺とレミアを交互に見つつ、"隠者の宝玉"をポケットに入れ、俺の服をクイクイと引っ張る。
ミュウ「パパ、ママも?ママも一緒?」
ハジメ「勿論構わないけど……どう?」
レミア「はい。勿論、私だけ仲間はずれなんて言いませんよね?」
ハジメ「そうか、もう決まったみたいだな。」
レミア「あらあら。娘と旦那様が行く場所に、付いていかないわけないじゃないですか。うふふ。
それに……ミュウもそろそろ妹や弟が欲しくなるでしょうし。ね?あ・な・た♡」
娘の頭を撫でる俺と、それに寄り添うレミアの図。傍から見れば、普通に夫婦であった。
その後、最後の発言が聞き捨てならなかったのか、香織達が、「させるかぁー!」と言わんばかりに割り込み喧騒が広がった。
最初のしんみりした空気は何処に行ったのか。
香織達とレミアが笑顔の戦争を繰り広げていると、いつの間にか蚊帳の外に置かれた俺に、ユエがトコトコと歩み寄った。
ユエ「……連れて行くの?」
ハジメ「ダメか?父として、何かしてやりたいとは思うんだが……。」
ユエの質問に俺がそう返すと首を振り、どこか優しげな眼差しで俺を見つめ返した。
ユエ「……それがハジメの決めた事なら。」
ハジメ「そっか、ありがとう。」
ユエ「……でも、タイミングを選べなかったら?」
それは確かにそうだ。だが、可能性があるなら突き進めばいいだけだ。何より……。
ハジメ「出来るよ、なんかいける気がする。何度失敗しても、絶対に会える。ミュウだってきっとそうするさ。
だって、家族だから。」
ユエ「……ん、確かに。ハジメもミュウも、なんか出来る気がする。」
そんなやり取りをしていると、ミュウが俺に再度抱っこを要求してきた。
再会の約束をしたとはいえ、暫くのお別れである事に変わりは無い。最後の夜は精一杯甘える事にした様だ。
――そして翌日。
ミュウ「パパ!お姉ちゃん達!これ、あげるの!」
送り出しに来てくれたミュウが、あるものを差し出してきた。それは、とても綺麗な貝殻だった。
それも、一人一人違う色で、それぞれに合った色だ。
ハジメ「ミュウ、これは……?」
ミュウ「お守りなの!」
お守りか……フフッ、とってもご利益ありそうだな。
ユエ「綺麗……。」
香織「ミュウちゃん、ありがとう!」
シア「宝物にしますね!」
ティオ「ふふ……妾もじゃ。」
トネリコ「これがあれば、この先も大丈夫ですね。」
幸利「俺にまでくれるのか……ありがとな。」
ユエ達も口々にお礼を言う。本当にこの子は……強くなったなぁ。
ミュウ「みんなミュウとお揃いなの!」
ハジメ「ミュウ……本当にありがとう、ミュウ。それじゃあ……行ってきます。」
俺がそういうと、ミュウは精一杯涙を堪えながら、俺に抱き着いて言ってくれた。
ミュウ「いってらっしゃいなの!」
俺はその言葉も、抱き着いてきたミュウも優しく抱き留め、その頭を撫でた。
そして、ミュウは「お姉ちゃん達も!」と、ユエ達にも抱き着いていき、ユエ達も目尻に涙を浮かべながらも、「行ってきます。」を告げるのであった。
レミア「ハジメさん、どうかお気を付けて……。」
ハジメ「あぁ……。」
俺はそう返事を返し、レミアの唇に自分の唇を少しだけ重ねた。
ハジメ「……行ってきます、レミア。」
レミア「えぇ……行ってらっしゃい、あなた。」
こうして俺達は、ミュウとレミアに見送られ、遂に【海上の町エリセン】を旅立ったのであった。
ハジメ「う゛わ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛!!!れ゛み゛あ゛~~~!!み゛ゅ゛う゛~~~~~!!!」
幸利「派手に泣きすぎだろ……。」
そして、2人の姿もエリセンも見えなくなった頃、恥も外聞も捨てて俺は盛大に泣いたのであった。
ユエ「ぐすっ……寂しい。」
シア「寂しいですぅ~……。」
ティオ「寂しいのぅ……。」
香織「寂しいよぉ~……。」
ユエ達女性陣も泣いていた。
トネリコ「うぅ……ミュウちゃん……ミュウちゃぁん……。」
特に俺達よりも付き合いが長かったトネリコが、女性陣の中では寂しそうだった。
そうして、何とか互いに慰めあいながら、アンカジにつくまでに持ち直そうとする俺達であった。
もしもfateとのトリプルをやるとして、どんな女性サーヴァントと組ませたい?(モルガン・トネリコは本編で準レギュラーなので除く))
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アルトリア(青王)
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モードレッド
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玉藻の前
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スカサハ
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レディ・アヴァロン
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宮本武蔵
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沖田総司(オルタ含む)
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伊吹童子
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ティアマト
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ミスクレーン
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魔王信長
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ククルカン
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ジャンヌ(オルタ・メタ含む)
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ネロ
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アルテラ
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源氏鯖(頼光・義経・巴)
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河上彦斎
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いっそのことカルデア入り
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その他(活動報告欄で入力)
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それって、貴方の癖ですよね?