彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大物芸術家や」 作:名無ナナシ
アドルフの部屋の前
コンコン!
「だれや?」
(´・ω・`)「ボクだよ、遊びにきたよ」
「おおクビツェクか、入ってええで」
ガチャ
(´・ω・`)「お邪魔します…あっ勉強してた?」
彡(゚)(゚)「べつにかまへん。博物館の設計図を描いとるんや」
(´・ω・`)「へー。ん?博物館?コレが?お城でしょ」
彡(゚)(゚)「コレはな。外観は城にして中を博物館にしようと思っとるんや」
(´・ω・`)「へーオシャレだね」
彡(゚)(゚)「外観だけとちゃうぞ。ちゃんと中身も考えとる」
彡(゚)(゚)「覚えとるか?前に一緒に博物館へ遊びに行ったやろ」
(´・ω・`)「ああ、国の歴史をレリーフで表現してた」
(´・ω・`)「しかも大理石で」
彡(^)(^)「せやせや」
彡(゚)(゚)「あれがリンツの街にもあったらええやろ?」
(´・ω・`)「たしかに、飽きずに何度も見に行けるよ」
(´・ω・`)「こっちの設計図は大聖堂?」
彡(^)(^)「せやせや」
(´・ω・`)「あれ?でも大聖堂は今、建築中だよね?」
彡(゚)(゚)「あんなゴシック様式の大聖堂はアカンわ」
彡(゚)(゚)「だからワイがもっとちゃんとしたのを考えとるんや」
彡(-)(-)「ホンマ、あんなもん建てとるから……」
彡(゚)(゚)「いつまで経ってもリンツはウィーンに追いつけんのや」
(;´・ω・` )「いやいや……」
( ;´-ω-` )「田舎町のリンツが大都会のウィーンに追いつけるわけないじゃん」
彡(-)(-)「はーお前までそんなこと言うんか……」
彡(゚)(゚)「そんなんやから、あんなしょうもない大聖堂で満足するんや……」
(´・ω・`)「十分に立派じゃないか」
彡(-)(-)「あんな小さいもんのどこが立派なんや……」
彡(゚)(゚)「ウィーンの大聖堂は何メートルあるか知っとるか?」
(;´・ω・` )「100メートルぐらい?」
彡(゚)(゚)「一番高いところで138や」
彡(゚)(゚)「ワイらも意地を見せてそれぐらいのモン作らんとアカンやろ」
(;´・ω・` )「無茶だよ……」
彡(-)(-)「……まあええわ」
彡(゚)(゚)「今回の建築のために石工ギルドが新しく創設されたみたいやし……」
彡(゚)(゚)「ワイがこの街を作り変えるときには……」
彡(-)(-)「優秀な職人が育っとるやろ」
(;´・ω・` )「そんなまた誇大妄想をして……」
第38話 シムシティ
ボクたちはヴィルトヴェルク城に遊びにきていた
(´・ω・`)「所々、壊れてるけど……」
(´ᴖωᴖ`)「やっぱりお城は男のロマンだよね」
彡(゚)(゚)「なんや?お前でも一国一城の主に憧れるんか?」
(`・ω・´)「そりゃボクも男だからね」
(´ᴖωᴖ`)「お姫様と一緒にこんな城で過ごしたいよ」
彡(゚)(゚)「ほう……それはええ案や」
(;´・ω・` )「え?もしかしてステファニーとここに住もうとか?」
彡(゚)(゚)「いや……J(„❛⌄❛„)と住むなら……」
彡(-)(-)「もっとこじんまりした家でライン川が見えるとこやな」
彡(^)(^)「大きい家より小さな部屋で愛を育みたいやろ」
(´・ω・`)「君の趣向はどうでもいいんだけど……」
(´・ω・`)「なら、なにがいい案なの?」
彡(゚)(゚)「この城に住むってアイディアや」
彡(-)(-)「うーん、この城を復元して……そうやな……」
彡(゚)(゚)「ホテルにするなんてどうや?」
彡(-)(-)「いや……ありきたりでつまらんわ……」
(´・ω・`) .。oO(一人の世界に入っちゃった……)
彡(゚)(゚)「せや……人を集めるために遊技場にしたらどうや?」
彡(-)(-)「アトラクションを周辺に用意して……」
彡(-)(-)「パレードをしたら盛り上がるかもしれん……」
彡(゚)(゚)「せやせや……オリジナルキャラクターを作ってもええな」
彡(-)(-)「どんなキャラがええか……」
(´・ω・`) .。oO(つまんないなー)
あ!ネズミだ
~( ̄C・>チュウ
彡(-)(-)「チュウ……ネズミのキャラか……」
彡(゚)(゚)「ええかもしれんな」
彡(-)(-)「耳を大きく特徴的にして……」
彡(゚)(゚)「ハハッとか言わせとけば流行るとちゃうんか?」
( ;´-ω-` ) .。oO(そんな適当なキャラ…流行るわけないじゃん)
彡(-)(-)「けど、遊ぶだけってのはあまりに軟弱や……」
彡(-)(-)「それにせっかく復元するなら歴史の要素を入れな勿体ない」
彡(-)(-)……
彡(゚)(゚)「せや、職人学校をここに作ったらどうやろ」
彡(゚)(゚)「それも中世の恰好させて住まわせたらどうや」
彡(゚)(゚)「客も呼べるし、文化も保存できる……」
彡(゚)(゚)「入場料を徴収して、職人の給料に回せば生計も営める」
彡(^)(^)「一石三鳥やんけ!!」
彡(^)(^)「客はこの数世紀の時が止まった島へ観光にくるんや!!!」
彡(-)(-)「けど、人に見られるんやから職人の質の担保が必要や……」
彡(-)(-)「職人を目指す奴なんて気性が荒いのばかりやからな……」
(´・ω・`) .。oO(すごい偏見…いったいボクをなんだと思ってるんだろ)
(´・ω・`)「あのさ、ならマイスター試験を導入したら?」
彡(゚)(゚)「マイスター試験ってなんや?」
(´・ω・`)「あのね職人の技量を見定める試験でね……」
(´・ω・`)「高い技術力を持っているか評価するの」
彡(゚)(゚)「ほう、そんなもんが実際にやられとるんか……」
(´ᴖωᴖ`)「ボクも受けることになると思うんだ」
彡(-)(-)「なるほど、なるほど……すると他に必要なもんは…」
( ;´-ω-` )「って聞いてないし……」
第39話 シムシティ⑤
アドルフの都市改造計画には他にも
リヒテンベルクの山に鉄道を通し、ホテルを建てる案や
ウィーンのステファン大聖堂を眺めることができる鉄骨製の展望台
ドナウ川に掛かるアーチ状の橋
天に向けて愛剣ノーテゥングを振り上げる英雄ジークフリート像
彡(-)(-).。oO
と大きいモノから小さいものまで上げればキリがないほどあった
ボクはこんな大胆で遠大な計画はただの空想ゲームでしかないと思っていた
「これからは地下鉄の時代や」\(゚)(゚)ミ(‘・ω・`)
(´・ω・`) .。oO(でもアドルフの考えを聞いているうちに……)
ボクは彼の妄想に魅了されていた
彼の考えのおもしろいところは
一つのアイディアを理解すると他のアイディアも連鎖的に理解できたことだ
彼の一つのアイディアは別のアイディアに繋がっていて
またそのアイディアは次のアイディアを生み出していた
アドルフのアイディアの集合体はとても規則的で体系的
まるで建築のかたちをとった作曲のようだった
♪♪♬ \(゚)(゚)ミ(´-ω-`)