彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大物芸術家や」 作:名無ナナシ
第6話 嫉妬
ボクのヴァイオリンの先生が亡くなった
教会には先生の家族や友人、教え子。たくさんの人が集まっていた
その中にはアドルフもいた
彡(゚)(゚)「クビツェク まぁ元気だせや」
(´;ω;`)「アドルフ…君も先生にお世話になっていたんだね…」
彡(-)(-)「ん… まぁ… そんなところや」
(´;ω;`)?
(´;ω;`) .。oO(なんだろう……)
アドルフの言葉が珍しくハッキリとしない
気になったので、聞いてみた
すると、アドルフは先生を知らなかった
なんで知らない人の葬式に出たのか理由を聞いた
彡;(゚)(゚)「お前が他の連中と一緒にいて…話していることに……」
彡;(゚)(゚)「我慢できなかったんや!」
(´・ω・`; )「そ、そう…」
第7話 夢
(´・ω・`)「アドルフは役人が嫌いだよね」
(´-ω-`)「でも、家具職人なんかより…」
(´・ω・`)「安定している立派な職業だと思うんだけどな」
彡(゚)(゚)「役人? あんなん地位をちらつかせて威張ってるだけや」
彡(゚)(゚) 「そんな奴らよりも家具職人の方がよっぽど立派や!」
彡(゚)(゚)ノ㌧「気にすんな」
(´・ω・`)「アドルフは将来何になりたいの?」
彡(゚)(゚)「ん?そんなもん決まっとるやろ 芸術家や おまえと一緒や」
(´•ω•`)「あ……」
ボクの将来の夢は音楽家になること
ボクは音楽が大好きだった
日夜欠かさずに楽器の練習に励んでいた
でも、両親には黙っていた。心配させたくなかった
音楽家という将来が不透明な仕事に就きたいとは口が裂けても言えなかった
ボクには自分の本心を打ち明けられる人が誰もいなかった
(´-ω-`)…孤独だった
(`・ω・´) .。oO(でも、今はちがう!)
(´^ω^`)「うん そうだよね!」
(´^ω^`)「ボクも本当は音楽家になりたいんだ!」
彡(゚)(゚)「いまさら何を言っとるんや…変な奴やなぁ」
第8話 ボクとアドルフ
ボクは音楽家になる! アドルフは画家になる!
お互いの性格は正反対。でも芸術がボクらを結びつけた
この関係が友達と呼べるのかは分からない…
もしかしたら、アドルフにとってのボクは
彼の言いたいことをぶつけられる「ある人間」
彼にとって都合のよいだけの人間なのかもしれない…
でも、ただ一つ、これだけは言える
ボクはもう孤独ではなくなっていた
(´^ω^`)人(゚)(゚)ミ
第9話 ドナウ川
アドルフはボクの家に遊びにきていた
(´・ω・`)「まぁ汚いけどゆっくりしていってよ」
彡(^)(^)「お邪魔します。」
彡(゚)(゚)「って誰もおらんのか」
(´・ω・`)「母さんたちは写真館に行くってさ」
彡(゚)(゚)「そうなんか…。ワイは写真が嫌いや」
(´・ω・`)「でも学校で撮らされたでしょ」
彡(-)(-)「あれは苦痛やった」
彡(゚)(゚)「なんでやつらと一緒に写真を撮らなあかんねん」
彡(゚)(゚)「それに美術の授業!」
彡(•)(•)「組まされた奴の下手くそさはそら酷かった」
彡(●)(●)「あの絵はいつか絶対に燃やしたる!」
(´・ω・`; )「そんな物騒な…」
(´・ω・`)「でもアドルフは人物画を描かないよね」
(´・ω・`)「風景画を描いてるとこしか見たことがないよ」
彡(゚)(゚)「ワイはいつかウィーンへ行くんや」
彡(-)(-)「だから その前にここ…。」
彡(゚)(゚)「リンツの風景をなるべく書き留めておきたいんや」
彡(゚)(゚)「リンツは橋と街道はいいが 建物はアカン!」
彡(-)(-)「昔ウィーンに行った時に見た劇場といったら……」
彡(>)(<)「そら凄かった!」
彡(-)(-)「でもここは田舎や そうそう豪華絢爛な建物は作れん…。」
彡(゚)(゚)「けど田舎特有の自然はある!なんといってもドナウ川の眺めは最高や!」
彡(゚)(゚)「ドナウ川は、古きゲルマン伝説の戦士が戦いに赴く際に使われたんや!」
彡(^)(^)「そう ブルグントの船団や!」
アドルフの語る歴史物語は実に生き生きとしていた
彼の話術はとても洗練されていて、いつの間にかボクは聞き入っていた
そしてだんだんと……。
ボクの頭の中にはドナウ川を下る強大な船団が描かれていた
( ´-ω-` ) .。oO