彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大物芸術家や」   作:名無ナナシ

43 / 62
第88話 モテるアドルフ 

 

第88話 モテるアドルフ

 

劇場

彡(^)(^)「やっぱりワーグナーは最高や!」

 

(`-ω-´)「リンツの劇場でも何回も見たけど…」

(´^ω^`)「やっぱり都会のものは格が違うね!」

 

彡(-)(-)「ワイはいつかドイツ民族の巡礼の地・バイロイトに訪れるで…」

彡(゚)(゚)「ヴァーンフリート館を見て、ワーグナーの墓参りをするんや…」

 

彡(゚)(゚)/「そしてワーグナー自身が作った劇場でワーグナーの作品を見る!」

彡(>)(<)「くぅ~夢が広がるで!」

 

(´・ω・`) .。oO(まーた始まった……)

バイロイトで行われるワーグナーの劇は

成功者の中でもさらに一握りの選ばれた人しか見る事ができない

立ち見席が常連のボクたちには夢のまた夢の話だ

とは言いつつ……口にはだせないけど

ボクもアドルフと同様に夢見る住人の一人だったりする

 

|⌔•..)チラ……チラ…

 

(´・ω・`) .。oO(なんだ、視線を感じる)

向こうの女性がこっちを見てる……?

 

|⌔•..)チラ……チラ…

 

(。゚ω゚) .。oO(え!もしかして……ボクのことを……)

(,,>ω<,,)ドキドキ

 

|⌔•..)チラ……チラ…           彡(゚)(゚)

 

( ´-ω-` ) .。oO(違う…)

この視線はアドルフに向けられたものだ……

 

彡(゚)(゚)←コレは質素な服装で素っ気ない控え目な態度……

ボクと大して変わらないのに……

一体どこに差があるんだろう?

 

(´・ω・`) .。oO(確かに、アドルフには謎の魅力がある)

あの婦人なんて振り返ってまでアドルフを見つめている

劇場で振り返るのはマナー違反だって誰でも知っているのに…

 

彡(`)(´)「なんや 今日は客層が悪いな!行くでクビツェク」

(´・ω・`)「う、うん」

 

(´・ω・`)……

アドルフはなにも朴念仁でなければ天然ジゴロでもない

ちゃんと彼女たちの熱意をキャッチしているし

思わせぶりな態度なんて絶対に取らない

 

J(„❛⌄❛„)を好きなようにノンケ、同性愛者でもない

なのにアドルフは何もしなかった

 

彡(゚)(゚)「全く、なっとらん、なっとらんなぁ」

 

(´・ω・`)「アドルフってモテるよね?」

彡(゚)(゚)「ん……なんのことや? それより来週の公演は~」

 

(´・ω・`)……

アドルフは強い女運を持っている

なのに、その幸運を利用しようとしない

 

恋人でもいれば……

自分で『犬のような生活』と呼んでいる惨めな生活も

少しは美しく彩られることになるだろうに

 

魅力だけじゃない、彼には……

読書で知り得た膨大な知識

スケッチや演説といった技

そして何にでも真剣に取り組む情熱

アドルフには普通の人にはないたくさんの才能があった

でも彼は頑なにチャンスを掴もうとしない

 

行動力がないわけでもない…

有りすぎるくらいだ

それなのに何も起きない

本当に不思議だ……

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。