気分を変えて別場面。
なんですがうまく書ききれなかったので分割して前半だけ投稿。後半は後日早めに出します。
とある山奥でどかどかと爆発音が鳴り響き、近くにあった木々はへし折られ、倒されている。当初この戦場に立って戦っていたのは二対一の三人二勢力であり、互角に近いながらもいくらか押されているのは二人組の方であった。
二人組は背中に星々の描かれたおそろいのローブを身にまとっている。すなわち、地鎮祭である。
地鎮祭基本部門アルタイルセクター所属の中でもこの二人組はクマクマコンビと呼ばれ、能力的にも実績的にもそれなりに優秀な二人組である。
普段からドタバタ騒動の多い二人であるが、その日はいつもに増してバイオレンスでエクストリームな一日となる。とある人気のない山中において、どこかで見たことのある格好をした人間らしい見た目の相手との遭遇戦が発生し、初見の強敵であることを察した二人はすぐに必要な手段を講じた。
「「イアウルス・
明確な強敵との戦いや、重要な戦場において使用される第三段階の総合強化祈祷。そして情報の足りない敵や記録の必要な戦いにおいて使用される記録祈祷だ。
相手のパワーは高く最強格の生徒に匹敵しており、その戦闘方法は銃を取り出す様子もなくすべてが爆発によるもの。両手の掌には口がついていて、それが食べて吐き出した土の様なものを爆発させて戦っていた。
強敵であるが、どこか薄い。きわめて感覚的でかつうっすらと感じただけであったが、二人ともがそのような所感を感じていた。経験豊富な二人だからこそ感じ取ることのできた違和感。どこか少しだけプレッシャーが少ないように思え、事実として二人は的確に対応することができていた。
不利な状況に比して心理的なプレッシャーが少ないことに違和感が生じているのだ。
しかし基本能力であれば間違いなく相手の方が上であり、戦闘における素人というわけでもないため、勝率は五割を下回るとだろうと二人は予測する。明確な強敵を前にしてそんな感覚を受け取っていられるのは、まぎれもなくこの二人もまた優秀で経験豊富な戦士であるからに他ならない。
昆虫や鳥の形に成形された爆弾が襲い来る。自立行動しているかの如く動き回るそれらはそれぞれ別々に動いており突っ込んでくるもの、回り込んでくるもの、待ち伏せするものと役割分担して追い詰めてくる。しかも形状が一定でないために見つけることも簡単じゃなく、常に周りに気を配って爆弾の気配を察知し続けなければ不意打ちを食らう。
強いことは強いが、それよりもまっとうに戦おうとすると"難しい"、そういう相手だ。
しかし相手の方が一方的に楽して戦っているかというと、決してそんなことはない。成形した鳥型爆弾にのって空を飛んでいるが、いつ銃弾が飛んでくるかわからない。地鎮祭のコンビはアサルトライフルを持った方が軽快に動き回り、グレネードランチャーを持った方が一発当たり高効率の一撃を叩き込んでくる。
AR持ちの方は隙間を縫って本体に攻撃を仕掛けてくるから気が抜けないし、かといって爆弾の展開を雑に行えば、GL持ちの方に一気に破壊されてしまう。
双方が油断なく集中した戦い。しかしその最中、地鎮祭の二人は全く別の疑問の方が解消されることになる。
どこかで見覚えがあったのを思い出そうとして、ついに相手の正体の一端を掴んだのだ。
「あー!思い出したクマ!」
「何がですの!?」
「あいつ!かまぼこ突風伝のキャラクターだクマ!!」
なぜ見覚えがあったかといえば、それは相手がとある有名な漫画の登場キャラクターと酷似していたからである。出会って以来相手は一言も発さず、一切声を上げていないことだけが不気味で合ったものの、それ以外は見た目も戦闘方法もピタリであった。
「情報共有を!」
「大体見た通りクマ!粘土を噛んで好きな形に成形可能!あともしかしたら電気を浴びせたら不発弾になるかも知れないクマ!」
戦いながらでもそれができるとばかりに二人は情報共有を行う。電撃もそれができる祈祷はあるため、情報収集のためにも二人としては試したい。しかし電撃の祈祷などまともに使ったことのないため、軽々には使えないと二人の判断が一致する。
「確か、前例がありましたわね!ミメシスと言いましたか」
「それだクマ!…と思ったけど、調査解析班でも呼ばないと分からないクマ」
何かしらのキャラクターが現実にイレギュラーとして現れ、暴れだすのは何も初めてあったことではない。回数こそ少ないものの地鎮祭にはしっかりと記録されていおり、その術法についてもある程度は調べがついている。しかしそれを確定させられるほどの判断材料を二人は有していない。
それに漫画云々がどうあれ、今目の前に言える相手がかなりの強敵であるという現実は揺るがない。
偉大なる強化術、真剣に全力で撃ち込んだ訓練に、二人のコンビネーション。そして学区に囚われずに活動し続けてきた経験が、最強格クラスのパワーを持つ敵との戦いをほぼ互角に進めることができていた。
これだけであれば二人は勝てないまでも情報を入手して、問題なく撤退することができたことだろう。しかし新たな登場人物の出現によって事態は一気に深刻さを増していく。
「うっさいわねぇ。静かに
現れたのは、比較的大人びた見た目をした赤い髪の、生徒であった。
それは破滅であった。生きとし生ける者が皆逃れ続けなければならない原初の恐怖にして普遍の運命。一度滅ぼしたものであれば、此度もまた滅ぼせよう。
「我が名は"J-65 ブラックライダー"。我が天秤に従え」
そこにいたのはポラリス並み…すなわち上位反転生徒並みの力。被害規模の評価が五、つまりキヴォトスを半壊させうるほどの脅威であった。
VSダークライもといダーラデイ。「デイ・ダーラ」とか、「ダラの日」とかが名前候補にありました。
もともとマリー編の前に地鎮祭モブの話を一話入れようかと考えていて、当初は「地鎮祭正実モブVS沼女ツルギ」という後の第三章につながる話、もしくは「山海経&地鎮祭VSハリラドンケセド」というハリラドン展開からケセドが出てくるみたいな話をやるつるもりでした。ちなみに今やってるのが第一章のトリニティ帰還編、第三章はエデン条約編です。
気まぐれにこの話に決めた結果書ききれず…。
主人公以外のオリキャラ(主に地鎮祭の)について、どのくらい詳細に描写するかのアンケートです。あまり前面にオリキャラを出しても…と思いつつ、物語を厚くするならある程度はするべきでもあり。
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全体的にガッツリ詳細まで記載
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しっかり
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そこそこ
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少なめ
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どれでもヨシ!