人生満喫上位者in鬼門方面キヴォトスK-3   作:バージ

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 この視点が誰かは一番最後に本名が出てきますが、そこまでいかずともサクッと分かるように書いたつもりです。特にひっかけとかもないので、素直に皆さん持ってるあの生徒だと思ってあってます。
 と思いましたがブルアカ未プレイの人には分からないかも。既プレイ者ならほぼみんな持ってるはずでセリフとかも結構引用してるんですぐに分かるとは思いますが。



1-D7-紅葉色の憂鬱

Side:モル×リ×イ×××

 

 私たちのいた故郷は滅び、失われてしまいました。世のすべての知識なんて、守れるはずがなかったんです。いつの間にかキヴォトスJ-912なんて名前を付けられて、世界にすらお前たちはもう終わったのだと宣言されているかのように。いつの間にか全員がその知識を有しているなんて事態にするのなら、私たちの故郷を救ってほしかった。

 小説なら、背景設定でしか許されないような展開です。主人公がこんな目にあうのなら、それはまごうことなきバッドエンドです。つまり私たちはすでにバッドエンドを迎えた物語にいるのか、そうでなければ主人公ではなかったのですね。

 

 箱舟の中で眠りについた人たちのことは、別に構いません。彼女たちがもはや決して目を覚ますことがないのだとしても。もはや永遠の眠りを享受するための故郷も土も、もはやどこにも無いのだとしても。

 彼女たちは私たちに同調し、共鳴し、力を渡すことによって共に戦っています。私たちは彼女たちのおかげで次元を渡るだけの力を得ることができました。

 私の思い描いた沈黙の騎士達。世界を滅ぼせるだけの力を持った魔王に、魔王を討つだけの力を持った勇者たち。定義されぬ空間を渡るだけの能力を持った箱舟に、大きな島一つ丸ごと夢の中に作り出せるクジラ。いずれも私一人の力で思い描くことはできなかったはず。

 

 私が描き出した箱舟・ゴーイングチャペル号を、あの清廉なシスターが教会として包み込むことによって、私たちは旅をする船を手に入れました。シスター服の恐怖(あのひと)はすごい人だと思います。誰かの為に全力になれて、誰かの為に自分の苦労も痛みも厭わない。シスター服の恐怖(あのひと)がいなかったなら、私はとっくに諦めてしまっていました。

 

 そんなシスター服の恐怖(あのひと)ですら、狂気に飲まれてしまった。次元を移動している途中で見た超常と先鋭の戦い。

 片方はきっと、私たちをより先鋭化させた生徒達だったんだと思います。私たちが千人の集団だとしたら、あの人たちは一万人とか、百万人とかの集団だったのかなって。詳しいことなんて、私に分かる訳ないですけどね。

 もう一つの方は、たった一人で、私にはまったく理解不能のものでした。物語を脈絡なくいつでも終わらせることのできるデウスエクスマキナの様な。シスター服の恐怖(あのひと)は、理解してしまったみたいですけど。

 

 理解したから狂ってしまったのか、狂ってしまったから理解できたのか?知識開放を目指した身としては、気になるところですね。いあ、いあ、とるや様、ってもう完全にイっちゃってますよね。あの時の顔を見たら、誰もあの清廉なシスターと同一人物だなんて考えられないと思います。もともと私たちは狂気によって生まれた者のはずなのに、それより先があると知りました。

 

「お聞きしても良いですか?とるや様を崇めるなら、どうしてここは教会のままなんですか?」

 

 ある時シスター服の恐怖(あのひと)に聞きました。こんなことを聞いて、あとで後悔するとは思わなかったんでしょうか。でも、帰ってきた答えは全く予想外のものでした。

 教会の中で人々を守ることと、自分が誰かを崇めることは、全く関係のないことなのだと言いました。自分が救われたからといってみんなを見捨てることもなければ、とるや様にすべての責任を押し付けたい訳でもないのだと。

 私は少し自分が恥ずかしくなりました。シスター服の恐怖(あのひと)は正気をなくして狂ってしまってなお、元のあの人が持っていた善と徳を失ってはいなかったのです。

 

 まあ世界を滅ぼそうとしたり、本気で殺し合いをしたり、その他退廃的な行為に及ぼうとしたり。そうしてトルヤ様に殺されるのが世界最高の幸せとか思ってるみたいなので、やっぱり狂ってると思いますけどね。

 

 そういえばもう一人の起きている仲間はどこに行ったんでしょうか。ミレニアムの廃墟?日の出高校?アビドス砂漠?アバドンワーム?ほかにも……候補がありすぎてわかりませんね。

 まあ、どうでもいいことですね。仲間たちはみんな壊れてる~♪、そ・れ・が・私たち~♪モル×リ×イ×××~♪。なんちゃって。

 

 まあ、私こと無邪気な図書館の恐怖(モミジテラー)だって。船ごとみんな一瞬で消え去ってしまうなら、それでもいいかなと思っちゃっているんですけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--------------------------------イレギュラー図鑑-------------------------------

 

★とあるクジラが見た夢

被害規模:3.5 

戦力:3 

対応難易度:4 

活発性:2 

特記:0 

危険度:32.2 

ポテンシャルリスク:3.5

 

 "モル×リ×イ×××"の"無邪気な図書館の恐怖"が生み出した"沈黙の騎士団"の一員。

 出典は"ゼルナの伝説・夢見るアイランド"*1。特定のキャラクターではなく現象・生態系のようなもの。一つの島の固有でヘンテコな生態系の上にある生物達。物質界には存在せず精神世界でのみ活動できる。戦力評価は物質界のものを基準にしているため、評価が困難。

 かつて図書館の恐怖は教会の中で眠る同胞たちに安寧をもたらしたかった。そのために夢の主である"夢を見るクジラ"を生み出す予定だったが、作り出そうとしたクジラの能力が彼女の能力に大して大きすぎたために成功せず、作られた夢のみを再現するに留まった。

"無邪気な図書館の恐怖"は雪国に住んでいたため、ゼルナの伝説シリーズを手に入れるのは簡単ではないものと思われる。

 

 

*1
任天童アリスに販促されたのだろうか?





 ゼルナの伝説シリーズはかまぼこ突風伝と同じくブルアカ公式で言及されているので、モミジが知っていても全く問題がない。

 結構低レアキャラに好きなキャラが多いです。登場したキャラの中では低レアの方が多いのはそういう訳かもしれません。

 次回はセリナと日帰りお出かけする話の予定。

主人公以外のオリキャラ(主に地鎮祭の)について、どのくらい詳細に描写するかのアンケートです。あまり前面にオリキャラを出しても…と思いつつ、物語を厚くするならある程度はするべきでもあり。

  • 全体的にガッツリ詳細まで記載
  • しっかり
  • そこそこ
  • 少なめ
  • どれでもヨシ!
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