デュークは期待していましたし納得ですけど、正直ナックルは意外でした。
しかし何よりも、鎧武のシリーズ展開がまだまだ続くということに喜びを隠しきれません!
本当、それほどまでに鎧武が好きなんです。鎧武最高!
鎧武外伝 仮面ライダーデューク/仮面ライダーナックル
今から期待しています!
それでは今回もどうぞ。
アレから未だ俺の誕生日会は続いていた。とは言え、時刻はもうすぐ午後10時を迎えようとしており、ツバサ達も既に帰ってしまっている。そんな中、俺は何をしているかというと……?
「大丈夫か? 鉱芽。まだいけるか?」
「う~ん、どうでしょうね、ははは……」
おやっさんが少し心配そうに聞いてくるが、俺は曖昧に返答してしまう。そしてその表情は今までよりもずっと緩んでいた。
「まあ、確かに最初はよく分かんねぇよな。ワインって」
俺の言葉に続いてザックが自身の体験談も含めて説明してくれる。そう、今俺達は男三人でワインを嗜んでいる最中だった。せっかく二十歳になったのだから、とおやっさんが赤ワインを用意してくれていたらしいのだ。8000円くらいした、と言っていたが、正直ワインの相場なんて分からない。俺にはそれが高いのかもよく分かっていない。しかしおやっさんが言うには、「最初に飲むなら良いものを飲め」との事だし、それなりに良いものなんだと自分で結論付けた。
しかしザックの言う通り、今日初めてワイン──しいてはお酒を飲んだ故に、最初は味がよく分からなかった。おかしいよな? これでも原料はブドウだっていうのに。
しかし、流石に何杯か飲んでいるうちに慣れてきた。慣れてきたはいいけど……少しほんわかしたようなよく分からない感覚に包まれる。ああ、多分こういうのが「酔う」っていうもんなんだろうな。
「じゃあこれでも飲むか? カクテルでもよぉ」
「何があります?」
「うーん、そうだなぁ……鉱芽、お前オレンジ好きだろ。じゃあ、こんなのどうだ? ブラッドオレンジ」
「っ……」
──ブラッドオレンジ。おやっさんがふと発したその単語に、酔いも忘れて思わず震えを起こしてしまう。はぁ……正直もう忘れたいんだよ
それにしても、出されるものがブドウにブラッドオレンジって、本っ当碌な思い出が無いものばっかだな……。
そして幸か不幸か、丁度このタイミングで俺の端末から着信音が鳴り響きだした。
「……はい、もしもし」
酔いのせいか、画面に映る相手の名前も確認せずに、直ぐに通話ボタンをタッチして着信に出てしまう。
「鉱芽。少しいいかしら?」
「絵里?」
電話の相手は絵里だった。もう時刻は午後10時を迎えようとしている。そんな時に一体何事かと思ったが、絵里は俺にとって予想外の話を持ちかけてきた。
「ごめん、渡したいものがあって……それで、あの公園に来てくれる? いつかアナタに助けられた公園に」
「え? いいけど……ってええっ? 今っ!?」
「ええ……だめ……かな? もう来てるんだけど……」
「ああ~、分かった分かった! 今行くから待ってろっ。ほんじゃ」
まさかこんな時間に会いたいと言われるとは思いもしなかった。だが結局仕方無く行く事になり、俺はおやっさんとザックに一言残し、少し酔いが回った身体を走らせて絵里の待つ公園へと走っていった。ま、夜道を走っていけば少しは酔いも醒めるだろ。
──────────────―
一人ベンチに座りながら、意中の男性の到着を今か今かと待ちわびる夜の公園。女性が一人でこんな時間にいるのは本来褒められた話じゃないわよね。だけど、それでも鉱芽には渡したいと思うものがあった。ずっと作っていたものだけど、今日の朝まで間に合わず、今さっきやっと完成した
事の発端は今から数日前。私たちが鉱芽にプレゼントを渡すという話になってからそう時間が経っていない頃、私は一人ある事で悩んでいた。それはμ'sとしてでなく、私自身が彼にプレゼントを渡すかということだった。折角μ'sとして彼にプレゼントを渡すという話になったのに、私だけ個人で彼に送っていいものか、そう考え込んでしまう。だけど渡したい。彼に、私の気持ちの一端でも伝わってほしい。そんなありきたりな想いから鉱芽にプレゼントを渡すか否かで悩み、ただただ時間だけが過ぎていった。
そしていつものように放課後のμ'sの練習も生徒会の活動も終わり、校門で私を待ってくれていた亜里沙と共に学校から帰っていた時のことだった。
『ねぇ、お姉ちゃん。やっぱり最近楽しい? μ'sに入ってからは』
『どうしたのよ亜里沙? そんな急に。ええ、そうね。とっても楽しいわ』
『うんっ、そうだよね。お姉ちゃんの楽しんでるって感じが亜里沙にも伝わってくる』
急に何を言いだしたのかと思えば、μ'sに入ってからの私の心境を知りたかったみたい。でもやっぱりそういうのって顔や態度に出ちゃうのね。亜里沙なんて特に感情の機敏に鋭い子だから、私のちょっとした動きでもすぐに分かってしまう。要するに察しがいいのよ、亜里沙って。
でも、まさかあんな事まで察するとは思いもしなかったのだけど……。
『それとね、お姉ちゃん。最近ちょっと綺麗になったよね?』
『えっ、そうかしら? 別に普段と変わらないつもりだけど……』
『……好きな人……できたり?』
『っ!?』
亜里沙からのまさかの指摘につい動揺してしまい、表情を固まらせてしまう。そしてそんな私の動きから全てを察したであろう亜里沙は、別段表情を変えることなく、ただ「そっか……」と短く呟くだけだった。そうして口を出し辛い空気になったからだろうか、その後の帰路の最中はしばらく私たちの間で会話が途絶えてしまう。
しかしそんな空気に耐えかねたのか、家まであともう少しというところで亜里沙は再び口を開いた。
『お姉ちゃん、今その人の事で悩んでるんでしょう?』
『……どうしてそう思うの?』
『なんだろう……お姉ちゃん、前とは別の事で悩んでる気がしたから……』
本当に察しのいい子ね。まさか私が今を楽しんでいると分かっていながら、悩みがある事にまで気付くなんて。うん……そうね。亜里沙になら話してもいいかな……彼の事を……。
『ええ、そうよ。亜里沙の言う通り。私ね、今、好きな人がいるの……』
そして私は、彼についての情報を軽く亜里沙に語り出す。彼が私に何をしてくれたのか、どうして彼に惹かれたのかを。そして最後に、私一人だけが彼にプレゼントを上げてもいいものなのか、という悩みを亜里沙に話した。
『μ'sの指導者……ハラショー……そんな人がいたんだ』
意外にも亜里沙は鉱芽の存在を知らなかったらしい。どんな人か気になっているようだけど、亜里沙は二回程彼を見ている筈なのよね。一度目は彼が鎧武として戦っていた時。二度目は私と初めて会った時。だけどそんなんじゃとても記憶に残るようなものじゃないわよね。一度目の記憶なんて完全に無くなっているし。
『それで、亜里沙はどう思う? プレゼント、渡すべきかな……?』
そして亜里沙はこんな私のために真剣に考えてくれている。年下の亜里沙にこんな事を聞くのは本当に情けないことかもしれない。確かに亜里沙も私と同じで恋愛なんてした事はない(……はず)。確かなアドバイスなんて期待できないかもしれないけど、それでも今は彼女の意見が欲しかった。
『……亜里沙は……渡した方がいいと思う』
『どうして?』
『好きだったら、やっぱり亜里沙は渡したい。だってきっと後悔するから』
『後悔……』
確かに今、彼に何もしてあげられなかったら後悔するのは目に見えている。そもそも、それが嫌だから散々悩んでいたのだから。
『それに、μ'sとして指導者にあげるのと、お姉ちゃんが好きな人にあげるのは別でもいいと思う』
『別に考えていい、か……』
『うんっ、むしろ抜け駆けするくらいでもいいのかも。お姉ちゃんが好きになった人だもん、きっと素敵な人だよっ。だから……早くしないと盗られちゃうよ?』
『……あっははっ──』
盗られる、なんて亜里沙らしくない言葉ね。全く、どこで覚えたのかしらそんな言葉。でも、亜里沙のその言葉にまた一つ勇気づけられる。確かなやる気の炎が、胸の中で点灯するのを感じる。
『──そうよね。その通りかも。うん、ありがとう亜里沙。私、プレゼントしようと思う』
『うんっ。亜里沙も応援するねっ』
本当、いつの間にそんな事が言えるようになったのかしら、この子は。もしかすると私の知らないところでいろんな経験をしているのかもしれない。それはそれでショックだけど……って、これじゃあ結局私の方が亜里沙に依存しているみたいじゃない。でも実際のところ、そうなのかもね。亜里沙が私に依存してるんじゃなく、実はその逆。今回も彼女に助けられてしまった。
考えてみると、私の周りって強い人ばかりね。鉱芽に亜里沙に、希も。そうね、裕太君にもいろいろ助けられたっけ。だけどそう顧みると、尚更今の自分の弱さを思い知ってしまう。だから私も……強くならないと……っ。
「……」
そして彼に電話してからどのくらいの時間が経っただろうか。10分? 20分? いや、それとも実はまだ5分とて経っていないのかもしれない。それほどまでに彼を待ちぼうけていた時だった。
「──ハァッ、ハァッ……っ……よぉ、絵里。待たせたなっ」
「鉱芽っ!」
彼が──鉱芽が来てくれた。それだけで今まで待っていた分の疲労が一気に飛んでいってしまう。
「お前なぁ……こんな時間に一人で出歩くか普通よぉ……」
「ごめんなさい」
やっぱり怒られちゃった。でも、それだけ鉱芽は私の事を心配してくれてるってことよね。
そして鉱芽はベンチの私の隣にゆっくりと座り込む。だけど、その姿勢が少し乱れているように感じる。彼を纏う空気もどことなく浮ついているし、何より少し匂う……。
っ、もしかして……?
「お酒、飲んでる……?」
「まあな」
やっぱり、と思ったけど、よく考えれば鉱芽は今日で20歳。この国での法律上、大人と言える年齢だ。だから多分、ドルーパーズで行っていたパーティーかなんかで飲んでいたんだと思う。
もしかすると危ないところだったのかもしれない。もし鉱芽がべろんべろんに酔っていたとしたら、こんな夜道を歩くのでさえ危険だったかもしれないからだ。こんな事なら、私の方が彼を訪れたほうが良かったのかも。
「……あら?」
そんな中、ふと鉱芽の左腕に巻かれているモノクロのブレスレットが目に入ってしまう。確か今日の朝はそんなものつけていなかったはずだ。だからこそ、私は今日
「鉱芽、そのブレスって……?」
「ん? ああ、誕生日プレゼントだよ」
「因みに、誰から?」
我ながら無粋な質問をしたものだと思う。こんな、彼の周りのプライバシーに勝手に踏み込むような行為なんてするべきではないのに。それに、そんな事を聞いたところで私がどうこうできるわけではないのに。
しかし酔いが回っていたのか、鉱芽はまるで軽い調子でその真相を口走ってしまった。
「友達……ってか元カノさんだけどな」
「え……?」
その言葉を聞いた瞬間、私は自分の体温が一瞬で低くなったのを感じた。
元カノ……そうか、やっぱり鉱芽って彼女がいたんだ。へぇ、そうなんだ。いや、だけど待って。でも元カノって事は今は付き合っていないってことよね……?
「今でも仲がいいのね」
止めておけばいいのに、それでも私は彼に問いかけることを止めることは出来なかった。そして彼も気分がいいのか、続けざまに答えてくれる。
「そりゃあな。伊達に長い付き合いじゃねぇよ。それに──」
「?」
「アイツは縒り戻す気でいるしなぁ……」
「っ!?」
こちらを見る事無く、ブレスをぼんやりと見つめて小さく漏らす鉱芽。やっぱり聞くべきでは無かったのかもしれない。聞きたくなかった。鉱芽自身がどう思ってるかは知らないけど、少なくとも相手は縒りを戻す気なんだ。それを知ってしまい、とてつもない危機感に襲われてしまう。
でも、一度分かれたのに、もう一度縒りを戻そうなんて考えられるのかしら? そう思っていた時、その答えを彼は返してくれた。
「ま、アイツは強いからな」
強い──今の私とは対称に位置する言葉だ。その人がどんな人か分からないけど、彼が「強い」という以上、相当スゴイ人なんだと自然と感じられた。きっと、彼が惹かれるのはそういう女性──確かな強さを持った人……なのかしらね……。
「……(ううん、それでも私は……っ)鉱芽!」
「ん?」
「少しそのまま、座っててくれる?」
「? うん、分かった……?」
私の指示通り、彼はベンチに座ったまま身動きを止める。そして私は彼の背後に立つと、ずっとポケットの中で大切に握りしめていたそれを──ネックレスを鉱芽の首にかけた。
「……絵里?」
「お誕生日おめでとう、鉱芽」
私が鉱芽の首にかけたネックレス。私の体温で熱くなったそれは一見数珠のように細かく黒い木の球が連なっているけど、所々にシルバーが挟まれており、球の内の幾つかは水色に染まっている。そして何より、中心にぶら下がっている小刀型のアクセサリーがそのネックレスの味を一層引き立てている。この小刀は、鉱芽の──鎧武のベルトに備えられているナイフをイメージして作ったものだ。
「それと……これも」
私は再びベンチに座ると、続けてそのネックレスによく似たブレスレットを鉱芽に渡す。木の球は先程のネックレスより大きくなっており、余計に数珠っぽくなってしまっている。だけどその小刀は健在で、それがただのブレスでないことを主張している。
「絵里……」
「よかったらつけて。それと一緒でもいいから」
そう言って、私は彼の元カノのブレスを指差す。もしかするとその指先は僅かに震えていたかもしれない。
「ごめん。本当は今日の朝渡したかったんだけど、出来上がるの遅れちゃって……」
「え? これって絵里の手作り?」
「え、ええ。私ってアクセサリーとか作るの得意なのよ。知らなかった?」
「へぇ~……すげぇな……」
私の説明に素直に感心してくれる鉱芽。そんな姿がやはり嬉しく、愛しく感じてしまう。どんな形であれ、鉱芽が私を見てくれるならそれ以上に嬉しいことはなかった。例えそれが、もう一つのブレスの持ち主に遅れていたとしても。
「お守りよ。貴方に降り掛かる災い全てから、貴方を護ってくれるように祈りを込めて……ね」
自分で言ってて恥ずかしくなるも、そのアクセの意味を彼に伝える。そしてしばらくブレスを見つめていた鉱芽は、そのままそれを自分の左手首に通した。それがあまりにも嬉しくて、心の中で思い切り舞い上がってしまう。
「っ、鉱芽……」
「ありがと絵里。すっごく嬉しい。明日から大事に使わせてもらうわ」
鉱芽は本当に嬉しそうな顔をして、私にその言葉を投げかけてくれる。ああ、ズルいなぁ……そんな顔されたら、また余計に好きになってしまう……。もう既にこんなにもドキドキしているのに……。
彼を見ているうちに、私の中の感情も昂ってしまう。もう一つのブレスの人じゃなく、私を見てほしい。そんなありきたりな嫉妬心からだろうか、私はベンチから立ちあがると鉱芽の目の前に立ち、真っ直ぐその目を見据える。そして、私の今抱えている気持ちの一端を彼に発散させた。
「鉱芽っ……」
「っ?」
「私、強くなるから。鉱芽に『強い』って言ってもらえるほど、強くなるって誓うわっ」
「絵里っ?」
私はまだまだ弱い。μ'sや鉱芽、そして亜里沙と関わる中で思い知った自分の心の弱さ。それは今でも変わらないのかもしれない。でも……でもいつかは……っ。
「明日もそうっ……心から笑える自分になる。 そう約束する」
「……」
「だから鉱芽! 私の事……見ていて……ね?」
最後にしゃがんで鉱芽と同じ目線に合わせ、縋るように彼に投げかけた。当初に言いたかったこととは全然違うけど、今伝えたい気持ちは全部言いきったと思う。
驚いたように静かに揺れる彼の瞳から、私は最後まで目を離さなかった。
──────────────―
「(失敗したなぁ……)」
絵里の誓いをその身に感じながら、俺はふと思い巡らせる。失敗とは、絵里に余計な情報を話した事に関してではない。絵里の気持ちを変えさせることに、だ。
実を言えば、既に酔いは醒めていた。だから元から酔いに任せて余計な事を口走ることなんてなかったのだ。しかし俺は絵里にツバサの話をした。確実に傷つくであろうことは分かっていたのに、俺は言ってしまった。
ことりもそうだが、絵里は俺に対して在らぬ妄信を抱いている。俺のことを、何でも助けてくれるヒーローだと思っている。まともな精神を持った真人間だと思い込んでいる。本当はそんな事ないのにな。
「恋愛」という、人間にとって当たり前の感情が完全に欠落しているのに。
そして、人として大事な
今日、恐らく絵里はこんな碌でもない、恋すらできなくなった男に自分の想いを伝えようとしたんだと思う。自惚れであるならそうであってほしいが、生憎俺は人の感情の動きには機敏なもの故、そういった想いは自然とこちらにも伝わってしまう。だからきっと絵里の想いは俺の勘違いではないだろう。ツバサの存在を伝えた時の彼女の反応でそれを確信した。
だから俺はその前に彼女に、「恋することはできない」と暗に伝えるつもりで言葉を交わしていた。彼女が俺を諦めてくれればいい、と思っていた。
しかし彼女は……絵里はそうはならなかった。人間には非情になりきれない俺の甘さが出たのかも知れないが、絵里は改めて俺と向き合うことを心に決めたようだ。
ならば俺も、覚悟を決めて絵里に向き合うしかないのかもしれない。それが、強くなると誓った彼女に対して俺が出来る一番の返答なのだろう。変わろうとする彼女を見守ることが、今の俺がすべきことなのだろう。
「……分かった」
長い時間、絵里と互いの目を見つめ合いながら、最後に俺はそう告げた。一応断わっておくが、彼女を見ると言ってもそれは付き合うという意味ではない。文字通り「変身」すると誓った絵里の活躍、そして輝きを見逃さないことを俺は約束しただけだ。絵里もそれを分かっているだろうが、満足気に頬を緩ませると目尻を下げて俺に微笑みを返してくれた。
「さ、夜も遅いし帰ろうか」
「ええ」
「それと明日は多分、直接見れないと思うけど……信じてるからな、お前らを」
「ふふっ、まかせて」
入学希望者の親族でも何でもない俺が女子校のオープンキャンパスに参加するのは難しい。だから俺は彼女たちの晴れ舞台をこの目で見ることはできないかもしれない。それでも絵里は「まかせて」と言ってくれた。今まで自分たちのしてきたことを十分に発揮すると宣言してくれた。ここまで言われて信じない奴はいないだろう。
さあて、明日はオープンキャンパスだ。
μ'sが9人になって初めて行われるライブ。
そして絵里にとっても一つの転機となる日だ。
どんなものになるのか、楽しみにさせてもらおう。
自分が出るわけでもないのに明日への期待に胸を膨らませながら、俺は絵里を自宅まで送るべく、彼女と共に夜道を歩み出した。隣を歩く絵里との距離が異様に近いが、流石に今回は触れないでおこう。
今回、絵里が鉱芽にプレゼントしたブレスとネックレスですが、これは原作で紘汰が付けていたものと同じと思ってくれていいです。
分からない方は「葛葉紘汰 ブレス(又はネックレス)」で調べるとすぐに出てきます。
それでは次回もご期待ください。