君のことが大大大大大好きな100人の彼女+αと行く異世界カオス物語 ~異世界現地彼女や別世界の主人公達も巻き込まれます~   作:虹武者

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 生まれてから中学卒業まで100人の女性にフラれ続けてきた男・愛城恋太郎は、中学卒業の日に縁結びの神様から高校時代に100人の運命の人が現れると告げられる。もう選び放題やり放題!
 だが運命の人と巡り合う女の子はそれだけで一生分の運気を使い果たしてしまうため、もしもその相手と愛し合って幸せになれなければ一生分の不幸を身に受けて死んでしまう。
 100人の女の子の命を守るため、恋太郎は100人の女の子との交際を決断する。

 こうして、愛城恋太郎のDEAD・OR・LOVEなトンデモ学園新生活が始まるのであった。…はずが舞台は魔法があるなんでもありの異世界に変わってしまった。


第1話 異世界に呼ぶ奴は大抵こっちの都合など考えない

 異世界

 

 そこに1人の少女がいた。夜、暗い中、遺跡みたいな場所で黒いローブに黒いハットの少女は魔方陣を描いていた。

 

「これで…」

 

 少女は詠唱する。すると、魔方陣が光だしそこからミミズ、オケラ、アメンボがそれぞれ3匹ずつ出て来た。

 

「今回もダメか…」

 

 少女が倒れた瞬間、最後に1人の少年が魔方陣に現れた。彼の名前は愛城恋太郎。詳しくは『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』を見ろ。

 

「あれ?俺の紹介単行本に丸投げされた?」

 

 恋太郎が周りを見回す。すると、倒れている少女を発見した。

 

「大丈夫ですか!?」

「あ、ありがとう。」

 

 恋太郎が少女を起こす。少女と恋太郎の目が合う。その瞬間、ビビーン!!と来た。

 

(ま、まさか!?)

 

 恋太郎は驚く。

 

「え、えっと君は?」

「私はレナフィリア・ダークノワールブラックシュバルツ・アグロクロムウェル。天才魔術師よ。」

「凄い黒率。」

 

 恋太郎が汗を流してツッコミする。それより気になった単語があったので聞いてみる。

 

「魔術師って…?」

「ここは異世界カオスエンド。」

「異世界の名前からして終わってるんだけど。」

「あなたは私の召喚魔法によりこの世界に呼ばれたのです。」

 

 レナフィリアの説明に恋太郎は汗を流す。

 

「フッ。信じれないのも無理はないでしょう。でも、これが現実なのです。」

「よりによって彼女達とキスしている最中に呼ばなくても。」

「そこォォォ!?」

 

 レナフィリアがツッコミする。

 

「まず、非現実的な異世界転移に驚きなさいよ!」

「いや、もう神様とか常識とかと会ってるし二次創作ならあり得るから。」

「あなたの世界が分からない!」

 

 頭を抱えるレナフィリア。そのまま倒れてしまう。その前に恋太郎が受け止め介抱する。

 

「大丈夫ですか!」

「ごめん。今、魔力を使い果たしたから力が出ない。」

「めぐみん?」

 

 恋太郎はとりあえずレナフィリアをおんぶする。

 

「え、え~と…どこに行けば?」

「この先に村がある。そこの宿屋に行って。」

 

 言われた通りに歩くと確かに村があった。恋太郎はそこに行き宿屋に泊まる。

 

「助かった~!召喚で出て来てくれたのがあなたで良かった。」

「い、いえ。」

「今までN(ノーマル)しか出てなかったからS(スーパー)U(ウルトラ)R(レア)が来てくれて嬉しい。」

「ソシャゲのガチャかな?」

 

 恋太郎がツッコミする。

 

「それでなんで召喚なんてしたのですか?」

「この世界を魔王から救ってほしい。」

「王道展開きた。」

 

 レナフィリアがカオスエンドについて説明を始める。

 

「この世界は昔は人間、亜人、魔族が均衡を保ち共生していた。けど、いつからか人間と亜人対魔族の戦争が勃発した。その魔族達のトップが魔王。恐ろしい力で瞬く間に魔族の領地を増やしていったわ。」

「そこも王道だ。」

「次々と侵略していく魔王軍を止め再びカオスエンドを人間と亜人と魔族が共生できる世界にしたいの。」

「でも、こういうのって普通は勇者とかがいるよね?」

 

 恋太郎が質問するとレナフィリアが嫌な顔をした。

 

「この世界の勇者ってほとんど役に立たないのよ。」

「断言した。」

「各国が魔王を倒した勇者には地位や名誉、財産、権利などあらゆる褒美を出すなんて言うから至るところに勇者気取りが出て来たの。さらに、勇者には手厚く接待しろなんて法令出すもんだから勇者と名乗るだけでなんでも優遇されメシ代も宿泊費もタダになるの。その結果、勇者とは名ばかりの無法者が増えたというわけ。」

「本当に役に立たねぇ。」

 

 現状を知った恋太郎はさらに汗を掻いた。

 

「だから禁忌とされた召喚魔法を使って別世界からあなたを呼んだのよ。」

「え?待って。禁忌?」

「そうよ。召喚魔法はもちろん、黒魔術師と名乗るだけで処刑ものよ。」

 

 レナフィリアがさらっと言う。

 

「それって俺が召喚されてきたなんてバレたら…」

「処刑ね。」

「最悪だぁ!」

 

 恋太郎が頭を抱える。

 

「でも、こうでもしないと永遠に戦争が続くから。誰かがしないと…」

 

 真面目に語るレナフィリアの顔を見て恋太郎は責任感のある子だと思った。出来るなら力になりたい。けど、魔法なんて使えるわけがない。そう思った時、レナフィリアが恋太郎に近寄った。

 

「お願い!私と一緒にカオスエンドを魔王から救ってほしいの!」

「う、うん。分かった。」

「ありがとー!」

 

 ピョンピョン跳ねながら喜ぶレナフィリア。

 

「そうそう!気軽にレナって呼んで!」

「そ、そうします。」

 

 恋太郎が頷く。すると、外が騒がしくなった。気になって外を見る。そこには村人達を襲っている盗賊がいた。

 

「異世界あるある!」

「まずいわね。衛士はこんな辺境まで見回りに来ないし勇者なんて論外。戦えるのは、守れるのは私達だけよ。」

「分かりやすいチュートリアル。」

「あなた、何が出来るの?」

「彼女を全身全霊で守ること。」

 

 恋太郎の言葉にレナフィリアはキュン!としてしまう。恋太郎は何かないか自分の荷物を調べる。

 

「え~と…スマホ、ハンカチ、筆記用具、メモ帳、ドス、静ちゃんから借りた本、楠莉先輩の打ち消しの薬…」

「ちょっと待ちなさい。」

 

 レナフィリアがドスを手に取る。

 

「武器あるじゃない!あなた何者!?」

「待ってくれ!それは武器じゃない!」

「じゃあなんなのよ!?」

「切腹用だ。」

「まさかの自害!」

 

 レナフィリアは引いてしまう。

 

「彼女を幸せに出来なければいつでも切腹出来るように用意しているんだ。」

「あなたの世界怖すぎよ。」

 

 レナフィリアは引きながらも宿から出て盗賊達のとろへと向かう。盗賊が村人を襲おうと斧を振り上げる。

 

「影よ。私の手となりて対象を捕らえよ。《影拘束(シャドウバインド)》!」

 

 レナフィリアが詠唱する。すると、盗賊の影から手が伸び盗賊を捕らえた。

 

「なんだこれは!?」

「魔法だと!」

「魔道師がいるのか!」

 

 レナフィリアは村人を逃がし盗賊達の前に出る。

 

「これ以上は好きにさせないわ!」

 

 レナフィリアは自身の周りに炎の玉を出す。

 

「炎よ。私の手となりて燃やし尽くせ。《火炎弾丸(フレイムバレット)》!」

 

 今度は火球で盗賊を攻撃した。それでも盗賊の数が多い。レナフィリアはなんとか応戦するも盗賊の1人が後ろから斧をレナフィリア目掛けて投げた。

 

「危ない!」

 

 それを恋太郎が間一髪レナフィリアに飛び付き回避した。

 

「恋太郎…」

 

 恋太郎は立ち上がり棒を構える。

 

「やる気かこいつ。」

「こいつは魔力を持ってないようだ。」

 

 盗賊は狙いを恋太郎に変える。

 

「恋太郎。」

「君のみんなを思う気持ち。例え間違っていたとしても救いたいという気持ちは伝わった。だから、俺も協力させてくれ。」

「恋太郎…」

 

 盗賊が襲ってくる。それを恋太郎は棒を振り回して応戦した。そこにレナフィリアが魔法で援護する。

 

「ぬおぉぉぉ!彼女は俺が守る!」

「怖い!こいつ怖い!」

「逃げるぞ!」

 

 恋太郎の顔にビビった盗賊は一目散に逃げて行った。恋太郎は疲れたのかその場に倒れる。そこにレナフィリアが来て膝枕してくれた。それに恋太郎はキュンしてしまう。

 

「ありがとう。本当にあなたを召喚出来て良かったわ。」

「俺もこの世界で初めて会えた人がレナで良かったよ。」

 

 2人はその場でキスをする。

 

「これからもよろしくね。」

「こちらこそ。でも、さすがにいきなり召喚されるのはちょっと…」

 

 恋太郎が気まずい顔をする。

 

「ごめん。もしかして大事な用事の途中だったり?」

「うん。100人の彼女とキスしている途中だったんだ。」

「あんたの世界、どうなってんのよ!?」

 

 叫ぶレナフィリアだった。

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