君のことが大大大大大好きな100人の彼女+αと行く異世界カオス物語 ~異世界現地彼女や別世界の主人公達も巻き込まれます~ 作:虹武者
恋太郎が異世界カオスエンドに来て初めての朝を迎えた。村人からお礼としてお金や食べ物を恵んでもらい旅に出る。その前にレナフィリアは人気のない場所で魔法陣を描き始めた。
「それが?」
「召喚魔法陣よ。普通は1つの魔法陣に1人しか召喚出来ないけど私は天才だからここを描き変えれば一気に10人召喚出来るのよ。これで単発より出やすくなるわ。」
「やっぱりソシャゲのガチャだ。」
レナフィリアが魔法陣を描き終えると詠唱を始めた。
「異界の命よ。私の祈りに答えてこの地に顕現せよ!」
レナフィリアが詠唱すると魔法陣が光り出した。すると、ミミズが出て来た。
「ちくしょー!ノーマル!」
それからも連続でオケラやアメンボが召喚された。
「手のひらを太陽にしてるのか?」
恋太郎がツッコミしているとさっきとは違う光り方をした。それを見たレナフィリアがガッツポーズする。
「来たぁぁぁ!ウルトラスーパーレア!」
光が消えた瞬間、ピンク色の髪をした少女が現れた。それに続いてまた同じ光が現れ今度は金髪のツインテールの少女が現れた。
「羽香里!唐音!」
「「恋太郎!」君!」
恋太郎が2人の名前を叫ぶ。2人も恋太郎の名前を叫んだ。2人のことも『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』を見ろ。
「説明丸投げ!」
唐音が叫んだ。恋太郎は嬉しそうに2人に抱き付く。2人は顔を赤くした。2人はフラフラしながら起き上がるレナフィリアを見た。
「恋太郎。あの子は?」
「そ、そうだった。」
恋太郎はレナフィリアのことを2人に説明した。
「…と言う次第でございまして…レナフィリア・ダークノワールブラックシュバルツ・アグロクロムウェルさんを新しい彼女として迎え入れさせていただいてもよろしいでしょうか……!」
「名前長っ!」
「なのでレナと呼んでいいわ!私こそ超絶天才魔法少女のレナフィリア・ダークノワールブラックシュバルツ・アグロクロムウェルよ!」
「自己肯定感も高っ!」
胸を張っているレナフィリアに唐音がツッコミする。唐音が横を見るとレナフィリアを見ていた羽香里が涙を流していた。
「そんな、恋太郎君…」
「羽香里?」
「異世界で彼女が出来ても私達を捨てないのですね。」
「懐かしいなこれ!」
最早デジャブだと唐音は感じた。
「突然、恋太郎が寝たから慌てたわよ。まさか、こんなことになってたなんて。」
「寝てた?」
「多分、意識、魂をこっちに召喚したってところね。大丈夫よ。全部が終わったら夢オチにしてもらえればいいから。」
「ハイスクール奇面組みたいだな。」
「せっかく寝てる恋太郎君とあ~んなことやこ~んなことしてたのに…」
「俺に何をしていたんだ…」
恋太郎は汗をだらだら流して聞く。
「安心して。ちゃんと貞操は守ってるわ。」
「良かった。」
「アトムみたいなパンツ履かせてるわ。」
「大丈夫かな?」
恋太郎は違う心配をしていた。
「それで何なのここ?」
唐音が聞く。
「確かに俺も知らない。」
「そういえばまだちゃんと話してなかったわね。」
疑問に思っている恋太郎達にレナフィリアが説明を始めた。
「まずここは魔法のある世界カオスエンド。」
「名前からしてヤバいじゃない。」
「基本は火、水、土、風の属性があるの。そこから派生して雷や氷、毒などがあるわ。」
「ポケモン…」
「いや、鬼滅の刃ね。」
「話が進まない!」
レナフィリアは気を取り直して説明する。
「カオスエンドには様々な魔素と呼ばれる魔力の源があるの。それを身体に溜めて魔法を放つことが出来る。基本的に魔素を溜め込むことが出来る量を魔力量と呼ぶわ。」
「魔力量がない人はどうするのですか?」
「それは問題ないわ。そもそも魔力を持ち魔法が使える人は約3割ぐらいだから。魔力無しでも強い人もいるし魔力を宿す武器とかを使う人もいる。あとは精霊と契約して精霊魔法を使うのもありね。」
レナフィリアは地面に杖で図を描き説明してくれた。
「俺達も魔法を使うことは出来ると。」
「そうよ。でも、魔道具や魔法武具は結構高いし精霊はなかなか契約してくれないし出来たとしても扱える属性は火、水、土、風のどれか1種類だけ。あまり期待しない方がいいわ。」
恋太郎の質問に答えるレナフィリア。
「まぁ、簡単に説明すればこんなものよ。それで、あなた達のことを知りたいのだけど。」
レナフィリアが聞く。それに真っ先に答えたのは恋太郎だった。
「俺は愛城恋太郎。お花の蜜大学附属高等学校1年4組。好きなものは彼女と卵料理。特技は彼女を愛すること。」
真面目に言う恋太郎にキュンしている羽香里と唐音。続いて羽香里が自己紹介をする。
「私は花園羽香里。恋太郎君と同じお花の蜜大学附属高等学校1年4組です。清楚なお嬢様キャラで通ってます。」
「え?」
「え?」
羽香里の自己紹介に唐音が疑問を持つ。その唐音が続いて自己紹介した。
「院田唐音。お花の蜜大学附属高等学校1年4組よ。」
「ついでにツッコミペンペン草です。」
「あんたのチョモランマ引き千切るわよ。」
羽香里に辛辣なツッコミをする唐音。その時、草むらから音がした。警戒していると狼のモンスターが複数現れた。
「あれは?」
「マッドウルフ。低級モンスターだけど群れると面倒よ。」
マッドウルフの群れが襲いかかる。
「土よ。壁となりて我らを守りたまえ。《
レナフィリアが詠唱すると地面が盛り上がりマッドウルフの突進を防いだ。
「唐音さん。岩壁ですって。」
「私を盾にするなぁ!」
唐音の後ろに隠れる羽香里に唐音がツッコミする。その唐音の前に恋太郎が立つ。
「彼女達は俺が命に代えても守る!」
「いや。マッドウルフ程度なら魔力無しでも倒せるけど。」
恋太郎が立ってきめるもレナフィリアは冷静にツッコミした。マッドウルフが羽香里の後ろから襲ってくる。それに気付いた唐音がマッドウルフを掴み群れに投げ飛ばした。
「ホントだ。」
「嘘…」
唐音を見て唖然とするレナフィリア。マッドウルフ達は唐音にビビり逃げて行く。
「あなた、普通に強いわね。」
「そうなんだ。唐音は俺より強くて頼りになるんだ。」
「べ、別に恋太郎より強いなんて思ってないんだからね!」
「どこにツンデレしているんですか?」
唐音にツッコミする羽香里。一安心したところでレナフィリアが気になったことを聞く。
「それであなた達はどんな関係なの?友達以上な気がするけど。」
「彼女です。」
「どっちが?」
「両方です。」
恋太郎が汗をダラダラ流しながら答える。レナフィリアは目を点にしていた。
「ちょっと待って。あの時の恋人100人ってマジだったの?」
「はい。マジです。」
「この世界にも一夫多妻制の国はあるけどそんな数聞いたことないわ。」
レナフィリアは仰天して思考が停止している。普通はそうだよなぁと頷く恋太郎達。
「分かってやってるって狂気じゃない?」
「それでも俺はみんなを愛しているんだ!」
恋太郎の真っ直ぐな瞳と漢らしい発言に羽香里達はキュンとしてしまう。
「分かったわ。私もあなた以外の男と恋するなんて考えれないから。」
「大丈夫ですよ。」
「そうね。もう私達は慣れてるから。」
「やっぱりあなた達の世界はどこかおかしい。」
「「「十分理解しています。」」」
レナフィリアは自分がいる世界より恋太郎達がいる世界の方が怖いと感じていた。恋太郎達の旅はまだまだ続く。