君のことが大大大大大好きな100人の彼女+αと行く異世界カオス物語 ~異世界現地彼女や別世界の主人公達も巻き込まれます~ 作:虹武者
新たに花園羽香里と院田唐音を仲間に加えた恋太郎達は近くの街に寄ることにした。今着ている服だと目立つためだ。
「着せ替えカメラが欲しい。」
「ドラえもんに頼んで。」
レナフィリアが恋太郎達の服を選ぶ。お金はあるため好きな服が選べる。
「よし!これとかどうかな?」
レナフィリアは恋太郎にドラクエの勇者が最初に着るような旅人の服を着せた。
「似合うよ~。勇者っぽい。」
「ん~。コスプレっぽくてなんか落ち着かない。」
「じゃあ次は…」
レナフィリアは羽香里と唐音に選んだ服を着せる。
「え?ホントにこれ着るの?」
「これなら恋太郎君も…」
2人が試着室から出る。2人とも踊り子のような服(アラバスタ編のナミが着ているような感じの服)だった。それを見た恋太郎は鼻血を出して興奮していた。
「トレビア~~ン!!」
「ど、どうでしょうか?」
「ふんっ!別にこの世界に馴染むために着たのよ!あんたのためじゃないんだからね!」
「ありがとう。ありがとう!」
恥ずかしそうに聞く羽香里とツンデレしている唐音。そんな2人を見て号泣している恋太郎。とりあえずはこの姿で活動することにする。恋太郎達は活気溢れる街を歩く。広場では市場が開かれ様々な物が売られていた。
「これ何ですか?」
「カーマータロという作物よ。刻んだ時にヌメヌメした粘り気が出るこの時期特有の作物で大きくなりすぎると繊維が発達して食感が悪くなり、食品価値を失うのよね。」
「オクラだね。」
「これは?」
「シャラザラよ。皮膚がヌメヌメしていて血に毒があるけど焼けば絶品の魚よ。」
「鰻だね。」
「これは?」
「アッハンウッフンよ。男性器を硬くしたりエッチな気分にさせたりする効果のある薬よ。」
「ただの媚薬じゃねぇか!」
「これ買いましょう!」
「止めなさい。」
恋太郎達が初めて見るものをレナフィリアが教えてくれる。恋太郎達はすぐに食べれる物や旅に必要な物資を買う。魔道具もあったが今の所持金じゃ買えないため断念する。
「剣か…俺、剣術とかあまり経験ないけど。」
「モンスター相手ならテキトーに振るだけで充分よ。」
レナフィリアは恋太郎には剣、羽香里には薬草、唐音には斧を買い与える。唐音は斧を見てプルプル振るえている。
「なんで私は斧!?」
「あなたは強いから強い武器を持たせた方がいいわ。」
「私は乙女よ!」
「まぁまぁいいじゃないですか。似合ってますよ。」
「これであんたの駄肉切り落としてやる!」
怒る唐音を抑える恋太郎。唐音を落ち着かせ街の探索を再開する。恋太郎は裏路地に入った。表通りとは違い薄暗く閑散としていた。
「ここは日本と同じなんだ。」
その時、恋太郎の近くに1人の少女が走ってきた。緑色の長い髪、人とは違う長い耳、モデル顔負け(彼女達に匹敵する)美しい顔の少女だった。
よく見ると露出度の多い服に首輪が付いていた。
「これってもしかして異世界あるある奴隷のエルフ。」
恋太郎が彼女の後ろから声を掛けようとした。その瞬間、少女は恋太郎を背負い投げした。恋太郎が少女の目と合う。
ビビーン!!
(ま、まさか…)
恋太郎はこのエルフの少女がこの異世界の2人目の運命の人だと判断する。少女は恋太郎を睨む。
「お前は?」
「お、俺は愛城恋太郎。」
「聞かん名前だ。」
少女は恋太郎から手を離す。恋太郎から離れる少女。その息は荒かった。かなり疲れている様子だ。その場から離れようとする。しかし、疲労からなのか膝を着いた。
「大丈夫ですか!?」
恋太郎が駆け寄る。すると、また少女は恋太郎を背負い投げした。
「なんで!?」
「す、すまない。後ろをとられるとつい…やってしまう。」
「ゴルゴ13かな?」
恋太郎は立ち上がり少女を支える。
「何の真似だ?」
「こんなに疲れている人を放っておけないよ。」
「見ず知らずの相手でもか?」
「うん。」
その時、声が聞こえた。数人の男の声だ。その声に反応し警戒した少女を見て恋太郎はすぐに追っ手と判断し少女を隠した。そこに男が来る。
「おい坊主。この辺りに緑色の髪をしたエルフの女が来なかったか?」
「いえ、知りません。」
「そうかい。」
男は恋太郎を見ながら去って行く。姿が見えなくなると恋太郎は少女に声をかけた。
「もう大丈夫だよ。」
「何故助ける?」
「君が困っていたから。それにさっきも言ったけどそんな身体の君を放っておくことなんか出来ないよ。」
「とんだお人好しだな君は。」
少女は顔を赤くさせる。少女は恋太郎の手を借りて立ち上がる。
「もし良かったら俺達のところにこない?」
「フッ。そうだな。この借りは返したい。」
少女はクスッと笑うと恋太郎とキスをした。恋太郎は驚く。
「これで借りを返したなどと思ってはいない。だが、君の顔を見るとどうしてもキスしたいと思ってしまった。」
恋太郎は顔を赤くさせている。
「そういえばまだ名乗ってなかったな。ウェンシアだ。ウェンシア・ハートランド。」
「あ、改めてよろしくお願いします。愛城恋太郎です。」
恋太郎とウェンシアは握手した。そして…
「…と言う次第でございまして…ウェンシア・ハートランドさんを新しい彼女として迎え入れさせていただいてもよろしいでしょうか……!」
汗ダラダラに流して羽香里達にウェンシアを紹介する恋太郎。ウェンシアは目を点にして羽香里達を見る。
「まさか、冒険者パーティーではなく全員か、か、か、彼女なのか?付き合ってるのか?」
「そうよ!」
ウェンシアは唖然としている。
「分かるわ。私も100人と付き合ってると聞かされた時は狂気を感じたもの。」
「お前達の国はそこに倫理観ないのか!?」
「あっ。ウェンシアさん、ツッコミ属性ね。」
恋太郎にツッコミするウェンシアを見て唐音は確信した。そこにレナフィリアが聞く。
「あなたってエルフよね?」
「そうだ。トラピリアのエルフだ。」
「トラピリアって数年前に人間によって滅ぼされたエルフの国よね?」
「そうだ。」
レナフィリアの質問に答えたウェンシアに恋太郎達は汗を流す。
「それって俺達人間を恨んでいるんじゃ。」
「確かに恨んでいる人間はいる。が、全ての人間を恨んではないぞ。」
その一言に恋太郎達は安心する。すると、レナフィリアがウェンシアの首輪に触ろうとする。そのレナフィリアの腕を掴んだウェンシアは背負い投げした。
「私の後ろに立つな。」
「え?」
「ウェンシアさんは誰かに後ろに立たれるのが嫌なんだ。」
「ヒットマンみたいな人ね。」
目をぐるぐるさせているレナフィリアを起こす。
「大丈夫ですか?」
「う、うん。」
「何する気だ?」
「その首輪ってマヴァリアが付与されているでしょ。」
「そ、そうだ。」
ウェンシアが頷く。
「マヴァリア?」
「対魔道師用魔術。魔力を体外へ放出させないようにて魔法を封印する魔法よ。魔力を吸収する効力のあるマヴァリア鉱石から『マヴァリア』って名前が付けられた魔法よ。」
「マヴァリア鉱石…海楼石みたいな物か。」
恋太郎の説明になるほどとなる羽香里と唐音。レナフィリアは首輪に手を当てる。そして、ブツブツと呟くように詠唱を始めた。首輪が光る。恋太郎達が見守る中、その光が消えるとレナフィリアも手を離した。
「これでマヴァリアを解除したわ。これで魔法が使えるわ。」
レナフィリアに言われてウェンシアは手を振る。すると、風の刃が放たれ近くの枝を切った。
「本当だ。すごいな君。」
「なんたって超絶天才魔道師ですから。」
ドヤ顔を決めるレナフィリア。喜ぶ恋太郎達。
「マヴァリアの首輪を着けていたってことはあなた奴隷よね?」
「そうだ。仲間達と一緒に逃げていたが離れ離れになってしまった。」
「それじゃあそのお仲間も一緒に捜しましょう!きっと会えますよ。」
「そうですね。恋太郎君が言うなら私も手伝います。」
「わ、私もよ!別に恋太郎と一緒にいるのがいいのであってあんたのためじゃないんだからね!」
「まぁ、なるようになれって感じかな。」
「お前達…」
ウェンシアが微笑む。羽香里達はウェンシアに抱き着く。しかし、後ろから抱き着こうとしたレナフィリアに風の弾丸を放った。
「私の後ろに立つなぁ!」
「やっぱりそこは変わらないんだ。」
こうして、ウェンシアを新しい仲間もとい彼女に加えた恋太郎達の旅はまだまだ続く。