血を必要としない吸血鬼、ダンジョンにて配信者と遭遇す   作:博壱

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10、七・八階層探索

【ラドゥ自宅】

 

初めてのダンジョン配信を行った翌日の朝、ラドゥは自宅にて不安を抱いていた

 

「…昨日は初のダンジョン配信をしたが上手く出来たのだろうか? こういう時、リーシェはどうするのだろうか…少し聞いてみるとするか」

 

プルルル

 

『はい! リーシェです! ラドゥさん、どうされましたか?』

 

「いや、昨日我は初めてのダンジョン配信をしたのだが…上手く出来ていたのか不安でな。リーシェならこういう時、どうするのだろうか。と気になったから連絡したのだが」

 

『昨日のラドゥさんの配信が良かったか、ですか? そうですね…私的には良かったと思いますよ! ラドゥさんらしさが出てて、私は好きでした! でも人によっては感性が違うので不安でしたら視聴者さんに聞いてみてはいかがでしょうか!』

 

「そうだったのか…教えてくれて感謝する! では視聴者に少し反応を聞きながらやるとしよう! ではまたな、リーシェ」

 

『はい! また何かありましたら電話してくださいね!』

 

ブツッ

 

「感性は人それぞれ…か、確かにそうだな。我とて好みはある、ひとまず今日も配信をして視聴者に聞くとするかな。では早速各階異(かっかい)ダンジョンへ行くとするか!」

 

 

 

 

 

 

【各階異ダンジョン:第七階層】

 

「さて、配信用ドローンを起動して、我のSNSに通知をしてから……配信スタートだ!!」

 

{おっ始まったな}

{おはようございます!}

{今日はどんな蹂躙を見せてくれるのか楽しみだな}

{今日は朝からか…俺仕事だよ…}

{頑張れ社会人}

 

「もうこんなにいるのか! では早速視聴者諸君に質問があるのだが…」

 

{おっ? どうした?}

{質問?}

{何々?}

 

「昨日の我の配信はどうだったのかを聞きたい。それでアンケートを取ろうと思うのだが……どうやるのだ?」

 

{ズコッ、そこからかよ!}

{まぁダンジョンから出てきた訳だから機械音痴でもしょうがないよ}

リーシェ{ラドゥさん! アンケートはスマホから取れますよ!}

{え!? なんでリーシェちゃんいるの!?}

{え? ほんとだ! でも何で?}

 

「む? リーシェか、感謝する。ではアンケートを取るぞ、どちらかに票を入れてくれ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

昨日の配信について

 

良かったと思った    142

微妙だと思った     6

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

{まぁこうなるわな}

{微妙だったらまず見にこないもんね}

{6人の方はまぁ…うん}

{まぁ視聴者数から見たら投票数が少ないから未回答者もいるだろ}

{てか聞いてからすぐ扱えるようになるのって普通に凄いな}

{それはほんとに思った}

リーシェ{私は勿論、良かった方です!}

 

「そうか、答えてくれて感謝する。ではアンケートの結果通り、昨日と同じように探索していく。よろしく頼む」

 

 

そこから少し歩き

 

「さっきから思っていたのだが…ここは木が多いな、森か?」

 

{森って事はトレント系かな?}

{まぁそうだろうね、燃やせたら倒しやすいんだけど}

{周り森だから引火したらすぐ火で閉じ込められるから危険なんだよね…}

 

「そうなのか、ならばどうやって倒しているのだ?」

 

{周りに引火しないように燃やしたり、斬ったりだよね?}

{大体その通りだな}

{例外として叩き潰すって事もある。基本出来ないけど}

 

「なら早速試そうか、前方にトレントの群れを見つけたからな」

 

ラドゥは掌を上に向け、火の玉を生み出す

 

「他の木に引火しなければ良いのだろう?」

 

ラドゥはそう言って、トレントに向かって生み出した火球を放つ

 

「この程度の大きさの火球でもトレントは倒せるのか…なら森に引火せぬ様に気を付けながら残りも燃やすか」

 

それから周りにいたトレント三体を燃やし尽くした

 

「やはり魔法は便利だな、魔力操作(まりょくコントロール)は少し難しいが…慣れれば良いな」

 

{何故他が燃えないんだ?}

{魔力と魔法の操作(コントロール)上手くないか?}

{もうツッコむのやめよう、キリがない}

{そうだなぁ…}

 

「ただ、燃やした場合は売れるのだろうか? まぁそこは考えなくとも良いか、さっさと階層ボスを倒して次に行くとするか!」

 

ラドゥは階層ボスへ向かう道中に遭遇したトレントだけを倒し、ボス部屋へと向かった

 

 

 

 

【第七階層:ボス部屋空間】*1

 

「…デカいな」

 

ラドゥが階層ボス部屋の空間へ入ると、通常のトレントより二回りは大きい“ドレッドトレント”とその周りに数体のトレントがいた

 

「……燃やすか、メガフレア*2

 

ドレッドトレント達は断末魔を叫びながら燃え散った

 

{こんなあっさり倒せるものなの?}

{本来はトレント達を倒した後にドレッドトレントに集中砲火するのが一般的なんだけどね…}

{一撃で葬ったな}

{てかしれっとファイア(下級魔法)からフレア(上級魔法)に変わってやがる}

{え? 本当だ!}

{この後どうするんだよ}

{次の階層に行くのか?}

 

「ふむ…この階層はあっけなかったからな、連続で次の階層へ進もうと思うがどうだ?」

 

{良いと思うぞ}

{同じく}

{そこら辺は好きにすれば良いと思うが…}

{良いと思う!}

 

「なら次に行くか……と思ったが階段はどこだ?」

 

ラドゥは階層ボスを倒した後、辺りを見渡すが八階層へ降りる為の階段が見つからず困っていた

 

{このタイプは地面と同化してて見にくくなってる}

{まぁ一番はやいのは落とし穴トラップで下に落ちるか階段を探すかだけど……}

{普通はトラップで落ちるなんてできねぇよ}

 

「そうなのか…なら我は穴を開けるか」

 

{は?}

{何言ってんだ??}

{ダンジョンの地面に穴開けるって言ってんの?}

{馬鹿じゃねぇの?}

 

血籠手(ブラッドガントレット)、身体能力極強化。さて、ぶち抜くか!!!」

 

ラドゥは血で籠手を作り、さらに身体能力を強化して構えを取る

 

「ふっ!! ……はあ!!!!」

 

ラドゥは軽くジャンプで飛んでから地面に向けて思いっきり拳による突きを放つ

 

ドガァアアアン

 

てとつもなく大きな音を出して、ラドゥはダンジョンの地面に横幅直径約3mの穴を生み出した

 

「よし、これで次の階層へ行けるな!!」

 

{はぁぁああああ!?!?}

{もうめちゃくちゃだ…}

{何なのコイツ…}

{えぇ…}

{強化したとはいえこれは化け物だろ}

{てか待って? 穴を作ったって事は……}

{飛び降り落下確定のお知らせだな}

{嫌だァァァァアア!!!!}

{これ下手な絶叫系よりもタチ悪いな}

 

「では行くぞ!! ふはははは!!!」

 

ラドゥは翼を広げ、自身が生み出した穴へ飛び降り、八階層目へと向かって行った

 

 

 

 

 

 

【第八階層】

 

ラドゥは翼を使って着地をし、血籠手を解除する

 

{普通に怖かったんですが}

{見てるだけだってのにこれは酷いや}

{若干吐き気がする}

{安心しろ、俺はもうなった}

 

「途中までは土や岩だったと言うのに急に空になった時は驚いたな!!」

 

{それがダンジョンの不思議なんだよな}

{そうそう}

{てか今更だけどここって各階異ダンジョンなんだな}

{今気づいたのか? 遅すぎるだろ}

 

ラドゥは辺りを見渡し、ある事に気づく

 

「今度は平原か、六階層までは洞窟のような感じだったと言うのに七・八と変わりすぎては無いか?」

(前通った時は風景などは変わらなかったはずなんだかな…)

 

{各階異ダンジョンは名前の通り、階層事に魔物が変わるダンジョンだし}

{しかもその魔物に合った環境に変化してるからね}

{景色が階層によってガラリと変わるのは普通なんだよな}

 

「そうなのか」

 

その時、ラドゥの背後から大きな音を出しながら向かってくるモノがいた

 

ドドドドドドドドドド

 

{ん? なんか聞こえない?}

{ほんとだ! なんか聞こえるな}

{ここって八階層だよな?}

{そうだな…って事はこの音は!!}

{八階層でこの音は突進馬鹿で有名な魔物で間違いないな}

 

「あれか、その音の主とやらは」

 

ドドドドドドドドドドド

 

そこには猪の形をした高さ4mの魔物、“ワイルドボア”が七匹、群を成してラドゥのいる方向へ向かってきていた

 

「さて、どうしたものか。斬っても良いが…ここは吹き飛ばすか!」

 

ラドゥはワイルドボアの進行方向に魔法を放つ

 

「ウィンドウォール&ウィンドボム!!!」

 

ラドゥはウィンドウォールで進行方向や逃げ道を塞ぎ、ウィンドボムを地雷代わりにし、罠を設置した

 

『『ブギャアーー!!』』

 

そしてラドゥが仕掛けた罠にかかったワイルドボア達は空へと飛び、重力に沿って頭から落ちていき……落下死した

 

{わおえげつない}

{人もダンジョンのトラップに引っ掛かったらなるけど…これは…なぁ?}

{思いついてもやらないだろ}

{そもそもそんな細かい魔力調整出来ないし}

{面白いぐらいに引っかかってて草}

 

「…こいつらは猪の魔物だったな、食えるのか?」

 

{何故食べようとするんだ?}

{普通は食べません!!}

{でも猪だから下処理すれば食べれそうではある。…魔力が人にとって毒にならなければな}

{魔石を通してなら魔力は使えるけど…直接はな}

 

「とりあえず食ってみようか、後の事は知らん!!!」

 

ラドゥはワイルドボアを捌いていく。ワイルドボアの腹をk*3

 

「火は魔法で良いか、では岩の上に置いて焼くとするかな」

 

{流石に下処理はモザイクだな}

{まぁ魔物側とはいえ、色々中身出ちゃってたし}

{でもダンジョン飯って良さそうじゃない?}

{まぁそうだな。俺等が食えるかは知らんがな!!!!}

{そうこうしてる間にも肉焼けそうだな}

{これがあのワイルドボアの肉だとは思わんな}

{普通に美味そうなんですけど}

 

{では実食だな、いただきます}

 

ラドゥはワイルドボアの焼いた肉に齧りつく

 

「……普通に美味いな、だが人に食わせるとなると無理だな」

 

{見てたらお腹減ってきたんだけど}

{俺もだ}

{同意}

{でも人は無理なのか}

{結局は魔物だから人が食ったらやばいとかそんなんじゃないかな?}

 

「肉類は後で調理して食うとして、もう少し狩っておきたいな」

 

{まだ食うんだ}

{まぁラドゥは食えるってわかったし}

{またあの蹂躙するのかな?}

{そうなんじゃない?}

{蹂躙する所ってラドゥだから簡単にできるんよなぁ}

{俺等ができてたまるかっての}

 

…後で人にも食えるよう研究でもしようかワイルドボアは何体狩るか…せっかくだ! 視聴者に何体狩るかコメントで決めようじゃないか。我のコメント後四つ目のコメントの数だ! さて、何体になるのか楽しみだ!」

 

{そうきたか}

{俺42}

{26体}

ラドゥ{下四つ目だからな!}

{35体}

{18体}

{41体}

{13体}

{29体}

 

「13体だな! では行くとするか!」

 

 

 

それからワイルドボアを刀や血などで斬ったり魔法で吹き飛ばしたりして数十分後……

 

「ワイルドボアを13体以上狩ってしまったな…まぁいい。肉が増えたのだから良しとするか!!」

 

{安定の蹂躙}

{やべぇな}

{傷を負う事ってあるのか? コイツ}

{無いんじゃね?}

{次はボス空間か}

{いつの間にか目的が肉になってるし…}

 

「さて、この階層のボスを探しに行くとするか」

 

ラドゥはそう言って翼を広げ、空からボス空間を探しに行った

*1
解放型の階層は階層ボス用に開けた場所があり、その空間がボス部屋として機能している

*2
ファイアボールがバスケットボールの大きさだとするとメガフレアはその約八倍以上の大きさを持つ火球である

*3
カットだぁ!!!!

ギルドにLv(レベル)の他にランクなどの表記があった方がいいですか?

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