血を必要としない吸血鬼、ダンジョンにて配信者と遭遇す 作:博壱
【各階異ダンジョン:受付前】
「さて、今日も元気に探索するとしようか!」
「ねぇ、そこのお兄さん」
「ん? 我の事か?」
「今ここにいる男性は貴方と私しかいないだろう? だから貴方の事だよ。名前は確かラドゥ君…だったかな?」
「そうだな、で、何の用だ?」
「いやね、ラドゥ君は今から九階層を探索するのだろう? 実は私も配信者でね、ぜひ私とコラボしてくれないかなと思って声掛けたのだけど、大丈夫かい?」
「我は構わん。それで貴様の名はなんだ?」
「あぁ、名乗っていなかったか。なら自己紹介させていただこう。私の名は
「そうか、なら今日はよろしく頼む」
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」
〜移動中〜
「なぁラドゥ君」
「どうした?」
「ラドゥ君の事を呼び捨てで呼んでも構わないかい? あと少し口調も変えたいのだが…いいかい?」
「別に構わないが…どう変えるんだ?」
「そうか、ありがとう。……んっんん! うし! 改めてよろしくな! ラドゥ!」
「!? 結構変わるものだな、さっきの話し方はどうしたんだ?」
「ん? ただ単にキャラ作りしてるだけだから気にしやんくてもええよ。案件とか、コラボのお誘いとかの時はさっきみたいな、かしこまったキャラで通してるんよ。初対面で素で話すのは失礼やからな、まぁたまに戻ったりするけども」
「そうか、なら何も言うまい」
「九階層着いたらさっさと用意して始めよか」
「了解だ」
【第九階層】
「あ、配信を始める前に告知でコラボする言うといた方がいいかもしれんな。こっちでも告知するけども」
「そうなのか? まぁ我はわからぬ故教えてくれると助かる」
「後は…今回はラドゥ中心にやろかな、俺オフの日だし」
「そうか、ならそろそろ始めるぞ。いいか?」
「ええよ、チラッとカンペ出しとくから上手くやってくれ。んじゃ離れるな〜」
「…始めるか」
ラドゥ、ダンジョンコラボ配信開始
「皆の衆、我はラドゥ。唯一無二の吸血鬼である!! して今回は告知した通り、コラボである。その名は……幻想'Sの一人、草薙壱蒼である!!!」
「やぁやぁやぁ。幻想'Sの一人、草薙壱蒼だ。今回は吸血鬼ラドゥチャンネルのラドゥと急やけどコラボする事になったから、よろしくな」
{コラボもそうだけどなんでLv100越えの幻想'Sの壱蒼さんがいるんだよ??}
{今日確かオフの日じゃなかったっけ?}
{幻想'S、Lv100越えの三人で構成されてる配信者チャンネル。そのリーダーがなんで??}
「えっとなぁ、今日はオフの日やったんやけど…昨日ラドゥを見かけてな、面白そうやから声掛けに来たってところやな。それに、面白そうな事するんやろ? ラドゥ」
「そうだ、今日はここで焼肉をするぞ!」
{あ〜、昨日言ってたあれかぁ…}
{壱蒼さん、果たして魔物肉を食えるのだろうか}
{ダンジョン内での飯回やばすぎだろ}
「なぁラドゥ、とりあえずさ、周りにいる魔物潰してからにしようや」
「賛成だな、なら右半分は我に任せておけ」
「はいよ〜、なら俺は左半分か。叩き潰してやらぁ!!」
ラドゥと壱蒼の周りにはカルエノス*1が群れで包囲していた…が、ラドゥは刀で、壱蒼は籠手に魔力を流して強度強化を施し、甲殻ごと粉砕していた
{壱蒼はやっぱり豪快だなぁ…}
{ラドゥの方も綺麗な断面図残してるけどね…}
{二人とも頭おかしいだろ。威力的な問題で}
{だってLv不明と100以上だぜ?}
{そう言われたら納得するしか無いんよ}
「こっちは潰し終わったけど、そっちはどうや?」
「こちらも斬り終わったところだ。さて、用意を始めるとしようか!」
「おー!!」
「あ、そういやラドゥって海水平気なんか? 吸血鬼の弱点の一つとして塩水がダメだって聞いたんやけど」
「我は平気だ。というか基本的には何の弱点も無いな、我が知らぬところで弱点があれば話は別だかな」
「そうか、なら安心したわ。守るのは面倒やからな」
「そろそろ用意が終わるぞ、火はどっちが付ける?」
「なら俺がやるわ、火魔法“ファイアライト”」
壱蒼は木炭に向かって掌サイズの火球を放った
「さ! これで準備完了やな?」
「そうだな、では早速ワイルドボアから焼いていくぞ!」
「魔物肉がどんな味するのか楽しみや」
{あぁ〜良い音〜}
{音聞いただけでもう腹減ってきたんだが}
{今更だろ、俺は焼く前から腹減ってる}
{見てて絶対お腹空くから既に手元に焼肉セット用意して今焼いてる}
{俺酒と枝豆}
{食えるんだったら俺も食いて〜}
「そろそろ良いんとちゃうか?」
「そうだな、とりあえず一枚目食うか」
「まぁ俺が食えるだけの胃袋を持っとるかどうかなんよな…ま、ええか! それじゃあ」
「「いただきます!!」」
「………」
「…やはりこれは美味いな、ん? どうしたのだ壱蒼」
「…めぇ…」
「どうしたのだ!? 壱蒼!!」
「何やこれ! クッソ美味ぇじゃねぇかよぉ!!!!」
{うるせぇ!}
{声でっか}
{まぁでもこれで我々でも食えると言う事が証明されたわけですが}
{なら早速肉を調達しなければ!!}
「おぉそうか! 良かった良かった」
「いやほんとに美味いわ。ありがとな、ラドゥ」
「無事に食えて良かったぞ」
「あ〜でもLv100以下の探索者は食わん方が身のためかもしれへんな」
「というと?」
「大体こういうのは勘なんやけどな、Lv100を超えてくるとそこら辺の感覚も研ぎ澄まされていくんよ、これは俺の経験談からきとる」
「なるほど、ちなみに聞くがもしLv100未満の探索者が魔物肉を食した場合、どうなるのかとかはわかったりするのか?」
「さぁ? 多分やけど腹が吹き飛ぶか、魔物に変質するとかやろな。ちょい昔にとあるダンジョンでダンジョン産の食べ物食ったアホな探索者の体内に魔石が生み出されてた奴がおったからな」
{あー、あの事件の事だな}
{あれって確か果実じゃなかったっけ?}
{そうだけど同じ事には変わりないな}
{てか壱蒼! 博打すぎるだろ!}
{ほんまそうや!!}
{もしこれでダメだったら終わってたかもしれないじゃないか!!!}
「そうなのか、ちなみにその変質した探索者はどうなつたのだ?」
「知りたいんか?」
「まぁ知りたいな」
「死んじまったよ、ゾンビになって討伐されとった」
「つまり人には戻れぬということか?」
「さぁね、前例が少なすぎるからなんとも言えん」
「次焼くがどうする? 食うか?」
「当然食うに決まってるやろ!」
そうしてラドゥ主催のダンジョン産焼肉パーティが行われたのであった
巨大な爪で挟まれると簡単に体が分断される威力を持つ
横移動しか出来ず、急旋回も出来ない
アンケートが同数だった為、期間を延長します。
とりあえずまた二週間後の投稿日までかな
ギルドにLv(レベル)の他にランクなどの表記があった方がいいですか?
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あった方がいい
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無い方がいい