血を必要としない吸血鬼、ダンジョンにて配信者と遭遇す 作:博壱
この場を借りて感謝を
壱蒼とのコラボから数日が経過し…
「う〜む、ここ数日はダンジョンに潜っていないし配信もしてないな…」
ラドゥはこの数日は壱蒼とリーシェと共に蟹を食べに行ったり、壱蒼からオススメされたゲームをやったりしてダンジョンに行けてないのだ!
「まぁ予定も無いから各階異ダンジョンの十階層へと行くか!」
ラドゥは少しぶりのダンジョン配信をしに各階異ダンジョンへと向かった
【各階異ダンジョン:十階層】
「さて、皆の衆! 我は唯一無二の吸血鬼、ラドゥである! 少しぶりではあるが、今回は十階層の探索をしようと思うぞ!」
{少しぶり!!}
{コラボから数日が経過したけどまだ伸びるな}
{まぁラドゥだししゃあない}
{楽しみ!}
「これからは期間を開けてやる予定だ。毎日は疲れるからな」
{まぁそうか}
{吸血鬼言ってるけど疲労はあるのか}
{むしろ毎日配信やるって相当だと思う}
{それな}
「さてと、では行くか」カチッ
ラドゥが一歩踏み出した途端、何かのスイッチを踏んだ様な音が聞こえた
{あ}
{え}
{は?}
{あちゃー}
{えぇ…}
「ぬ?」
ラドゥの足元を中心に半径1mの魔法陣が出現する
{あぁ、転移トラップ踏んづけたのか}
{鈍臭いな}
{レアな間抜け場面}
{どこに飛ぶんだろ?}
「転移…飛ばさr」
ラドゥは踏んで稼働した転移トラップに引っかかり、どこかへと飛ばされてしまった
【第**階層】
「…ここはどこだ?」
{ダンジョン自体は変わってなさそう}
{問題は何階層なのかって所か}
{周りの景色が洞窟みたいになってね?}
{ほんとだ!}
「ダンジョン自体が変わっていないのであれば問題は無いな」
{軽いな}
{ラドゥだし}
{そうだな}
ラドゥの後ろから何者かが歩いて来る
「誰だ!」
{あれが魔物だったら階層わかるんだけどな}
{まぁ数階層下とかでしょ}
{人…か?}
{でも人にしてはデカいような…}
{あれは人じゃねぇ! ミノタウロスだ!!}
{つまり、各階異ダンジョンの十九階層か?}
{他にいなかったらそうだな}
{ドナレトやサディノスがいれば最下層だな}
{さて、どっちかな?}
ミノタウロス
ミノタウロスは全長約3mで手足に毛が生えており、頭が闘牛になっている(牛の尻尾も生えている)。武器は1mはある両刃斧を片手で持ち、動きは遅いがパワーが段違いに強い。また、1〜3体でいる為、周囲の警戒を怠ってはいけない
「ミノタウロスというのか、まずは小手調べだ!!」
ラドゥはミノタウロスへ刀を振るうが…両刃斧で弾かれてしまう
「! 硬い! 普通に刀を振るっただけでは斬れぬと言うわけか!」
{ラドゥの攻撃が弾かれたの初めて見た気がする}
{防御されたりはあったけど弾かれた事は無かったはず…}
{まぁ下の階層だし不思議では無いのか?}
ミノタウロスはラドゥへ両刃斧で斬りかかる
「トロい!」
ラドゥはミノタウロスの両刃斧を刀で横へ逸らし、両刃斧を持っている腕を数箇所斬りつける
「強化! “鋭さ&武器強度”!! ミノタウロスよ! 耐えてみせよ!」
ラドゥはミノタウロスのアキレス腱を斬り、胴体をX字に斬り裂く
「まだまだぁ!」
次にミノタウロスの両腕を斬り落とし、首を落とす
「攻撃が弾かれたのには驚いたが、動きが遅い分懐に入れば簡単だな」
{そんな簡単じゃないのよ}
{そもそもミノタウロスの圧倒的パワーからくる攻撃を逸らせること自体が凄いわ}
{ラドゥは化け物。ハッキリわかんだね}
{てか俺等からすればミノタウロスってまぁまぁ動き速いはずなんだけどなぁ…}
{まぁ「トロい」って言ってたし、ラドゥからすれば遅いんじゃ無いの?}
{この階層はミノタウロスだけかな?}
「……!」
(後ろから殺気!)
「ふん!」
ラドゥは後ろへ刀を横薙ぎに振る。すると金属同士がぶつかったような音が響く
{え?}
{今ラドゥ何したん?}
{急に後ろ振り返って刀を横薙ぎに振った}
{そしてカーンって音がなった}
{でも周りにはラドゥ以外誰もいない}
{つまり?}
{ドナレトの奇襲}
{これで確定したな、ここは各階異ダンジョン最下層って事がな!}
「何だ? 今我は何を防いだ?」
ラドゥは攻撃が飛んできた方向を注視する
すると、四足歩行型の魔物を確認する
「何だあれは?」
{あれはドナレトって言う魔物}
{各階異ダンジョンでは最下層の雑魚か十六階層のボスとして存在してる}
{奇襲が得意で初見で見切るのはほぼ不可能だって話}
「なるほどな。ドナレトよ! 奇襲は悪くなかったが防がれてしまえば意味が無いぞ!」
ドナレト
『黒』さんから借りた魔物でモデルはナイトドレイク(四足歩行型の竜で飛べない)。大きさ3m。
3〜4匹の群れを作って行動している。暗闇に紛れ、アサシンの様に対象を狩る狩人。前脚の横から翼のように鎌のような物体が生えており、鉄のように硬い物質であろうとも容易く切断される
{でもドナレトって3〜4匹の群れだよね? 他どこいったん?}
{ほんまや! 確かに此奴一匹しかおらんな!}
「群れだと? …!!」
ラドゥは死角からの二つの攻撃を血壁によって防ぐ
「…なかなか危なかった、情報感謝する。」
ラドゥがドナレトの奇襲を防いだ後、包囲されていた
ドナレトはラドゥを中心に前方に一匹、右後方と左後方に一匹ずつ、ラドゥを睨みながら陣形を整えていた
「さて、この我に奇襲を掛けるとは良い度胸だ。それに練度も良い。少し…楽しめそうだ!!」