血を必要としない吸血鬼、ダンジョンにて配信者と遭遇す   作:博壱

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17、サディノス戦

「さてと、さっきの雷を躱したのは良いがもたもたしてるとまた飛んでくるだろうな…どうしたものか」

ラドゥはサディノスの雷魔法に手を焼いていた

 

(躱すのはまだ簡単だが、問題はサディノスの手数だ。どれほどの魔法を使えるかがわからぬ…彼奴の攻撃全てに警戒を怠ってはいけないな)

 

ラドゥはサディノスの雷を避けながら進んでいるがなかなか距離が縮まない

 

「ッチ、奴の雷魔法が鬱陶しいな…何か手はないものか」

 

{あの攻撃の中よく避けれてるな}

{でも有効手段が無いからジリ貧な気がする}

{サディノスの雷の軌道をどうにかしてズラせないだろうか}

{俺達は無理ゲーだけどラドゥならいけるかもしれんな}

{軌道を反らせたら正面から特攻できるだろうしな}

 

「なるほど、奴の雷の軌道を逸らす…か。やってみる価値はある。やってみようか!!」

ラドゥはまたサディノスの真正面へ加速しながら飛ぶ

その手に愛刀と己の血で作った血盾を持ちながら

 

サディノスは『またか…』又は『馬鹿なのか…』とでも思っていそうな目をラドゥへ向け、雷を5〜8本ほど生み出してラドゥへ放った

 

「さぁぶっつけ本番だ! 行くかぁ!!」

ラドゥは血盾を己の前へと向け、さらに氷と岩の円錐の壁を魔法で血盾の前に生み出す。

 

「さぁコレで向きを変えれるか…勝負だ」

 

ラドゥへ放たれた雷が襲いかかるが…どれも擦りはすれど直撃は避けれていた

 

{おぉ!!}

{コレであの雷の軌道を逸せる事ができた!}

{後は未知の攻撃に備えてサディノスを倒すだけだ}

 

(これはこれで対応できるが、攻撃方法があの雷だけとは限らん…一応警戒しておくとするか)

 

ラドゥはサディノスに攻撃する為に雷を逸らしながら接近する

 

「やっと一撃を通せるな…まずは一閃…っ!?」

ラドゥはサディノスへ刀を振るうが、直感で後ろへと飛ぶ

 

「今、嫌な予感がして下がったが…アレは何だ?」

 

ラドゥが元いた場所には直径17cmぐらいの雷球が浮かんでいた

 

{何アレ?}

{動かない所を見るに、罠か?}

{あれは雷の地雷だ!}

{あー地雷かー}

 

「地雷だと? 地に付いていないでは無いか」

 

{地面に付いてなくても地雷は地雷なんだよ}

{あの地雷はな、衝撃を加えると直径約2〜3mの電気爆発が起こる}

{それで連鎖反応も起きる事あるからなぁ…}

 

「なるほど、情報感謝するぞ! …っと」

 

ラドゥがコメントで情報を貰っている隙にサディノスはラドゥの周りに地雷を設置し、設置した地雷めがけて雷を飛ばす

だが、ラドゥは地雷同士の間の隙間を潜って包囲から逃れた

しかし、ラドゥの回避が間に合わず羽の一部が焼かれてしまう

 

「チィ! 羽の膜を焼かれたか…これでは飛べんな、だがまぁ良いか。奴の攻撃で空中でも危険だとわかった今、踏ん張りの効く地面の方がまだいいな…っと、油断も隙も無い」

サディノスはラドゥへ雷を飛ばすが軌道を逸らされる

 

「まぁ地雷もあの雷も対処法はわかった。後は()るだけだ」

 

ラドゥはまたサディノスへ接近する

すると、サディノスは前足の片方を上げた

 

「? 何をするつもりだ?」

ラドゥは攻撃かもしれないと思い、接近をやめて攻撃に備える

サディノスは上げた前足を地面へと叩きつけ、水面に広がる波紋の様な雷*1を辺りに飛ばした

 

「何だと!?」

ラドゥは咄嗟に岩の壁を魔法で作り、雷波紋を回避する

すると次は両方の前足を上げた

 

「またそれか!」

サディノスが上げた両足を地面へと叩きつけると今度は叩きつけた足を軸に地面を伝って直線上に雷が広かった

 

「な!?」

ラドゥはまた直感で岩の壁から飛び出す

するとラドゥが作った岩の壁が破壊され、直線状に延びてきた雷*2に破壊される

 

「そんな事もできるのか! なら血弾!」

ラドゥはサディノスへ血弾を放つが即撃ち落とされる

 

「駄目か…やはり接近してから斬らねば意味はないのだな」

 

サディノスはラドゥへ地雷と雷を飛ばしながら雷波紋、雷撃も発生させる。…手数を増やして

 

「ふざけるなぁ!! おわぁ! あっぶねぇ! 擦りかけたぁ!」

ラドゥは攻撃の密度に若干のキャラ崩壊が起きていた

 

「だがこれでようやく接近できた…な!!」

ラドゥは攻撃を掻い潜ってサディノスへ接近し、斬撃を叩き込んでいく

 

サディノスが吠え、ラドゥは軽く距離を取る

サディノスの角や体全体に電気を纏い、角は雷属性の剣の様になっていた

 

「貴様も剣士だったとでも言うつもりか?」

 

サディノスはラドゥへ角で斬りかかり、鍔迫り合いの様になる

火花が散り、ラドゥが吹き飛ばされる

 

サディノスは追撃と言わんばかりに雷属性の斬撃*3を飛ばすが、ラドゥは雷刃に気づくとギリギリで刀で斬って防ぐが防ぎきれずに左足を少し斬られ、体勢を崩す

 

ラドゥが体勢を崩した時に生じた隙にサディノスは角に雷を貯めてラドゥの左足へ突きを放つ

サディノスの雷を纏った角がラドゥの左足を貫通し、横へ払う

 

「ぐぅ!? …はぁ!」

ラドゥは堪えきれず、息を吐く

そしてサディノスの胴体へ斬りかかる

 

サディノスは体を斬られるがラドゥの血盾を持っている方の腕を肩から角で切断する

 

「ぐっ…なかなかやるではないか。だが片腕が何だと言うのだ、羽を焼かれ飛べんから何だ、貴様とて我に斬られ満身創痍だろう? 我は魔力がある限りいくらでも再生するが貴様は違う。そうだろう?」

 

サディノスは角の刃と全身に纏っている電気をさらに強化していき、突撃の体制をとる。

ラドゥの周りには地雷が仕掛けられていた

 

「なるほど、それに掛けると言うのか…それが全力なのであれば我も答えなければならんな」

ラドゥは刃先を下にし、斬り上げの体制を取る

 

「さぁ、来い!!」

サディノスはラドゥへ突貫する……が、ラドゥの斬り上げで角を斬られ、斬り下ろしで首を落とされた

 

「サディノスよ、感謝する。これで我はまた一段と強くなった」

ラドゥはサディノスの素材を回収し、魔石を保存した

 

「もうサディノスとは戦いたくないな! 手数が多い、見つけたら速攻で首を刎ねる。これに限るな」

ラドゥは負傷した部位を再生しながら決意する

 

{にしてもあのサディノス、普通に強かったよな}

{攻撃手段は変わってなかったけど威力が変に上がってたよな}

{あれって変異種なんかな?}

{さぁ?}

{何はともあれ勝ててよかったな!}

{でもまだダンジョンボスが残ってるんだよねぇ}

{言うてやるな、ラドゥも疲れてんだ}

 

「…にしてもまだこの各階異ダンジョンのボスが残っているのだな。ボス部屋を見つけたら少し休むとするかな」

 

負傷箇所の再生が終わったラドゥは再びボス部屋を探しに探索を開始するのだった

*1
雷波紋

*2
雷撃

*3
雷刃




活動報告にて意見案という名の質問等を募集してます。
ぜひ私に質問や案を恵んでください!
(できれば案は平和回が良いなぁ〜なんて)
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