血を必要としない吸血鬼、ダンジョンにて配信者と遭遇す   作:博壱

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20、変異種と進化種の違い

各階異ダンジョンを踏破してダンジョンを後にしたラドゥはギルドへと向かっていた

 

「受付嬢よ、ギルド長はいるか? 用があって話がしたいのだが」

 

「ラドゥさん! 確認してくるので少々お待ちください」

 

「確認が取れたら呼んでくれ」

 

「かしこまりました。あぁそれと、お待ちになられる間に倒された魔物の素材を鑑定に出してきてはいかがでしょうか」

 

「確かに待ってる間は暇だな、そうさせてもらうとしよう」

 

 

 

「はい、次の方〜」

 

「すまない、ディファノレイグの素材を売りたいのだが」

 

「構いませんよ〜。…ってラドゥさん!?」

 

「あぁそうだが」

 

「あぁいえ、単純にビックリしただけですので」

 

「そうか、とりあえずこのディファノレイグの素材の鑑定を頼む」

 

「わかりました」

 

「それと、この後ギルド長に用があるから鑑定結果はギルド長に伝えておいてくれないか?」

 

「かしこまりました。ではそのように」

 

「感謝する」

 

 

 

「ラドゥさん、ギルド長は応接室にてお待ちしていますので着いて来てください」

 

「了解した」

 

 

 

「こちらです」

 

「案内感謝するぞ。では失礼する」

 

「どうぞ〜」

 

「少しぶりだな、ギルド長」

 

「そうだねラドゥ君。それで何用だい?」

 

「我の配信を見ていたらわかるとは思うが、例のディファノレイグについてだ」

 

「あぁやっぱり? あの配信は途中から見てたけど凄かったねぇ」

 

「先にギルドの受付に鑑定に出してある。後で見といてくれ」

 

「はいはい。で、どうだった?」

 

「手強かったな、何より我の肉体を食ったからかは知らんが知能が上がって厄介だったな」

 

「そう言えばあのディファノレイグが言っていた“シンカシュ”…漢字にするとこうかな?」

 

進化種

 

「そうなるな。がどうした?」

 

「いやね、変異種と進化種の違いってなんだろうって思っただけだよ」

 

「…我と戦って成長したか否かでは無いか?」

 

「いやまぁそうなんだけどね、そう言うことじゃないの」

 

「なら変異種は種族が変わる、コボルトの変異種がワーウルフであるようにな」

 

「ワーウルフは存在してるけどコボルトの変異種とも知られているね」

 

「そうだ。だが進化種はその者をそのまま別の存在へと昇華させる、あのアイスウルフやディファノレイグみたいに種族としては変わらんが強さが別の次元へと変わったようにな」

 

「なるほど、種族は変わらないけど強さや知能が格段に上昇し成長したのが進化種…うん、理にかなってるね」

 

「だろう? そもそも変化の仕方がそれぞれを分ける違いと言うわけだ」

 

「ありがとね」

 

「構わん。これぐらいはな」

 

「お礼と言ってはなんだけど、ラドゥ君のギルドカードのLvをしっかりとしたものに変えてあげよう!」

 

「? 別にあれで困った事は無いが」

 

「まぁ管理する側の人の事を考えてと思って、ね?」

 

「まぁそれなら良いか」

 

「うん、とりあえず仮の50から110ぐらいにしておくね」

 

「いきなり増やし過ぎではないか?」

 

「妥当じゃない? だって進化種という未知の魔物を二回倒してるし、各階異ダンジョンを飛ばしたとはいえクリアしてるしね」

 

「あれはそんなにすごい事なのか?」

 

「まぁ各階異ダンジョンの最下層は推奨レベル60は越えてるからね」

 

「まぁなら納得…か?」

 

「こういうのは多くて損は無いよ」

 

「そういうものか?」

 

「そういうものだよ」

 

「なら良いか、それでは失礼する」

 

「ギルドカードは鑑定結果と一緒に受付から受け取ってね」

 

「了解した」

 

そう言ってラドゥは応接室を後にした

 

 

 

 

 

 

「こちら、更新済みのギルドカードです」

 

「感謝する」

 

「ではまたお待ちしております」

 

「あぁ」

(やる事は済んだ。とりあえず家に戻るとするかな)

 

ラドゥは家に向かって飛ぼうとしたその時

 

「ちょっとそこの翼生やした人ーすみません!」

 

(羽を生やした…我以外にいないか)

「何の用だ」

 

「本当にすみません! 私こう言う者でして」

 

そう言い、その者はラドゥへ名刺を差し出す

 

「…モノはわからんがテレビ局の者か?」

 

「そうです! 実は今話題のラドゥさんにインタビューに出てもらいたくてですね!」

 

「インタビューか、それはどれくらいで終わるんだ?」

 

「あぁいえ、今すぐというわけではなくてですね、二日後の番組に出てもらいたく許可と同意を貰いに来ました」

 

「我は構わんが、その事を我のチャンネルで報告しても良いか?」

 

「えぇ構いませんよ! というよりその方がこちらとしては嬉しいです」

 

「そうなのか、ならそうさせてもらう」

 

「では二日後のこの時間までにコチラの方に来て頂ければ」

 

「わかった。…もう帰っても良いか?」

 

「大丈夫ですよ。ではまた二日後に!」

 

「あぁまた」

ラドゥはそう言って今度こそ家へと飛んでいった

 

 

「これで上から怒られずに済む…頑張らないとなぁ」

 

 

 

 

 

【自宅】

 

「二日後か…ここから飛んで関西テレビ局までどれくらい時間がかかるか試すか? いや別に良いか」

 

「…暇だな。暇つぶし相手でも雇うか? そもそも友が少ないから呼ぼうにも呼べん」

 

「うーむ、暇つぶしには何が良いか…思いつかん! 寝るか」

ラドゥは眠りに着いた(昼寝)

…次に起きたのは日が沈んだ頃であった




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