血を必要としない吸血鬼、ダンジョンにて配信者と遭遇す   作:博壱

22 / 22
22、測定

〜ギルド本部・測定室〜

 

「さ、今回は職員の他に私もいるから存分にやると良いよ」

 

「…なぁギルド長よ、前来た時と変わりすぎではないか?」

 

「あ、やっぱり思った? 『いや〜、妻や他のギルド職員にも変えすぎです』なんて怒られてねぇ。でも測定できる幅は増えたから渋々納得してもらったよぉ…」

 

「それで、我はどうやって測定を受ければ良いのだ?」

 

「あ、それは大丈夫だよ。こっちで仮想敵を出してどれくらい戦えるのかを見るから」

 

「前に会ったラディールの仕事が無くなっているのではないか? それは」

 

「彼なら別で私が育成所を作ってそこで探索者希望の人達を一定レベルまで教育するよう頼んでるから」

 

「そうだったのか、なら早速やろうか。仮想敵を出してくれ」

 

「わかったよ、皆! 用意は良いかい?」

 

『『『いつでも行けます!!』』』

 

「ならまずは最初だ、肩慣らし程度にワーウルフ行こうか」

 

仮想敵として忠実にバーチャル再現し、実体化したワーウルフがラドゥの前方に一体出現する

 

「了解だ。懐かしいな…初めてリーシェと会ったことを思い出す魔物だ」

 

ワーウルフはラドゥを切り裂こうと接近してくるが、

 

「が、弱い部類だな」

向かってきたワーウルフをラドゥはアッパーカットの要領でその頭を吹き飛ばす

 

「やっぱり一撃よねぇ…それじゃあ次お願いね」

 

死骸を消し、次の魔物を出す用意をする

 

「次は何がくるんだ? しばらく素手でやるか、いつも刀だからな」

 

そう言うラドゥの前にロックタイガーが3体ほど出現する

 

「虎? 岩の虎か?」

 

「魔法が使えない代わりに体の硬さが他よりも高くなっている魔物だよ。頑張ってね」

 

「硬いのか…魔力を纏えばいけるか」

 

ロックタイガー達がそれぞれ別方向からラドゥへと向かっていく

 

「まずはお前だ!」

ラドゥは正面から来るロックタイガーに接近し、顔目掛けて横蹴りを叩き込んで蹴り飛ばす

 

「っ次だ!」

残りのロックタイガー達に接近し、拳に魔力を流して硬化を行って片方を地面へと殴って叩きつけ、そこを軸にもう一体を回転蹴りで胴体を分断する

 

「…さてと、蹴り飛ばした奴も潰すか」

 

ラドゥは最初にロックタイガーを蹴り飛ばした方向へと歩みを進める

 

 

 

 

 

 

歩いていると死んではないが気絶しているロックタイガーの頭が壁に埋まっていた

 

「…そんな埋まるほどの威力は出してないはずなんだがなぁ。まぁ良いか」

ラドゥは気絶しているロックタイガーへ踵落としをし、倒す

 

「簡単そうだね、ラドゥ君」

 

「まぁ実際簡単だからな。進化種と比べるとなぁ…」

 

「比較対象がおかしいと思うよ、私は」

 

「まぁそれは置いておくとして、次はどいつだ?」

 

「次は飛んでいる魔物だね、次お願いー」

 

次に現れたのはワイバーンが二体だった

 

「確か…ワイバーンだったな。飛ばれると面倒だ、速攻で翼を潰す!」

 

ラドゥは接近して翼の膜を攻撃しようとするが、飛ばれて回避されてしまう

 

「チィ、我も飛べば良いが素手縛りをしているからな…良いや、飛ぶか」

 

ラドゥは翼を広げ、空中で様子を伺っているワイバーンへ接近する

 

「落ちろ!!」

 

片方のワイバーンに踵落としを放ち、下へ叩き落とす

 

「お前もだ」

 

ラドゥはもう片方の飛んでいるワイバーンへ目線を向けると背を向けて逃げる姿を見つける

 

「逃すか! 貴様も下へ叩き落とす!!」

 

ラドゥはその逃げるワイバーンを追って飛行速度を上げていく

 

「…追いつくな、ならばもう空で殺るか」

 

ラドゥは魔力で硬化した手刀を構え、横切る瞬間にワイバーンの首を刎ねる

 

「さて、堕とした片方も飛ばすか…って墜落した時に骨が折れて死んでたのか。ギルド長、もう少し手応えのあるやつを頼む」

 

「うん、次からは少しグレードを上げるよ」

 

「助かる。少し呆気ないというか、つまらないからな」

 

「次はーコレにしようかな」

 

ラドゥの前に全長10Mの巨大な岩の巨人が出現した

 

「…デカい上に硬いな、ただ動きはミノタウロスよりもノロそうだ」

 

「コレはロックゴーレム、今現在確認されてるロックゴーレムの中で一番デカい個体だよ。流石にもう素手じゃできないでしょ?」

 

「それはやってみないとわからんな! っと、動きはミノタウロスの比じゃない…巨体に限らず速度は申し分ない。その上、少し楽しめそうだ」

 

「あ、ちなみに言うとね、ゴーレム系は身体のどこかにコアと呼ばれる核があってそれを壊さないと倒せないから頑張ってー」

 

「それを先に言えー!! 素手はダメそうだが…硬化した拳ではどうかな?」

 

ラドゥは素手に硬化を施し、攻撃を仕掛ける

 

 

 

「…彼は金属でも殴っているような、そんな音が聞こえてくるのだけど…」

 

「さっきからずっと殴っていると言うのに中々壊れないじゃないか!!」

 

ラドゥはロックゴーレムの余りの硬さに驚いていた

 

「もう面倒だ…血籠手(ブラッドガントレット)。さぁ! 発散しようか!」

ラドゥは血籠手を作り装備した後、ロックゴーレムにヒビ入れた所目掛けて拳を繰り出す

 

「素手よりも手応えがあるな。一発でダメならば回数を重ねるのみだ!! ドララララァア‼︎」

一回ではダメだと感じ、某幽波紋のラッシュの様な連続で拳を叩き込んでいく

 

「ここはコレで終いだ!」

最後の一撃を撃つとヒビが広がっていた所から衝撃で左足が自壊し、ロックゴーレムは体制を崩す

 

「さっさとコアを見つけなければな…身体強化。ふむ、まぁこれぐらいの強化で良いか。さてと、まずは右足!」

身体強化を施したラドゥはまずロックゴーレムの動きを消す為に残っているもう片方の右脚を破壊する

 

「両腕は…いいか。人型で核と言えば心臓部分だろうか…とりあえず貫通すればわかる事か。…フッ‼︎」

ロックゴーレムの左胸辺りを文字通り消し飛ばしたが、核は見つからずにいた

 

「ここではなかったか…ん? この少し見える紅い球体が核か? なるほど、胴体の中心にあったのか。ならコレを破壊すれば終いだな」

 

ラドゥがロックゴーレムの核を発見し、破壊するとロックゴーレムの体がバラバラに崩れて岩の山と化した

 

「時間はかかったけど倒せたみたいで良かったよ、休憩は必要かい?」

 

「そうだな、少しくれ」

 

「わかったよ。なら準備できたら言ってくれるかい? 用意はしておくからね」

 

「感謝する」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。