血を必要としない吸血鬼、ダンジョンにて配信者と遭遇す 作:博壱
【ホール:受付】
「ラドゥ様ですね、ギルドカード発行まで少し時間がかかりますのでお待ちください」
「むぅ…どうやって待ち時間を潰すか」
「お〜い、ラドゥさん! 試験どうでしたか?」
「試験か? それなら……」
ラドゥはリーシェに試験の内容を話した
「え!? そうだったんですか!? 試験官であるラディールさんを一撃で…、しかもLvはerror!? そんなの聞いた事ないですよ!」
「まぁそうだろうな、測定する職員が困惑してたからな」
「まっ、まぁとにかく! ギルドカードが発行されれば次は配信機材を買いに行きましょうね!」
「了解した」
「ラドゥ君、少しよろしいかな?」
「ん? あぁギルド長か。どうした?」
「いやね、君のLv測定でerrorが出てしまってねLvの表示をどうするかの相談があったんだが…君はどれくらいがいいんだい?」
「別になんでもいいさ、ダンジョンに入れるのならな」
「そうか…ならとりあえず50にしとくよ」
「そういえば…何故機械の故障とは思わなかったんだ?」
「簡単な事だよ。未確定要素である吸血鬼の力と変異種のワーウルフを簡単に葬る力…そんな力を持った君が弱いわけないだろう? だから規定範囲を超えたerrorだったとしてもおかしくない。そう判断したまでだよ」
「それでも故障の可能性はあるだろう?」
「彼女…リーシェ君が君の後にLv測定を受けたからさ。問題なく測定できていたから故障の可能性は0%なんだよ」
「なるほどな」
「それじゃあギルドカードが発行できたら受付の人に呼ばれるから、それまで待っててね」
「了解だ」
しばらく待っていると、ギルドカードが発行されたのか、ラドゥは受付に呼ばれた
【受付】
「お待たせしました。こちら、ラドゥ様の探索者ギルドカードとなります」
「あぁ、感謝する」
ラドゥは受付の人に礼を述べ、ギルドカードを受け取る
受け取ったギルドカードには、名前やLv、主な得物等簡単に書いてあった。…が、何故かラドゥのカードのLv表記にLv50(仮)と書かれていた
「なぁ女よ」
「何でしょう?」
「何故我のLvの所に(仮)が付いているのだ?」
「それはですね、ラドゥ様のLvが測定不能だったのでギルド長から 「ラドゥ君のLvは50にしといて、それと横に(仮)も入れといて」 っとおっしゃられておりましたのでそのような表記となっています」
「なるほど、理由はわかったが…何故(仮)を入れる必要があったのだギルド長よ」
困惑しながらも納得したラドゥであった
〜リーシェと合流
「ラドゥさん! 聞いてください! 私、なんとLvが10から12へと上がっていました!」
「よかったではないか。その調子でドンドンLvが上がれば良いな」
「はい!」
「さて、次は配信の機器を買うんだったな」
「はい、でもラドゥさんって家無いですよね?」
「無いな、というかダンジョンから出てきたばっかの我に家があると思っているのか?」
「そうでしたね、では先に家…住む場所を探しましょうか」
「それで、どこへ行けば住む場所が貰えるんだ?」
「とりあえず不動産会社に行きましょう」
【不動産会社】
・・・・・
「今回はどのような物件をお探しで?」
「えっと…」
「ラドゥさん、どんな部屋とかがいいとかってありますか?」
「そもそも、どんなのがあるのかわからないのだが…」
「そうだなぁ…とりあえず、防犯性の高い場所で(配信もやるんだし、防音室もいるよね…)防音性も高いといいなぁ…、浴室は広い方が良かったりしますか? ベランダを付けるかのこだわりとかってあったりします?」
「う〜む、色々言われてもわからんなぁ…これは実際に見に行けたりとかは出来るのか?」
「はい、できますよ! ではまずは条件に合うお部屋を探しまして、内見に行きましょうか!」
そうして部屋の条件が決まり、早速三人で物件の内見へと向かった
【内見:一つ目】
「まずこちらが一つ目となります」
「すっご〜い。ベランダが少し広い!」
「これが一つ目か…なかなか凄いなこれは」
「こちらは防音室となっていまして、扉を完全に閉めていただくと、部屋の外へ音が漏れることはございません」
「リーシェ、一度入ってみてくれ」
「? わかった」
ラドゥに言われた通りにリーシェが防音室の中へと入る
「今から戸を閉めるから中で叫んでみてくれ」
「わかった! 合図はどうしたらいいの?」
「部屋の内外で通話できるものが扉付近にあるはずです。それで合図をすれば良いと思いますよ」
「あった! これだね」
「では閉めるぞ」
ラドゥが扉を閉め、防音室にはリーシェ一人となった
「う〜ん、何叫ぼうかな…よし! 決めた!」
そうして大きく息を吸って…
「ラドゥさんが強くて凄い!!!」
リーシェは助けられた時からずっと言えなかった思いを叫んだ
「…もしこれで隙間があって声が漏れてたらどうしよ……まいっか! 通話機で向こうに連絡しよっと」
「通話機が鳴ってますよ」
「そうだな、何も聞こえなかった。防音室は凄いな…」
ラドゥは防音室の戸を開ける
「聞こえましたか?」
「全く聞こえんかったな。ほんとに音が聞こえないとは…」
「まぁほんとに少しは音漏れますけどね、完璧には防音できないので」
「そうなのか? あーいやでも言葉はわからんが何か言ってるのは聞こえたな。なるほど、そういうものなのか」
「では続いて、こちらがバスルームとなっております。内が上半径83cm、下半径78cmの深さ67cmの浴槽となっております」
「凄い! 横になれる! 座ると肩くらいまで入っちゃう!」
「これはいいな、湯を張って浸かると心地よさそうだ」
「こちらがベランダとなっております。落下防止の為、背の高い柵を立てられています」
「景色いいねぇ〜」
「そうだな」
「では、二つ目の物件へ行きましょう」
【内見:二つ目】
「続いて、こちらが二つ目となります。一つ目と違うのは、まずバスルーム。この浴槽が、内が縦67cm、横165cm、深さ58cmの長方形でこだいます」
「そうか、こっちは浴室?の全体がさっきよりも狭いのだな」
「そうですね、まぁ一つ目のものが広すぎるだけなのですけどね」
「続いて、リビングとなっています」
「リビングの方が一つ目よりも広くなってるんだね」
「でも我は一つ目の方が良かったぞ」
「この物件はベランダが付いてはいますが狭いのでリラックスするには向いていないかもです」
「洗濯物干すぐらいしかできなさそう…」
「では三つ目…最後の物件へまいりましょう」
【内見:三つ目】
「最後にこちらの物件となります。こちらは防音室はありませんが、それ以外が全体的に広くなっております」
「どの候補も高いね…遠くまで見れるよ」
「ここも見て回ったが、やはり一つ目の方がいいな」
「では一つ目のこの物件にしますか?」
職員はそう言って候補の一つ目の細かな情報が載った紙を渡す
「う〜ん、どこも金額が高い…」
「問題無い。一つ目でよろしく頼む」
「ラドゥさん、お金持ってないですよね? なんで問題無いんですか?」
「簡単な話だ。ギルドでリーシェが魔物の素材を換金しに行っただろう? ならば我も同じことをすれば金は稼げるだろう」
「それだといけますね」
「かしこまりました。では後日、契約していただく感じでよろしかったですか?」
「はい! それでお願いします! 連絡などはとりあえずは私にください」
「わかりました。では後日お願いしますね」
そう言って、物件の予約?が決まったのであった
〜物件探しが終わった後
「ラドゥさん! 無事にラドゥさんが住む物件が決まりましたね!」
「あぁそうだな。我一人では何も分からなかった…リーシェよ、助かったぞ」
「いえいえ! 私もラドゥさんにダンジョンで命を助けてもらいましたから! これくらいは私に任せてください!」
「ありがとう、頼りにしているぞ。ところで一つ、気になったのだが…」
「気になった事ですか?」
「先程決めた物件に住めるようになるまでまだ時間や金がかかるだろう? その間我はどこで過ごせば良いのだ?」
「あっ! そうだった! ラドゥさんまだ住む場所無かったんだった! どうしましょう……あっそうだ! それならひとまず私の家で過ごしませんか?」
「いいのか? 迷惑をかけると思うが…」
「ラドゥさんがあの物件に暮らせるようになるまでだったら大丈夫です!」
【リーシェの自宅】
「しばらくはこの部屋を使ってください!」
「何度も聞くようで悪いが…本当にいいのか?」
「私が案内したんですからいいんです。とりあえず、さっき決めた物件の場所で暮らせるようになるまで居てください」
「ではその言葉に甘えて住まわしてもらおう。しばらくの間よろしく頼む」
今回の不動産部分と内見部分は完全に私の想像なので実際にそういうものがあるのかが全くわかりませんが、ご了承ください。
誤字報告やこうした方が良いなどの指摘もよろしくお願いします。
励みやモチベーションアップに繋がるので評価や感想もくれたらなぁと思っています。
では今後ともよろしくお願いします。
ダンジョンに名前ってあった方が良いですか?
-
ある方がいい
-
無くてもいい
-
どちらでも(結果閲覧用)