血を必要としない吸血鬼、ダンジョンにて配信者と遭遇す 作:博壱
彼女が主人公の物語を作っても良いかもしれん…
あ、第七話どうぞ
【探索者ギルド:素材買取所】
「すまない、魔物の素材を売りたいのだが場所はここで合ってるか?」
「はい、合ってますよ。どういう魔物の素材を売りたいのですか?」
「これらなのだが…」
ラドゥはAS*1から約50体のコボルトと変異したアイスウルフの*体を取り出し、鑑定台の上に置いた
「え!? これだけ集めたのですか?! ……えーっと、ラドゥ様ですね! 鑑定、換金にお時間かかるのでこの番号札をお持ちください。お名前と番号札が呼ばれましたら受け取りに来てください」
「わかった」
ラドゥが番号が呼ばれるのを待っていると、ギルド職員から声をかけられた
「ラドゥ様。迷惑を承知でお聞きいたしますが、素材の鑑定をしていたらですね、変なアイスウルフの素材があったのですが何のモンスターでしょうか?」
「あぁそれはアイスウルフが相方のウィンドウルフを喰らって変異したやつだ」
「…つまり、階層ボスの変異種という事でよろしいですか?」
「そう言う事だ」
「……こ情報ありがとうございます。では引き続き番号を呼ばれるまでお待ちください」
【鑑定・解析所】
「ギルド長ぉ!! あのラドゥって人なんなんですか! ワーウルフの変異体を簡単に倒すわ、数時間で1〜4階層を突破するわ、大量のコボルトと全く知らない変異したアイスウルフやら、オマケにこのめっちゃ容量の多いASやらぁ!! 本当になんなんですかあれぇ!!」
「彼はねぇ…ダンジョンで生まれた吸血鬼という種族だよ。唯一無二の存在であるラドゥ君だからもう規格外だって事ぐらいわかるでしょぉ?」
「だとしてもですよ! ラドゥさんが持ってきたASの容量なんて東京ドーム約八個分ですよ! 八個分! そんなの今まで見た事ないですよ! こんな容量を持ったASなんて!!」
「まぁまぁ落ち着きなよぉ。とりあえず魔物の素材達を換金する為に見ないとでしょ?」
「はぁ〜…わかりました! 後で愚痴、付き合ってくださいね!
「わかったよ、
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余談ですが、咲沙羅と璞武は夫婦です。一応名字を言うと、
璞武は基本的に役職名で名乗ります。
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〜ラドゥ、番号呼び出し待ち中
「スマホのバッテリーが切れてしまったせいでリーシェと連絡が取れない…迷惑をかけてないと良いが…心配だな」
「すみません、ラドゥ様でよろしかったですか?」
「ん? 我はラドゥで合っているが…」
「こちら、鑑定に出されていたアイテムストレージです。容量は東京ドーム約八個分となっております。」
「感謝する。だが、東京ドームとは何なのだ?」
「えーっと…要するに、ほぼほぼ無限に収納する事ができるASとなっております。」
「そうか! それならこれからも素材を集めれるな。女! 感謝するぞ!」
「いえいえ、これが私達の仕事ですからお気遣いなく」
ラドゥはASを受け取った後、買取所から番号を呼ばれたのでまた買取所へと向かった
【ギルド:買取所】
「まず、コボルトの分は84200円となります。」
「コボルトの素材の換金額はわかったが…、変異した氷の狼はどうしたんだ?」
「変異したアイスウルフに関しましては、ギルド長よりお話がございます。その為、待合室にご案内いたしますので其方でお待ちください」
「う〜む…わかった。案内を頼む」
「こちらです」
【ギルド:待合室】
「やぁラドゥ君、来てくれたねぇ。座りたまえ」
「では失礼する」
「さて、今回は君が持ってきた…“アイスウルフの変異”についてだ」
「風と氷の連携は凄かったが…突然氷の方が風の方を殺したのだから驚いたぞ」
「普通はね、五階層のボスは火・氷・風・岩の四種類の狼の魔物からランダムに二体選出されて、その選出された二体が連携して襲いかかってくるタイプのはずだったんだけど……ラドゥ君が持ってきた素材によってボスだろうと変異種が生まれるということが判明された」
「それがどうかしたのか? 情報が増える事は良い事ではないか?」
「情報が増える事に越した事は無いのだけどね、問題は階層ボスが変異種になる事によってその階層にどのような影響が出るのかがわからないという点なのだよ」
「わからなければそれでいいだろう? わからない事を永遠と考えたとしても結局はわからんのだから」
「それだといざ問題が起こった時の対策が取れんだろう! ギルド長とはそういう可能性も考えなければならないのだよ。ラドゥ君」
「なら問題が起こった時に我かその問題に対処できる奴を呼べば良かろう? 対処できる奴で問題を解決し、その後の結果を見て対策を練っても怒られはせんだろう? よく人は言うだろう? 『今できる事だけを考えろ』と」
「まぁ言うね。でもねぇ、そうもいかないんだよラドゥ君、確かに出来るならそれが1番いいかもしれないけどさぁ…、必ずしも対処できる者がすぐに来れるとは限らないんだ。そうなると被害が拡大してしまう。だからしっかりどんな影響が出るのかを解明するのが私たちの役目なんだ」
「むぅ…そうなのか、とりあえずわかった」
「わかってくれて嬉しいよ。まぁ一旦この話は置いといて、変異種となったアイスウルフはもう金額が決まったから言っておくよ」
「そうか」
「8万だよ。魔石が無かったとはいえ変異種だからね。それにプラスして情報料として2万ほど追加させてもらうよ」
「そんなにいいのか?」
「いいんだよぉ、階層ボスの変異って初めてだしね。仮に魔石があったとしたら計14万ぐらいかな?」
「そうか、これで用は済んだのか?」
「そうだね、用は済んだよ。家を購入してきたら? まだ家無いでしょ?」
「……何故その事を知っているんだ」
「簡単な事だよ。ダンジョンで生まれて、外に出てきたばっかりの君が家を持ってるとは思わないからね」
「そう言うことか。…口座の件、感謝する」
「何のことかな? ま、頑張ってね」
「では失礼する」バタン
「……これからが楽しみだなぁ」
【リーシェの自宅】
「戻ったぞ」
「あ! お帰りなさい! どうでしたか?」
「五階層のボスを倒してきた。魔石は持っている」
「そうなんですね…五階層ボスはどうでしたか?」
「風と氷のペアだったが氷狼が風狼を喰らって変異種になったぞ」
「え!? 階層ボスが変異種になったんですか!?」
「あぁそうだ。ギルド長にも呼ばれて説明したら情報料として追加で2万ほど貰ったぞ。これであの家に住めるな」
「良かったですね! なら今から行きましょう!」
「そうだな、早い方がいい。連絡を頼む」
「任せてください!」
そうしてリーシェが不動産屋へ連絡し、無事にラドゥは家を購入できた翌日
〜〜〜
「もう引越しですか…まだ二日ぐらいしか経ってないのに少し寂しいです」
「寂しければ会いに来れば良かろう? 家は知っているのだから」
「だとしてもですよ! まぁ荷物なんてあって無いような物なので支度も何もありませんけど、困った事があればいつでも相談してくださいね!」
「もちろん、その時は頼らせてもらう」
「ではラドゥさん…またね、ですね!」
「そうだな。またな、リーシェ」
ラドゥはリーシェに別れを告げ、自身の購入した部屋へと向かった
道具説明
“アイテムストレージ”
見た目は巾着袋だが、中身は別空間へと繋がっている謎の道具。
この巾着袋の中に入れた物は入れる前と同じ状態で出せる。巾着袋の中は時間経過や腐敗等の心配は無い。
アイテムストレージは初めに触れた者によって容量が変わり、Lvが低いと最低でも25Mプールぐらいの容量がある。容量は初めに触れた者のLvによって容量が変わる。
“ラドゥの愛刀”
ラドゥが常に持っている刀、名は◾️◾️◾️。ラドゥはいつ手に入ったかは覚えてないが、随分前から持っているようだ。どんなに斬っても刃こぼれ一つもしない特別な刀だが、ラドゥ以外で扱う事は愚か持つ事さえできないラドゥ専用の刀である。
“ダンジョン内撮影用ドローン”
主にダンジョン内の配信用に使われる事が多い撮影機能搭載のドローン。配信時のコメントはドローンの設定を弄ることにより、ドローンの下に投影され、コメントが見れるようになっている。また、撮影中にショックな事やグロテスクな場面になった場合、その部分だけを自動でモザイク処理をする機能も搭載されている。