UQ HOLDER!~影の魔法使いと闇の福音~   作:さゃなほりなの

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ここは巻きで書いたのでクソ短いです


第十話:銭湯で戦闘 後編

 

「雪姫!? それに・・・虚影?なんであいつ女湯にいんだ?」

 

崖上で煽ってくる雪姫が抱える虚影の姿を見て、首を傾げる刀太。その疑問はご尤もである。5歳児が女湯にいるのはまだ分かる。しかし、男子中学生が女湯にいるのは不自然。つまり有罪(ギルティ)だ。

 

「ん?そんな些細なこと今はどうでもよかろう!刀太よ!覗きと来たか?健康的で非常によろしい!見事このバスタオルを奪い去ることが出来れば、我が裸体見せてやらんこともない!」

 

「へっ、ノリノリじゃねえーか、雪姫!上等!行くぜ、九郎丸!!」

 

雪姫の言葉に刀太は九郎丸の手を掴んで崖を駆け上がる。目指すは崖上の雪姫と虚影。

 

「ふっ、無防備が過ぎるな。虚影、軽く揉んでやれ」

 

「・・・なんで俺が」

 

小脇に抱えられた虚影は仕方ないと魔法を発動。すると、崖を駆け上がる刀太達に影の蔓が這うように襲いかかる。

 

「げっ!? 黒い触手!?」

 

「いや、これは!? 刀太君!アレに触れないように気をつけて!」

 

「・・・へ?」

 

九郎丸の忠告が聞こえたタイミングで、既に影の蔓を拳で弾いてしまった刀太が間抜けな顔で振り返る。然し、忠告は間に合わない。触れた拳に呼応する様に影の蔓が枝分かれし、刀太の身体を縫い止めようとする。

 

「くっ!間に合え!!」

 

「・・・九郎丸!?」

 

全身を縫い止めようとしていた影の蔓から刀太を守るように九郎丸が体を投げ出す。影の蔓が触れる手前、ギリギリのところで刀太より早く九郎丸の体が触れた。

 

「・・・がっ!?」

 

ズンっと全身を地面に縫い止められた九郎丸が苦鳴を吐く。

 

「ふむ、期待していたが私の出番はなさそうだな」

 

「・・・いや、来るぞ」

 

期待はずれだなと溜息をつく雪姫に、虚影は忠告する。砂煙が舞う中、その煙を割いて現れたのは刀太だ。

 

「もらったぁ!!」

 

届けと言わんばかりに腕を伸ばす。が、流石は闇の魔法使い。切り替えが早い。

 

氷爆(二ウィス・カースス)

 

「へぶっ!?」

 

高速詠唱による魔法の発動。刀太の顔面を氷の爆破が襲う。吹き飛ばされていく刀太に対し、

 

「そう言えばまだ見せたことがなかったな。 --【リク・ラク・ラ・ラック・ライラック 集え氷の精霊 槍もて迅雨となりて敵を貫け--】 昨今のアプリの即席では無い」

 

語りかけながらも同時に詠唱を行う。そして--

 

「本物の古の魔法を見せてやろう」

 

雪姫の背後に多数の氷槍が顕現し射出された。ドガガガっと温泉を破壊するのでは無いのかと思われるほどの火力の乗った爆発が巻き起こる。

 

「ちょ、ま、なんだソレ!? 虚影の魔法()じゃねえだろ!?」

 

自分へと向かって放たれる無数の氷槍を見て冷や汗を垂らしながら叫ぶ刀太は為す術なく崖から落下していく。が、崖から一本の黒い影の手が伸び、刀太の体を掴むとそのまま真上へとぶん投げた。ぐんぐんと加速していく事に衝撃が全身を襲い砕けるんじゃないかと錯覚させる中、刀太は油断しているであろう雪姫を視界に捉える。

 

「ここだぁああ!!」

 

「・・・!?」

 

多数の氷槍で勝敗を決したと思い込んだ雪姫の虚を突くようにバスタオルを刀太は奪い取った。ほんの数分の激闘は刀太が勝利を掴み取ったのだった。




次回からそろそろやっとこさ話が進む笑
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