| 1 | 1 | アメリカンフォース | 牡5 | 先行 | ―――― | 桐島 大地 | 京都大賞⑤ | 早抜け注 |
| 2 | ミュージカルレース | 牡5 | 追込 | ――△― | 中村 優次 | 宝塚記念⑨ | 外出れば | |
| 2 | 3 | セントリック | 牡4 | 差し | ―――― | 三輪 開斗 | 京成AH③ | 活路見て |
| 4 | リッチセレクション | 牡5 | 追込 | ―△―▲ | 中村 春貴 | 宝塚記念④ | 狙い不明 | |
| 3 | 5 | アーバンレジェンド | 騙6 | 先行 | ―――― | 長澤 奏多 | オールカ⑦ | 格上では |
| 6 | エピックパラレル | 牡4 | 差し | ▲△△― | 近藤 正文 | 毎日王冠① | 復活期す | |
| 4 | 7 | グレイスアコード | 牡5 | 逃げ | ―――― | 田沼 康広 | 札幌記念⑤ | ペース鍵 |
| 8 | リヴェッティ | 牡5 | 先行 | ◎◎◎◎ | 柳 裕則 | オールカ② | 逆らえぬ | |
| 5 | 9 | アルディメント | 牡4 | 差し | ―――― | 早川 晶一 | 新潟記念① | 相手強く |
| 10 | シビアレコード | 牡4 | 差し | ―▲▲― | 進藤 誠紅 | サセック① | 軽芝でも | |
| 6 | 11 | コンティルミエール | 牡5 | 差し | △△―― | 柚瀬 椋聖 | オールカ① | 距離不足 |
| 12 | ライブジョーカー | 牡3 | 先行 | △△―○ | 長野 大夢 | 東京優駿⑤ | 鉄砲でも | |
| 7 | 13 | ジュライロンド | 牡4 | 差し | △――△ | ハリル・ルードルフ | 宝塚記念⑥ | 手応有る |
| 14 | アークレイ | 牡5 | 先行 | ―――― | 杉谷 和智 | 毎日王冠② | 外枠では | |
| 15 | ジェリーホーネット | 牡5 | 追込 | ○○△△ | 宜保 裕也 | 宝塚記念② | 今ひとつ | |
| 8 | 16 | グランドシェイド | 牡5 | 差し | ―――△ | 江川 幸太郎 | チャレC① | 逆転狙い |
| 17 | アンテリゼスト | 牡4 | 先行 | ―――― | 伊丹 友樹 | '37皐月賞① | 圏内迄は | |
| 18 | ライトニングバレル | 牡6 | 逃げ | ―――― | 渋谷 蓮 | 小倉記念⑤ | 大外切込 |
天皇賞・秋に向けたシビアレコードの最終追い切りは坂路で53.0-12.2と、全兄のジェルディサヴォアを置き去りにした頃のような勢いはなかった。
そのジェルディサヴォアはまだ検疫中で山元トレセンから帰ってきていないため、僚馬で1勝クラスのエペルレベルと併せ、ギリギリ追い抜いたかどうかという程度の末脚だった。
「さすがに勝負できないか」
管理する井野調教師もこれには小さくため息をついた。
ジェルディサヴォアがいないと厩舎のボス業務に疲れたシビアレコードが甘えられる相手がいない上に、リンガスマイセッサが相変わらずアタックを仕掛けてきており、精神的に疲れ切っている状態。
いつまでもジェルディサヴォアに頼っていないで独り立ちしてくれたら厩舎としても馬主の谷地としても助かるため、いい機会なので修業のつもりで孤独な状況におかれている背景もあった。
しかしそもそも、シビアレコードにとってもここはまだひと叩き。
天皇賞・秋の主役は当然リヴェッティで、他の美浦有力勢は賞金やレーティングで出走権を得てはいるが、目標はジャパンカップや有馬記念だと公言をしており、リヴェッティに道を譲っている格好だ。
ここで引退するも、香港でもう1戦するも、日本のファンの前で走るのは最後になる中距離王リヴェッティ。
2年連続の古馬中距離GⅠ完全制覇に向けて、最終追い切りは坂路で4ハロンをビッシリ追われ51.6-11.8の猛時計を記録しており、引退間近とは思えないスピード性を保っていた。
前哨戦のオールカマーではコンティルミエールが先着していたが、もともと中山ではコンティルミエールの方が適性が高いので参考外と言ってよい。
水曜の早朝、開門と同時に坂路に飛び込み、一発勝負とばかりにこのタイムを見せつけ他陣営を牽制した。
目論見通り、コンティルミエールやジェリーホーネット、リッチセレクションの陣営はすぐに方針を変更。予定していた最終追い切りのペースを更に抑え、その次のレースに照準を定めることにしたのである。
西からは昨年の朝日杯フューチュリティステークスの勝ち馬ライブジョーカーが出走してきたが、東京優駿では距離に泣き、マイルCSを目指しての秋初戦ということで、能力の高さはあっても本命視はしづらかった。
どちらかと言えば新潟記念やチャレンジCを勝利して臨む上がり馬のアルディメントやグランドシェイドの方が狙い目との評価を与えた予想師が多い。
今年の天皇賞・秋は顔ぶれこそ豪華なものの、先述した通りほとんどの馬にとってジャパンカップやマイルCSに向けての前哨戦に過ぎず、本気で獲りに来ているのはリヴェッティだけ。
つまりリヴェッティさえ出し抜けば勝てる可能性が高い“穴場”となっており、それを理解している陣営は逆にメイチの仕上げを施して臨んでいるからだ。
そして今年の天皇賞・秋の顔ぶれを一段と豪華に仕立て上げているのが、屈腱炎で1年半を棒に振った昨年の皐月賞馬アンテリゼストと、靭帯炎で約半年の休養を余儀なくされたダービー馬エピックパラレルの復活である。
菊花賞馬ブラッドギアは京都大賞典でまたしてもネベルメナースの後塵を拝しジャパンカップへ直行したため、昨年の三冠を分け合った3頭が一堂に会するには至らなかったが、東京優駿2着馬で古馬戦線でも比較的安定しているジュライロンドも当然の如く出走している。
ジュライロンドの陣営は、
「ちょっと距離が足りないかもしれないが、ジャパンカップよりは勝機があるから仕方ない」
とボヤきながらも、宝塚記念からの休養明けを鉄砲で仕上げ切った。
「シビアレコードが真面目にクラシックに出ていれば三冠を獲れたのではないか」
と言われ続けているほど、レベルが低いと評されている今年の4歳世代。
菊花賞を終え古馬混合レースが始まった途端、現5歳世代に連敗しているのだからそう言われるのも当然である。
別にフジキセキのように故障でクラシック戦線を棒に振ったわけでもないのに、"幻の三冠馬"とまで言われているシビアレコード。
もとより朝日杯フューチュリティステークスから毎日杯、京都新聞杯、セントライト記念と、クラシックレースの前哨戦とされているレースを全て圧勝していて、なぜかクラシックレースに出走しなかった。
かと思えば"31勝ルール"の抜け穴をついて欧州のマイルGⅠで進藤を日本最年少GⅠ騎手に導き、暮れの有馬記念では兄のジェルディサヴォアやリッチセレクションをはじめとする現5歳世代や、菊花賞馬ブラッドギアらを相手に先着をしているのだから、2000mから3000mのクラシックレースで見たかったという声が多いのも当然だ。
皐月賞馬アンテリゼストはこのレースが復帰初戦となっており、最終追い切りのタイムを見ても到底戦える状態ではなかった。
しかしこのままでは来年の皐月賞と同時に収得賞金上の追加賞金がゼロになってしまうため、どのみちGⅢクラスからやり直すにしても、GⅠという大舞台に出られるなら出したいというのが人情というものである。
もう一度やり直す時間があればいいが、GⅢクラスにでても鳴かず飛ばずで終わってしまったら皐月賞馬というブランドも埋もれてしまうのだ。
悲観的なアンテリゼスト陣営と比べ、ダービー馬エピックパラレルの方は勝負気配を窺わせていた。
復帰初戦をエプソムカップで迎え、続く関屋記念では3着と、直線の長い左回りを中心にレース勘を落とし込んできており、前走の毎日王冠で1年半ぶりの勝利を挙げ、復調どころか人気上位になるほどの勢いをもって臨んでいる。
最終追い切りも栗東の坂路で最後強めに53.8-12.1と驚異的な加速を見せ、ジャパンカップを度外視して仕上げきっていた。
【アンテナスポーツ】2038.10.30
~(日曜東京 危険な人気馬) リッチセレクション 11R・天皇賞秋~
GⅠ戦線においても安定感の高さが魅力だが、今一つ陣営の動向が読めない。1週前、最終も坂路のインコースを単走で軽く流しており、気合いを付けた様子はなし。
主戦の中村春騎手からも煮え切らないコメントが続いており、先を見据えてここは勝負に徹しない可能性も。
【スポーツ特報】2038年10月30日
~(日曜東京 激走馬)東京11R・天皇賞秋 ミュージカルレース~
春は大阪杯、宝塚記念と着外に敗れたものの、中山金杯では前残りの重めの馬場にも関わらず33秒台の切れを見せ、後方から大外一閃。
「夏もじっくり乗り込んでもう一段シャープになった」と更なる末脚強化に余念はない。
最終追い切りは助手を背に坂路単走52.5-12.4。
ややゆったりした入りからの上り坂を苦にしない加速力は府中でも脅威。
他有力馬が次走に向けた調整をしている中で、この馬の末脚に賭けてみる価値は大いにある。
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天皇賞・秋は直線が長い東京競馬場で行われるミドルディスタンスレースということで、日本のGⅠの中では最も豪華なメンバーが集結するレースと言っても過言ではない。
季節柄晴れた良馬場になりやすく軽い馬場で戦えるのも理由の一つで、言ってしまえばヌーヴェルグループ好みの条件が揃っているわけである。
8枠の3頭は全員がキザントファームの勝負服のため、八ツ割の染め分け帽が登場していた。
しかし当然リヴェッティが単勝オッズ1.7倍の一本被り。
ジェリーホーネット5.4倍、リッチセレクション8.6倍と続き、以下3歳馬ライブジョーカー、昨年のダービー馬エピックパラレル、その下にシビアレコードが15.3倍の6番人気の評価を受けている。
シビアレコードのパドック周回はやはり不調が残っているのか、いつものように蹄鉄を地面に打ち付けるマネをせずのんびりと歩いていた。
厩舎から離れて東京競馬場に来ていることで逆にホッとしているようで、さながら家庭に居場所がなく会社に残りたがる中年オヤジである。
まだ4歳であるから人間に当てはめれば25歳前後で、オヤジと呼ばれるには若すぎるが。
今日のメンバーはほとんどの馬が場数を踏んできている上に比較的マイペースな馬が多く、淡々とパドックの周回が進んでいる。
ジェリーホーネットやエピックパラレルはパドックの中でも目立つが、リヴェッティを始めそれ以外の5歳の有力馬はパドック周回に入ると他の馬に埋もれてしまう。よく言えば軽やか、悪く言えば踏込みが浅く見えるタイプなのである。
「ライトニングバレル次第だが、大外からだから想定よりペースが遅いかもしれない。とはいえ、無理に前付けする必要はないからな。スムーズに外に出せればチャンスだ」
シビアレコードに腕を甘噛みされながら、進藤騎手は井野調教師と最後の打ち合わせを行なっていた。
「ジャパンカップ目標でいいんですか?」
進藤が小声で聞くと、井野も小さく頷いた。
「正直ジャパンカップも間に合うか分からねえ。シェルが帰ってくるまで調子悪いままかも知れねえけど、有馬はリンガスに任せるかも」
「今年いっぱいで引退じゃないんですか?」
進藤にしてみればGⅠ超級の馬を何頭もお手馬として託してもらえるのは騎手冥利に尽きるというものだが、正直なところ、日本と海外を行ったり来たりを繰り返し、体力面に悪い影響が出てきているのである。
アスリートの1つである騎手を生業にしている以上体力は人一倍つけてはいるが、身長も低く、体重維持のために満足にメシも食えない生活の中で、環境どころか耳に入ってくる言語までコロコロ変わるというのは、19歳という少年の身にはまだ厳しかった。
それに輪をかけて、リンガスマイセッサが普段の世話を進藤と中村学厩務員にしかやらせてくれないので、レースがない平日も中々休みを取れない。
ちなみに進藤はまだ「見習い騎手」である。
昨年の秋に31勝を達成して以降谷地オーナーからの騎乗依頼はシビアレコードとリンガスマイセッサ、シングルベルに絞られ、且つ長期に渡る海外遠征も挟まっているので、スリックデリカシーなど他の馬主からの依頼もあり51勝はクリアしたもののまだ1kg減の減量は残っている。そんな状況で、フリーになって厩舎から離れます、とは言えないのだ。
「レコードもようやく女慣れしそうな雰囲気は出ているんだけどな。今のまんまじゃまだ繁殖に上げられねえんだ……」
「進藤!ムチ!」
井野と打ち合わせ、というよりボヤきを聞いていた進藤の後ろから、アークレイに跨った杉谷騎手が咎めるように声をかけた。
いつの間にかシビアレコードが進藤の背中の方に首を回し、背中側に隠しているムチに鼻面を近づけていた。
基本的に騎手は馬にムチを見せないように背中側に隠し持ったり、腕や脚にピッタリとつけてカモフラージュをする。
「ムチは怖い」と刷り込まれている馬は、ムチを見るだけで逃げようとしたり暴れる事があるからだ。
但しシビアレコードはジェルディサヴォア門下生の筆頭格であるから、リンガスマイセッサほどではないにせよ、進藤の持つムチはこれから自分とコミュニケーションをとってくれるのだと逆にワクワクしているフシがあった。
一般的に怖がるはずのムチ先を鼻で
秋華賞からカチカチの馬場が続いていた京都とは違い、東京は月曜から水曜まで霧雨程度の雨が馬場を軽く湿らせ、良馬場ではあるがクッション値は10.4とそこまでのスピード馬場にはなっていなかった。
差し有利の東京競馬場でも、こうなるとやや前付けの方が戦える。ましてや今週からAコースからBコースに替わっている。
ゲートが開いた瞬間、大外ライトニングバレルが飛び出した。コーナースタートの遠心力に耐えながら、4~5馬身のリードで向こう正面に入っていった。
馬の適性を考えても2000mが精一杯で、2400mでは長い。
大外発走なだけに暢気に内の馬と轡を並べて走っていたら距離のロスが大きくなるのだ。
大きく離されながら実質的に馬群を引っ張っているのが7番のグレイスアコード。
それにリヴェッティとライブジョーカーがピッタリついていく格好となり、もしライトニングバレルが抑えて逃げたとすれば、やはり内から3頭目のレーンを走ることになっただろう。
シビアレコードは先行勢を2馬身ほど前に見ながら8番手あたりを追走、後方勢を率いている。
普段よりやや前目の位置であるが、これは井野の指示によるものだった。
「ずっとリンガスに追われて走ってるからな。末脚勝負の攻めもできてねえし、少し前にいたほうが残るかもしれねえ」
井野としてはもう一段前での競馬をしてほしかったが、まだ経験が浅く、立場も弱い進藤はそこまで割り切ることができなかった。
最後方はいつもの3頭。
リッチセレクションとジェリーホーネット、そしてミュージカルレースと、見事に中村一族で固まっていた。
リッチセレクションは長めの手綱でゆったりとコーナーを回り、それに呼吸を合わせるようにペースを保つジェリーホーネット。ミュージカルレースは逆に抑えつけられているようなレースぶりだった。
1000mの通過タイムは58秒後半と表示されたが、それは飛ばしているライトニングバレルだけの通過タイムであり、グレイスアコード以下先行勢は59秒後半といったところである。
ハイペースと思うかもしれないが、レース前半のほとんどがバックストレッチの直線で緩やかな下りとなっているため、これでも平均ペースか、やや遅いぐらいである。
全体的に縦長のまま4コーナーを通過してゆき、直線に入ってもライトニングバレルが4馬身のリードを保っていた。
2番手のグレイスアコードを抑えたまま交わし、リヴェッティが2番手に上がる。
シビアレコードは4コーナーを回り切ってすぐに外に持ち出すと、進藤が追い始めた。
そのシビアレコードと同じような脚色でエピックパラレルが追い出しにかかり、後方3頭の中ではミュージカルレースが一番最初にエンジンがかかった。
いくら直線が長い東京競馬場といえ、逃げ馬を楽に逃がすのはよろしくない。
しかし作戦通りであれば話は別だ。
2番手3番手を走っていたグレイスアコードに跨る田沼騎手とリヴェッティの柳騎手の狙いは同じ。
後方勢のターゲットを本命であるリヴェッティではなく、逃げを決め打ったライトニングバレルに向けさせたのだ。
グレイスアコードとリヴェッティが鈴をつけに行かなかったので、その後ろのライブジョーカーやアンテリゼストは動くに動けず、4角出口で外からシビアレコードに被せられた。
先行集団が一団となり、中団勢の先頭を走っていたシビアレコードがマクり気味で外から被せ、エピックパラレルやジュライロンドも外から差し切り態勢に入り、ライトニングバレルを追って約10頭が直線入口で横に広かった。
得意の末脚に賭けるべく後方に控えていたミュージカルレースやジェリーホーネットにとって、脚色が変わらない万里の長城がそびえ立ったのは致命的であった。
ライトニングバレルを追って、馬群から最初に抜け出したのはシビアレコードだった。
進藤が軽く気合をつけて脚を伸ばしている。
とりあえず得意な上り坂が終わるまでは脚がもつという算段だが、リンガスマイセッサのように進藤にピッタリ折り合うタイプではないだけに、想像以上の急加速になった。
まだリヴェッティは動かない。ライブジョーカーもじっと構える。
ライトニングバレルとシビアレコードは最後までもたないと柳騎手も長野騎手も既に見切りをつけ、まず警戒すべきは外のジュライロンドだと、外をチラチラと見ていた。
坂の途中でシビアレコードが先頭に立つ。
ライトニングバレルが失速したところで、その2馬身後ろから、坂を待ってリヴェッティの柳が追い出した。ほぼ同時に追い出されたライブジョーカーを一気に突き放す。
サトノダイヤモンドの血統とは思えないほど上り坂の対応が上手く、ペースアップができるリヴェッティ。逆に加速が鈍るミュージアムマイル産駒ライブジョーカー。
その代わり、リヴェッティよりライブジョーカーの方が東京競馬場では脚がもつ。
リヴェッティが、まるで差し馬のような瞬発力であっという間にシビアレコードの内を掬った。
想定以上にシビアレコードの失速が早くリヴェッティが追いついてきたので、進藤は慌ててシビアレコードを寄せ、併せ馬に持ち込もうとした。
外のシビアレコードがインコースに寄ったことで、坂の頂上で馬群が内に密集し、その空いた大外からジュライロンドがじわじわと差し脚を伸ばしてきた――。
<最後18番ライトニングバレルが収まって、落ち着くのを待ちます……。
スタートしました。
揃って飛び出しました。
先行争いグレイスアコード、ライブジョーカー、リヴェッティ。そしてライトニングバレル。
ライトニングバレルが先手を奪いました。大外から一気に切り込んで、3馬身から4馬身と引き離して行きます。
長いカーブを左に曲がりながら、単独先頭渋谷蓮とライトニングバレル。リードは4馬身ほど。
離れて2番手はグレイスアコード。リヴェッティ3番手、外並んでライブジョーカー初の古馬戦。
その後ろは5番アーバンレジェンド、17番アンテリゼスト1年半ぶりの出走。
1番のアメリカンフォース、このあたりまでが先行集団。
1馬身から2馬身空きました、やや早めに行った10番シビアレコードがこれを見るような形。イギリスからの凱旋。
半馬身後ろ14番アークレイが続いて、内にコンティルミエール。
その後ろ、去年のダービー馬エピックパラレル復権なるか。外でしっかり折り合って13番ジュライロンド、さらにその外に16番グランドシェイド、このあたり3頭。
向こう正面を通過、3コーナーに入って、最初の1000mは58秒8と表示されています。
1馬身差で黄色い帽子9番のアルディメント、並んで外から3番セントリック。
離れて後方3頭、インコース4番リッチセレクション、並んでジェリーホーネット。
もう一つ外、2番のミュージカルレースわずかに最後方。
ライトニングバレルの逃げ、まだリードは4馬身から5馬身。
2番手以下隊列変わらず、グレイスアコード、リヴェッティまだ構えた状態。ライブジョーカーしっかり付いていって4番手。
800を切って3~4コーナー中間。
外から少しずつ動いて10番シビアレコード。アンテリゼスト、コンティルミエールがインコース。
追い込み態勢エピックパラレル、ピッタリ続いて13番ジュライロンド。
後方勢馬群詰まって4コーナーのカーブ、残り600
外に持ち出してジェリーホーネット、ミュージカルレースの手が動いて、替わって最後方虎視眈々リッチセレクション。
第4コーナーから直線に入ります。
逃げるライトニングバレル、まだリードを保って3馬身から4馬身。
楽な手ごたえで前を伺うリヴェッティ、じっと我慢グレイスアコード。
シビアレコードが抜けて来た。一気に先頭を奪うか残り400。
追い込んでくるジュライロンド、エピックパラレルの手ごたえもいい。
坂を登って、突き抜けたシビアレコード。
インコース、ようやく追い出しにかかったリヴェッティ、差し返して前に迫る。
追いすがるライブジョーカー。外伸びるジュライロンド。
大外からミュージカルレースとジェリーホーネットの追い込み。
200を切って、先頭シビアレコード、最内リヴェッティすごい脚、先頭に並んで交わして抜け出した。
ジュライロンドも末脚伸ばして、大外ミュージカルレースが一気に来て2、3着争いの一線。
先頭独走だ。リヴェッティ突き放す3馬身から4馬身。
2番手ジュライロンド上がった。3着争いは混戦。
リヴェッティ連覇ゴールイン!
2年連続、中距離GⅠ完全制覇!
2着は13番ジュライロンド、3着は大混戦。
シビアレコード、ミュージカルレースの争いに、最後ライブジョーカーとジェリーホーネットが加わっています。
現役最後の秋、しかしスピードまだまだ健在。
2年連続の年度代表馬も秒読み。
勝ち時計1分57秒8と上がって、そしてこのレース、審議のランプが点いております。お手持ちの勝馬投票券はお捨てにならないようご注意ください>
<お知らせいたします。東京競馬第11Rは、決勝線手前で、12番ライブジョーカーの進路が狭くなった件で審議をいたします>
審議の加害馬となっているのはシビアレコードだった。
最後リヴェッティに寄せていった際に、リヴェッティにやや遅れて上がってきたライブジョーカーの前をカットする形となったのだ。
<東京競馬第11Rは引き続き審議をしておりますが、3着までの着順の変更はございませんので、このまま確定いたします>
上位入線はリヴェッティ、ジュライロンド、そして最後に伸びてきたジェリーホーネットがミュージカルレースの末脚を上回って3着に入っており、シビアレコードとライブジョーカーは5着争いで馬券には影響がない。
結局着順の入れ替えはなかったが、進藤は4日間の騎乗停止。
マイルCSの週までの騎乗停止で、シビアレコードの次走に予定しているJCには騎乗可能となった。
【京浜スポーツ】2038年10月31日(日)
~(天皇賞秋)リヴェッティ連覇~
東京11R・天皇賞秋は1番人気リヴェッティ(牡5)が連覇達成。
勝ち時計は1:57:8
2着は7番人気のジュライロンド(牡4)、3着は2番人気のジェリーホーネット(牡5)
単勝(8)170円
枠連(4)(7)340円
馬連(8)(13)1,930円
馬単(8)(13)2,970円
三連複(8)(13)(15)2,660円
3連単(8)(13)(15)11,410円
____
~(天皇賞秋レース後コメント)リヴェッティが連覇 柳裕則「ムチいらなかった」~
リヴェッティ1着・柳騎手「比較的前が残る馬場でしたし、コース替わりでインコースも悪くなかったので余裕をもって進めました。テンの速さがあるのでいい位置を取れましたね。東京は比較的得意なコースではないんですが、去年も勝っているのでそこまで不安はありませんでした。(直線では)上り坂から反応よく加速して、坂を終えてからももうひと伸びしましたのでムチもいらなかったですね。(この後は)香港Cに行く予定です。いよいよ最後となると寂しいですが、海外でひとつ(GⅠを)獲れればいいですね」
ジュライロンド2着・ルードルフ騎手「理想の展開でスムーズに運べましたが力勝負で負けました。(最近の結果には)歯がゆさはあるが、相手が悪い。この一言に尽きます。古馬になっても衰えはないから、来年こそは主役になれるはず」
ジェリーホーネット3着・宜保騎手「(3着は)御の字の結果です。まだ仕上げ切っていなかったし、枠としても外目で不利だった。得意距離からしても少し短い。そんな中で強引なレースをすることなく3着まで伸びたので、次(ジャパンカップ)は絶対に勝ちます」
ミュージカルレース4着・中村優騎手「末脚に賭ける競馬で、仕掛けるタイミングとしても間違いはなかった。少し力んでいたかな。(今後は)少し短い方がいいかもしれない」
シビアレコード5着・進藤騎手「まだ本調子ではなかったが、最後まで頑張ってくれた。もう一回我慢を覚えさせないといけないかも。(自身について)ご迷惑をおかけしました。申し訳ありません」
ライブジョーカー6着・長野騎手「ちょっと距離が長いかも。マイルCSに行きます。(最後の不利について)裁定にはちょっと不満ですが、どのみち上位は届かなかったと思いますし、前哨戦としては無理しなくてよくなったのはプラスと捉えることにします」
エピックパラレル7着・近藤騎手「切れ味で負けました。最後ジュライロンドに馬体を当ててしまって、少し怯んでしまった。ちょっと勿体なかったです」
コンティルミエール8着・柚瀬騎手「想定以上に負けたなという感じですね。先行馬を処理するのに手間取った。コースとの相性が…」
グレイスアコード9着・田沼騎手「ギリギリまで脚を残せた。常にリヴェッティとライブジョーカーについてこられたので余裕がなかった」
グランドシェイド10着・江川騎手「もう少し脚を溜められたらよかった。伸びてはいるけど前の馬とは力の差がありました。追い出してからの反応は良かったので、今後チャンスはあると思います」
リッチセレクション11着・中村春騎手「久々に伸びなかったね。今日は馬のやる気がなかった」
アークレイ12着・杉谷騎手「ほとんど力通りというか、レース全体がスムーズだったので隙が無かった。もう少し早く抜け出せたらチャンスがあったかもしれないけど、リヴェッティが前だったからね」
アメリカンフォース13着・桐島騎手「仕上がっていた分もう少しやれたらよかったけど。最内からついていくので精一杯でした」
こういうの書いているせいで最近長浜とか菊沢とか武史とかその辺の騎手を中心に買って馬券収支がとんでもないことになっている問題
ジェリーホーネットクラスじゃなくても府中なら菊沢直線一気届くだろ……と思って外れる東京開催日