ラキスケハーレム王に愛され過ぎて困るTS春菜ちゃん 作:きっひ
俺は西連寺春菜。
そう、ToLOVEるのサブヒロインであるあの西連寺春菜だ。
俺には前世の記憶があり、最悪なことに前世では男だったのだ。
その事を思い出したとき、私の人格は完全に塗りつぶされ、男だった俺が西連寺春菜と成り代わったのだ。
しかし漫画の世界に転生するのは前世では二次創作が好きだった俺にとっては夢ではあるが、転生先がToLOVEるの世界なのだ。
ToLOVEるとはアクションの入り交じったラブコメファンタジー。いや、言葉で飾るのは辞めよう。少年誌でギリギリをせめたエロ本である。この世界、単なるエロ本世界ではない。
宇宙人が地球を滅ぼされかねない危機に見舞われるわ日常的に命の危険があるわ。極めつけには平和な日常生活ですらラッキースケベの名のもとに主人公からのやりたい放題のセクハラがあるのだ。
そう、今まさに学校の廊下俺のスカートの中に顔をつっこみ、人の股ぐらを鼻を使って刺激してきているこの男、結城リトによるセクハラされたい放題の日常生活。
それが俺の最悪な転生を果たした西連寺春菜としての日常なのである。
ご、ごめん!わざとじゃないんだ!
とスカートの中からパンツに向かって結城に謝られるが、これで何回目のセクハラだと思っているのだろうか。
しかし、俺はToLOVEるはあまり読んで居なかったのだが、確か西連寺春菜は真面目で優しい聖母のようなキャラクターだったのだ。
「もう、結城くん、気をつけてよね♪」
と窘めるようにいうしかない。
だって原作崩壊怖いんだもん!!
周りのやつらは、ええー、それで許しちゃうのかよ。。。
とドン引きしているが、仕方ないのだ。
もしここでブチ切れて結城リトをボコボコにしてみろ。
結城リトは西連寺春菜に幻滅、ないし恋敗れて傷心。
そうなると原作崩壊待ったナシ。
そのまま地球も侵略待ったナシ!になるのだ。
そりゃあセクハラの1つや2つ耐えてみせるさ。
という訳で、未だ人の股ぐらの中から出ようとしないラキスケハーレム野郎、ないしセクハラ野郎を籠絡しつつ、原作通りになぞる。
これが転生した俺の胃が痛くなる日常生活なのである。
「だ、大丈夫、大丈夫だから、謝る前に、スカートから出て欲しいなー。なんて。」
「ごっ、ごめんっっ!」
顔を真っ赤にして異常な速さで起き上がる結城は、
後ろですけべ根性丸出しで鼻を伸ばしていたモブ男子とぶつかり、俺の胸へダイブする。
「ふがふが〜!?」
と今度は胸元で叫ぶ結城に、今日もクラス中の視線が集まるのであった。